「同上」の意味とは?正しい使い方やルールを【記載例付き】で解説
目次
「同上」という言葉を使った経験はありますか。
履歴書などで目にする機会が多い「同上」という言葉は、上に記した事柄と同じ内容を意味する便利な表現ですが、使用する際は、注意すべき点がいくつかあります。
正しく「同上」を使うためにも、活用する際の注意点や正しい使い方、活用できるシーンを、改めて確認していきましょう。
「同上」の意味とは
「同上(どうじょう)」は、「前に述べたこと・記したことと同じであること」という意味をもつ言葉です。
たとえば、履歴書や書類などで、すぐ上に記した事柄と同じ内容を述べる場合に、「同上」を用いると、省略して表現できます。
「同上」は、一般的に書き言葉となり、会話のなかでは使用しない表現です。
「同上」と「同左」の違い
「同上」は、上に記した事柄と同じ内容を意味する表現ですが、左側にある項目と同じである旨を示す場合には、「同左(どうさ)」を使います。
使い方は「同上」と同じで、「左に述べたこと・記したことと同じであること」を指します。
右側の項目の場合も同様に、「同右(どうみぎ)」と書きます。
同上 | 前に述べたこと・記したことと同じであること |
---|---|
同左 | 左に述べたこと・記したことと同じであること |
同右 | 右に述べたこと・記したことと同じであること |
「同上」を使う際の注意点・ルール
書き言葉として広く使われる「同上」ですが、使用する際は、守るべきいくつかのルールがあります。
- 元の項目は正しく記載する
- 使いすぎに注意する
- 「〃」の使用は避ける
- 左詰めで記載する
- ふりがなはふらない
正しく活用するためにも、それぞれの注意点を確認していきましょう。
元の項目は正しく記載する
「同上」は、前に記載した事柄と同じ内容を示す言葉のため、元の項目があってはじめて使えるものです。
そのため、「同上」の元となる項目は、正確に丁寧に記載する必要があります。
また、記載する文章や書類にあった書き方をする必要もあります。
たとえば、住所を記載する際は、「丁目」「番地」をハイフンで省略しないように注意をしましょう。
使いすぎに注意する
「同上」は、書類内で使いすぎないように注意しましょう。
項目欄すべてに「同上」を使ってしまうと、読み手に手抜きだというマイナスな印象を与えかねません。
とくに、学歴欄や職歴欄には使わない方が良いでしょう。
一方で、何度も書くとややこしい住所欄や連絡先欄は、「同上」の使用により、見やすい印象を与えられます。
「〃」の使用は避ける
「同上」を簡略化した「〃」の使用は避けましょう。
「〃」とは、「ノノ字点(ののじてん)」「同じく記号(おなじくきごう)」などと呼ばれる表記で、表や箇条書きなどで、上または左と同じ内容を省略するのに使う記号です。
「〃」は、「同上」と言葉で表すよりも、カジュアルな印象を与えてしまうため、履歴書などのオフィシャルの書類には不適切です。
手を抜いて書かれたものだととらえられかねないため、同じ内容を示したい場合は「同上」の表記を使うようにしましょう。
左詰めで記載する
「同上」は、中央ではなく左詰めで記載しましょう。
ノートなど、簡易な記載であれば中央に書く場合もありますが、履歴書などの書類は、上からはじまり左から右へと目を通すものです。
そのため、左端になにも書かれていなければ、空欄だと思われてしまう可能性があります。
目を通す人や状況にもよりますが、時間をかけて読み込む書類でない限り、見落とされてしまう可能性もあるため、「同上」は左詰めで記載すると覚えておきましょう。
ふりがなはふらない
「同上」には、ふりがなをふらない表記が一般的です。
履歴書や書類では、名前や住所の読み間違いや読み方を調べる時間を短縮するために、ふりがなを記載する項目がありますが、「同上・同左・同右」を使用する際は、すでにふりがなをふっている項目を指し示すため、ふりがなは不要です。
「同上」を使用できる項目・できない項目
「同上」はどんな項目にも使えると思われがちですが、「同上」を使用できる項目は限られています。
「同上」を使用できない項目で使用しないように、使用できる項目・できない項目を確認していきましょう。
「同上」を使用できる項目
「同上」を使用できる項目は、以下の通りです。
- 住所
- 電話番号
- (緊急)連絡先
- 帰省先
住所を「同上」で表記する場合、上の項目には都道府県名から一字も省略せずに書くようにしましょう。
住民票などを確認し、間違いのないように注意をしてください。
電話番号欄は、携帯電話のみをもっていて、家に固定電話がない場合などに「同上」が使われます。
上の項目には省略せずに携帯電話の番号を記載し、下に「同上」を書きましょう。
「同上」を使用できない項目
「同上」を使用できない項目は、以下の通りです。
- 学歴
- 職歴
主に履歴書に記載が必須となる学歴は、「入学」と「卒業」の2回学校名を記載する必要があるため、省略したいと思う方は多いでしょう。
しかし、学歴や職歴は、書類のなかでも、とくに注目される枠になるため、正式名称で省略せずに記載するようにしましょう。
「同上」の記載例
実際に「同上」はどのように記載したらいいのでしょうか。
記載例を使って解説します。
履歴書の「同上」記載例
履歴書内に、現住所と連絡先の記載欄がある場合の「同上」の書き方は以下のとおりです。
現住所を記載する際は、住民票に記載されている住所を、正しく記載してください。
現住所 | 〒123-4567 |
---|---|
○○けん○○し○○まるちょう12-45 △△マンション304ごうしつ | |
○○県○○市○○町12-45 △△マンション304号室 | |
連絡先 | (記載せず空白のままにする) |
(記載せず空白のままにする) | |
同上 |
電話番号の「同上」記載例
連絡先を記載する欄に、電話番号と携帯番号の記載欄が存在するケースがありますが、携帯番号しかもっていないという方もいるでしょう。
携帯番号しかもっていない場合の記載例は以下になります。
電話番号 | 090-xxxx-xxxx |
---|---|
携帯番号 | 同上 |
情報共有に「Chatwork」
「同上」は、同じ情報がひとつの書類内に存在する際に、省略できる便利な表現です。
しかし、使用できる項目・できない項目があったり、使用する際は使いすぎないことを意識する必要があったりなど、注意すべきポイントがいくつかあります。
正しく使いこなすためにも、正しい使い方を確認しておきましょう。
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