2,000名以上のインストラクターを組織する団体、日本アンガーマネジメント協会

アンガーマネジメントを具体的に教えてください。

安藤 : 1970年代にアメリカで始まった、イライラや怒りの感情「アンガー」と上手に付き合う「マネジメント」をしようという心理教育の手法です。ビジネスパーソンだけでなく、政治家や弁護士、医師、それにスポーツ選手や俳優など、多くの人がよりよい生活や仕事・人間関係を手に入れるために習得している技術と言えます。

ついついカチンときて部下にきついことを言ってしまったり、上司に理不尽と思えることで怒られてイライラしてしまうことはないでしょうか。

またやるべきことがあるのにイライラが止まらなくて集中できなかったり、自分のイライラが周囲にも見えてしまい、人間関係がどうも上手くいかなかったりする人もいらっしゃるのではないでしょうか。

サラリーマン時代の私も、かつてはその一人でした。ですが、 怒りの概念や対処する技術を学ぶことで、人間関係が円満になり、人生は変わるのです。

怒りをマネジメントする技術によって少しでも困っている人をなんとかしたい、そういう想いからこの協会を日本で立ち上げました。

昨今は企業の人材研修としても有効で引き合いが多い。

理念を普及させる広報活動と、インストラクター育成活動に注力

アンガーマネジメントについて最近よく耳にしますが、どのような普及活動をされているのでしょう?

安藤 : 昨年は年間で500ほどのテレビ・ラジオ・雑誌・Web媒体の取材を受けており、日本全国で約1,600回講座を開催し、計50,000名ほどの方にお越しいただいています。

今年はありがたいことに、8月末の時点ですでに700もの媒体に出ていますので、それにともなって受講いただく方もかなり増えており、おそらくその3倍近くまでお越しいただけるのではと思います。

また、メディアでアンガーマネジメントを知っていただいた皆様の受け皿として、しっかりと講座を用意する必要があります。

これまでに我々の研修を受講した インストラクターが、全国に約2,000名おります。インストラクターには2種類のタイプがあり、ファシリテーターと呼ばれる大人向けのインストラクターが約900名、キッズインストラクターと呼ばれる子供向けのインストラクターが約1,300名所属しています。

協会を運営している本部スタッフはアルバイトを入れて5名おり、私を含む理事が3名おります。本部が細かく指示をするわけではなく、インストラクターの皆さんは、普段は個別に活動をしています。

講演の例。

雇用関係にないスタッフを一枚岩にするのは難しい

本部が少数精鋭なのに、これだけの広報活動や講座数をハンドリングされるのは素晴らしいですね!

安藤 : これは簡単なことではありません。

協会としては、打ち出していきたいメッセージをはじめ正しい情報をコメントして広報していく必要があります。また最も重要な場である講座において、受講者の満足度が損なわれることはあってはいけないことです。

当初は本当にマネジメントに試行錯誤しました。全国8箇所に支部も置き、コミュニケーションの努力をしておりますが、本部としての考え方や想いが遠隔地で活動されているファシリテーターやインストラクターに届きづらいことも多々ありました。

なにか解決策はおありだったのでしょうか?

安藤 : その一つがチャットワークでした。ビジネスプランにしたのは昨年からですが、個人的に使い始めたのは3年前くらい。チャットワークを知ったきっかけは、取引先の会社が使っていて、そことやりとりをするために使い始めたと思います。もうチャットワークのある状態が当たり前になってしまって、よく覚えていません。

特に、新たにアンガーマネジメントを知っていただく機会として重要な普及広報活動で、役立っています。

当協会のブログ執筆や、メディアへの寄稿、また書籍の出版や、大きなカンファレンスなどが普及活動のための主なプロジェクトで、今アクティブに動いているもので20~25個ほど動いていて、それぞれチャットを立ち上げています。

ファシリテーターやインストラクターの方とは毎日顔をあわせるわけではありませんし、本部の外の人です。その中からプロジェクトごとにメンバーを選抜して、チャットワークに招待します。今だと、おおよそ25名がアクティブに活用している状態ですね。

チャット内容は業務の話が中心でしょうか?

安藤 : そうですね。ただし、チャットの中ではエモーティコン(動く顔文字)もよく使います。ちょっと入れるだけでニュアンスが柔らかくなりますし。

チャットワークに慣れてくると、LINE代わりにダイレクトチャットを送ってくる人がいますね。オフィシャルなチャットでは堅いイメージの人が、ダイレクトチャットだと意外とエモーティコンを送ってきたりと...意外な一面が見えるのが、おもしろいですね。

雇用関係にない人でも気軽に気持ちが繋がるので、コミュニケーションに非常に役立っていて、それが最終的なアウトプットのクオリティ向上に繋がっていると確信しています。

ツールとしてのチャットワーク

他に便利に活用されている機能などはありますか?

安藤 : 本部スタッフと理事メンバーが、様々な本部業務を進める上でも使用しています。デイリーの業務に関するチャット、Webサイトの更新に関するチャット、研修に関するチャットというように、機能によってチャットを立てています。メモ代わりとして、記録できるところがいいですね。

また当協会の場合講座の テキストが相当量あるので、ひとつのチャットを書庫のように使っています。テキストを改訂したときにアップロードする形です。

DropBoxなどですと、毎回名前を変更しないとバックナンバーの管理ができないので、誤って同じ名前のまま上書き保存してしまうリスクが大きいですね。チャットワークだと、そういった 上書きのミスが防げますし、同じ名前のまま時系列でずっと残せるところが、気に入っています。

プロジェクト=活躍のステージをプロデュースする

今後どのように協会の活動を推進されますか?

安藤 : アンガーマネジメントをさらに普及させていくためには、広報活動が欠かせません。当協会としては、メディアからの出演依頼や寄稿依頼、また出版のお話などを受け止め、所属するインストラクターの皆さんの活躍のステージをしっかりとプロデュースしていきたいと考えております。

ステージを創る活動として、チャットワークでのコミュニケーション効率化は大変役立っています。インストラクターの皆さんからも、本部から 活躍のステージを紹介される=チャットワークのグループに参加できる、と見えてくるようになるほどチャットワークを活用していきたいですね。

活躍のステージ例 ゴルフ雑誌「ALBATROSS-VIEW」への連載寄稿。
代表の安藤様だけでなく、ファシリテーターやインストラクターの活躍の機会をプロデュース

コミュニケーションのインフラ

最後にメッセージをお願いします

安藤 : チャットワークは、我々のような少人数の本部で、多数の雇用外スタッフをマネジメントする必要がある組織にとって、コミュニケーションのインフラですね。

気軽で暖かいコミュニケーションを通した意思疎通が、重要なプロジェクトのアウトプットクオリティを担保していると感じていますし、それが新しい働き方なのではと思います。

チャットワーク導入前に、どのように仕事をしていたのか、もう思い出せないくらい。今、もしチャットワークがなくなったら、非常に仕事がしづらくなると思います。 チャットワークを使って不便だという人は、聞いたことがありませんから。