一方的なコミュニケーションとは?一方的なコミュニケーションの弊害と改善方法
目次
会話が苦手、人とのやりとりがうまくいかないと感じる場合、一方的なコミュニケーションになってしまっていることが原因として考えられます。
一方的なコミュニケーションを続けていると、信頼関係が築けない、議論が発展しないなどの弊害があるため、特にビジネスシーンにおいては早急に改善する必要があるでしょう。
一方的なコミュニケーションを改善する方法にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
一方的なコミュニケーションの特徴
一方的なコミュニケーションにはいくつかの特徴があります。まずは自身に当てはまるところがないか考えてみましょう。
自分の話ばかりする
人と会話をしているとき、いつの間にか自分ばかりがしゃべっていると感じたら、一方的なコミュニケーションになっている可能性があります。
相手が話しかけてくれたのに、同調したり話を広げようとして、つい自分の話に置きかえてたくさん話してしまうこともあるかもしれません。
相手にも質問を投げかけて話すきっかけを与える、相手が話しているときはゆっくり聞くなど意識する必要があるでしょう。
すぐに結論づける
相手がなにかを伝えたくて話しているときに「こういうことね」「それはこうすべき」など自分の解釈ですぐに結論づけると、相手はそれ以上話しにくくなってしまいます。
まずは相手が話したいことをいい終えるまで遮らずじっくり話を聞いたり、途中で言葉をはさむときは断定ではなく質問の形で伝えるとよう意識するとよいかもしれません。
相手の意見を求めない
そもそも相手の意見など求めていないという態度で一方的に話を進めてしまうと、ただ誰でもいいから吐き出す相手がほしいだけなのだと受け取られてしまいます。
会議の場であれば、相手の意見を求めない一方的な発言は議論ではなく伝達になってしまい、会議をおこなう意味がなくなるでしょう。
相手が自分の話についてどう感じたか、相手ならどうするかを投げかけ、会話を発展させていくのが本来のコミュニケーションです。
相手が理解できているかを考えていない
相手の理解度を気にせず、専門用語や一部でしか通じない言葉を交えて話したり、長い説明を一気に伝えてしまうと、相手は会話についていけず置き去りにされてしまいます。
これから話すことは誰にでも通じる言葉なのかを考えたり、合間に「ここまででわからないところはありますか?」などと質問をはさむ方がスムーズなコミュニケーションになるでしょう。
必要以上に厳しい・細かい
しっかり伝えたい、しっかり理解したいと意識するあまり、はじめから厳しい条件や言葉を並べて話してしまったり、「それってこういうこと?」と細かいことに質問を重ねてしまうと、話がスムーズに進まずかえってわかりにくくなってしまいます。
まずは大まかに全体像を伝えたり理解してから、細かい点や注意したい点について追加で確認していく方がよいでしょう。
一方的なコミュニケーションを続ける弊害
一方的なコミュニケーションを改善しないまま続けていると、さまざまな弊害が起きます。
信頼関係が築けない
気持ちよくコミュニケーションをとりお互いを理解するためには、双方向のコミュニケーションが不可欠です。
一方的なコミュニケーションを続けると、相手に「この人とは話しにくい」と感じさせてしまい、相互理解が進まず信頼関係が築きにくいでしょう。
議論が発展しない
会議やミーティングの場で一方的なコミュニケーションを続けていると、議論が発展せず、みんなでアイディアや知恵を出し合い解決に導くという本来の目的が達成できません。
また、自分の意見を受け入れてもらえない一方的な伝達や命令では、社員は気持ちよく動くことができないでしょう。
話がきちんと伝わらない
単純になにかを伝えたい場合でも、一方的に話してしまい相手が質問する余地がないと、理解が深まらず伝えるという目的が充分に果たせない可能性があります。
わかりにくい箇所はなかったか、確認したい点はないか、相手の反応や言葉を引き出して理解度を確認する必要があるでしょう。
コミュニケーションをとる意味がない
そもそも一方的なコミュニケーションでは会話が成立しないため、「この人とはコミュニケーションをとる意味がない」「とりたくない」と相手に感じさせてしまう恐れがあります。
情報のやりとりや信頼関係の構築といったコミュニケーション本来の目的を果たし、円滑な人間関係を築くためにも、一方的なコミュニケーションは早急に改善しましょう。
一方的なコミュニケーションを改善する方法
一方的なコミュニケーションを改善するにはさまざまな方法があります。
急にすべてを変えることは難しいかもしれませんが、ポイントを意識しできることから改善していきましょう。
まずは相手の話を聞く
一方的なコミュニケーションをやめ、双方向のコミュニケーションを持つためには、まずは相手にも話してもらう必要があります。
自分が話を持ちかける側であっても、相手がどう感じたか、どう考えるかに興味をもち、質問を投げかけてみましょう。
相手が話しているときは相手に共感することを意識しながら話を聞き、決めつけたり結論を急いだりしないよう注意しましょう。
表情やボディランゲージに注意を払う
コミュニケーションにおいては、表情やボディランゲージなど言葉以外の情報も重要です。
上司が部下に業務の話をするとき、いつも固い表情でいると、内容にかかわらず相手は「怒っているのかも」「叱られるかも」と身構えてしまいます。
逆に自分が話しているときに相手の表情を見ていると、「今の話し方はわかりにくかったかも」「しっかり理解してくれている」など言葉以外の情報を得ることができます。
コミュニケーションをとるときは自分と相手の表情やボディーランゲージにも注意を払ってみましょう。
相手の意見を認める
人とコミュニケーションをとっていると、自分の意見とは異なる意見に出会うことも多いでしょう。
自分の意見を大切にしていると反論や否定をしたくなることもありませんが、相手の意見を尊重することがコミュニケーションにおいては重要です。
むやみに否定したり論破しようとせず、相手の目線に立って「そういう意見もある」ということをまず認めましょう。
尊重しあえる相手であれば、「自分はこう感じたよ」と異なる意見を伝えても、相手も聞き入れてくれるでしょう。
理解度を確かめる
特にビジネスにおけるコミュニケーションでは、ただ単に伝えるだけでなく、相手にきちんと理解してもらうことが必要です。
相手にわかりやすい言葉を選ぶことはもちろんですが、話している途中で「ここまででわからないところはありますか?」と理解できているかを確かめたり、相手に寄りそい状況に応じてよりかみ砕いた表現をもちいながら話せるとよいでしょう。
話すときの役割を意識する
複数の人と同時にコミュニケーションをとるときは自然と、話す役、聞く役、仕切る役など役割ができていると感じることもあるでしょう。
漠然と会話するよりは、自分に今求められているのはどの役なのかを意識し、演じる気持ちで参加すると、周りとの調和がとりやすくなります。
話すペースをあわせる
話す速さや声の高さ、あいづちのタイミングなどを相手に合わせるペーシングは、相手との間に一体感や安心感が生まれ、信頼関係が築きやすくなるコミュニケーションスキルです。
さりげなく相手にあわせることを意識するだけでよいので、簡単に取り入れられるでしょう。
文字でコミュニケーションをおこなう
対面でのコミュニケーションが苦手な場合は、まずは文字でのコミュニケーションを積極的におこなうというのもひとつの方法です。
文字にするとやりとりが記録に残り、客観的に自分のコミュニケーションを見直すこともできます。
急ぎの用件でない限り返信のタイミングは自由なので、自分や相手に考える余地が生まれ、わかりやすく伝えたり理解することを意識しやすいでしょう。
一方的なコミュニケーションの改善にChatwork
会話をしているといつの間にか自分の話ばかりしている、すぐに結論づけようとしてしまうなどの特徴があてはまる場合、コミュニケーションが一方的になってしまっていることが考えられます。
一方的なコミュニケーションを続けていると、相手との信頼関係が築きにくくなり、話がきちんと伝わらない原因にもなるため、双方向のコミュニケーションをとれるよう改善していく必要があるでしょう。
ビジネスチャット「Chatwork」は、一方的なコミュニケーションの改善に活用できます。
チャットでのコミュニケーションは会話に近いスピード感で気軽にやりとりができ、記録を客観的に見直すことで自分のコミュニケーションの欠点や改善点に気づくことができます。
Chatworkには、音声通話やビデオ通話、ファイル管理機能もあり、社内でのさまざまなコミュニケーションの場で役立ちます。
コミュニケーション改善の手段のひとつとして、Chatwork導入をご検討ください。
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