十数万のメディアとつながり、月間935億インプレッションを生む業界トップランナー

貴社は毎年右肩上がりの成長を続けていることでも知られていますが、まず貴社のプロフィールについてご紹介ください。

溝田 : 株式会社アイモバイルは、当社代表(田中俊彦様)が今後モバイル広告市場は飛躍的に発展すると確信し、2007年に起業したITベンチャーです。当時アドネットワークがまだ発達の前段階で、モバイルの進化と共に急拡大をするという代表の鋭い直感もありました。そんな代表の時代を先どりする感覚の鋭さが弊社ビジネスの始まりであり、原点です。

時代は代表が予見したとおりの進化を続け、モバイルネットワークのインフラは素晴らしいスピードで向上し浸透していきました。 自社開発のアドネットワークシステム『i-mobile』は、今や13万メディアとつながる国内最大のサービスへと成長し、インプレッション数は、 他社を圧倒する935億impsという高い数字を記録するまでになりました。自社で開発したシステムを持つことと共に、時代に先駆けどこよりも早い一手を打つという先見性が、アイモバイル最大の強みだと思っています。また、アドネットワーク運営のほか、アフィリエイト事業、キャラクターコンテンツ事業、人材紹介事業など幅広い業態をカバーしており、事業間のシナジーを生み出しています。

動画広告サービス「maio」のサイン。(左)/オフィス。(中)/木の温もりが漂うミーティングルーム「PEACE」。(右)

お客様から聞いた、大切な一言。共有したい重要な情報が眠っていた

会社のスピーディな成長と共に、業務において具体的にどんな課題が出てきたのでしょうか。

溝田 : かつては営業メンバーが業務活動をおこなう過程で得られた顧客情報などは、週に一度のミーティングの報告により共有していました。営業日報は効率の面から既に廃止されていましたので、ホットで重要な情報は個別報告されていたのですが、基本は週に一度のミーティングでおこなわれる情報共有がメインでした。しかしミーティングの口頭による報告だけでは、もっと深耕すべき貴重な情報なども、上長がすべてキャッチアップすることができないという課題がありました。

例えば訪問の帰り際に お客様がポロっともらした大切な一言なども、例えば営業メンバー本人は重要性に気づかず、そのまま聞き流してしまうことはありがちです。営業メモが残っていれば、ここ重要!もっと掘り下げて聞いてよと、上長が確認できるでしょう。またミーティングに参加していない人は情報共有の外に置かれてしまうというのも問題でした。

お陰様で弊社は毎年右肩上がりに成長してきましたから、営業メンバーの人員の増大に伴って、持ち帰ってくる情報の質・量共に年々増えてきましたので、情報共有に有効なツールを探していました。そこで出会ったのがチャットワークでした。

海外事業部メンバーと試しにグループチャットを立ち上げた

チャットワークを知ったきっかけをお聞かせください。

溝田 : 営業メンバーの何名かが個人的に使っていたのですが、私が尋ねてみるととても使い勝手がよいということでした。私は優れたツールやシステムは積極的に使ってみる方針です。すぐにアカウントを取得し、私が直轄してみている海外事業部のメンバーとグループチャットを立ち上げて始めました。それがきっかけですね。

チャットワークを使い始めてまず注目したのは、お客様ベースで、それぞれのチャットを立ち上げれば効果がある、という確実な手応えを感じました。 お客様ごとのミーティングメモを構築するのに最適と考えたのです。使い始めたときは、海外のお客様の場合直接会うというよりは、Skypeなどでのやり取りすることが頻繁にありますから、きちんと時系列に沿って商談の経緯を把握しておきたいということがありました。言ってみれば、「議事録」をとっておく必要があったのです。

実際に顧客ベースの議事録を時系列に沿ってアップしてみると、きれいにタイムラインが揃って大変使い勝手がよいことを改めて実感することができました。さらに私の意見や確認が必要な場合など、私のタスクに追加するという機能が頻繁に使われるようになりました。こうしてチャットワークの効率のよさはすぐに実証できたので、最初は10人ほどの少人数から始めたスモールスタートでしたが、正式な導入が決定されました。

ITツールは自社開発する。そんな理念を持った企業があえて導入した最初の有料ツールはチャットワーク

現状はどれくらいの導入率になっているのですか。

溝田 : それから1年余りが経過しましたが、瞬く間にほぼ全社導入に近くなりました。営業部門にはすべて行き渡りましたし、技術部門と管理部門でも導入が進み、現在、全社でおよそ80%の導入率にまで浸透しています。弊社の事業は現在のところアドネットワークが中心ですが、 企業スタンスはITシステムを自社開発するテクノロジー企業であり、顧客の求めるものはすべて開発し提供するという理念があります。ですから、特に営業部門では外部のシステムツールをほとんど導入したことがなく、チャットワークが初めての試みでした。代表がチャットワークの使いやすさを評価して盛んに利用していることも、スピーディに導入が進んだ理由のひとつです。

ほぼ全社で使うことになって、どのように活用されているのでしょう。

溝田 : 議事録の共有ツールとしてばかりではなく、営業部門では、メンバーどうしで交わされるEメールの代替ツールになりました。とにかくEメールは大量に送られてくるので、フィルタを使っても見逃してしまうケースもありましたから、 依頼事項はすべてチャットワークにアップするようにしています。原則的に社外との連絡はEメールを使いますが、お客様によっては既にチャットワークを使用している方もいらっしゃって、そのようなケースでは、顧客の皆様との連絡用ツールにもなっています。

そして先ほど申し上げたように、クライアントとの面談などは、ミーティングメモとしてチャットワークにアップしています。面談の内容などどんな話をしてきたのかを上司がチェックすることができ、貴重な情報をフォーカスし、必要に応じてピックアップして次回の商談や新たな企画提案などに活用するのです。このミーティングメモは数10人の営業スタッフが汗して得てきたものですから、質の高い大量のビジネス情報となっています。 さらに、営業部門内の定例ミーティングの議事録も必ずアップされ、日々の営業活動メモと共に全社で共有する貴重な資料となります。以前は顧客との面談情報の多くが、各自のPCの中で眠っていたわけですから、これだけでもチャットワークの導入価値があると考えています。

顧客が困っている情報の共有と、それに対する効率よい対応策が具体的に飛び出し、業務が進んでいく様子。

新商品「maio」の全社導入に必要な情報が本社、各地域支社メンバーにスムーズに伝わる

そのほかにも具体的な活用例はありますか。

溝田 : テーマやプロジェクトごとにグループチャットが作られていますから、 本社と西日本や九州、海外事業部など所属する事業所の隔たりがなく、関係するメンバーが縦横にチャットワークで結ばれるようになりました。たとえば、新しい動画広告サービスである「maio(マイオ)」を、国内で大々的に販売していくという全社的なプロジェクトが現在進んでいます。インパクトあるこの新商品が、海外の先進地でどのように使われているのか、関西や九州のマーケットではどのような営業戦略を展開していくのかなどもアップされています。さらに、「maio」に関するプレスリリースもすべて載せてあり、チャットワークは有効な情報発信ツールにもなっています。

さらに営業部門全体で統括的なグループチャットもつくっていて、そのチャットには記事やトピックなど最新情報も上がり、「どこそこがこんなことをやっている」とか、「同じようなものでこんなものもある」とか、新しい議論も生まれてきています。魅力的な情報や案件が出た場合や新規開拓に成功したときなどは、営業マン同士で「いいね!」「ナイス!」などのメッセージも送り合い、 部門内の雰囲気が和むだけではなく、大変活性化しているのも思わぬ効果でしたね。新規案件チャットなどでは投稿用テンプレートも用意しており、後工程の担当が聞き返すことなくスムーズに伝わるように工夫しています。

新規広告主情報を投稿するチャット。テンプレート化して、後工程の担当が情報を把握してすぐに作業を開始できるように配慮している
営業部門以外での使われ方も興味深いところですが。

溝田 : もちろん管理部門でも効果を上げています。主に書類関係で活用され、たとえばメールで送られてくる請求書をタスクにして、発注担当に確認をおこなっています。今まではメールの添付ファイルでおこなっていましたから、相手がメールを見たかどうか常に不安がありましたが、送信する側の安心感につながっています。また、技術部門や営業部門共通ですが、ファイル管理もチャットワークでおこなえるし、ストックできる容量も膨大なので大変便利なようです。

私などは、先日もアメリカに出張して、改めて便利さを感じました。出張中などはPCを立ち上げる時間も限られてきますが、移動中の車の中でもスマートフォンでいつでも気軽に連絡を確認することができます。同じく営業メンバーも、外出中はこのように活用しているのでしょう。そして 「to」を振ったメールだけアラートしてくれる機能も便利です。管理職の場合は多くの連絡事項がありますから、優先順位の高いメッセージだけが通知されるのはとても有り難いことです。さらに検索機能による、案件ごとの情報を瞬時に取り出せるシステムも便利に使っています。このように、現状でもチャットワークの多くの機能を使っているのですが、実はこのシステムのポテンシャルはまだまだ奥が深いようです。チャットワークを毎日使いながら、ほかにも有効な活用法を研究していこうと考えています。

企業風土の変化は、必ず会社の成長に結びつく。営業系業務のチームマネジメントにも不可欠に

最後に、現在チャットワークを検討している他の企業のためにひと言お願いします。

溝田 : 代表に閲覧してほしいプロジェクトなどは、あらたまってお願いすることなくメンバーに入れてしまっているようです。あらたまって「このプロジェクトについてご意見をお聞かせください」などと、代表にメールを送るのは社員にとって気が引けることですから。メンバーに入れておけば自然に閲覧してくれるわけです。代表だけではなく上長にも適応できますから、上長と部下との風通しが自然によくなると感じています。そうした企業風土の変化は、営業など業務の拡大に必ず結びつくでしょう。

また、 お客様ごとの営業メモや議事録をチャットワーク上で共有することで、より的確なマネジメントがおこなえるようになり、特に営業系のチームマネジメントに効果が出ていますね。何らかの変化が必要な企業には、特にお勧めしたいと思います。