「収拾がつかない」の意味とは?ビジネスでの使い方や「収集」との違いを解説
目次
「収拾がつかない」は、多くの人や物事が混乱している様子や、まとまらない様子を意味する言葉です。
混乱状態の収束ができずに手をつけられない状況や、事態が手に負えずにコントロールが難しいというような場面で使われます。
「収拾がつかない」と似た意味の表現としては「手に負えない」「混乱する」といったものが挙げられます。
「収拾がつかない」の意味やビジネスにおける活用シーンと例文、言い換え表現を解説します。
「収拾がつかない」の意味とは
「収拾がつかない」は「しゅうしゅうがつかない」と読み、多くの人や物事が混乱している様子や、まとまらない様子を意味します。
「収拾がつかない」の「収拾」は、混乱した状態をもとに整えることを意味する言葉のため、「~がつかない」と否定の言葉が続くことで、もとの状態に整えられないことを表現しています。
「収拾がつかない」は、人や物事の状態、人の気持ちに対して使う言葉です。
「収拾」と「収集」の違い
「収拾」と同じく「しゅうしゅう」と読む「収集」という言葉がありますが、こちらは趣味や研究などで物を集めること、コレクションすることを意味します。
「収拾」は人や物事、気持ちに対して使う一方で、「収集」は物に対して使うため、使う対象が異なる点に違いがあります。
たとえば、「趣味のカードを収集する」「レポートに必要な資料を収集する」のように使います。
ビジネスにおける「収拾がつかない」の活用シーンと例文
ビジネスにおいて「収拾がつかない」といった場面は、直面しやすいものです。
実際にどんなシーンが多いのか、例文とともに紹介します。
意見がまとまらない場合
「収拾がつかない」は、意見がまとまらない場合に使います。
たとえば、会議やミーティング、グループワークなどのシーンで、参加者がさまざまな意見を出すことによって、話をまとめられない状態に活用できるでしょう。
また、参加者が話し合いに夢中になり、終了時間や制限時間になっても話し続けている状態で、進行役が口を挟めない状態も「収拾がつかない」状態といえます。
- 賛成派と反対派が拮抗していて、収拾がつかない。
- 参加者がずっと話し続けていて、収拾がつかない。
会議や話し合いが混乱した場合
「収拾がつかない」は、会議や話し合いが混乱したシーンでも活用可能です。
たとえば、会議などが白熱してしまい、参加者の感情が収まらず、冷静な話し合いができない場合に「収拾がつかない」という言葉を使えます。
参加者同士が喧嘩をしたり、上司の一言で部下たちがパニックになったりして、場を収められない状態も「収拾がつかない」を使えるシーンです。
- 参加者がお互いを罵倒し合って、収拾がつかない。
- 進行中の一大プロジェクトの中止を上司が宣言した途端、怒った社員たちが一斉に理由を求めたり反論したりして、収拾がつかない。
ほかにも、「書棚をひっくり返して書類が散乱し、収拾がつかない」「来客が多すぎて収拾がつかない」のように煩雑さを表現する使い方もできます。
「収拾がつかない」の類語・言い換え表現
「混乱を収められない」「まとめられない」状態を意味する「収拾がつかない」には、類語や言い換え表現があります。
シーンに応じて、ほかの表現も使用するといいでしょう。
「手に負えない」
「手に負えない」は、自分の力ではどうにもならない状態や、手がつけられない状態を意味する言葉です。
「自分」以外にも、ある特定の人物ではどうにもならない状態でも使えます。
- 新人がいうことを聞かなくて、自分では手に負えない。
- あのクレーマーの顧客は、後輩では手に負えない。
「混乱する」
「混乱する」の「混乱」は、整理ができない状態や、状況を飲み込めず困惑することを意味します。
- 新たな業務でやるべきことが多すぎて、混乱する。
- 課長と部長の指示が異なっていて、混乱する。
「グダグダする」
「グダグダする」は、しまりがない状態や収拾のつかない状態、やる気のない様子を意味する言葉です。
「グダグダする」が「収拾のつかない状態」を意味するように、「収拾がつかない」は「グダグダする」と同様の意味をもちます。
「グダグダする」は軽い印象を与えるため、ビジネスシーンでは「収拾がつかない」を使うほうがいいでしょう。
- 意見がまとまらなくてグダグダする。
- 結論が出ずグダグダしている。
「こんがらがる」
「こんがらがる」は、物事が入り乱れて混乱すること、糸などの細長いものが絡まることを意味する言葉です。
状況に対して戸惑っている、困っているときに、「収拾がつかない」の言い換え表現で使用できます。
- あちこちから意見が出てきてこんがらがる。
- やるべきことが多すぎてこんがらがってしまう。
収拾がつかない状態にならないためには「Chatwork」
「収拾がつかない」は、混乱している様子やまとまらない様子を意味する言葉です。
「収拾がつかない」状態だと、結論を出したり仕事を進めたりできないため、ビジネスチャット「Chatwork」を活用し、「収拾がつかない」状態にならないようにしましょう。
ビジネスチャット「Chatwork」は、チャット形式でコミュニケーションをとれるオンラインツールで、テキストで自分の意見や考えを残せるため、お互いの意見をじっくりと確認できたり、賛成・反対を把握しやすかったりします。
また、紙ベースの資料もデータ化して共有できるため、散らかして収拾がつかない状態になることを防げます。
建設的な意見交換や業務効率化に、「Chatwork」をぜひお役立てください。
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