「お待ちしております」の意味とは?正しい使い方を例文つきで解説
目次
「待っています」をより丁寧に伝えたいときに「お待ちしております」を使います。
ビジネスでは、何か打ち合わせやイベントなどがある場面で使うことが多いでしょう。
使い方の例として「ご来店をお待ちしております」や「ご連絡お待ちしております」などがあげられます。
実際に使うためにも「お待ちしております」の正しい使い方について、例文を含めて解説します。
「お待ちしております」の意味とは?
「お待ちしております」は「待っています」を丁寧に伝えられる言葉です。
具体的には「待っている」の謙譲語にあたります。
接頭語の「お」と「おります」を加えることで、丁寧な表現にできます。
そもそも「待つ」には「人や時などが来るまでの時間を過ごす」という意味があります。
また、未来にその人や時などが来ることを「望んでいる」「期待している」という意味も含まれます。
「お待ちしています」との違い
「お待ちしています」のほうが「お待ちしております」よりも、軽いニュアンスになります。
「おります」は謙譲語にあたり、「います」は丁寧語にあたる言葉です。
意味は同じなので、どちらを使っても構いません。
ただ、ビジネスで取引先や顧客など、目上の人に使う際は、より丁寧に伝えられる「お待ちしております」を使うほうがよいでしょう。
「お待ちしております」の使い方と例文
ビジネスで使うためにも「お待ちしております」の使い方と例文を見ていきましょう。
- ご来店をお待ちしております
- ご連絡お待ちしております
- お待ちしておりますので~
- お待ち申し上げております
それぞれの使い方について、確認していきます。
ご来店をお待ちしております
「ご来店をお待ちしております」は、お店の放送やイベント会場などで使えます。
たとえば、デパートや大型スーパーなどのアナウンスに使われることが多いです。
似ている言い回しでは「ご来場をお待ちしております」という言葉も使えます。
- またのご来店をお待ちしております。
- ぜひご来店をお待ちしております。
ご連絡お待ちしております
「ご連絡をお待ちしております」は、仕事で何か聞きたいことがある場合に使えます。
相手からの返信が必要な場面で使うことが多いです。
- 会議の日程につきまして、ご連絡をお待ちしております。
- 進捗状況についてご連絡をお待ちしております。
お待ちしておりますので~
「お待ちしておりますので〜」は、言葉の印象を和らげたい場面で使えます。
「お待ちしております」と言い切る形だと、状況によっては厳しい表現に聞こえることがあるため、相手との関係性で使い分けるとよいでしょう。
- ご連絡をお待ちしておりますので、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
- お待ちしておりますので、当日はよろしくお願いいたします。
お待ち申し上げております
「お待ち申し上げております」は目上の人に対して、より丁寧な表現で伝えたいときに使えます。
「申し上げる」は謙譲語なので、自分を下げて相手を立てることができます。
「お待ち申し上げております」は二重敬語ではないかという見方もできますが、社会に浸透している言葉なので、ビジネスシーンでも使うことが可能です。
- ご連絡をお待ち申し上げております。
- またのご来場をお待ち申し上げております。
「お待ちしております」の間違った使い方
ビジネスシーンでも日常会話でも使用頻度の高い言葉なので、間違った使い方を覚えてしまわないように注意が必要です。
「お待ちしております」の間違った使い方を見ていきましょう。
二重敬語に注意する
「お待ちいたしております」は二重敬語なので、使わないようにしましょう。
「いたす」と「おります」はどちらも謙譲語になり、同じ敬語表現が重なってしまうからです。
「い」抜き表現にしない
「お待ちしてます」という言い方は、「い」抜き表現になるので使わないほうが無難です。
特にフォーマルなビジネスシーンで使うと、相手に失礼な印象を与えることがあります。
また、話す際にも幼い印象を与えてしまうので、「お待ちしています」と丁寧な表現で伝えるようにしましょう。
「お待ちしております」の言い換え表現
「お待ちしております」の言い換えには、以下のような表現ができます。
- お越しください
- いらしてください
- よろしくお願いいたします
使う際の例文を含めて見ていきましょう。
お越しください
「お越しください」は「自分のところに来訪してほしい」ときに使います。
「お越しになる」は「来る」の尊敬語です。
ビジネスシーンでは取引先や顧客など、目上の人に丁寧に伝えたい場面で使います。
- 当日は11時にお越しください。
- 面談の際はスーツでお越しください。
いらしてください
「いらしてください」は「自分のところに来てほしい」ことを丁寧に伝えられる表現です。
本来は「いらっしゃってください」という言い方をする言葉ですが、省略した「いらしてください」という表現を使うことが多いです。
より丁寧な表現をする際には「いらっしゃってください」と表現するようにしましょう。
- 当日は10時にいらしてください。
- それでは、会議室にいらしてください。
よろしくお願いいたします
なるべく短く伝えたい場合は「よろしくお願いいたします」という言い方もできます。
待っている、という表現が相手にとってプレッシャーになりかねない場合は、「よろしくお願いいたします」という表現にするとよいでしょう。
- ご連絡のほどよろしくお願いいたします。
- 当日までに出欠のご連絡をいただけますよう、よろしくお願いいたします。
「お待ちしております」への返事の仕方
相手から「お待ちしております」と言われた際は、状況に合わせて以下のような返事をしましょう。
- それでは、当日は〇時にうかがいます。
- 〇日は〇時までに会場へ参ります。
- かしこまりました。
- 承知いたしました。当日はよろしくお願いいたします。
内容に応じて返答することで、相手にも相違なく伝わったと安心してもらえます。
「お待ちしております」はビジネスでも使える
「お待ちしております」は丁寧に伝えられるため、ビジネスでも使うことが可能です。
たとえば「ご来店お待ちしております」や「ご連絡をお待ちしております」といった使い方ができます。
言い換える表現として「お越しください」や「いらしてください」などを使いましょう。
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