グリットとは?メリットと高める方法をわかりやすく解説

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グリットとは?メリットと高める方法をわかりやすく解説

目次

グリットとは「やり抜く力」のことで、成功に欠かせない能力といわれています。

構成要素には「度胸」「回復力」「自発性」「粘り強さ」の4つがあげられます。

ビジネスに応用することで、仕事の生産性を高められるメリットがあるでしょう。

仕事に活用するためにも、グリットを高める方法を解説します。

グリット(やり抜く力)とは

グリット(grit)とは「やり抜く力」を指します。

グリットがある人は「粘る力」と「情熱」を持っており、目標達成に向けて粘り強く取り組める強みがあります。

グリットは生まれつきの才能とは違うため、行動することで後天的に身につけることが可能です。

成功者に共通する要素として、ビジネスでも注目されています。

グリットの構成要素

グリットは単なる根性論とは違い、どのような考え方が必要か、しっかりと定義されています。

グリットには「度胸」「回復力」「自発性」「粘り強さ」の4つの構成要素があります。

  • Guts(度胸)
  • Resilience(回復力)
  • Initiative(自発性)
  • Tenacity(粘り強さ)

それぞれの詳細を見ていきましょう。

Guts(度胸)

Guts(ガッツ)とは「困難なことに立ち向かう力」のことです。

度胸がある人は、難しい課題があっても解決に向けて前向きに行動できます。

物事を最後までやり遂げるためには、時には大きな決断を迫られる場面も訪れます。

そういったシーンで、度胸のある人は大胆な決断ができ、結果最後まで遂行することができます。

Resilience(回復力)

Resilience(レジリエンス)とは「失敗しても諦めずに続ける力」のことです。

回復力がある人は、失敗しても何度も挑戦できる強さがあります。

失敗から原因を学び、どのようにすれば成功に導けるか、と常に前進する意識が必要です。

Initiative(自発性)

Initiative(イニシアチブ)とは「自分で目標を見据える力」のことです。

自発性がある人は、受け身で指示を待つことがなく、自分から問題提起をして解決に向けた行動を取れます。

自身が決めた目標はもちろん、課せられた目標においても自分ごと化して取り組む姿勢が重要です。

Tenacity(粘り強さ)

Tenacity(テナシティ)とは「最後までやり遂げる力」のことです。

粘り強さがある人は、難しい仕事を任された場合でも、途中で投げ出すことはありません。

周りのサポートを借りながら試行錯誤し、最後まで終わらせることができます。

グリットが注目される理由

従来の成功にはIQ(知能指数)が重要だと考えられてきましたが、必ずしもIQの高さと成績のよさがイコールではありませんでした。

現在はグリットが高い人のほうが、成功を収めているケースが多いことがわかっています。

やり抜く力がある人は、時間や情熱をかけながら、粘り強く努力できる傾向があります。

ビジネスでグリットの能力を身につけることで、仕事で成果を出せる人材になれます。

グリットの種類

ひと口にグリットといっても、その方向を間違えてしまったり、意識が足りないと成果を出せない場合や意固地になってしまう恐れがあります。

良いグリットの特徴と悪いグリットの特徴を紹介します。

それぞれの特徴をよく理解し、良いグリットを意識していきましょう。

良いグリット

成果を引き出せる良いグリットには、以下の8つの要素があります。

  • 情熱
  • 幸福感
  • 目標設定
  • 自制心
  • リスクテイキング
  • 謙虚さ
  • 粘り強さ
  • 忍耐

上記の要素をバランスよく持ち合わせている人は、グリットの良い面を引き出せます。

悪いグリット

良いグリットで紹介した「8つの要素」について偏りや欠けている部分があると、悪いグリットを引き出してしまいます。

たとえば、良いグリットに必要な「目標設定」が曖昧なままだと、ゴールや方向性を見失ってしまうかもしれません。

悪いグリットは、周りにも悪影響を与えかねないため、良いグリットの要素をバランスよくもつ必要があります。

グリットを伸ばす・高める方法

グリットのある人になるためには、具体的にどのようなことをすればよいのでしょうか。

グリットを伸ばして高めるための方法をいくつか紹介します。

  • 少し高い目標を決める
  • 成功体験を重ねる
  • 新しいことに挑戦する
  • グリットが高い集団に身を置く
  • 挑戦内容を変えても構わない
  • リスト化してみる

実践できそうな項目から、習慣化していくことが大切です。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

少し高い目標を決める

現状の能力よりも、少し高めの目標を設定しましょう。

本人にとって難しい状況のほうが、グリットに関わる能力を引き出せます。

また、大きな目標を決めた際は、行動できる単位まで細かく分割する方法がおすすめです。

成功体験を重ねる

グリットが高い人は、小さな成功体験を積み重ねています。

成功体験があると「自分はできる」という自信につながるため、困難な状況でも前向きに行動できるのです。

毎日小さなことでも構わないので、目標を立てて達成したことを記録に取っていきましょう。

新しいことに挑戦する

何か難しい問題に取り組むためにも、新しいことに挑戦してみましょう。

グリットの能力は、課題を解決していく過程で磨かれていきます。

たとえば、仕事の場合は新規プロジェクトに参加することや、新しい分野の仕事にも挑戦してみるといった方法があげられます。

小さなことでも構わないので、何かしらの挑戦を続けましょう。

グリットが高い集団に身を置く

グリットを高めたいときは「グリットが高い集団と触れ合う機会を作る」という方法もあります。

人間は周りにいる人に影響されるため、グリットが高い人と一緒にいると、自然と相手の思考を学ぶ機会を得られます。

たとえば、異業種交流会に参加してみるなど、さまざまな人に会う機会を設けてみてください。

挑戦内容を変えても構わない

何か目標を決めて挑戦すると、途中で別のことを始めたくなる場合もあります。

ある程度の期間は行動すると決めながらも、途中で挑戦する内容を変えても問題ありません。

行動したときに「成果が出せていない」と感じる場合は、どんな部分で課題を感じているのかを掘り下げてみましょう。

何かしらの気づきを得られると、次の課題に挑戦するときに応用できる可能性があります。

リスト化してみる

長期的な目標を決めるときは、日々の目標をリストに書き出してみるのもおすすめです。

目に見える形で書き出すことで、何から行動すべきなのかを把握しやすくなります。

また、モチベーションを高めるためにも、どのくらい達成できているのか、定期的に振り返ってみてください。

グリットを高める3つのメリット

グリットは日常生活でもビジネスシーンにおいても重要な能力のひとつです。

しかし、グリットを高めていくには、そのモチベーションを保つことが肝心です。

グリットを高めるメリットをしっかりと理解し、グリットを磨いていきましょう。

  1. 生産性が向上する
  2. 心身の健康を高められる
  3. 周囲からの評価が上がる

どのメリットも、ビジネスシーンではもちろん、日常生活でも良い影響を与えてくれます。

それぞれのメリットについて詳しく解説します。

メリット(1):生産性が向上する

グリットを高めると自発性を引き出せるので、仕事の生産性が向上します。

自分で考えて行動できるため、指示を受けて作業をする場合よりも、仕事のモチベーションを高められるのです。

また、難しい仕事にも挑戦してみたいという気持ちを引き出せます。

創意工夫をしながら、仕事の問題解決に向けて立ち向かえるようになります。

メリット(2):心身の健康を高められる

やり抜く力を高められると、何か困難なことがあっても、物事を前向きに受け止めやすくなります。

問題に対する考え方が変わるため、ストレス耐性を高められて物事に動じなくなるのです。

グリットの能力を高めることで、心身の健康を高める効果も期待できます。

メリット(3):周囲からの評価が上がる

物事を最後までやり遂げられる人は信頼に足る人と評価されます。

「この人に任せておけば安心」と周囲からの評価を得られるでしょう。

また最後まで粘り強く取り組む姿勢は、周りの人にも良い影響を与えます。

結果として良い成果が出せなかったとしても、その姿勢や失敗から学ぶ姿は評価に値します。

グリットを測定する方法

これからグリットを高めていくためには、まず現状の把握が重要になります。

グリットがどのくらいあるのかを調べるときは「グリット・スケール」を使いましょう。

グリット・スケールは、アンジェラ・リー・ダックワース氏が開発した、グリットを測定するためのスコアシートのことです。

具体的には、以下の5つの評価点で計算します。

  • 非常に当てはまる(5点)
  • かなり当てはまる(4点)
  • やや当てはまる(3点)
  • あまり当てはまらない(2点)
  • まったく当てはまらない(1点)

質問項目は、以下の10個の内容を使います。

  1. 新しいアイデアや企画があっても、まずは目の前の業務に集中する。
  2. 妨げがあっても挫けないし、簡単にはあきらめない。
  3. 目標を設定したら、途中で別の目標に切り替えることはない。
  4. 努力家だと思う。
  5. 達成まで何ヶ月もかかるようなことでも、集中力を維持することができる。
  6. 一度始めたことは必ずやり遂げる。
  7. 興味があることは最後まで突き詰める。
  8. 勤勉だと思う。また、絶対にあきらめない。
  9. アイデアや計画に夢中になると、直ぐに飽きることはない。
  10. 重要なことを成し遂げるために、挫折を克服した経験がある。

(1)~(10)までの項目について、それぞれ1~5点の点数をつけます。

合計点をすべて足して、10で割ったものがグリット・スコアになります。

この評価が高ければ高いほど、グリットが高いことになります。

グリットは挑戦することで高められる

グリットには「度胸」「回復力」「自発性」「粘り強さ」の構成要素があることを見てきました。

良いグリットのバランスが取れていることで、能力をポジティブな方向に引き出すことができます。

グリットを高めるためにも、少し高めの目標を設定して成功体験を重ねましょう。

また、目標達成の可能性を高めるには、日頃のタスクを上手に管理することも大切です。

タスク管理を効率よくおこないたいときは、ビジネスチャット「Chatwork」の活用がおすすめです。

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グループチャットごとにタスクを設定することも可能なので、プロジェクトのメンバー同士でタスクを共有して見落としを防ぐこともできます。

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