30種類のサービスを比較した結果、チャットワークがベストでした
マーケティング・決済・投資を中心に事業を展開する株式会社デジタルガレージ マーケティングテクノロジーカンパニー。複数のオフィスをもつ同社が抱えていた課題は、カンパニーとして明確な推奨ツールがなかったことです。これを解決するために同社が導入したのがチャットワークです。
株式会社デジタルガレージ マーケティングテクノロジーカンパニー
1995年創業の東証一部上場企業。マーケティング・決済・投資の事業を中心に展開する。マーケティング事業では、Webプロモーションを中核に、Webサイトやアプリの制作・運用、CRMソリューションなどに取り組んでいる(取材:2018年4月)
事業管理室
前田 竜也 様
- SNSではログが取れずやり取りが把握できない
- 異なる部署やオフィスでのコミュニケーションをスムーズにしたい
- 容量が大きなファイルを共有するのが大変
- エンタープライズプランを導入
- 部署間をまたいだグループチャットを作成
- ファイル共有をチャット上でおこなうことに
- ログが取得できてセキュリティが確保できた
- 異なる部署、オフィス間での交流が活発になった
- 別のサービスを使う必要がなくなり効率化した
課題
- SNSではログが取れずやり取りが把握できない
- 異なる部署やオフィスでのコミュニケーションをスムーズにしたい
- 容量が大きなファイルを共有するのが大変
解決策
- エンタープライズプランを導入
- 部署間をまたいだグループチャットを作成
- ファイル共有をチャット上でおこなうことに
効果
- ログが取得できてセキュリティが確保できた
- 異なる部署、オフィス間での交流が活発になった
- 別のサービスを使う必要がなくなり効率化した
カンパニー全体に推奨するチャットツールの導入を検討
- チャットツールを使おうと思ったきっかけを教えてください。
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前田:私が所属している、株式会社デジタルガレージ内にてマーケティング事業を展開するマーケティングテクノロジーカンパニー(以下MTC)で以前使用していたチャットツールは、FacebookメッセンジャーやLINE、Skypeなどさまざまで、MTCとして明確に推奨するツールがありませんでした。誰が誰とどんなやり取りをしているかきちんと把握するためにも、MTC全体でチャットツールの導入を決めました。
- なるほど。そこでChatworkを含むチャットツールを比較検討したのですね。
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前田:はい。私自身は前職からChatworkを利用しておりまして、他部署との交流がうまくいっていたという成功体験がありました。そのため、MTC全体でツールを検討するとき、私としてはChatworkがおすすめだったのですが、ほかの社員の考えも聞いてみなければということでアンケートをおこないました。アンケートでは利用用途に即したツールを30種類ほどピックアップし、その結果をもとに比較検討することにしたのです。
決め手はビジネス実績と強固なセキュリティ
- 30種ものツールを、どういった視点から比較したのでしょうか。
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前田:プライベート向きのツールなのか、ビジネス向きのツールなのかというところから、各OSにおけるアプリの有無、タイムライン形式か掲示板形式か、チャットのメッセージは編集や削除ができるかどうか、ファイルの共有やタスク管理機能があるか、セキュリティはしっかりしているか、といったさまざまな項目をもとに比較しました。いくつかのツールに絞り込んだあと、実際にトライアル版を利用し操作性などを確認しました。
Chatworkを選ぶ決め手となったのは、ビジネス用途で実績があり、セキュリティがしっかりしていることです。さらに、アンケートからニーズとして挙がっていたファイル共有機能があり、チャットの編集や削除など細かな機能も適していると考えました。
Chatwork(チャットワーク)のセキュリティ内容とセキュリティを高める方法 | ビジネスチャットならChatworkChatwork(チャットワーク)は、セキュリティを最大限に強化したビジネスチャットです。高度なセキュリティ基準であるISMSに則ってデータを管理しているだけではなく、ユーザー自身がセキュリティを高められる機能も搭載しています。 - 編集・削除機能も重視していたのですね。
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前田:MTC内だけでなく、取引先とのやり取りを履歴として残しておくことも大切だと考えました。
各部署のニーズに適したスタートによりスムーズに浸透
- 実際に導入してから、社員の皆様の反応はいかがでしたか。
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前田:スムーズに浸透したと思います。最初はMTC全体に導入せず、運用のルールを定めて、部署ごとに推奨ツールとして使ってもらうところから始めました。
理由は推奨ツールとして使用する前に、ビジネスプランとエンタープライズプラン、フリープランのユーザーが混在していたからです。エンタープライズプランの場合、コメントの編集・削除履歴などのチャットのログがエクスポートできますが、それ以外のプランだと取得できません。Chatwork(チャットワーク)のログ保存・エクスポートをする方法 | ビジネスチャットならChatworkChatwork(チャットワーク)では、ログエクスポート機能によってチャットログの保存が可能です。ログエクスポート機能は、エンタープライズプランを利用中の組織管理者のみが実行することができます。ログをエクスポートすることで、Chatworkを使う社内の不正行為の抑止や内部統制に役立てることができます。 - 推奨ルールとして使用してもらうために、どんなルールを設定したのでしょうか。
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前田:取引先とのログを取得するために、MTCにおけるCISO(最高情報セキュリティ責任者)のアカウントをエンタープライズプランで用意して、グループチャットにCISOのアカウントを追加してもらいました。こうすれば、MTC内にフリープランのユーザーがいてもログが取得できるのです。
また、当時は同一のプランで複数の契約を1つに統合したかったのですが、Chatworkのユーザー移行機能が公式には無かったため(※)ビジネスプランとエンタープライズプランの2種類が混在していました。こちらは担当者の方と相談して、ユーザー移行の機能を開発して頂き、解決しました。
※現在は機能がリリースされています。
企業規模にもよりますが、MTCの場合は各部署のニーズに適したプランで導入をスタートしたからこそスムーズに浸透したのだと思います。
チャットは軽いコミュニケーションに向いている
- 普段、どのような方々とのやり取りにご活用いただいていますか。
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前田:取引先だけでなく、MTC内の部署間でもChatworkでやり取りしています。東京に3つのオフィス、関西に1つのオフィスがあるので、そことのやり取りもChatworkを利用することになっています。
- Chatworkの使い勝手についてはいかがでしょうか。
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前田:一般的だとは思いますが、メールより軽いコミュニケーションに向いていますね。
重宝するのがファイル共有機能です。メールだと容量の大きなファイルをストレージサービス経由で送信したり、圧縮してパスワードをかけて送信したりすることになりますが、Chatworkでしたらグループチャットにアップするだけで対応できます。業務効率化に一役買ってくれていると思いますね。
かといって、メールが不要になったわけではありません。大事な情報はメールで流し、即時的なやり取りはチャットでするよう、使い分けています。
Chatworkのログもすべてとっており、ログの閲覧権限をもつのはMTCにおけるCISOに限定し、不足の事態が起きたときは、すぐにログを確認して対応できるようにしています。
物理的に離れていても、あたかも近くで仕事しているような感覚になれる
- Chatwork導入の効果はいかがでしょうか。
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前田:距離が離れていても、近くで仕事しているようなコミュニケーションをとれるのがいいですね。即時性がないやり取りの場合なら、電話よりも相手が返信できるタイミングで会話ができて便利です。オフィスが異なると打ち合わせも大変ですが、Chatworkがあれば問題ありません。
これまでは同じような用途でSNSのメッセンジャーを使っていましたが、ビジネス向きではないので時間が経つとタイムラインが追いにくかったり、プライベートと併用なので通知だらけになってしまったりと使い勝手に難がありました。そのあたりがChatworkで解決したと思いますね。
まずはフリープランで自社に合った使い方を模索するべき
- 導入後、運用ルールに変化があったら教えてください。
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前田:現在は全員エンタープライズなので、MTCにおけるCISOのアカウントはなしでやり取りしています。導入後は部署ごとにいるユーザー管理者が入社や退職によるアカウント管理を実施しています。それ以外の制限などはあえて設けずに各部署のローカルルールに任せています。グループチャットの命名やアイコンなど、各部署でいろいろ違っていておもしろいと思いますよ。デザイナーがいるような部署はグループチャットのアイコンを専用に作成して、パッと見て何のプロジェクトかわかるようにしていたりするようです。
- これからChatworkを使おうと思っている企業へメッセージをお願いします。
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前田:デジタルガレージのMTCでは部署ごとのニーズを捉えた上で、段階的に導入することにしたので、ビジネスプラン、エンタープライズプランとステップを踏みました。
Chatworkを検討されている方はまずフリープランで始めてみるのがいいと思います。そこから自社に合った使い方を見出せば導入後の失敗も少ないと思いますし、ツールを浸透させることにもつながります。
フリープランのままでも使えますが、エンタープライズプランになるとグループチャット数を気にしなくていい点や、ログを取得することでトラブルを防げるという安心感は大きいですね。
- 業種
- 利用規模
- 目的・効果