ECとは?メリット・デメリット、種類、立ち上げる方法を解説

公開日: 更新日:
業務効率化
  • facebookシェアボタン
  • Xシェアボタン
  • はてなブックマークボタン
  • pocketボタン
ECとは?メリット・デメリット、種類、立ち上げる方法を解説

目次

ECは電子商取引のことで、インターネット上で商品を販売・取引することを指します。

消費者にとっては便利に買い物ができて、企業側にとっては実店舗をかまえずに販売できる魅力があります。

ECサイトを立ち上げるときは、どのような方法で進めていくのでしょうか。

ECの種類を始め、メリットやデメリット、ECサイトを立ち上げる方法を解説します。

ECとは?

EC(Electronic Commerce)とは、電子商取引のことです。

インターネット上で商品を販売・取引する方法で、eコマースと呼ばれることもあります。

ECの例としては、ネットショップの通販などがあげられます。

企業側がECサイトを使って商品販売することで、受発注にかかる手間や経費を削減できる点が魅力です。

BtoB-ECについて

BtoB-ECとは、インターネット上で企業同士が商品の取引をおこなう方法を指します。

BtoB(Business to Business)は「企業間取引」という意味です。

BtoB-ECの例としては、ECサイトなどのシステムをとおして、企業向けの商品を販売するといった方法があげられます。

インターネット上に自社のECサイトがあるので、マーケティング施策をおこなうことで、検索などから新規顧客の流入を見込めるメリットがあります。

BtoC-ECについて

BtoC-ECとは、インターネット上で企業と消費者が商品の取引をおこなう方法を指します。

BtoC(Business to Customer)は「企業と消費者間の取引」という意味があります。

たとえば、企業がECサイトを作成して、消費者向けに商品を販売するといった方法が当てはまるでしょう。

CtoC-ECについて

CtoC-ECとは、インターネット上で個人同士が商品の取引をおこなう方法を指します。

CtoC(Consumer to Consumer)は「個人間取引」という意味です。

CtoC-ECの例としては、ネットオークションやフリマアプリなどがあり、企業のサービスをとおして個人間で商品の取引を進められます。

ECの種類

ECの種類について簡単に解説します。

モール型

モール型とは、企業が運営するECサイト内でさまざまな店舗が集まり、ECサイトを運営する方法のことです。

モールには商店街という意味があり、ECのモール型とは「インターネット版のショッピングモール(商店街)」といったイメージになります。

ECサイトの土台ができた状態で利用できるため、初心者でも始めやすいところが魅力です。

企業が運営するモール型のECサイトは、知名度が高いことが多いため、集客をしやすいといったメリットもあるでしょう。

ただ、利用に手数料がかかることや、競合他社とデザインや世界観を差別化しづらいデメリットがあります。

自社型

自社型とは、企業独自で運営しているECサイトのことです。

新しくドメインを取得することで、自社のECサイトを構築できます。

デザインなどを自由に設計できるため、企業の世界観やオリジナリティを出しやすいところが魅力です。

また、自社に訪れた顧客の情報収集や分析ができるので、マーケティング施策に活かしやすいメリットもあります。

ただ、自力で集客していく必要があるため、成果が出るまでに時間がかかりやすく、SEO(検索エンジン最適化)やマーケティング全般に関わる知識が求められます。

EC販売の市場規模はどのくらい?

現代社会では、EC販売の市場規模は拡大傾向にあります。

経済産業省の発表によると、令和3年の日本国内におけるBtoC-ECの市場規模は、20.7兆円で前年比より7.35%増の結果でした。

令和3年のBtoC-ECの市場規模において分野別に見てみると、物販系分野は13兆2,865億円、サービス系分野は4兆6,424億円、デジタル系分野は2兆7,661億円の結果です。

また、令和2年の日本国内におけるBtoB-ECの市場規模は、372.7兆円で前年比よりも11.3%増えています。

[※1]

ECのメリット:消費者側

ECのメリットについて、消費者側の視点から解説します。

価格を比較検討しやすい

ECサイトは商品の購入前に、ほかのECサイトと価格を比較検討しやすいメリットがあります。

スマートフォンやPCを使って検索できるので、実店舗に足を運ばずに価格を比較できます。

便利に買い物ができる

インターネットを使った販売方法は、時間や場所を気にせずに注文できる魅力があります。

また、決済方法にクレジットカードやコンビニ支払いなどを選べたり、ポイントやクーポンを利用して値引きが使えたりするなど、便利に買い物できるサービスが充実しています。

ECのメリット:企業側

ECのメリットについて、企業側の視点から解説します。

ネット販売で実店舗がいらない

ECは、インターネット上で商品を販売できるので、実店舗がなくても経営できます。

実店舗に従業員を配置する必要もないので、人件費などの経費を削減できるでしょう。

ECは、全国各地に向けて商品を販売できるので、企業の販路を広げる方法として最適です。

年中無休で営業できる

ECはインターネットを使った販売方法になるので、24時間365日注文を受けつけられる魅力があります。

早朝や深夜など、営業時間にとらわれずに販売できるので、新しい顧客層を獲得しやすくなります。

顧客データを集めて有効活用できる

自社型のECサイトでは、会員の顧客情報を始め、サイトに訪れた人々の情報を集めて分析できるメリットがあります。

たとえば、どのような商品やページが多く見られているのかが把握できるので、今後のマーケティング施策に活かすヒントを得られるでしょう。

ECのデメリット

消費者や企業にとって有益なECですが、デメリットもあります。

ECのデメリットの詳細について見ていきましょう。

競合他社との競争がある

ECサイトは競合他社が多く、価格競争から逃れられない面があります。

商品の機能があまり変わらない場合、顧客は価格が安い商品に流れてしまうかもしれません。

価格の比較検討がしやすい分、競合他社との競争に勝つためには、差別化したサービスを提供することが求められます。

集客・成果が出るまでに時間がかかる

ECは顧客側に企業のサービスを見つけてもらう必要が出てくるため、集客するまでにある程度の時間がかかります。

とくに自社型のECサイトの場合、訪問者数やレビュー数など、目に見える成果がすぐに出ない場合も多く、長期的な視点で運用していく姿勢が必要です。

マーケティング・運営の知識が必要になる

ECの集客にはマーケティングの施策が必要になるため、運営に関わる専門的な知識が必要です。

SEO(検索エンジン最適化)やWeb広告に関する知識など、マーケティングに関わるスキルを保有する人材がいないと、継続的に成果を出すのが難しくなります。

ECサイトを立ち上げる方法

ECサイトを立ち上げる方法について、おおまかな流れを解説します。

コンセプト決定

ECサイトを立ち上げるときは、最初にコンセプトを決めていきます。

「ECを立ち上げる目的は何か」「どのような世界観にするのか」など、具体的なイメージを固めましょう。

要件定義

コンセプトを実現できるように、ECサイトに必要な機能を検討していきます。

たとえば、商品の注文から発送までの流れをどのように設計するのか、ECサイトの決済方法など、土台になる部分を相談しながら決めていきます。

競合他社のECサイトがある場合、どのような設計になっているのか、調査しておくことも大切です。

デザイン・コーティング

商品の顧客層に合わせて、使いやすいECサイトのデザインを設計していきます。

たとえば、ショッピングカートや会員ページなどは、操作しやすい配置にするなど、利用者の視点に立って検討することが重要です。

ECサイトにデザインを反映するときは、HTMLやCSSなどWebサイトを制作するための言語を使ってコーディングしていきます。

商品登録

ECサイトが完成したあとは、商品を登録する作業を進めます。

商品の画像や説明文、価格など、商品登録に関わる情報は事前準備しておくことで、スムーズに作業を終わらせることができます。

テスト

ECサイトをオープンする前に、受発注の流れがスムーズに進められるかテストします。

また、スタッフが問題なく対応を進められるように、事前に教育を済ませておきましょう。

注文から発送、決済などのサービスをとどこおりなく提供できるか確認しましょう。

オープン

実際にECサイトをオープンして、顧客に商品を販売していきましょう。

効率よく集客するためにも、事前にSNSやプレスリリースなどを使って宣伝しておくことが大切です。

ECは顧客と企業の両方に魅力的な販売方法

ECはインターネット上で商品販売できる方法として、実店舗をもたずに運営できる魅力があります。

基本的には年中無休で注文を受けつけられるので、消費者にとっても便利に買い物できる点が魅力です。

新しい顧客を獲得するためにも、ECサイトを活用して販路を広げてみてはいかがでしょうか。

BtoB-ECを始め、企業間同士で取引をするときは、ビジネスチャット「Chatwork」でやりとりする方法もおすすめです。

ビデオ通話を使ってオンライン商談ができるので、営業先に直接足を運ぶ手間を省けるメリットがあります。

>Chatworkの通話機能(ビデオ/音声通話機能)に関する記事はこちら

ビジネスチャット「Chatwork」は無料で簡単に使いはじめることができます。

下部の「今すぐChatworkを始める(無料)」よりすぐに、手軽さを体験できます。

企業間でのコミュニケーションを円滑にし、商談を効率化させる手段のひとつとして、「Chatwork」をぜひご活用ください。

  今すぐChatworkを始める(無料)

Chatwork(チャットワーク)は多くの企業に導入いただいているビジネスチャットです。あらゆる業種・職種で働く方のコミュニケーション円滑化・業務の効率化をご支援しています。

Chatwork新規登録

[※1]参考:経済産業省|電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました
https://www.meti.go.jp/press/2022/08/20220812005/20220812005.html


“チャットマガジン”で顧客へアプローチする方法とは?
販促ツールとして「Chatwork」を活用した事例を紹介

卸業界では、ビジネス競争を勝ち抜くための「新しい営業手段」の開拓が急務の課題とされています。

本資料では、Chatworkを販促ツールとして活用した「チャットマガジン」の実践方法について解説しています。

「チャットマガジンとは?」の解説から、運用のメリットやポイントまでを幅広く解説していますので、新たな販促活動の参考として、ぜひご活用ください。

ダウンロード
Chatwork

Chatwork

Chatworkのお役立ちコラム編集部です。 ワークスタイルの変化にともなう、働き方の変化や組織のあり方をはじめ、ビジネスコミュニケーションの方法や業務効率化の手段について発信していきます。

  • facebookシェアボタン
  • Xシェアボタン
  • はてなブックマークボタン
  • pocketボタン

関連記事