VBA代行サービス徹底解説|費用相場・依頼先比較・失敗しない選び方

公開日: 更新日:
事務
  • facebookシェアボタン
  • Xシェアボタン
  • はてなブックマークボタン
  • pocketボタン
VBA代行サービス徹底解説|費用相場・依頼先比較・失敗しない選び方
初期設定から基本の使い方までを徹底解説!
Chatworkに登録しても、なにからはじめればよいのか分からない方は多いのではないでしょうか?
本資料では、Chatworkをはじめて使う方に向けて、必ず確認しておきたいChatworkの基本機能や初期設定についてわかりやすく解説しています。
メッセージの送り方や返信の仕方、また、タスクを追加する方法やファイルを添付する方法など、知っておきたい基本機能を1冊にまとめました。
Chatworkを社内に導入する際のマニュアルとしても、ぜひご活用ください。 Chatworkまるわかりガイド
資料ダウンロードはこちら

目次

「毎日の定型業務に追われて、コア業務に集中できない」

「Excelの作業を自動化したいけれど、VBAを学ぶ時間がない」と悩んでいませんか。

VBA代行サービスは、こうした課題を解決する有効な手段です。

しかし、依頼先によって費用や品質はさまざまで、どこに依頼すればよいか迷いますよね。

この記事では、VBA代行でできることから、依頼内容別の費用相場、依頼先の選び方、失敗しないためのポイントまでを網羅的に解説します。

VBA代行で実現できる業務効率化とは?具体的な事例を紹介

VBA(Visual Basic for Applications)は、ExcelやAccessをはじめとするMicrosoft Office製品の操作を自動化するためのプログラミング言語です。

VBAを活用すれば、これまで手作業でおこなっていた定型業務を自動化し、大幅な業務効率化を実現できます。

まずは、VBA代行を依頼することで、具体的にどのような業務を自動化できるのか、代表的な事例を見ていきましょう。

データ入力・転記・集計の自動化

VBAが得意とする業務の代表例が、データ処理の自動化です。

例えば、以下のような作業を自動化できます。

  • 複数のExcelファイルやCSVファイルからデータを抽出し、ひとつのファイルに集約する
  • 基幹システムから出力したデータを、指定のフォーマットに自動で転記する
  • アンケートの回答結果を自動で集計し、グラフを作成する

これらの作業は、手作業でおこなうと時間がかかる上に、入力ミスや転記ミスといったヒューマンエラーが発生しやすい業務です。

VBAで自動化することにより、作業時間を大幅に短縮できるだけでなく、業務の正確性も向上します。

定型レポート・帳票の自動作成

請求書や納品書、売上報告書、勤怠管理表など、毎月・毎週決まったフォーマットで作成する書類はありませんか。

VBAを使えば、必要なデータをExcelファイルなどから自動で抽出し、指定のテンプレートに反映させることで、これらの帳票をボタンひとつで作成できるようになります。

これまで書類作成にかかっていた時間を削減できるため、より重要な分析業務や企画業務に時間を使えるようになります。

メールの自動作成・一括送信

取引先への定型的な連絡や、従業員への一斉通知など、メールの作成・送信業務もVBAで自動化が可能です。

Excelで管理している顧客リストや従業員リストをもとに、宛名や本文の一部を差し替えながら、一人ひとりに合わせたメールを自動で作成し、一括で送信できます。

例えば、セミナーの申込者へのリマインドメールや、未入金者への督促メールなどを自動化することで、対応漏れを防ぎ、効率的なコミュニケーションを実現します。

Webサイトからの情報収集(Webスクレイピング)

VBAは、Webサイトから特定の情報を自動で収集する「Webスクレイピング」にも活用できます。

例えば、競合他社の製品価格や、ECサイトのレビュー、不動産情報サイトの物件情報などを定期的に収集し、Excelシートに一覧でまとめることが可能です。

市場調査や競合分析に必要なデータ収集を自動化することで、常に最新の情報を手間なく入手できるようになります。

Officeソフト間の連携(Excel、Access、PowerPointなど)

VBAの強みは、Excelだけでなく、他のMicrosoft Office製品とも連携できる点にあります。

例えば、以下のような複数のソフトをまたぐ作業も自動化できます。

  • Accessのデータベースから抽出したデータを、Excelで集計・グラフ化し、その結果をPowerPointのプレゼンテーション資料に自動で貼り付ける
  • Excelで作成した請求書をPDF化し、Outlookで自動的に取引先へ送信する

このように、複数のアプリケーションを横断する一連の業務フローを自動化することで、業務全体の生産性を飛躍的に高めることが可能です。

【料金表あり】VBA代行の費用相場はいくら?料金体系と依頼内容別の価格

VBA代行を検討する上で、もっとも気になるのが費用相場ではないでしょうか。

VBA開発の費用は、依頼する作業の複雑さや開発規模、依頼先の種類によって大きく変動します。

ここでは、料金体系の種類と、依頼内容に応じた費用相場について詳しく解説します。

VBA代行の料金体系は2種類

VBA代行の料金体系には、主に「固定報酬制」と「時間単価制」の2種類があります。

それぞれの特徴を理解し、依頼内容に適した料金体系を選びましょう。

プロジェクト単位で支払う「固定報酬制」

固定報酬制は、開発するツールやシステムの機能要件をあらかじめ定義し、作業全体に対してひとつの金額を見積もる方式です。

開発会社への依頼で多く見られる料金体系で、予算が確定しているため安心して依頼できるのがメリットです。

ただし、開発途中での仕様変更には追加料金が発生する場合があります。

作業時間で支払う「時間単価制」

時間単価制は、開発者の作業時間に応じて料金が発生する方式です。

「1時間あたり〇円」といった単価が設定されており、フリーランスへの依頼や、既存ツールの改修、小規模な開発などでよく用いられます。

要件が固まっていない場合や、継続的なサポートを依頼したい場合に適していますが、作業時間が長引くと予算を超えてしまうリスクもあります。

【一覧表】依頼内容別の費用相場

VBA開発を外注する際の費用は、開発の難易度によって大きく異なります。

ここでは、開発の規模を「小規模」「中規模」「大規模」の3つに分け、それぞれの費用相場と作業内容の目安をまとめました。

開発規模 費用相場 作業内容の例
小規模な開発・修正 2万円~10万円
  • 既存マクロの簡単な修正・改修
  • 小規模なデータ集計や転記ツール
  • 単純な定型帳票の作成ツール
中規模なツール開発 10万円~50万円
  • 複数のExcelファイルやCSVを扱うデータ集計・分析ツール
  • やや複雑な業務フローの自動化
  • 小規模なWebスクレイピングツール
大規模なシステム開発 50万円~300万円以上
  • Accessなどのデータベースと連携した本格的な業務システム
  • 複数のOfficeソフトを連携させた複雑な自動化システム
  • 大規模なデータ処理や分析をおこなう基幹ツール

費用が変わる要因とは?

同じような依頼内容でも、見積もり金額に差が出ることがあります。

その主な要因は以下のとおりです。

  • 依頼先の種類:開発会社は高め、フリーランスは安めになる傾向があります。
  • 開発者のスキル:経験豊富で高いスキルを持つ開発者ほど単価は高くなります。
  • 要件の複雑さ:処理するデータ量や機能の多さ、エラー処理の複雑さなど、開発の難易度が高いほど費用は上がります。
  • サポート内容:納品後の修正対応やマニュアル作成、操作説明などのサポートを手厚くすると、その分費用が加算されます。

単純に価格の安さだけで選ぶのではなく、これらの要因を総合的に考慮し、費用対効果を見極めることが重要です。

VBA代行の依頼先は3種類!メリット・デメリットを徹底比較

VBA代行の依頼先は、大きく分けて「専門の開発会社」「フリーランス・個人」「オンラインアシスタント」の3種類があります。

それぞれにメリット・デメリットがあるため、自社の目的や予算、求める品質に合わせて最適な依頼先を選びましょう。

専門の開発会社

VBA開発を専門におこなっている会社です。

システム開発のプロフェッショナルが多数在籍しており、要件定義から設計、開発、テスト、保守まで一貫して任せられるのが特徴です。

メリット:品質と信頼性が高い・サポートが手厚い

豊富な開発実績とノウハウがあり、高品質な成果物が期待できます。

また、組織として対応するため、担当者が不在でも別の担当者が対応してくれるなど、安定した運用が可能です。

契約書やNDA(秘密保持契約)の締結にも対応しており、セキュリティ面でも安心できます。

納品後の保守・運用サポートが充実している点も大きなメリットです。

デメリット:費用が高額になりやすい・小規模な依頼は断られることも

品質やサポートが手厚い分、フリーランスなどに比べて費用は高額になる傾向があります。

また、会社によっては最低発注金額が設定されており、「既存のマクロを少し修正したい」といった小規模な依頼は断られてしまう可能性もあります。

フリーランス・個人(クラウドソーシング)

クラウドソーシングサイトなどを通じて、フリーランスの開発者に直接依頼する方法です。

手軽に依頼できるのが魅力で、近年利用者が増えています。

メリット:費用を安く抑えられる・気軽に依頼できる

会社を介さないため、中間マージンが発生せず、開発会社に依頼するよりも費用を安く抑えられるケースがほとんどです。

サイト上で開発者の実績や評価を確認でき、数多くの候補者の中から予算やスキルに合った人材を自分で選べます。

数千円から数万円程度の小規模な依頼にも柔軟に対応してくれることが多いです。

デメリット:品質やスキルにばらつきがある・連絡が途絶えるリスク

個人のスキルに依存するため、開発者によって品質に大きなばらつきがあります。

優秀な開発者を見極める目が必要です。

また、個人との直接契約になるため、途中で連絡が取れなくなったり、納期が守られなかったりといったトラブルのリスクもゼロではありません。

【第3の選択肢】オンラインアシスタント

VBA開発を含む、さまざまなバックオフィス業務をオンラインで代行してくれるサービスです。

単発のツール開発というよりも、継続的な業務サポートを依頼したい場合に適しています。

メリット:VBA以外の周辺業務もまとめて依頼できる・柔軟な料金体系

最大のメリットは、VBA開発だけでなく、データ入力や資料作成、秘書業務、経理など、関連するさまざまな業務をまとめて依頼できる点です。

月額制の料金プランが多く、必要な業務量に応じて柔軟に依頼できるため、コストの最適化が図れます。

採用や教育の手間をかけずに、専門スキルを持った人材を確保できるのも魅力です。

デメリット:高度に専門的なシステム開発は対応範囲外の場合も

バックオフィス業務全般をサポートするサービスのため、非常に高度な専門知識を要する大規模なシステム開発や、特殊な技術が必要な案件には対応できない場合があります。

対応可能な業務範囲は、サービス提供会社によって異なるため、事前の確認が必要です。

VBA代行で失敗しないための5つのポイント|依頼前のチェックリスト

VBA代行を依頼して「思っていたツールと違った」「追加料金がたくさん発生した」といった失敗を避けるためには、事前の準備が重要です。

ここでは、依頼を成功させるために押さえておきたい5つのポイントを解説します。

ポイント1:依頼内容(要件)を明確にする

VBAで何を自動化したいのか、できるだけ具体的に整理しておきましょう。

曖昧な依頼は、認識のズレや手戻りの原因になります。

  • 現状の業務フロー:どのような手順で、誰が、どのくらいの時間をかけて作業しているのか
  • 自動化したい範囲:業務フローのどこからどこまでを自動化したいのか
  • 使用するファイル:インプットとなるExcelファイルやCSVファイルのサンプル
  • アウトプットのイメージ:どのような形式で、どのような結果が出力されればよいのか

これらの情報をテキストだけでなく、画面キャプチャやフロー図などを使って「見える化」すると、開発者との認識合わせがスムーズに進みます。

ポイント2:実績やコミュニケーション能力を確認する

依頼先を選ぶ際は、費用だけでなく、実績やコミュニケーション能力も必ず確認しましょう。

  • 実績の確認:自社が依頼したい内容と類似の開発実績があるかを確認します。過去の制作物を見せてもらえると、スキルの判断材料になります。
  • コミュニケーション能力:専門用語を多用せず、こちらの意図を正確に汲み取ってくれるか、質問へのレスポンスは速く丁寧か、といった点を確認します。

開発をスムーズに進める上で、円滑なコミュニケーションは不可欠です。

ポイント3:納品後のサポート体制を確認する

開発したツールは、納品されて終わりではありません。

実際に運用してみると、予期せぬ不具合が発生したり、一部修正したくなったりすることがあります。

そのため、納品後のサポート体制は非常に重要です。

  • 無償の修正保証期間はあるか、またその期間はどのくらいか
  • 保証期間終了後、有料での修正や機能追加に対応してもらえるか
  • 操作方法に関する質問に答えてもらえるか

これらの点を契約前に必ず確認しておきましょう。

ポイント4:「属人化」を防ぐための対策を講じる

VBAツールは非常に便利ですが、「開発した担当者しか中身がわからない」という属人化のリスクが常に伴います。

担当者の退職や異動によって、ツールの修正や改修ができなくなり、業務が止まってしまう事態は避けなければなりません。

属人化を防ぐためには、納品物に「仕様書」や「コメント付きのソースコード」を含めてもらうことが重要です。

誰が見てもツールの処理内容がわかるようにドキュメント化しておくことで、メンテナンス性を高めることができます。

ポイント5:セキュリティリスクと対策を理解する

VBAは便利な反面、マクロウイルスなどのセキュリティリスクも存在します。

業務で扱うファイルには、個人情報や機密情報が含まれることも少なくありません。

安心して業務を任せるためにも、依頼先のセキュリティ対策を確認することが大切です。

  • 秘密保持契約(NDA)を締結できるか
  • ファイルの受け渡し方法にセキュリティ対策が講じられているか(パスワード付きファイル、セキュリティの高いファイル転送サービスの利用など)

信頼できる依頼先を選び、適切な対策を講じることで、セキュリティリスクを最小限に抑えることができます。

まとめ:VBA代行は目的で選ぶ!業務改善ならChatwork アシスタント

VBA代行は、日々の定型業務を自動化し、生産性を向上させるための強力なソリューションです。

その費用は数万円から数百万円と幅広く、依頼先も専門の開発会社からフリーランスまでさまざまです。

成功の鍵は、単純な価格比較だけでなく、「品質」「スピード」「サポート体制」「属人化やセキュリティのリスク」といった複数の視点から、自社の目的や状況に最適な依頼先を見極めることにあります。

もし、あなたが「単発のツール開発」だけでなく、その周辺業務も含めた「業務全体の効率化」や「継続的な改善」を求めているのであれば、オンラインアシスタントの活用が非常に有効な選択肢となります。

「Chatwork アシスタント」は、VBA開発はもちろん、経理や秘書、人事、Web運用といった幅広いバックオフィス業務を、必要なときに必要な分だけ依頼できるサービスです。

採用や教育コストをかけることなく、厳しいスキルチェックをクリアした優秀なアシスタントが、あなたの業務を強力にサポートします。

VBA開発をきっかけに、ノンコア業務全体を見直し、事業成長を加速させたいと考えているのなら、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。

Chatwork

Chatwork

Chatworkのお役立ちコラム編集部です。 ワークスタイルの変化にともなう、働き方の変化や組織のあり方をはじめ、ビジネスコミュニケーションの方法や業務効率化の手段について発信していきます。


>お役立ちコラムのコンテンツポリシーはこちら

  • facebookシェアボタン
  • Xシェアボタン
  • はてなブックマークボタン
  • pocketボタン

Q&A

VBAは古い技術で、将来性がないと聞きましたが本当ですか?
VBAが古い技術であることは事実ですが、将来性が全くないわけではありません。多くの企業でMicrosoft Office製品が標準的に使われている限り、VBAによる業務自動化の需要はすぐにはなくならないと考えられます。ただし、クラウドサービスとの連携や、より複雑な処理は、PythonやRPAといった新しい技術のほうが適している場合もあります。VBAの得意なこと、不得意なことを理解し、他の技術と組み合わせて活用していく視点が重要です。
依頼したVBAツールのセキュリティは安全ですか?
信頼できる依頼先を選び、適切な対策を講じれば安全性は確保できます。依頼先を選定する際には、秘密保持契約(NDA)の締結が可能か、セキュリティ対策が施された方法でファイルをやり取りするか、といった点を確認しましょう。また、納品されたツールを実行する際には、Excelの警告表示などを無視して安易にマクロを有効化せず、信頼できる作成元からのファイルであることを確認する習慣も大切です。
既存のマクロの修正や改修だけでも依頼できますか?
はい、可能です。多くの開発会社やフリーランスが、既存ツールの修正・改修に対応しています。「エラーが出て動かなくなった」「一部の機能を追加したい」「処理速度を改善したい」といった要望に対応してもらえます。ただし、他人が作成したコードの解読には時間がかかるため、新規作成よりも時間単価が高めに設定されている場合があります。
契約書ではどのような点に注意すればよいですか?
契約書では、主に以下の点を確認しましょう。 ・業務範囲と納品物:どこまでの作業を、どのような形で納品してもらえるのかが明記されているか ・料金と支払い条件:見積もり金額の他に、追加料金が発生する条件や支払い時期が明確か ・納期:いつまでに納品されるのか ・検収と修正:納品物の確認期間と、不具合があった場合の修正対応(保証期間)について記載があるか ・著作権の帰属:開発されたツールの著作権がどちらに帰属するのか ・秘密保持義務:やり取りする情報の取り扱いについて定められているか 不明な点があれば、必ず契約前に確認することが重要です。
依頼してから納品までの期間はどれくらいですか?
開発期間は、依頼内容の複雑さや規模によって大きく異なります。簡単なツールの修正であれば数日程度、小規模なツール開発であれば1週間~1か月、中規模から大規模なシステム開発になると数か月に及ぶこともあります。また、依頼先の状況(他の案件の有無など)によっても変動します。急ぎの場合は、依頼前に納期を明確に伝え、対応可能かを確認しましょう。

事務の関連記事