「割愛」とは？「省略」との違いや意味、使い方を解説

ビジネスシーンで「割愛（かつあい）」という言葉を使った経験はありますか。

「省略」と同じ意味で使われる場合もありますが、「割愛」は、「惜しみながら省くこと」という意味をもつ言葉のため、混同しないように注意しましょう。

「割愛」の意味や使い方、割愛を使った用語を、例文を交えて解説します。

「割愛」の意味

「割愛（かつあい）」とは、「惜しみながら省くこと」や「惜しいと思うものを手放すこと」という意味をもつ言葉です。

「割愛」は、「ある境界から外れること」を意味する「割る」と、「価値を認めたものに強く引きつけられる気持ち」を意味する「愛」が組み合わさった言葉で、「価値は認めているが外す」というニュアンスから、「惜しみながら省くこと」という意味を表します。

「割愛」を使った言葉

「割愛」は、ほかの言葉とくみあわせて使われる場合もあります。

今回は、「割愛」を使用した言葉の一例として、以下の4つを紹介します。

割愛人事	公務員が惜しまれながらも、ほかの自治体や民間企業等へ籍を移すこと 大学職員がほかの大学へ籍を移すこと
割愛退職	公務員が在籍している機関からほかの機関に移る際に、籍が二重にならないように、移籍元を一時退職すること
割愛採用	惜しいと思われるような能力の高い公務員や教員を、ほかの機関から採用すること
割愛願い	ほかの機関や大学にいる職員や教員を採用したい場合に、先方に依頼を出すこと

いずれも、公務員や大学教員・職員などの人事において使われるケースが多い言葉ですが、「割愛」の理解を深め、使い方を知るためにも、それぞれの言葉の意味をおさえておきましょう。

「割愛」と「省略」の違い

「割愛」と同じ意味で使われるケースが多い言葉に「省略」があります。

「省略」は、「不要なものを除いて簡単にすること」を意味する言葉のため、必要なものを惜しみながら省く「割愛」とは意味が異なります。

必要なものを省く場合は「割愛」、不要なものを省く場合は「省略」のように、正しい意味をおさえて、使い分けられるようになりましょう。

割愛	必要なものを惜しみながらも省くこと
省略	不要なものを除いて簡単にすること

「割愛」の使い方と例文

「割愛」は、会議やプレゼンテーションの際など、時間に限りがあり、やむを得ずに内容を省く際などに活用されます。

「割愛」は、取引先や上司などの目上の人にも使える表現ですが、使用する際は、「割愛させていただきます」や「割愛いたします」などのように、丁寧な表現にして使うようにしましょう。

「割愛」の例文は以下の通りです。

「割愛」の言い換え・類語表現

「割愛」の言い換えや類語表現としては、以下の言葉があげられます。

「割愛」の意味や「省略」の意味を意識しながら、適切な表現を使うようにしましょう。

割愛した資料の共有に「Chatwork」

「割愛」は、「惜しみながら省く」ことを意味する言葉で、会議やプレゼンテーションの際などに活用されます。

「省略」と混同されやすいですが、それぞれ異なる意味をもつため、使用する際は注意しましょう。

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