APIセキュリティとは?重要性とリスク、企業に必要な対策方法を解説
目次
APIセキュリティとは、ソフトウェアやアプリケーションをつなぐ仕組み「API」に対するセキュリティのことです。
APIは、ほかのサービスに登録した情報の一部を公開して認証することで、サービスを連携して利用できます。
ただ、セキュリティ面のリスクがあるため、運営側は対策を強化することが大切です。
APIセキュリティの重要性とリスク、対策方法を簡単に解説します。
APIセキュリティとは
APIセキュリティとは「APIを守るためのセキュリティ」を指します。
そもそもAPIとは、ソフトウェアやアプリケーションをつなぐ仕組みのことです。
APIは、ほかのサービスに登録した情報の一部を公開して認証することで、ほかのサービスを簡単に連携できます。
正式名称は、Application Programming Interface(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)です。
APIに関わる名称の意味は、下記の通りです。
- アプリケーション:PCやスマートフォンなどで利用できるソフトのこと
- プログラミング:コンピューターに作業の指示を出す仕組みのこと
- インターフェイス:2つの違うものをつなぐこと
- ソフトウェア:コンピューターを動かすために必要なプログラムのこと
ソフトウェアをつなぐAPIのセキュリティを高めることで、サービスを利用する人や運営企業の安全性を確保できるでしょう。
Web APIセキュリティとは
そもそも「Web API」とは、HTTP/HTTPSを使ったAPIの仕組みです。
APIとは違い、プログラミング言語が違うアプリケーションをつなぐことができます。
ちなみにHTTPは、Web上でデータを送受信するときに使う決まりごとで、通信内容が暗号化されないところが特徴です。
一方、HTTPSは通信内容が暗号化されます。
Web APIを使うと、Webブラウザの情報や機能を使えるメリットがあります。
APIが狙われる理由
APIが狙われる理由には、API自体の脆弱性が見つかることがあげられます。
また、認証情報には、利用者の個人情報や支払い情報などが含まれています。
不正アクセスからAPIが狙われる理由として「情報を抜きとって悪用したい」といった意図が考えられます。
APIセキュリティの重要性
APIセキュリティの重要性について見ていきましょう。
不正アクセスを防ぐ
不正アクセスとは、アクセスの権限がない人がネットワークなどを通じて侵入し、コンピューターを不正利用することです。
たとえば、ホームページに関わる情報閲覧や改ざんをされる危険性があります。
APIを使うことで、他社の安全性が高いシステムに連携できるため、自社で認証システムを導入するよりも、セキュリティの安全性を高められます。
なりすましを防ぐ
不正アクセスが起きると、ログインIDやパスワードが抜きとられてしまい、なりすましが起きてしまいます。
なりすましとは、ITの分野において「別の個人や組織がシステムを不正利用する」ことです。
また、本人と偽ってアプリケーションからコミュニケーションを図る行為なども当てはまります。
APIを保護するシステムなどを使うことで、安全に認証できるようになり、セキュリティの安全性を高められるのです。
企業の信頼を守る
APIを使うとサービスの安全性を高められて、企業や顧客の個人情報を守る方法につながります。
また、不正アクセスによる個人情報の抜きとりから、情報漏洩が起きるといった危険性を回避しやすくなるでしょう。
サービスの利用者にとっても「セキュリティの安全性を確保している企業」という認識ができて、継続的に利用してもらえるメリットがあります。
APIのセキュリティに関するリスク
APIのセキュリティは、完璧に安全というわけではありません。
どのようなリスクがあるのか、詳細を見ていきましょう。
脆弱性が狙われてデータがハッキングされる
APIには脆弱性が見つかる部分があるため、完璧に情報を保護できるわけではありません。
APIに連携させた際に、コンピューターやネットワークなどの脆弱性が狙われてしまい、情報漏洩が起きるケースもあります。
データがハッキングされてしまい、企業の顧客情報や社員情報などが盗まれてしまうリスクが考えられます。
不正アクセスによる情報漏洩が起きる
APIのセキュリティ面は完全ではないため、不正アクセスにより、情報漏洩や改ざんが起きることがあります。
メディア事業の実例では、不正アクセスによりアプリから個人情報が抜き取られてしまい、年齢確認書類のデータが流出した可能性が高いという事例が発生しました。
APIのセキュリティを高められないと、サービスの利用者の安全性を脅かしてしまうリスクを抱えます。
実際に問題が起きてしまうと、サービスの利用者の信頼を失い、顧客が離れてしまう原因になるでしょう。
APIを保護するシステムの種類
APIを保護するシステムの種類について簡単に解説します。
OAuth
OAuth(オーオース)とは、ほかのWebサイトやSNSを連携できる仕組みです。
通常は、サービスごとにログインIDやパスワードの認証が必要になりますが、OAuthを使うと別のサービスでも、アクセス権限が与えられて利用できます。
OAuthは金融機関でも使われているシステムです。
アクセス権限を許可する精度を高められて、APIを利用するときの安全性を高められます。
APIのセキュリティ対策方法
APIのセキュリティに関する対策方法を見ていきましょう。
APIを保護するサービスを使う
APIの脆弱性をカバーするためには、OAuthやREST、SOAPなどのさまざまなシステムを利用する方法があります。
また、APIに連携できるサービスについては、セキュリティレベルが高いものを使うと、安全性を高められるでしょう。
OAuth2.0を使用する
OAuthのなかでは、OAuth2.0は最新の標準システムです。
暗号化、電子証署名など、安全性を高められる仕組みが実装されています。
顧客に注意喚起をする
APIのセキュリティは、運営側の対策に加えて、顧客に注意喚起をうながすことが大切です。
たとえば、APIを連携させる際に使うサービスのIDとパスワードは、第三者から特定されにくく、複雑なものを採用しましょう。
ほかのサービスと同じパスワードを使いまわしてしまうと、情報漏洩の危険が高まります。
サービスの利用規約に記載するなど、顧客にわかりやすく注意点を伝える努力が必要です。
APIのセキュリティの安全性が高いChatworkがおすすめ
APIのセキュリティは、安全性を高めることで安心してサービスに連携できます。
不正アクセスによる情報漏洩や改ざんなどを予防できるため、顧客の安全性と企業の信頼を守ることにつながるでしょう。
APIを保護するには、OAuth2.0などのシステムの利用がおすすめです。
また、セキュリティ面の安全性が高いサービスを利用する方法も検討してみてはいかがでしょうか。
一例として、ビジネスチャット「Chatwork」は、さまざまなサービスとのAPI連携が可能です。
Chatworkのサービスでは、すべての通信がSSL/TLSを使って暗号化されています。
国際レベルのセキュリティ基準に則った運用体制になるので、サービスの利用者様に安心して仕事のやりとりを進めてもらえるところが魅力です。
APIの安全性が高いサービスのひとつとして、ぜひChatworkをご活用ください。
Chatwork(チャットワーク)は多くの企業に導入いただいているビジネスチャットです。あらゆる業種・職種で働く方のコミュニケーション円滑化・業務の効率化をご支援しています。