インターフェースとは?意味や関連用語をわかりやすく解説
目次
ビジネスシーンで「インターフェイス」という言葉を使った経験はありますか。
インターフェースとは、2つの異なるものをつなぐシステムや機能を指し、「接点」を意味する英語の「interface」に由来しています。
正しく使いこなせるように「インターフェース」の3つの意味と使い方、関連用語を解説します。
インターフェースとは
「インターフェース」は、英語で「境界面」や「接点」を意味する「interface」に由来する言葉で、2つの異なるものをつなぐシステムや機能を指します。
インターフェースは、主にIT分野で使われているビジネス用語で、「IF」や「I/F」と略されるケースもあります。
たとえば、PCとモニターをつなぐHDMIケーブルや、PCとプリンタをつなぐUSBケーブルなどが、インターフェースの例としてあげられます。
インターフェースは、物理的な物同士に対して使われる言葉ではなく、コンピューターを活用した情報のやりとりに対しても使われる場合があります。
そのため、広い意味で「2つの異なるものをつなぐもの」と覚えておくとよいでしょう。
3つのインターフェースの意味と使い方
前述した通り、インターフェースは主にIT業界で使われる言葉で、以下の3つの意味にわけることができます。
- ハードウェアインターフェース
- ソフトウェアインターフェース
- ユーザーインターフェース
インターフェースの3つの意味と、それぞれの使い方を確認していきましょう。
(1)ハードウェアインターフェース
「ハードウェアインターフェース」とは、実物があるもの同士をつなぐ接点のことです。
ハードウェアとは、機械や装置など、物理的な構成要素を意味し、キーボードやプリンター、PCなどが該当します。
ハードウェアインターフェースの例として、機械や装置をつなぐ、USBケーブルやHDMIケーブルなどがあげられるため、デジタル機器同士をつなぐモノを指す際は、「ハードウェアインターフェース」を使うといいでしょう。
たとえば、「PCとモニターを買ったから、ハードウェアインターフェースが必要」のように使用できます。
(2)ソフトウェアインターフェース
「ソフトウェアインターフェース」とは、コンピューター上の異なるプログラムやソフトウェア同士をつなぐ接点のことです。
代表的なソフトウェアインターフェースとして、異なるプログラムやアプリ間でデータ連携などをおこなう窓口である、「API(Application Programming Interface)」があげられます。
プログラムやアプリ間をAPIで連携させると、たとえば、SNSのアカウントで複数のサイトへの会員登録ができたり、自社のサイトへGoogleマップの地図を表示させたりできるようになります。
APIなど、プログラム同士をつなぐものを指す場合は、「ソフトウェアインターフェース」を使いましょう。
たとえば、「ソフトウェアインターフェースがあると、会員登録の手間が省ける」などのように使用できます。
(3)ユーザーインターフェース
「ユーザーインターフェース」とは、「人」であるユーザーとコンピューターの接点となるモノを指します。
たとえば、マウスやキーボードなどのコンピューターを操作する機器が、ユーザーインターフェースに該当します。
また、ユーザーインターフェースは「UI」と略されるケースもあり、Webサイトのレイアウトや画像・ボタンの配置などもUIと呼ばれます。
そのため、レイアウトがわかりづらかったり、操作しづらかったりするサイトは、「ユーザーインターフェース(UI)が悪い」と表現される場合があります。
「ハードウェアインターフェース」と「ソフトウェアインターフェース」は、「インターフェース」だけで使われるケースもありますが、ユーザーインターフェースは、「ユーザーインターフェース(UI)の見直しをおこなった」のように、略さずに使ったほうが、相手に伝わりやすいです。
インターフェースの関連用語
異なる2つのものをつなぐことを意味する「インターフェース」には、複数の関連用語があります。
- オーディオインターフェース
- ブレインマシンインターフェース
- UIデザイナー
- 高速インターフェースエンジニア
インターフェースの言葉の理解を深めるために、関連用語の意味も確認していきましょう。
オーディオインターフェース
「オーディオインターフェース」とは、マイクや楽器をPCにつなぎ、音声のとりこみや再生をする機器を指します。
オーディオインターフェースを利用すると、アナログ音声信号である人の声や楽器の音をPCにとりこみ、デジタルに変換できるため、音楽制作や編集に欠かせない機器といえるでしょう。
ブレインマシンインターフェース(BMI)
「ブレインマシンインターフェース」とは、脳と機械をつなぐ技術を指し、「BMI」と略されます。
平成20年度より、BMI技術を用いた自立支援や精神・神経疾患の克服を目指した「脳科学研究戦略推進プログラム(脳プロ)」が文部科学省によってスタートし、現在も研究開発が進められています。
「ブレインマシンインターフェース」とは、脳と機械をつなぐ技術を指し、「BMI」と略されます。
平成20年度より、BMI技術を用いた自立支援や精神・神経疾患の克服を目指した「脳科学研究戦略推進プログラム(脳プロ)」が文部科学省によってスタートし、現在も研究開発が進められています。
BMI技術が確立すれば、脳から機械に直接信号を送れるようになるため、障害によって脳から自分の身体に信号を送ることが難しい人でも、思うように身体を動かせるようになる可能性があるとして、注目を集めています。[※1][※2]
ユーザーインターフェースデザイナー(UI)
「ユーザーインターフェースデザイナー」とは、ユーザーインターフェースのデザインをおこなう人や仕事を指す言葉です。
UIデザイナーは、ユーザーが使いやすい・見やすいデザインの知識や経験のほかに、Web知識やプログラミング知識なども求められるため、活躍するにはさまざまなスキルを保有している必要があります。
UIデザイナーは、インターネットを使ったビジネスが活発化している現代において、需要が高い職種といえるでしょう。
高速インターフェースエンジニア
「高速インターフェースエンジニア」とは、IoT機器やスマートフォン、半導体デバイスに搭載するインターフェースの設計をおこなうエンジニアのことです。
高速インターフェースエンジニアは、ハードウェアインターフェースのデータ送信速度が高速化してきていることで、需要が高まっている職種といえます。
円滑なコミュニケーションに「Chatwork」
「インターフェース」とは、2つの異なるものをつなぐシステムや機能を指し、「ハードウェアインターフェース」「ソフトウェアインターフェース」「ユーザーインターフェース」の3つの意味で使われています。
それぞれ意味や使い方は異なりますが、いずれも「インターフェース」の意味は同じなため、「インターフェース」と組み合わさっている言葉から、なにとなにをつないでいるのかを推測しやすいでしょう。
ビジネスシーンでは、「インターフェース」という言葉を使って会話をする機会があるかもしれないため、ミスコミュニケーションを引き起こさないためにも、それぞれの言葉の意味を正しく覚えておきましょう。
ビジネスシーンのコミュニケーション円滑化をサポートするツールとして、ビジネスチャット「Chatwork」を活用する企業が増えています。
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また、ファイル管理機能やタスク管理機能など、ビジネスシーンで役立つ機能も搭載されているため、さまざまな場面で効率化をはかることができるでしょう。
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[※1]出典:国立研究開発法人日本医療研究開発機構「脳科学研究戦略推進プログラム(脳プロ)」
https://www.amed.go.jp/program/list/15/01/001_nopro.html
[※2]出典:文部科学省「脳科学研究戦略推進プログラム」
https://www.nips.ac.jp/srpbs/pdf/pamph2014.pdf
※本記事は、2023年12月時点の情報をもとに作成しています。