情報収集の方法12選!適切な手順と手段で情報収集しよう
目次
情報収集は、ビジネスで目標を達成するために必要不可欠な業務です。
一方、情報収集が重要であることは知っているものの
しかし、「具体的には何をおこなえばよいのか」、「どのような方法があるのか」、「手段は何を選べばよいのか」が、分からない人もいらっしゃるでしょう。
そこで情報収集の目的を説明し、具体的な方法や手段を解説します。
情報収集とは
ビジネス用語としての情報収集は、目的を持って情報を集めることを意味します。
情報収集をおこなうことで、現在の市場の把握や未来予測ができたり、意思決定の判断材料を増やせたり、目標達成に不足しているものを知れたりできるため、ビジネスでは非常に重要な業務です。
情報には、以下の4つの種類があります。
- 定量情報:売上や販売数など、数字で表せる情報
- 定性情報:社会の流れの変化など、数値化できる定量情報以外の情報
- 一次情報:考察、調査結果、アンケート結果など、オリジナルで作成した情報
- 二次情報:新聞やWeb上の情報など、他者の作成のもと公開されている既存の情報
どの種類の情報かによって特性が異なるため、情報収集の目的に合った情報の種類を見極め、適した情報を集める必要があります。
情報収集の手順5ステップ
情報収集では、目的を明確にしてから収集するなど、順を追っておこなうことで最小限の時間で適した情報を集められます。
効率的に情報収集をおこなうステップ5つを、順に見ていきましょう。
1. 情報収集の目的と課題をはっきりさせる
情報収集をおこなうときは、目的をはっきりさせることで必要な情報が明確になります。
そのため、事前に「なぜ情報を集めるのか?」という目的や、解決したい課題を明確にしましょう。
また、収集した情報を「誰が活用するのか」、「どのように活用するのか」という点を意識することで、必要な情報を効率的に集められます。
2. 情報収集にかけられる費用と時間を決める
情報収集には、時間と費用が必要になります。そして多くの場合、予算と時間が限られたなかでおこなうでしょう。
情報収集の際は、事前に割ける時間や予算を決めておくことで、時間の配分ができたり、用いる手段が明確になったりし、無駄なく効率的に情報収集がおこなえるようになります。
3. 情報源を選んで情報収集する
現代は簡単に情報の発信がおこなえるため、情報が溢れています。
なかには信頼性に欠ける情報もあるため、情報収集をおこなうときは、信頼できる情報源を選ぶようにしましょう。
たとえば、出版社から発売されている書籍、官公庁や金融機関などが公開する資料など、信頼性の高い情報源を選び、情報が最新のものかを確認することも必要です。
4. 収集した情報を取捨選択してまとめる
情報収集をおこなっただけでは、集めた情報がただ膨大に存在するだけです。そこで、収集した情報を整理しましょう。
集めた情報のなかから必要な情報を選び、情報の形式ごとに分類したり、カテゴリー別にまとめたりするなど、整理をすることで使いたいときに活用しやすくなります。
5. アプリやツールを使って効率化する
アプリやツールを活用することで、情報収集の効率化が期待できます。
たとえば、自動で情報収集をしてくれるツールを利用すると、情報収集をおこなう人の時間と手間が大幅に削減できるでしょう。
またニュースアプリなどは、時世を反映した内容を掲載しているため、市場や社会の動向を把握したいときや、情報を手軽にピックアップしたいときに役立ちます。
情報収集の方法:インターネット
インターネットは、非常に幅広い情報にアクセスできる情報収集の手段です。現代では、インターネットを使えばほとんどの情報にアクセスできるといっても過言ではありません。
なおPC、スマートフォン、タブレットでブラウザを開けばすぐに使えるため、情報収集に利用しやすい点がメリットです。
情報収集の方法:公共機関の公開する資料
官公庁や地方自治体などの公共機関が公開する資料は、正確性と信頼性が高い情報です。
また調査の規模が大きく、扱う分野の幅も広いため、多くの場面で活用ができるでしょう。
公共機関の資料の一例として、以下があります。
- 国会や議会の議事録
- 裁判の判例集
- 法令集
- 政府刊行物
- 地方自治体刊行物
- 行政資料
なお、資料はリーフレット、パンフレット、書籍、データベース、CD-ROMなどの形で利用できますが、大部分がWeb上で公開されているため、各HPから情報にアクセスでき、ExcelやPDFなどのファイルで保存ができます。
情報収集の方法:シンクタンク
シンクタンクは、特定の分野の専門家が集まって調査や研究をおこなう機関です。
国や省庁などによるシンクタンクと、金融機関や企業などの民間によるシンクタンクとがあり、政治、経済、経営、科学技術、IT関連など幅広い分野の機関があります。
資料は、経済の動向、市場に関する分析、業界の展望などを掴むのに役立つでしょう。
なお調査結果やレポートなどの資料は、各機関のホームページからアクセスできます。
情報収集の方法:業界団体
業界団体は、業界に属す企業や個人による利益団体のことで、建設業、観光関連、食品関連、日用品関連など、さまざまな業界の団体があります。
資料は、業界団体の会員から収集した情報をもとに独自に作成された統計などがあり、業界の市場調査などの手段として役立つでしょう。
なお資料はホームページ上で閲覧・購入できる場合と、書籍として出版されている場合があり、業界団体によって入手方法が異なります。
情報収集の方法:民間調査会社の資料
民間の調査会社は、メーカー、事業者、個人などへの取材やアンケートなどを通して必要な情報をまとめた資料を作成する会社です。
総合的に調査を請け負う会社と、専門の分野に特化した調査会社があるため、求める情報に合わせて適した調査会社を選ぶとよいでしょう。
なお、調査会社によってホームページ上に無償で閲覧できる分析レポートなどを掲載している場合もありますが、有償の場合や、依頼することで新規の資料作成をしてくれる会社が多数です。
公開されている情報では不足があるときなどは、補いたい情報の資料作成を依頼すると、情報の精度をより高められるでしょう。
情報収集の方法:新聞
新聞は、政治、経済、社会の流れ、世界の経済や情勢など、幅広い情報が手に入る情報源です。情報を精査してから掲載するため信頼性が高く、時世に沿った情報の収集ができます。
新聞社によって扱う内容や特色は異なり、都道府県別に発行する地方紙は、地域に関連した情報を掲載するのが特徴です。
近年では紙媒体以外にもPC、スマートフォン、タブレットでも同一の内容を読むことができる新聞が増えているため、利用のしやすい手段を選びましょう。
情報収集の方法:書籍
書籍は、特定の分野に絞って専門性の高い情報を収集したいときに適した手段です。
書籍は論文などで情報の裏付けがされるほか、編集者や校閲者が確認することで、正確性や信頼性が高い情報源といえます。
くわえて、情報を咀嚼しながら読み進めることで、理解が深まるメリットもあります。また、書籍に記載された参考文献や関連書籍などを辿れば、広い情報を網羅することも可能でしょう。
情報収集の方法:テレビ
テレビは、政治、経済、スポーツ、エンターテインメントなど、多くの分野の情報に触れられる情報源です。
映像があるため理解しやすく、受け身でいても情報が得られやすい特徴があります。
しかし、テレビ局の意向などで編集がされるため、情報に偏りが生じることを念頭におく必要があるでしょう。
なお閲覧の手段は、テレビのほかに、テレビ局が提供しているアプリが利用できるスマートフォンやタブレットがあります。
情報収集の方法:WEBメディア
幅広い情報に素早くアクセスしたいときには、WEBメディアを活用してみましょう。
たとえば、ニュースサイトはPCやスマートフォンのブラウザから閲覧でき、リアルタイムに更新される記事を閲覧できるため、最新の情報が素早く収集できます。
また、情報をカテゴリー別に収集したキュレーションサイトなどを利用すると、幅広い情報を効率的に収集できます。
ただし、WEBメディアには個人の主観を客観的な事実のように発信するサイトなどがあり、誤った情報も含まれるため、情報収集をおこなう際は情報が正しいものであるかの見極めが必要です。
情報収集の方法:ニュースアプリ
ニュースアプリには、政治、株価、エンターテインメントなどさまざまな分野の情報を配信するアプリや、経済のみを扱うなど特定の分野に特化して配信するアプリがあります。
ニュースアプリは、アプリを開くだけで幅広い情報を手に入れられ、アクセスが容易な点がメリットです。
なおニュースアプリには、オンラインのみで使用できるアプリと、オフラインでも使用できるアプリがあります。
情報収集の方法:SNS
SNSは、アプリやブラウザで容易に情報へアクセスでき、文章、画像、動画などさまざまな形の情報を収集できる手段です。
SNSにはリアルタイムで発信される意見や感想などが多くあるため、消費者のニーズを把握したいときなどに役立つでしょう。
また、SNSには流行をいち早く取り入れて発信するユーザーもいるため、流行の把握や予測にもつながります。
情報収集の方法:口コミ
口コミは、消費者の生の声を収集できる手段です。
商品や製品の販売ページや口コミサイトなどを利用することで容易に入手でき、感想、意見、要望など、直接届きにくい情報も収集できます。
もしも精度の高い口コミを集めたい場合は、調査会社などに口コミの収集を依頼する方法もあります。
情報収集のコツとポイント
情報収集をするときは、注意点を意識することで正確な情報を収集できます。
情報収集をおこなう際のコツと注意点を見ていきましょう。
情報の鮮度を確認する
公開されている情報には、公開されてから時間が経ち、古くなったものもあります。
情報収集をおこなうときは、情報がいつ公開されたものなのかを確認し、最新の情報を収集するようにしましょう。
適した方法を選ぶ
情報収集をおこなう目的はさまざまでしょう。そして個々の目的によって、適した手段も異なります。
目標を達成するためには、個々の目的に合わせて、多くの手段のなかから適した手段を選ぶことが重要です。
また、文字から情報を得るだけでなく、音声アプリや動画をもちいて耳で情報を収集する方法なども活用してみましょう。
アウトプットを意識する
情報収集の際、アウトプットを意識することも大切です。
たとえば、収集した情報を他人と共有するために書き出してまとめるなどのアウトプットをおこなうことで、情報への理解がより深まります。
また他人と共有することで、自分とは異なる視点がくわわり、物事を多面的に見られることもあるでしょう。
>アウトプットに活用できる「マイチャット」に関する記事はこちら
情報収集は正しい方法と手段を選ぼう
情報収集は、現在の市場の把握や未来予測に役立つほか、意思決定の判断材料を増やせるなど、ビジネスでは重要な役割があります。
情報収集では、目的を明確にし、正しい方法と手段を選んで活用しやすいようにアウトプットすることも重要です。
社内の情報収集をするためには、日々のコミュニケーションを可視化したうえで、それにアクセスできるようにすることも有効です。
社内コミュニケーションツールにビジネスチャットを使うと、社内でのやりとりが蓄積され、アクセスしやすくなります。
社内での情報収集をしやすくする手段として、ぜひChatworkの活用も検討ください。
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