仕事ができない部下の特徴とは?上司が指導するときの注意点と対処法
目次
仕事ができない部下に、悩みを抱える上司は少なくありません。
上司の指示を聞かなかったり、ケアレスミスが多かったりすると、仕事に影響が出るトラブルを抱えやすくなり、心理的負担がかかってストレスを感じやすくなるでしょう。
部下に成長してもらい、部署の仕事をまわせるようになってもらうためには、どのような対応をしていけばよいのでしょうか。
仕事ができない部下の特徴をはじめ、上司が指導するときの注意点と対処法を解説します。
仕事ができない部下の特徴
仕事ができない部下には、いくつかの特徴があげられます。
どのような内容が当てはまるのか、項目ごとに見ていきましょう。
上司の指示を聞かない
上司が的確に仕事の指示を出しているにもかかわらず、自分の判断で動く部下は仕事ができない特徴に当てはまります。
また、部下が返事をせずに、上司の指示を無視してしまうといった状況もあげられるでしょう。
ほかにも、上司の指示を理解できておらず、指示の内容について何度も聞き返してくるシーンが多いと、指導する側はストレスを感じやすくなります。
失敗の反省・謝罪ができない
部下が自分の失敗でミスを起こしたにもかかわらず、反省・謝罪の態度が見えないときは、仕事に支障が出てしまうケースもあります。
たとえば、取引先や顧客に対して迷惑をかけてしまった場面で、きちんと謝罪ができないと会社の評価を下げてしまう状況につながりかねません。
また、仕事の失敗により上司に迷惑をかけたときも、本人にきちんと謝罪が伝えられず、意思疎通に問題が生じると、部下が人間関係のトラブルを抱えやすくなります。
メモを取らない
仕事の手順を覚えるために、部下にメモをとるように伝えても、何もしないまま指導を受ける場合、仕事ができない部下の特徴に当てはまります。
この場合、メモに書かなくても仕事の手順が覚えられるというわけではないため、指導側は何度も教える手間がかかるでしょう。
仕事に対する向上心がない場合もあり、社会人としてのマナーが身についていないと感じられる場面が多くなります。
報連相ができない
報連相を意識した情報共有ができていないと、円滑に仕事を進められなくなります。
たとえば、退勤時間のギリギリまで部下が報告を怠ってしまい、対応が遅れてしまうと仕事に支障が出てしまうでしょう。
内容によっては、取引先や顧客の信用を失う結果につながるケースもあるため、上司をはじめとした職場全体に迷惑をかけてしまう状況につながります。
すぐに不機嫌になる・不満の感情を表に出す
部下が不満の感情をコントロールできず、すぐに不機嫌になったり、不満の感情を表に出したりすると、周りの人間関係にも悪影響を与えやすくなります。
仕事のミスに対して言い訳ばかりをするなど、自己中心的な対応をとるケースも当てはまります。
上司が仕事に必要な指導を丁寧に伝えているときでも、部下が不機嫌な態度をとると、上司はどのように指導すべきなのか悩むポイントにつながるでしょう。
部下が仕事できないときの対処法
まずは仕事ができない部下の目線に立ち、今後の対応を考えるといいでしょう。
取り組みやすい対処法について解説します。
マニュアルを細かく作る
上司が指導する手間を省くためにも、ルーティン業務はマニュアルを作成しておくといいでしょう。
部下が何度も手順を確認する手間が省けるため、上司が自分の仕事に集中できる時間がつくれます。
マニュアルは誰が見ても対応できるように、わかりやすく作成しておきましょう。
できたことは褒める
上司の仕事には、部下のモチベーションの管理も含まれます。
部下のやる気を削がないためには「できて当たり前」という対応でなく、できたことは何でも褒めるという対応が有効です。
部下の警戒心や不信感を少しずつ緩和する方法につながり、コミュニケーションがとりやすくなります。
仕事の指導は一度だけでなく何度も伝える
仕事の手順を一度の指導で覚えるのは難しい場面も多いため、上司は根気強く指導する姿勢が求められます。
仕事のやる気があるにもかかわらず、覚えるのに時間がかかっているときは、再度細かい部分までメモをとってもらう時間を設けましょう。
上司が急かすような雰囲気や態度を出さないように注意し、ひとつずつ丁寧に指導を進めます。
上司から話しかけてコミュニケーションをとる
仕事ができない部下のなかには、上司とのコミュニケーション不足で報連相ができない場合も考えられます。
日ごろから何気ない会話に取り組むことで、少しずつ部下との信頼関係を築けるでしょう。
普段から意思疎通ができていると、何かあったときもすぐに報告してもらえるなど、仕事を円滑に進める工夫につながります。
仕事ができない部下を指導するときの注意点
部下の指導に取り組むときは、できる限り相手の目線に立って指導することが大切です。
仕事ができない部下を指導するときの注意点を見ていきましょう。
感情的にならない
仕事ができない部下の指導にあたる際、上司にも負担がかかってしまい、怒りの感情やストレスを感じる場面もあるかもしれません。
ただ、感情的に指導を進めてしまうと、部下との関係性がこじれる原因につながります。
部下を否定する言い方にならないように注意しながら、建設的な言動で指導するように心がけてみてください。
部下のモチベーションを下げないようにする
上司が部下に指導するときは「部下がいることで職場の役に立っている」という面を伝えるようにしましょう。
職場のノルマや作業をクリアできないときは、目標設定を細分化して小さな目標からクリアしてもらうなど、仕事のモチベーションを下げないように配慮します。
また、指導が必要なときは、ポジティブな面を伝えたあとに、ネガティブな側面を伝えるようにするなど、伝え方に気を配るようにしましょう。
ハラスメントに当てはまらないか注意する
部下の対応や言動に問題があると感じられるときも、上司は建設的に対応することが大切です。
対応の仕方によっては、上司の言動がハラスメントにつながるケースもあります。
どうしても部下の指導にストレスを感じるときは、さらに上の上司に相談して問題を共有し、対応策を検討しましょう。
部下に仕事を任せず自分でやってしまう
仕事ができない部下に作業を任せるよりも、自分がやってしまったほうが早いと感じる場面もあるかもしれません。
そのような対応を繰り返してしまうと、部下の成長を妨げてしまう可能性があるため、基本的には部下に仕事を任せるようにしましょう。
時間がかかると感じてしまう場面もあるかもしれませんが、部下が少しずつ仕事に慣れると指導の機会が減る可能性が高くなります。
仕事ができない部下のサポートにChatworkを活用
上司から部下に根気強く指導を続けるためにも、指導するときの対処法や注意点をおさえておくことが大切です。
どうしても部下の指導が困難だと感じられるときは、ひとりで抱え込まず、さらに上の上司に相談しながら、今後の対応策を練るようにしましょう。
仕事ができない部下をサポートするには、日ごろのコミュニケーションを円滑に進めることも重要です。
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