「整合性」の意味とは?正しい使い方を例文付きで解説

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「整合性」の意味とは?正しい使い方を例文付きで解説

目次

「整合性」とは、物事に矛盾がなく、整っていることを意味する言葉です。

ビジネスシーンでよく使われる言葉のため、意味や使い方を理解し、正しく使うことが大切です。

本記事では「整合性」の意味や使い方と例文、類語、対義語を解説します。

「整合性」の意味とは

「整合性」とは、物事に矛盾がなく整っていることを意味する言葉で、「せいごうせい」と読みます。

情報やデータ、行動、意見などが一致していること、またはそれらが全体としてまとまりを持っていることを示します。

「整合性」は英語で、「consistency」と表現します。

「整合性」の活用シーン

「整合性」という言葉は、物事のほか、言動に矛盾がない場合にも使われるため、さまざまなシーンで活用されます。

たとえば、議論やプレゼン、分析などの、矛盾が発生してはいけないシーンでは整合性が求められるため、「整合性がある」のように表現します。

また、会議をおこなったり、企画・戦略を立てたりする際にも内容の信憑性を高めるために整合性が必要です。

「整合性」の使い方と例文

「整合性」の使い方と、実際のビジネスシーンでよく使われる「整合性」の例文を紹介します。

  • 整合性がある・ない
  • 整合性を図る
  • 整合性をとる・とれない
  • 整合性をもたせる
  • 整合性を保つ
  • 整合性を欠く

使用頻度の高い言葉なので、それぞれの表現でどのような意味なのか解説します。

整合性がある・ない

「整合性がある」は、物事に矛盾がないこと、辻褄が合っていることを意味します。

一方で、矛盾があったり辻褄が合っていなかったりすることを、「整合性がない」と表現します。

  • Aさんの話は整合性があるから、説得力がある。
  • 課長の指示には整合性がないから、従いづらい。
  • この企画は整合性がないから、内容を修正してください。

整合性を図る

「整合性を図る」は、考えや意見など、物事に矛盾が生じないように試みることを意味します。

  • あなたの発言と資料にはズレがあるから、整合性を図ってみて。
  • 整合性を図ると、企画が通りやすくなる。
  • 相手に納得してもらうには、整合性を図ることが大事だ。

整合性をとる・とれない

「整合性をとる」は、「整合性を図る」と同様の意味で、物事に矛盾が生じないようにすることを指します。

「整合性をとれない」は、矛盾が生じていることや、辻褄が合う状態にできないことを意味します。

  • さまざまなデータを確認して、整合性をとる。
  • 整合性をとれないと、上司に納得してもらえない。
  • 資料を見返してみたけど、整合性がとれない。

整合性をもたせる

「整合性をもたせる」は、「整合性を図る」や「整合性をとる」と同じ意味合いで、物事を一致させたり、矛盾がない状態にしたりすることを指します。

  • 言動に整合性をもたせると、周りから信頼される。
  • プレゼン資料には整合性をもたせることが大事だ。
  • データに整合性をもたせると、理解しやすい。

整合性を保つ

「整合性を保つ」は、矛盾がない状態を維持し続けることを意味します。

  • 考えの整合性を保つため、定期的に面談をおこなっている。
  • 整合性を保つには、日々のデータチェックが欠かせない。
  • 整合性を保てれば、社員はみんな同じ方向を向いて業務できる。

整合性を欠く

「整合性を欠く」は、「整合性をとれない」と同じ意味合いで使われる言葉で、矛盾している状態や辻褄が合っていない状態を指します。

  • あなたの発言は整合性を欠いている。
  • 整合性を欠く話は、理解が難しい。
  • 整合性を欠く意見は、採用されない。

「整合性」を使う際の注意点

「整合性」という言葉を使う際に「整合性を合わせる」や「整合性を整える」と表現されることがありますが、誤った使い方のため使わないように注意が必要です。

「整合性」の「整合」は、「ズレや矛盾がなく、そろうこと、合わせること」を指す言葉で、「整える」や「合わせる」と組み合わせると意味が重複するため、重言(じゅうげん)です。

重言の例としては、「一番最初」や「頭痛が痛い」などが挙げられます。

「整合性」の類語・言い換え表現

「整合性」の類語・言い換え表現を紹介します。

  • 辻褄が合う
  • 筋が通る
  • 一貫性

「整合性」のほかに、言い換え表現も使ってみるとよいでしょう。

辻褄が合う

「辻褄が合う」は、筋道がよく通ることや、矛盾しないで合っていることを意味する言葉です。

「辻褄」の「辻」は着物の縫い目が十字になっている部分を、「褄」は着物の裾の左右の端を指し、いずれもきれいに合っていることが大切であるため、矛盾しないで合っていることを「辻褄が合う」と表現します。

  • 彼と彼女の話は辻褄が合う。
  • 辻褄が合わないと、上司に説明できない。

筋が通る

「筋が通る」は、首尾が一貫していること、道理にかなっていることを意味します。

「筋が通る」の「筋」は、物事の道理という意味があります。

  • 上司の話は筋が通っている。
  • この対応は、筋が通らない。

一貫性

「一貫性」は、始めから終わりまで貫き通すこと、矛盾がないことを意味する言葉です。

最初に決めたことを何度も変えたり、意見や考えが日によって違ったりする人は、「一貫性がない」といえます。

  • 彼の行動は一貫性があって、信頼できる。
  • 一貫性のない発言は混乱を招く。

「整合性」の対義語

「整合性」には、「矛盾」「破綻」などの対義語があります。

  • 矛盾
  • 不一致
  • 食い違い
  • 破綻

「整合性」の対義語について解説します。

矛盾

「矛盾」とは、言っていることが一致しないこと、辻褄が合わないことを意味します。

「矛盾」は、「どんな盾も貫く矛(ほこ)」と「どんな矛をも防ぐ盾」を売っている商人に対し、「その矛と盾を突き合わしたらどうなるか」という質問をしたところ、商人が返事をできなかった、という故事成語が語源です。

  • 先ほどと言っていることが矛盾している。
  • 成約するには、矛盾のない説明が必要だ。

不一致

「不一致」は、一致しないこと、ぴったり合わないことを意味します。

「性格の不一致」「データの不一致」など、さまざまなシーンで使われる言葉です。

  • 上司との価値観の不一致で、仕事がしづらい。
  • 数値の不一致の原因を探る。

食い違い

「食い違い」は、一致することが望ましいものが上手く合わないことを意味します。

「食い違い」の語源は、噛み合うはずの複数の歯車の歯が噛み合わないことです。

たとえば、顧客の特徴を話す際に、Aさんが「眼鏡をしていた」と話すのに対し、Bさんが「眼鏡はしていなかった」と言った場合は、「食い違っている」状態といえます。

  • AさんとBさんは食い違いが多い。
  • 話が食い違うと真実がわからない。

破綻

「破綻」とは、物事が上手くいかなくなること、破れほころびが生じることを意味する言葉です。

「破綻」は、ものごとに矛盾が生じて理論や因果関係が成立していない状態を指すときに使われます。

  • このスケジュールでは計画が破綻してしまう。
  • 今日の会議は議論が破綻していた。

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物事に矛盾がない状態を意味する「整合性」という言葉は、「整合性を保つ」「整合性をとる」など、さまざまな使い方ができます。

また、言い換え表現も多数あるため、状況に応じて「矛盾」や「食い違い」などの別表現も使うといいでしょう。

整合性がある情報は、ビジネスのチャンスを掴んだり、課題解決につながったりするため、メンバー間で迅速に共有することが大切です。

ビジネスチャット「Chatwork」は、チャット形式でコミュニケーションをとれるため、気軽に連絡や報告をおこなえます。

ファイル添付機能で整合性のあるデータファイルをメンバー間で共有すれば、会議などを開かなくても認識を一致でき、効率的な業務につながるでしょう。

>Chatworkのファイル共有機能に関する記事はこちら

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