aiファイルの編集方法まとめ|自分でできる?代行依頼のメリットと注意点

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aiファイルの編集方法まとめ|自分でできる?代行依頼のメリットと注意点
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目次

「デザイナーから送られてきたaiデータが確認できない」「ロゴの文字を少し直したいだけなのに、専用ソフトがない...」そんな経験はありませんか?

aiデータは特殊なファイル形式のため、普段使っているツールでは簡単に編集できず、困ってしまうことが多いファイルです。

この記事では、aiデータ(.aiファイル)の基本的な知識から、高価な専門ソフトがなくても対応できる5つの具体的な編集方法まで、ITツールに詳しくない人にもわかるように丁寧に解説します。

あなたの状況に合った最適な解決策がきっと見つかるはずです。

aiデータ(.aiファイル)とは?編集が難しい理由

まずはじめに、aiデータとはどのようなファイルで、なぜ編集が難しいといわれるのか、基本的な知識から確認していきましょう。

そもそもaiデータとは?

aiデータとは、Adobe社が開発したデザインソフト「Illustrator」で作成された、標準のファイル形式のことです。

「.ai」という拡張子がつくことから、「aiファイル」とも呼ばれます。

主に、ロゴやイラスト、ポスター、チラシといった印刷物のデザインデータとして使われることが多いです。

aiデータの一番の特徴は、「ベクター形式」であることです。

ベクター形式とは、点と線を数値で記憶して画像を描く方式で、どれだけ拡大・縮小しても画質が荒れない(劣化しない)という大きなメリットがあります。

そのため、名刺のような小さなものから、大きな看板まで、さまざまなサイズで利用されるデザインの作成に適しています。

なぜ専用ソフトが必要?aiデータの編集が難しい2つの理由

aiデータの編集が難しいのには、主に2つの理由があります。

理由1:Adobe Illustratorの専用形式だから

aiデータは、Illustratorという特定のソフトで作成されることを前提とした「専用のファイル形式」です。

そのため、基本的にはIllustrator以外のソフトでは完全に再現することが難しくなっています。

Illustratorで作られたデータには、文字のフォント情報、図形の色や形、線の太さ、レイヤー(階層)の構造など、多くの編集情報が含まれています。

他のソフトで無理に開こうとすると、これらの情報が正しく読み取れず、デザインが崩れてしまう原因になります。

理由2:専門的な知識やスキルが必要だから

仮にIllustratorを手に入れたとしても、すぐに使いこなすのは簡単ではありません。

Illustratorはプロのデザイナーが使用する高機能なソフトであり、直感的な操作だけでは編集が難しい場面も多くあります。

「ロゴの文字を一行変えたい」といった簡単な作業でさえ、どのツールをどう使えばよいのかわからず、時間がかかってしまうことも少なくありません。

このように、ソフトの操作に専門的な知識やスキルが求められる点も、aiデータの編集が難しいといわれる理由のひとつです。

【状況別】aiデータを編集する5つの方法を比較

それでは、具体的にaiデータを編集するにはどうすればよいのでしょうか。

ここでは、あなたの目的や状況に合わせた5つの方法を、それぞれのメリット・デメリットとともに紹介します。

どの方法が自分に合っているか、比較しながら見ていきましょう。

編集方法 メリット デメリット
無料ソフト 費用がかからない 互換性が低く、データが崩れるリスクがある
有料の代替ソフト 買い切りでコストを抑えられる場合がある 完全な互換性はなく、編集できない機能もある
オンラインツール インストール不要で手軽に利用できる 高度な編集には向かず、機能が限定的
Adobe Illustrator 最も確実で、すべての機能が使える 月額費用が高く、操作の習熟が必要
編集代行サービス スキル不要で、早く確実に問題を解決できる 作業のたびに依頼費用がかかる

方法1:無料ソフトでaiデータを編集する【コスト重視】

「とにかく費用をかけたくない」という人には、無料で利用できるグラフィックソフトを使う方法があります。

代表的なものに「Inkscape」などがあり、Illustratorと同じベクター形式のデータを扱うことができます。

メリット:費用がかからない

最大のメリットは、何といってもコストがかからない点です。

ソフトのライセンス費用を一切気にすることなく、ダウンロードしてすぐに使い始めることができます。

一時的な編集のためだけに高価なソフトを購入することに抵抗がある人にとって、魅力的な選択肢といえるでしょう。

デメリット:互換性が低く、文字化けやレイアウト崩れのリスクがある

一方で、注意しなければならないのが互換性の問題です。

aiデータはIllustratorの専用形式であるため、他のソフトで開くと、フォントが別のものに置き換わってしまったり(文字化け)、オブジェクトの配置がずれたり(レイアウト崩れ)することがよくあります。

とくに、複雑なデザインや特殊な効果が使われているデータの場合、完全に再現するのは難しいと考えたほうがよいでしょう。

方法2:有料の代替ソフトでaiデータを編集する【買い切り希望】

「無料ソフトでは不安だけど、月額制のソフトは避けたい」という人には、買い切り型の有料代替ソフトが選択肢になります。

一度購入すれば永続的に利用できるため、継続的にaiデータを扱う可能性がある場合に適しています。

メリット:サブスクリプションより安価な場合がある

月額で費用が発生するサブスクリプション型のソフトと比べて、長期的に見ると総コストを抑えられる可能性があります。

頻繁に使うわけではないけれど、いざというときのために編集環境を手元に置いておきたい、というニーズに応えてくれます。

デメリット:ソフトによっては完全な互換性がなく、編集できない場合も

無料ソフトと同様に、Illustratorとの完全な互換性は保証されていません。

とくに、Illustratorの新しいバージョンで作成されたaiデータの場合、一部の機能が再現されず、正しく表示・編集できないことがあります。

購入前には、どのバージョンのaiデータに対応しているか、体験版などで互換性を試してみることをおすすめします。

方法3:オンラインツール・ブラウザでaiデータを編集する【手軽さ重視】

「ソフトをインストールするのは面倒」「ファイルの中身を少し確認したいだけ」といった場合には、Webブラウザ上で利用できるオンラインツールが便利です。

aiデータをアップロードするだけで、内容の確認や簡単な編集、他の形式への変換ができます。

メリット:インストール不要で手軽に利用できる

パソコンにソフトをインストールする必要がなく、インターネット環境さえあればどこでも利用できるのが最大の強みです。

aiデータの中身をプレビューで確認したり、JPGやPNGといった画像形式に変換したりする用途であれば、最も手軽な方法といえるでしょう。

デメリット:閲覧や変換のみで、高度な編集には向かない

オンラインツールは手軽な反面、機能は限定的です。

多くはファイルの閲覧や形式変換がメインで、文字の修正や図形の編集といった作業には対応していないか、できたとしてもごく簡単なものに限られます。

本格的な編集作業には向いていないため、用途を見極めて利用する必要があります。

方法4:Adobe Illustratorを契約して編集する【確実性重視】

「デザイン崩れなどのリスクを絶対に避けたい」「今後も本格的にデザイン業務をおこなう」という場合には、開発元であるAdobe社のIllustratorを契約するのが最も確実な方法です。

メリット:最も確実で、すべての機能が使える

aiデータを作成したソフトそのものであるため、互換性の心配は一切ありません。

文字化けやレイアウト崩れといったトラブルを避け、データに含まれるすべての情報をあますことなく編集できます。

仕事でaiデータを扱うのであれば、品質を担保する上で最適な選択肢です。

7日間の無料体験版もあるため、まずは試してみるのもよいでしょう。

デメリット:月額費用が高く、操作の習熟が必要

プロ向けのソフトであるため、利用には月額のライセンス費用がかかります。

また、前述のとおり、多機能であるがゆえに操作方法の習得にはある程度の時間が必要です。

一度きりの簡単な修正のために契約するには、コストと学習時間の両面でハードルが高いといえます。

方法5:編集代行サービスに依頼する【手間なく解決】

「自分で作業する時間がない」「ソフトの操作を覚えるのが面倒」「一度だけ確実に修正してほしい」といったニーズには、編集作業そのものを専門家に依頼する代行サービスが最適です。

メリット:スキル不要で、早く確実に問題を解決できる

デザインの専門知識やソフトの操作スキルがなくても、プロに依頼することで高品質な仕上がりを期待できます。

自分で慣れない作業をする時間と手間を考えれば、結果的に最も効率的で確実な方法といえるかもしれません。

緊急の修正依頼にも対応してくれるサービスもあります。

デメリット:依頼費用がかかる

当然ながら、専門家に作業を依頼するための費用が発生します。

修正箇所が多かったり、作業内容が複雑だったりすると、料金は高くなる傾向にあります。

ただし、簡単な修正であれば比較的安価に依頼できることも多いため、まずは見積もりを取ってみるのがよいでしょう。

aiデータの編集を代行依頼するメリットと料金相場

5つの方法の中でも、とくに「スキルや時間をかけずに、今ある問題をすぐに解決したい」と考えているビジネスパーソンにとって、編集代行サービスは非常に有力な選択肢です。

ここでは、代行サービスを利用するメリットと、気になる料金の相場について詳しく解説します。

専門家に任せる3つのメリット

aiデータの編集を専門家に依頼することには、コスト以上の価値があります。

メリット1:時間と手間を大幅に削減できる

自分でソフトの操作方法を調べたり、試行錯誤したりする必要が一切なくなります。

本来の業務に集中できるため、とくに多忙な人にとっては大きなメリットです。

修正内容を伝えるだけで、あとは専門家が迅速に対応してくれます。

メリット2:専用ソフトがなくても高品質な仕上がりが期待できる

プロのデザイナーは、Illustratorをはじめとする専門ツールを使いこなし、データの特性を熟知しています。

そのため、互換性の問題を心配することなく、意図したとおりの高品質なデータに仕上げてくれます。

安心して任せられるのは、精神的にも大きなメリットです。

メリット3:文字修正・色変更など簡単な作業から依頼できる

「こんな簡単な作業を頼んでいいのだろうか」とためらう必要はありません。

代行サービスでは、「チラシの日付を修正したい」「ロゴの色を少し変えたい」といった、ごく軽微な修正依頼も歓迎されることがほとんどです。

必要なときに必要な分だけ、柔軟に依頼できるのが魅力です。

作業内容別の料金相場

代行サービスの料金は、作業の難易度や必要な時間によって変動します。

以下に、一般的な作業内容ごとの料金相場をまとめました。依頼する際の参考にしてください。

作業内容 料金相場(目安) 作業内容の詳細
簡単な修正 1,000円~5,000円程度
  • 既存データの文字・数字の修正、差し替え
  • 指定された色への変更
  • 画像の差し替え
データ変換・作成 3,000円~20,000円程度
  • aiデータをJPG、PNG、PDFなど他の形式に変換
  • ラフ画や画像からのロゴトレース
  • 印刷会社に入稿できる形式のデータ作成

失敗しない!aiデータ編集を代行依頼する際の注意点

編集代行サービスをスムーズに利用し、期待どおりの成果を得るためには、いくつか押さえておきたいポイントがあります。

依頼してから「こんなはずではなかった」と後悔しないために、以下の点に注意しましょう。

依頼前に準備しておくこと

円滑なコミュニケーションとスピーディーな作業のために、事前に以下のものを準備しておくと安心です。

修正したいaiデータ

当然ですが、元となるaiデータは必須です。

ファイルが破損していないか、バージョンが古すぎないかなどを事前に確認しておきましょう。

修正内容の具体的な指示

「どこを」「どのように」修正してほしいのか、具体的で明確な指示を準備します。

「ここのテキストを『〇〇』に修正してください」「この部分の色をカラーコード『#FFFFFF』に変えてください」のように、誰が見てもわかるように指示を出すのがポイントです。

修正箇所をスクリーンショットで示したり、参考イメージを添付したりすると、より正確に意図が伝わります。

使用したいフォントや画像素材

もしデータ内で特殊なフォントが使われている場合、依頼先の環境にそのフォントがないと、別のフォントに置き換えられてしまいます。

フォントファイルを提供するか、フォント名(できれば購入先も)を正確に伝えましょう。

また、新しく追加・差し替えたい画像がある場合は、高解像度の画像データもあわせて準備します。

信頼できる依頼先の選び方

大切なデータを預けるのですから、依頼先は慎重に選びたいものです。

以下の3つのポイントをチェックして、信頼できるパートナーを見つけましょう。

実績やポートフォリオを確認する

これまでにどのようなデザイン制作やデータ編集を手がけてきたか、実績や作例(ポートフォリオ)を確認しましょう。

自分の依頼したい作業内容に近い実績があれば、安心して任せることができます。

コミュニケーションが円滑か見極める

依頼前の問い合わせに対する返信の速さや、説明の丁寧さも重要な判断基準です。

こちらの意図を正確に汲み取り、専門用語を使わずにわかりやすくコミュニケーションをとってくれる相手であれば、作業もスムーズに進む可能性が高いです。

セキュリティ対策がしっかりしているか確認する

aiデータには、未公開の情報や個人情報が含まれている場合もあります。

ファイルの取り扱いに関するルールや、情報漏えいを防ぐためのセキュリティ対策がどのようになっているか、事前に確認しておくとより安心です。

まとめ

本記事では、aiデータの基本的な知識から、専門ソフトがなくても編集できる5つの具体的な方法までを、状況別に詳しく解説しました。

・コストをかけずに試したいなら「無料ソフト」
・継続的に使うけれどサブスクは避けたいなら「有料の代替ソフト」
・インストール不要で手軽に済ませたいなら「オンラインツール」
・品質と機能を最優先するなら「Adobe Illustrator」
・スキルや時間をかけずに確実性を求めるなら「編集代行サービス」

aiデータの編集は、もはや専門家だけの作業ではありません。

あなたの目的や状況に合わせて、最適な方法を選択できる時代です。

とくに、「修正はたまにしか発生しない」「自分で作業する時間がない」「品質は担保したい」という多忙なビジネスパーソンにとって、専門家に作業を依頼する方法は、時間的にもコスト的にも最も合理的な選択肢といえるでしょう。

もし、aiデータの編集だけでなく、資料作成や情報収集といった日々のさまざまな業務に課題を感じているなら、オンラインアシスタントサービス「Chatwork アシスタント」の活用を検討してみてはいかがでしょうか。

Chatwork アシスタントは、採用率1%の厳しい基準をクリアした優秀なアシスタントが、高品質な業務を必要な分だけ提供するサービスです。

aiデータの修正といった専門的な作業から、日々のノンコア業務まで、あなたのビジネスを幅広くサポートします。

興味のある人は、ぜひ詳細をチェックしてみてください。

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Chatworkのお役立ちコラム編集部です。 ワークスタイルの変化にともなう、働き方の変化や組織のあり方をはじめ、ビジネスコミュニケーションの方法や業務効率化の手段について発信していきます。


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Q&A

スマホアプリでaiデータを編集できますか?
aiデータをスマートフォンやタブレットのアプリで本格的に編集するのは、現時点では非常に難しいです。ファイルの中身を閲覧できるビューアアプリはいくつかありますが、テキストの修正や図形の編集といった作業に対応した高機能なアプリはほとんどありません。簡単な確認作業は可能ですが、編集作業はパソコンでおこなうのが基本となります。
編集できないaiデータがあるのはなぜですか?
aiデータが編集できない場合、いくつかの原因が考えられます。一つは、Illustratorの非常に新しいバージョンで作成されたファイルを、古いバージョンのソフトや互換ソフトで開こうとしているケースです。また、データ作成者がセキュリティ機能でファイルにパスワードをかけ、編集を制限している場合もあります。そのほか、ファイル自体が破損している可能性も考えられます。
aiデータとPDFデータの違いは何ですか?
aiデータは、Illustratorでの再編集を目的とした「作業用のデータ」です。一方、PDFデータは、相手の環境に依存せず、誰でも同じ見た目で文書を閲覧・印刷できるようにすることを目的とした「閲覧用のデータ」です。Illustratorで作成したデータをPDF形式で保存することも可能ですが、その際に編集情報を完全に保持していない場合、PDFからaiデータのように自由に編集することは難しくなります。
Canvaでaiデータを編集できますか?
デザインツールとして人気のCanvaでは、aiファイルを直接アップロードして編集することはできません。ただし、Illustrator側でaiデータをPDF形式で保存し、そのPDFファイルをCanvaにアップロードすることで、一部の要素を編集できる場合があります。しかし、テキストが画像に変換されてしまったり、複雑なデザインが崩れたりすることが多いため、完全な編集は期待できません。<
簡単な文字修正だけでも代行依頼できますか?
はい、もちろん可能です。編集代行サービスの多くは、「日付を1箇所だけ直したい」「電話番号を更新したい」といった、ごく簡単な文字修正からでも依頼を受け付けています。専門家にとっては短時間で完了する作業ですので、遠慮なく相談してみましょう。多くの場合、1,000円~3,000円程度の比較的安価な料金で対応してもらえます。

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