営業成功につながる自己紹介とは?自己紹介シートの作り方やコツを解説
目次
自己紹介は、営業担当を信用できるかどうかの判断材料になるなど、営業が成功するかどうかの重要な役割を担っています。
しかし、自己紹介の重要性を知らないまま営業をしている人も多いのではないでしょうか。
営業活動で成果を得るためには、自己紹介がなぜ重要かを知る必要があります。
自己紹介が重要になる理由や、自己紹介のシートの作り方・コツについて解説します。
営業の自己紹介が重要な理由
営業を成功させるために、多くの人がセールストークなどに力を入れているかもしれません。
しかし、営業を成功させるためには、最初の自己紹介が重要になります。
では、なぜ自己紹介が重要なのか、自己紹介が重要な理由を詳しくみていきましょう。
初対面はその後に影響する
人の印象は、初対面の印象がとくに残りやすいといわれています。
初対面の印象が、その後の関係性を決めるといっても過言ではありません。
営業活動においては、初対面にどれだけ好印象を残せるかが、その後の営業活動を成功させられるかどうかの鍵をにぎっているといえるでしょう。
そのため、初対面でおこなう「自己紹介」で、好印象や親近感を持ってもらう必要があります。
企業・営業社員の印象を決める
自己紹介は、営業をおこなう社員の第一印象を決めるものです。
さらに、実際に顧客と対面する営業担当は、企業の顔といえます。
営業担当の自己紹介で抱いた第一印象によって、商品・サービス、さらには企業の印象も決まるといえます。
万が一、社員に対してマイネスの印象をもった場合、商品・サービス・企業の印象も悪くなってしまう恐れがあります。
マイナスな印象を与えることで、契約が困難になるなど、営業が失敗する可能性も高くなるでしょう。
企業や商品に対しても悪い印象がついてしまうと、今後の利益損失につながる恐れもあります。
信用できるかを判断する材料になる
自己紹介は、顧客が営業担当を知ることのできる手段であり、営業担当を信用できるかの判断材料にもなります。
顧客に信用してもらえない場合、営業担当は顧客の本音やニーズを把握することができません。
必要な情報の入手ができないことで、最適な提案ができなくなり、契約につながる確率も低くなってしまいます。
顧客に本音を話してもらえていない場合は、まずは信頼関係を構築する必要があるでしょう。
警戒心を解く役割がある
顧客側は、営業担当に対して警戒心を抱いていることが多いでしょう。
相手をよく知らないため、「何か売りつけられるかもしれない」、「強引に話を進められるかもしれない」などの猜疑心を持っているからです。
しかし、自己紹介で相手のことを知ったり、共通点に親しみが湧いたりすることで、警戒心が薄れ、スムーズに商談を進めることができるでしょう。
つまり自己紹介は、相手との距離を縮めるツールになりえます。
そのため、営業活動で顧客との距離に課題を持っている場合は、適切な自己紹介をすることで改善できる可能性があります。
営業で印象に残る自己紹介をするコツ
営業で印象に残る自己紹介をするためには、話す時間や内容に工夫するなど、コツをおさえる必要があります。
印象に残る自己紹介をするコツを解説します。
コツ(1):内容は5分以内におさめる
自己紹介は短時間におさめるようにしましょう。
人が集中して話を聞ける時間は3~5分といわれています。
相手に負担をかけず、印象に残る自己紹介をするために、自己紹介は3~5分の短時間に納めることを意識しましょう。
適切な時間内で自己紹介をするために、前もって時間内に納まるかを確認しておきましょう。
コツ(2):インパクトを与えられる内容にする
ありふれた自己紹介は印象に残りにくいため、自己紹介はインパクトを与えられる内容を意識しましょう。
例文として、以下をみてみましょう。
例私は入社2年間営業成績が最下位でした。
理由は、お客様に寄り添えていなかったからです。
しかし、おひとりおひとりと丁寧にコミュニケーションを重ねたことで、
お客様に満足して頂けるようになり、今ではトップセールスマンに成長しました。
この自己紹介は、営業社員が最下位の成績からトップセールスマンに成長したという内容です。
このように、自己紹介は目を引くポイントがある内容が理想的です。
なお、インパクトのある情報は、冒頭に盛り込むほうが効果を得やすいです。
コツ(3):相手が共感できる内容を含める
営業を成功させるためには、共感してもらうことも重要です。
なぜなら、人は共感をすることで、相手に親しみを感じ、短時間で距離が縮めることができるからです。
顧客が共感を覚えることで、営業の成功率向上が見込めるでしょう。
多くの人が共感しやすい話題としては、苦労話や失敗談などが適しています。
ただし、重たく感じる話題は避けるようにしましょう。
コツ(4):一方的に話さず、会話を意識する
一方的に話す自己紹介は、退屈しやすく、印象に残りづらいです。
自己紹介は、親近感を抱きやすい内容を含めたり、会話ができるように話を振ったりするなど、相手と「会話すること」を意識しましょう。
ただし、あまり話を振りすぎると相手の負担になってしまうこともあります。
あくまでも会話を楽しめる程度になるよう意識しましょう。
コツ(5):自己紹介シートを活用する
口頭での自己紹介が苦手な場合や、時間の確保が難しい場合などは、自己紹介シートの活用が有効的です。
自己紹介シートを活用すれば、対面のような時間制限がないため、自己紹介ができる間口を広げることができます。
自己紹介の機会を増やせることで、印象に残るチャンスも増やせるでしょう。
営業で自己紹介シートを活用するメリット
営業で自己紹介シートを活用するメリットについて詳しく解説します。
必要な内容を前もって記入できる
自己紹介シートは、伝えたい内容を前もって記入することができます。
口頭で伝えるのが苦手な場合でも、スムーズに自己紹介をおこなうことができます。
また自己紹介シートは、必要な内容や、伝えたい内容を事前に整理できる点もメリットです。
相手のタイミングで見てもらえる
口頭で自己紹介をおこなう場合、相手に時間を確保してもらう必要があります。
しかし自己紹介シートを活用することで、場所や時間を選ばずに、自己紹介することができます。
相手の都合に合わせて自己紹介ができるのは、自己紹介シートならではのメリットでしょう。
安心感をもってもらえる
人は面識がない相手に対して、不信感を抱きやすいです。
自己紹介シートを活用することで、出身地や趣味など、営業担当について知ってもらうきっかけを作ることができます。
営業担当のパーソナルな情報を知ることで、不信感を軽減することにつながるでしょう。
自己紹介のチャンスを増やせる
自己紹介シートは、印刷をして、大量に用意することが可能です。
自分がいない場面でも自己紹介の役割を果たしてくれるため、対面の機会が作れない場合や、自己紹介の時間を確保するのが難しい場合でも、自己紹介のチャンスを増やすことができます。
営業の自己紹介シートの作り方
営業における、自己紹介シートの作り方を解説します。
作り方(1):顔写真を決める
顔写真は印象を決める重要なポイントです。
顔写真を選ぶ際は、以下のポイントを重視しましょう。
- 顔がはっきり写っている写真
- 笑顔の写真
- スーツ姿などの誠実さが伝わる服装の写真
- 履歴書よりやや大きいサイズの写真
顔写真は、好意的な印象を与える「笑顔の写真」を選ぶといいでしょう。
また、明るくはっきりしていて、見やすいサイズであることも重要です。
作り方(2):氏名・年齢・組織名などを記入する
年齢や肩書きなどは、顧客が最も知りたい情報のひとつです。
以下のような項目を順に書きましょう。
- 氏名
- 年齢
- 組織名(企業名)
- 所属部署
- 肩書
これらは信頼性に関わる項目のため、漏らさずに記載するようにしましょう。
作り方(3):出身・生年月日・血液型などを記入する
出身地などの情報は、親近感を深め、会話を広げられるため、しっかり記載することがポイントです。
以下のような項目を記載するようにしましょう。
- 出身地
- 出身学校(高校名、専門学校名、大学名など)
- 生年月日
- 血液型
- 星座
- 干支
出身地は、同郷の場合は距離を縮めやすく、親近感を抱きやすい項目です。
また、出身学校名は話題を広げるチャンスになりやすいでしょう。
認知度の高い有名な部活動などに所属していた場合は、積極的に記載するようにしましょう。
作り方(4):趣味・特技・好きなことを記入する
趣味や特技は共通点を作りやすく、会話につながりやすい項目です。
以下のような項目を記載しましょう。
- 趣味
- 特技
- 好きなこと
- 好きなもの(食べ物)など
箇条書きやひと言で記載するのではなく、なるべく具体的に記載するようにしましょう。
以下のように具体性を持たせることがポイントです。
- 趣味は読書で、東野圭吾の小説が好きです
- 特技は水泳で、全国大会に出場した経験があります
- 好きな食べ物はカレーで、カレー屋めぐりをしています
具体的に記載することで、会話の糸口になりやすく、相手の警戒心を解いて距離を縮めるチャンスになります。
作り方(5):アピールできる資格や経験を記入する
現在の仕事に関係する資格の有無は、顧客にとって信頼性を判断する材料になります。
そのため、営業をするうえで有利になりそうな資格は記載するようにしましょう。
以下のような情報を記載しましょう。
- 取得した資格
- 仕事の経験など
記載する際は、箇条書きや一覧で書くようにしましょう。
資格を活かした経験談などあれば、具体的に記載することでより信頼性を高めることができます。
作り方(6):企業・商品・サービスのアピールポイントを記入
自己紹介シートはあくまで自己紹介がメインです。
企業・商品・サービスについては簡潔に記載するようにしましょう。
記載する項目の参考例は以下です。
- 企業名
- 所在地
- 電話番号
上記以外にも、以下を簡潔に記載するとわかりやすいです。
- 何をしている企業なのか
- どのような商品・サービスなのか
- おすすめポイント
上記にあわせて、表彰や受賞などの実績を書くことで、説得力や信頼性が増します。
また、「お客様からいただいた声」「口コミ」を活用することで、安心感につなげることもできます。
作り方(7):ひと言メッセージを記入する
最後に、読んだ人に向けて簡潔なメッセージを書きましょう。
以下は、メッセージに記載する際のポイントです。
- 自分が顧客にどのような利益をもたらすことができるか
- 相手に安心して依頼してもらえる内容
テンプレートどおりに書くと事務的に感じてしまうため、自分自身の言葉で書くことが大切です。
読みやすい自己紹介シート作成のコツ
読みやすい自己紹介シートを作るコツについて解説します。
コツ(1):デザインはシンプルにする
自己紹介シートは、「おしゃれにしたい」「差別化したい」と思い、凝ったデザインにしがちです。
しかし、目的は読んでもらうことにあるため、見やすさを忘れないようにしましょう。
派手な色のデザイン、ごちゃごちゃしたデザインなどは避け、相手が読みやすいデザインを選ぶ必要があります。
悩んだときは、同僚や上司に読みやすいかどうかを確認してもらうとよいでしょう。
コツ(2):適切な文字の大きさにする
文字の大きさは、読みやすさに影響します。
そのため、大きすぎず、小さすぎない、誰が読んでも読みやすい文字の大きさを意識するようにしましょう。
また、文章によって文字の大きさを変えるときは、読みにくさを感じない程度におさめるようにしましょう。
文字の強調などで大きさの違う文字が混在していると、読みにくさを感じる原因になります。
コツ(3):長文は避ける
熱意に溢れた人や、伝えたい内容が多い人は、文章が長くなりやすいです。
しかし、長文は読む労力が必要になるため、途中で読むのをやめてしまう可能性があります。
自己紹介シートでは、一文が短くなるよう意識しましょう。
また、箇条書きなどを使って長文を避ける工夫をするのも、読みやすくするコツです。
コツ(4):用紙のサイズはA4以下にする
用紙の大きさも読みやすさに影響します。
大きい用紙は扱いにくいため、読む気持ちを阻害する可能性があります。
また、扱いにくく感じて、手にとってもらえない可能性もあります。
一方で、小さすぎるサイズの用紙にしてしまうと、必要な情報を記載できないこともあります。
活用する場面に合わせて、A4以下のサイズで作成するのが望ましいです。
自己紹介シートを活用して営業を成功させよう
自己紹介は、営業担当の第一印象を決める重要なものです。
自己紹介の印象は、相手を信用できるかの判断材料になるなど、営業が成功するかどうかの鍵になります。
営業の成功につながる自己紹介にするためには、会話の意識や、自己紹介シートの活用などのコツをおさえるようにしましょう。
自己紹介シートを作成する際は、写真や項目などに工夫して、営業の成功確率を向上させましょう。
ビジネスチャット「Chatwork」では、メッセージのやりとりだけでなく、作成した自己紹介シートの共有も簡単におこなうこともできます。
顧客とのコミュニケーション活性化にもつながる、「Chatwork」の導入をぜひご検討ください。
Chatwork(チャットワーク)は多くの企業に導入いただいているビジネスチャットです。あらゆる業種・職種で働く方のコミュニケーション円滑化・業務の効率化をご支援しています。