「寸暇を惜しんで」は正しい日本語?意味や使い方を例文付きで解説
目次
「寸暇を惜しんで」は、日常生活の中でもよく耳にする言葉のひとつです。
寸暇を惜しむとは、少しの時間も惜しいと思う様子を表現したもので、没頭して取り組む様や必死な様子を表す際に用いられます。
「寸暇を惜しんで」の意味や使い方を例文付きで解説します。
「寸暇を惜しんで(惜しむ)」の意味とは
「寸暇」は「すんか」と読みます。
「寸暇」の「寸」には「ごくわずか」という意味があり、「寸暇」には「わずかな時間」という意味があります。
「惜しむ(惜しんで)」は、「心残りに思う」「大切に思う」という意味です。
「寸暇を惜しむ」には、「少しの空き時間も無駄にせず、何かに没頭する」という意味があり、以下のようなシーンで使用します。
- 仕事や勉強で非常に忙しい時に、休憩や自由時間を削っても目標を達成しようとする。
- 趣味や自己啓発のために、わずかな時間を使って努力を重ねる。
「寸暇を惜しんで」と「寸暇を惜しまず」は正しい日本語?
「寸暇を惜しんで」と「寸暇を惜しまず」は似ているため間違いやすい表現ですが、正しい日本語表現は「寸暇を惜しんで」です。
過去に文化庁が実施した『国語に関する世論調査』では、正解率は38.1%となっており、43.5%が「寸暇を惜しまず」を選択しています。[※1]
「寸暇を惜しまず」は、「ず」が否定の助動詞となり「大切に思わない」という意味になります。
「時間を無駄にしてだらだら取り組む」という表現になるため注意が必要です。
「寸暇を惜しんで」の使い方と例文
「寸暇を惜しんで」は、「忙しい中でも少しの空き時間を見つけて有効に使い、何か重要なことに集中する」というようなシーンで使うことが多いです。
「寸暇を惜しんで」を使った例文をご紹介します。
- 大学生活を満喫するため、寸暇を惜しんでさまざまなサークルやイベントに参加している。
- 仕事が忙しい中でも、自己成長のために寸暇を惜しんで読書や勉強に時間を割いている。
- 新しい言語を学ぶために、毎日の生活の中で寸暇を惜しんで言語学習アプリを利用している。
- 彼の成功の秘訣は、毎日の時間を有効活用し、寸暇を惜しんで目標に向かって努力している点だ。
意味を理解し、正しく使用しましょう。
「寸暇を惜しんで」の類語・言い換え表現
短い時間さえも惜しむほど、一生懸命に何かに取り組む様子を意味する「寸暇を惜しんで」ですが、別の言葉で表現することが適していることもあります。
類語や言い換え表現を紹介しますので、場面や状況に応じて使い分けていきましょう。
すきま時間
「すきま時間」は、主に予定やスケジュールの合間にできるわずかな空いた時間のことです。
仕事や学業などの予定が詰まっている中で、余裕のある小さな時間帯や隙間のことを指します。
「すきま時間」は短くても有効に活用できる時間であり、ちょっとした作業を進めるのに利用されることがあります。
「すきま時間」を上手に活用することで、日常の中で時間を効果的に使うことができることもあるでしょう。
合間を縫って
「合間を縫って」には、予定の合間に、他の活動や作業を巧みに組み込む、あるいは間に合わせておこなうという意味があります。
特に、忙しいスケジュールや制約のある状況で、少しの空き時間を有効に利用するときに使われます。
「寸暇を惜しんで」と同様に、限られた時間を柔軟かつ有効に使うことを示します。
円滑なコミュニケーションに「Chatwork」
「寸暇を惜しんで」は、「少しの時間も無駄にせず没頭する」という意味があり、ビジネスの中でも求められる姿勢です。
状況に応じて、使いやすい言い換え表現に言い換えて活用しましょう。
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[※1]出典:文化庁『令和2年度 国語に関する世論調査』
https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/pdf/93398901_03.pdf