【専門家監修】クローズドクエスチョンとは?オープンクエスチョンとの違いや具体例、メリットを解説

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【専門家監修】クローズドクエスチョンとは?オープンクエスチョンとの違いや具体例、メリットを解説

目次

会話のなかで上手に質問ができると、相手からうまく情報を引き出すことができるなど、さまざまなメリットがあります。

質問には、大きくわけてオープンクエスチョンとクローズドクエスチョンの2種類があります。

この記事では、クローズドクエスチョンについて、どのような場面で有効なのか、メリットやデメリット、使うときのポイントをわかりやすく紹介します。

クローズドクエスチョンとは

クローズドクエスチョンとは、相手に回答の選択肢を与えて、そのなかから回答を選ばせる形の質問のことです。

たとえば「今日は残業できますか?」という質問は、「はい」か「いいえ」で答えることができるので、クローズドクエスチョンにあたります。

ほかにも、「このビルまで電車で来ましたか?バスで来ましたか?」といったように、「電車」と「バス」から答えを選ばせるタイプの質問も、クローズドクエスチョンです。

オープンクエスチョンとの違いと使い分け

オープンクエスチョンとは、「はい」「いいえ」などの限られた選択肢で答えるのではなく、回答者が答えを考えて回答する質問のことです。

たとえば、「今度の週末はなにをして過ごす予定ですか?」といった質問はオープンクエスチョンにあたり、回答者は「はい」「いいえ」では答えられず、自分で回答を考える必要があります。

回答を限定したい場合はクローズドクエスチョン、相手から自由な回答を得たい場合はオープンクエスチョンを使うとよいでしょう。

クローズドクエスチョンを使うメリット

クローズドクエスチョンを使うメリットを解説します。

すばやく回答を得られる

クローズドクエスチョンは、「はい」「いいえ」で答えられる質問のため、すばやく回答を得ることができます。

また、すばやく回答を得られることから、複数の質問に対してもテンポよく答えることもできるため、短時間で多くの情報を引き出すこともできます。

子どもとコミュニケーションがとりやすい

クローズドクエスチョンは「はい」「いいえ」、もしくは相手から提示された選択肢から回答すればよいので、子どもでも回答しやすくコミュニケーションがとりやすいメリットがあります。

大人でも回答者が緊張していたり、まだ十分な信頼関係が築けていなかったりした場合でも、クローズドクエスチョンであれば相手の回答を引き出しやすいでしょう。

会話をコントロールしやすい

会話のなかでクローズドクエスチョンを使うと、相手の答えは「はい」「いいえ」に限定されるため、回答を誘導するなど会話のコントロールが可能です。

ビジネスシーンでクローズドクエスチョンを使えば、商談などにおいて会話の主導権を握ることもできるでしょう。

クローズドクエスチョンを使うデメリット

クローズドクエスチョンのデメリットを解説します。

得られる情報量が少ない

クローズドクエスチョンは、「はい」「いいえ」や、限られた選択肢からしか回答を得られないため、一度の回答から得られる情報量が少ないというデメリットがあります。

クローズドクエスチョンで会話のテンポがつかめてきたら、オープンクエスチョンも混ぜて会話をしてみると、効果的に情報を得ることが可能です。

一方的な会話になってしまう

クローズドクエスチョンを使うと、一方的な会話になってしまうことがあります。

連続してクローズドクエスチョンを使うと、回答する側は尋問されているような圧迫感を抱いてしまう可能性があるでしょう。

クローズドクエスチョンでいくつか質問をしたら、オープンクエスチョンを混ぜたり、質問の仕方を変えたり、ひと呼吸入れたりして、圧迫感を与えないような工夫が必要です。

クローズドクエスチョンの具体例

クローズドクエスチョンの具体例について、紹介します。

・今日の午後は、忙しいですか?
・会場までの移動は、タクシー、バス、電車のどれにしましょうか?
・弊社のパンフレットがありますが、よろしければお持ち帰りになりますか?

クローズドクエスチョンでは「はい」「いいえ」、もしくは2択や3択などの限られた選択肢から回答できる質問をするようにしましょう。

クローズドクエスチョンを使うときのポイント

クローズドクエスチョンを使うときのポイントを解説します。

会話の序盤で使う

クローズドクエスチョンは回答者がこたえやすいため、出会って日が浅い人や初対面の人など、まだ関係性ができてない人にも使いやすい質問方法です。

会話の序盤でクローズドクエスチョンを使うと、スムーズにやりとりをスタートさせることができるため、会話のテンポをお互いつかめるようになります。

クローズドクエスチョンでほどよく場が温まったら、オープンクエスチョンに切り替えて会話をさらに発展させるといいでしょう。

目的に合わせて事前に質問を準備する

ビジネスシーンにおいては、商談や交渉など戦略的なコミュニケーションが必要な場面もあります。

事前にクローズドクエスチョンを準備して活用することで、会話をコントロールしやすくなるため、その場の主導権を握れるようになるでしょう。

クローズドクエスチョンは回答が「はい」「いいえ」など、回答のパターンが限定されるため、「はいの場合はこの質問をしよう」といった戦略も立てやすくなります。

クローズドクエスチョンを上手に活用しよう

クローズドクエスチョンとは、「はい」「いいえ」や、2択〜3択のなかから答えられる質問のことを指します。

クローズドクエスチョンを活用することで、相手からテンポよく多くの回答が得られるメリットがあります。

クローズドクエスチョンだけで質問をしてしまうと、相手に圧迫感を与える可能性があるので、オープンクエスチョンを混ぜて使うなど、状況にあったコミュニケーションを心がけましょう。

近年のビジネスシーンでは、テレワークを導入する企業が増えたこともあり、メールだけでなく、チャットツールを使ったコミュニケーションも増えてきました。

クローズドクエスチョンは、チャットツールのコミュニケーションでもうまく活用できます。

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Chatworkのお役立ちコラム編集部です。 ワークスタイルの変化にともなう、働き方の変化や組織のあり方をはじめ、ビジネスコミュニケーションの方法や業務効率化の手段について発信していきます。

記事監修者:山崎ゆうき(やまざきゆうき)

臨床心理士・公認心理師の資格を所持。司法・障害福祉領域などでの勤務を経て、独立開業。メンタルヘルス系の記事を中心に、心理学の知識をいかした記事執筆・監修を担当。心理学の知識をわかりやすく、日常でも実践しやすい形で発信しています。

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