マネージャーとリーダーの違いとそれぞれの役割や求められる能力とは?
目次
マネージャーやリーダーという言葉はよく耳にするでしょうが、マネージャーとリーダーの違いを明確に答えられる人はあまり多くはないかもしれません。
混同されている場合もあるかもしれませんが、マネージャーとリーダーでは、組織における役割が大きく異なります。
その一方で、マネージャーとリーダーに共通して求められることもあります。
マネージャーとリーダーの違い、マネージャー、リーダーに求められる能力を解説していきます。
マネージャーとリーダーの違いとは
マネージャーとリーダーの違いとしては、組織における役割が異なります。
そして、マネージャーとリーダーでは役割が違うので、目標へのアプローチ方法も変わってきます。
具体的なマネージャーとリーダーの違いを見ていきましょう。
マネージャーとリーダーでは役割が違う
マネージャーとは、言葉のとおり管理をする人を指すので、職場では管理職がマネージャーにあたるといえます。
チームには、人、モノ、お金が与えられており、これらを効率よく利用して、目標に向けて最大限の成果を出すのが、マネージャーの役割です。
リーダーは、こちらはチームの先頭に立って、全体の方向性を示し、メンバーを先導する存在です。
チームには複数のメンバーがいますが、ひとりひとり価値観や考え方が異なるので、全体の方向性を示す人がチームや組織には必要です。
マネージャーとリーダーではアプローチが違う
チームに与えられた目標を達成することがマネージャーの役割ですので、そのために計画を立て、メンバーひとりひとりの目標を作成し、計画通り進むように管理します。
リーダーが重視するのは、目先の目標よりも、長期的なビジョンです。
そのために、仕事の指示を出すのではなく、モチベーションを高め、メンバーが自分の意志で目標へと向かっていけるようにすることで、メンバーの能力を引き出します。
マネージャーとリーダーでは権限が違う
マネージャーには、管理するチームとメンバーがあり、目標を達成するために、人、モノ、お金という資源を運用する権限があります。
リーダーには権限が必要ありません。
リーダー自らが率先して行動していくことで、リーダーに追随したいという意識がメンバーに芽生え、リーダーが発するメッセージに共感することで、リーダーの意向に沿ってメンバーが自発的に行動するように導く存在といえます。
マネージャーに求められる能力
マネージャーの役割は、人、モノ、お金と言った資源を運用して、目標達成のために最大限の成果をあげることでした。
そのために、マネージャーには次のような能力が求められます。
目標設定ができる
マネージャーには、管理すべきチームがあり、チームには達成すべき目標が与えられています。
チームの目標を達成するために、マネージャーは戦略を策定し、戦略に沿って、部下ひとりひとりの目標を設定します。
この際、マネージャーは、チームに与えられた目標だけを見るのではなく、会社全体の目標達成に向けて、自身のチームに与えられた役割を理解できるようにします。
そうすることでチームの戦略や部下ひとりひとりの目標が適切に設定できるようになるでしょう。
計画に即して業務を遂行できる
目標達成に向けて戦略を策定できても、その計画どおりに業務を遂行できなければ、目標は達成できません。
マネージャーには、目標を達成するために、人、モノ、お金という資源を運用する権限が与えられていますので、これらを最大限に活用して、計画どおりに業務を遂行していきます。
また、計画を進める途中で、問題に出くわすことは避けられません。
業務を遂行するためには、問題解決能力も求められるといえるでしょう。
適材適所に人員配置ができる
人はひとりひとり特性が異なり、仕事に関しても、向き不向きがあります。
マネージャーは、部下ひとりひとりの性格や能力を把握して、適切に管理できなければなりません。
部下という人的資源を効果的に活用して、成果を出すためには、適材適所に人員を配置することが原則です。
部下にとっても、自分に合った業務をおこなう方が、ストレスが少なく、より能力を活かしながら仕事ができることでしょう。
メンバーひとりひとりを評価できる
マネージャーにとって、部下の業績を評価することは、大切な仕事のひとつです。
しかし、メンバーひとりひとりを適切に評価することは簡単ではありません。
結果の数字で評価ができれば分かりやすいですが、業務によっては数値化が難しい業務もありますし、数字がすべてであるとも言い切れません。
適切な評価ができなければ、モチベーションの低下や信頼関係を崩してしまう可能性もあるので注意が必要です。
リーダーに求められる能力
組織の先頭に立ち、全体の方向性を示してメンバーを先導する、リーダーに求められる能力を見ていきましょう。
明確なビジョンを示すことができる
全体の方向性を示して、メンバーを導くためには、まずは、明確なビジョンを示す能力が必要です。
ビジョンをメンバーと共有するためには、具体的なイメージがともわなければなりません。
思いつきや根拠のない言葉では、共感されずイメージを持つことはできません。
メンバーひとりひとりが全体の中で果たすべき役割をメンバーが理解できるぐらいに明確であると、メンバーはビジョンに共感しやすくなるでしょう。
創造性がある
マネージャーは、計画に即して業務を遂行することが求められましたが、マネージャーとは反対に、リーダーには創造性が求められます。
既存の枠の中でしか動くことができない保守的なリーダーでは、メンバーも保守的になり、モチベーションも保てなくなる場合もあります。
創造性のあるリーダーだからこそ、メンバーからも新しいアイデアが生まれてきて、能力が引き出されるものです。
しかし、創造性から独善的になってしまうと、リーダーとしての求心力は低下してしまうので、注意が必要です。
信頼関係を構築できる
リーダーに追随したいという思いは、信頼関係なくしては生まれません。
信頼関係の構築には、さまざまな要素があります。
言動が一貫性のあるものでなければ、メンバーはビジョンを共有することができずに、リーダーに追随することはできません。
また、誠実さやメンバーに対する敬意など、リーダーの人間性も、リーダーとメンバーの信頼関係を構築するために、重要な要素です。
メンバーを統率できる
リーダーが先頭に立ち、メンバーを統率できることです。
そのためには、ビジョンの実現に向けた熱意やメンバーの模範となり、新しいことを積極的に取り入れるために、学び続ける姿勢も大切です。
組織全体の手本となるような行動をして、メンバーに示すことができなければ、ついてくる人を得ることはできないでしょう。
こういった姿勢を見せられることが、リーダーとして求められる姿といえるかもしれません。
マネージャーとリーダーで共通して求められること
マネージャーとリーダーの違いに焦点をあてて、それぞれに必要な能力を見てきましたが、マネージャーとリーダーに共通して求められることもあります。
それがコミュニケーションです。
マネージャーは業務の遂行にさまざまな場面でコミュニケーションが必要です。
チームのメンバーや部下とのやりとり、他部署との調整、クライアントとの信頼関係も構築できなければなりません。
これらのすべてに必要なのがコミュニケーションです。
リーダーにとっても同様で、メンバーと将来のビジョンを共有するために必要なのは、コミュニケーション能力です。
マネージャーやリーダーの役割にChatworkを活用
マネージャーとリーダーの違いや、それぞれに必要な能力を解説しましたが、そのどちらでも重要視されるのが、コミュニケーションです。
実際に顔をあわせて会話をすることだけがコミュニケーションではありません。
相手や内容によって、さまざまなコミュニケーション手段を選択する必要があります。
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マネージャーやリーダーの役割を効率的におこなうためにも、Chatworkをご活用ください。
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