指示を出さないリーダーの特徴と指示を出さないリーダーと仕事をする対策
目次
リーダーから適切な指示があれば、やるべきことや方針が明確になるので、チームメンバーは仕事を進めやすくなるでしょう。
しかし、能力や考え方によって指示を出さないリーダーも存在します。
指示を出さないリーダーのもとだと、チームのメンバーとしてはリーダーが何を考えているのか分からず、ストレスを感じることもあるかもしれません。
指示を出さないリーダーの特徴や考え方を見ていき、指示を出さないリーダーとうまく仕事をするための対策を紹介します。
指示を出さないリーダーの特徴や考え方
リーダーがチームのメンバーに指示を出すのは、リーダーの役割と言えます。
そのため、リーダーが指示を出さないのであれば、何らかの理由があるはずです。
指示を出さないリーダーの特徴や考え方を見ていきましょう。
余裕がない
チームのメンバーへ指示を出す必要があることは理解しているものの、時間的にも精神的にも余裕がないために、指示を出せないリーダーがいます。
例えば、プレイングマネージャーであるために外出が多く、オフィスで仕事をしている時間が少ないために、チームのメンバーと顔をあわせるタイミングがあまりない場合は、指示を出しにくいともいえます。
また、オフィスの自席にはいるものの、電話をしている時間が長いリーダーや、自分の仕事に向き合うことが多いリーダーも指示を出すという考えがあまりないのかもしれません。
指示が不要だと思っている
そもそも、チームのメンバーへ指示を出すこと自体を必要だと思っていないリーダーがいます。
自分で判断することができず、上司の指示がなければ何も仕事をしない「指示待ち部下」が批判されることがありますが、この手のリーダーは、チームのメンバーは自らの判断で仕事をするべきだと考えています。
しかし、指示待ち部下を生み出すのは、指示を出さないリーダーに問題があると考えることもできるでしょう。
適切に業務を進めるためにも、リーダーはチームのメンバーに指示を出す必要があるのです。
チームのメンバーを信頼していない
チームのメンバーを信頼していないために、仕事の指示を出すよりも、自分でやってしまった方が速いとリーダーが考えている場合も、リーダーは指示を出しません。
本来、リーダーの役割は、プレイヤーとしてリーダー自身が動いてしまうのではなく、チームの成果を出すためにチームのメンバーをマネジメントすることです。
自身で動くことも必要ないわけではないですが、チームのメンバーを上手く使って成果や目的を達成するために指示を出すことがリーダーには求められます。
部下の仕事を理解していない
チームや部下の仕事を理解していないと、的確な指示を出すことはできません。
異動してきたばかりのリーダーや能力不足のリーダーは仕事が把握できていないので、指示を出せないということがあります。
また、リーダー本人としては、部下に仕事の指示を出しているつもりでも、仕事を理解していないために指示の内容に不足があったり、曖昧になってしまうこともあります。
そのため、リーダーの指示が伝わらず、指示を出さないリーダーと部下には認識されてしまいます。
チームのメンバーに嫌われたくない
他人からの評価を気にするあまり、指示を出した後にチームのメンバーから嫌われるのが怖くて、指示を出せないリーダーがいます。
このようなリーダーは、積極的にチームのメンバーとコミュニケーションは取るものの、自分の意見はあまり言わずに、同調する傾向が強く見られることがあるでしょう。
役割を果たしてこそチームのメンバーから評価されますので、このようなリーダーは気にするポイントがずれているといえます。
嫌われる必要はありませんが、嫌われないために指示を出さないのはリーダーとしての役割を果たしているとはいえないでしょう。
指示を出さないリーダーの問題点
指示を出さないリーダーがリーダーのポジションで仕事を続けていると、チームやチームのメンバーに影響が出てきます。
どのような影響があるのか、指示を出さないリーダーの問題点を見てみましょう。
チームがまとまらない
リーダーが指示を出さないと、チームはまとまりません。
チームのまとまりは、リーダーがメンバーに働きかけることで生まれるからです。
そもそも、チームのメンバーひとりひとりは興味や関心、仕事に対する情熱が異なるため、何もしなければ、チームはまとまりません。
メンバーを活かすためにも、チームをまとめるためにもリーダーの適切な指示が必要です。
仕事の方向性が定まらない
リーダーが指示を出さないと、メンバーひとりひとりの仕事の方向性が定まりません。
チームとは、ひとりではできない目標を達成するための集団と言えます。
そのため、メンバーには、チームにおける役割が与えられています。
リーダーが指示を出さないということは、チームでの役割が与えられていない状態のため、仕事の方向性が定まりません。
問題が解決しない
指示を出さないリーダーだと、メンバーが抱えた問題が解決されずに、山積みにされてしまいます。
チームで仕事をしている以上、メンバーが自分で解決できない問題はリーダーの指示を仰がなければなりません。
その際、リーダーは問題を解決するために、自分の責任において、指示を出します。
リーダーからの指示がなければ、部下が抱える問題が解決されないだけでなく、リーダーが責任から逃れようとしているとも見えてしまいます。
人材育成がなされない
人材を育成するために、リーダーの指示やフィードバックが重要です。
チームのメンバーが目標を達成できるように、適切な指示を出していくのが、リーダーの役割のひとつです。
指示を出さないリーダーでは、チームメンバーの能力を伸ばすことができず、人材育成がなされなくなってしまいます。
評価されない
チームのメンバーが評価されない可能性があります。
リーダーの指示がないために、チームメンバーの生産性があがらなければ、それはリーダーの責任と言えるでしょう。
しかし、評価をする者は、生産性のあがらないメンバーを仕事のできない人材として、評価をしてしまうかもしれません。
また、リーダーが指示を出さない場合は、各メンバーのタスクや成果すら把握していない可能性もあるでしょう。
指示を出さないリーダーとうまく仕事をするには?
リーダーが指示を出さない場合、黙って指示を待つだけでは、問題が生じてしまい、自身のためにもなりません。
指示を出さないリーダーとうまく仕事をするための対策を紹介します。
メールやチャットでやりとりする
リーダーが忙しくて話をする余裕がなかったり、不在にすることが多い場合には、メールやチャットを利用して、リーダーとやりとりをしてみましょう。
メールやチャットであれば、リーダーのペースで時間がある時に返信ができるため、リーダーが指示を出しやすくなるかもしれません。
チームミーティングを開く
チームミーティングを定期的におこなうことも効果的です。
ミーティングという形で、リーダーからチームのメンバーへ指示を出すための時間を用意してしまえば、リーダーも指示を出しやすくなるでしょう。
また、チームミーティングであれば、チームのメンバーが集まりますので、リーダーの指示がいきわたります。
指示が欲しいことを伝える
リーダーがチームのメンバーに遠慮をしていたり、チームのメンバーがリーダーの指示を待っていることを理解していないような場合は、指示が欲しいことをリーダーに伝えてみるとよいでしょう。
リーダーが指示を出すことを拒否しているわけではないので、チームのメンバーの要望が分かれば、すぐに改善されるかもしれません。
やるべきことを自分で考えリーダーに承認してもらう
リーダーから指示をもらえないのであれば、やるべきことを自分で考え、それをリーダーに伝えて承認してもらいましょう。
リーダーの承認があれば、リーダーの責任において動けます。
また、こういったやりとりの中で、リーダーの考えを聞くことができ、リーダーの指示を引き出すことができるかもしれません。
人事部に相談する
まずは、リーダーに直接働きかけて、リーダーから指示を出してもらうようにするとよいですが、それでもリーダーが指示を出さない場合には、チームの外部の人に相談をするしかありません。
会社であれば、人事部やリーダーの上司にあたる人に問題を相談してみるとよいでしょう。
しかし、すぐにリーダーの交代を要求したりするのではなく、困っていることを相談するという穏便な対応が望ましいと言えます。
指示を出さないリーダーとも積極的にコミュニケーションをとろう
指示を出さないリーダーと仕事をするのは、簡単ではありません。
しかし、問題を感じたまま対策を取らなければ、状況は改善されませんので、うまく仕事をするための対策を考えることが大切です。
指示を出さないリーダーと仕事をするのうえでの対策の中でも重要となるのは積極的なコミュニケーションでしょう。
リーダーとのコミュニケーションの機会を増やすことが解決の糸口を探るために必要です。
チーム内でのコミュニケーションにはビジネスチャット「Chatwork」が効果的です。
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