eラーニングとは?目的、メリット・デメリット、今後の将来性について解説

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目次
近年、eラーニングは多くの企業や教育機関で導入が進み、学習の効率化やコスト削減に貢献しています。
しかし、eラーニングとは具体的にどのようなものなのか、詳しくわからないという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、eラーニングの概要や歴史を紹介しながら、導入のメリット・デメリット、導入に必要なものや費用相場などを詳しく解説します。
導入時におさえておくべきポイントや成功事例もまとめているため、ぜひ参考にしてください。
eラーニングとは何か
eラーニングとは、インターネットを利用してスキルや知識を学ぶ学習方法です。
対面の研修とは異なる特徴やメリットがあるため、近年多くの企業で活用されています。
パソコンやタブレット、スマートフォンなどを活用し、時間や場所を問わずに学習できる点が特徴です。
なお、eラーニングを実施するためには、LMS(学習管理システム)が必要です。
LMSとは、eラーニングを実施するためのプラットフォームです。
LMSによって学習教材の配信や進捗管理、成績管理などをおこなうことで、受講者一人ひとりの状況に合わせた柔軟な学習を実現できます。
eラーニングの歴史
ここでは、eラーニングの歴史や今後の見通しをそれぞれ解説します。
eラーニングが登場する前
eラーニングが登場する前は、テレビやビデオを教材とした学習がおこなわれていました。
テレビやビデオは映像やアニメーションを利用できるため、文字や図表だけの教科書よりも理解しやすく、効果的に学習できると評価されていました。
しかし、テレビもビデオも一方向的な情報提供であるため、受講者からの質問などに対応ができないという課題がありました。
初期
初期のeラーニングは、あらかじめ作成したCD-ROMをコンピュータで再生し、学習をおこなう方式でした。
CD-ROMは容量が大きいため、従来のテレビやビデオと同様に映像やアニメーションを自由に使用できました。
テレビやビデオと異なる点は、受講者と双方向的な学習が可能な点です。
受講者の質問に答えたり、受講者に適した教材を提供することができます。
ただし、CD-ROMの作成・配布には手間とコストがかかり、内容の修正もしづらいという課題がありました。
近年
インターネットの普及により、eラーニングは大きく進化しました。
インターネットサーバーにeラーニングシステムを設置し、インターネットを介して受講者一人ひとりのデバイスへ教材を配信できるようになりました。
eラーニングシステムに搭載されている学習管理システム(LMS)の活用で、学習の進捗状況や成績の管理も容易になりました。
また、スマートフォンやタブレットの普及により、場所や時間を問わず学習できる環境が整ったことに加え、動画やアニメーションを用いたコンテンツが増えたのも近年の特徴です。
今後
今後のeラーニングの展望として、技術革新とともにさらなる進化が見込まれています。
とくに注目されているのが、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)を取り入れた体験型学習です。
これらの技術を活用することで、従来のテキストや動画とはまったく異なる学習体験が可能になると考えられています。
現在のeラーニングでは難しいとされている技能面の学習も、今後は可能になるかもしれません。
また、AI(人工知能)による個別最適化学習も進展しており、学習者一人ひとりにより最適なカリキュラムを提供できるようになるでしょう。
eラーニングを導入するメリット
eラーニングを導入する主なメリットを4つ解説します。
- いつでもどこでも学習できる
- 教育の質を均一化できる
- 学習状況を一元管理できる
- 教育コストを削減できる
いつでもどこでも学習できる
eラーニングの最大の利点は、受講者が時間や場所を選ばずに学習できることです。
パソコンやスマートフォンさえあれば、通勤時間やお昼休み、自宅など、好きな場所とタイミングで学習を進められます。
いつでもどこでも学習できる状況が生まれたことで、忙しいビジネスパーソンや遠隔地にいる人でも、分け隔てなく効率的に学習をおこないやすくなりました。
教育の質を均一化できる
eラーニングでは全受講者に同一の教材を提供するため、教育の質を均一化できます。
従来の対面型研修では、講師のスキルや教え方によって教育の質が異なってしまうという問題がありましたが、eラーニングならそのような心配はありません。
また、教材やカリキュラムの更新も容易なため、最新の情報をすぐに反映できる点もメリットです。
学習状況を一元管理できる
eラーニングは、学習管理システム(LMS)を活用することで、受講者の進捗状況や成績を一元管理できます。
学習の進捗状況やテストの結果を自動で管理できるため、紙ベースによる手動管理に比べて、作業工程やミスを大幅に削減できるでしょう。
また、未受講者や進捗が遅れている受講者の把握がしやすいため、個々への適切なサポートも可能になります。
教育コストを削減できる
eラーニングには、従来の集合研修と比べて教育コストを大幅に削減できるというメリットもあります。
カットできる教育コストとして、会場費・交通費・宿泊費・教材の印刷代・紙代などが挙げられます。
ほかにも、運営者や講師などの人的コストも削減できるため、企業でeラーニングを取り入れる際はメイン業務への影響を最小限におさえられるでしょう。
eラーニングを導入するデメリット
eラーニングを導入する主なデメリットを3つ解説します。
- インターネット環境が必要
- 実技の習得は難しい
- モチベーション管理が難しい
インターネット環境が必要
eラーニングではインターネットを介して学習をおこなうため、安定したネットワーク環境が不可欠です。
そのため、インターネット接続が不安定な地域や環境では、学習の継続が困難になる可能性があります。
また、学習に使用するデバイスの性能やセキュリティ対策には個人差があるため、学習の進度に差が出てしまったり、企業側の補助が必要となったりするケースも少なくありません。
実技の習得は難しい
eラーニングは主に座学や理論の学習に適しており、実技や手技の習得には不向きといわれています。
たとえば、医療・製造などのように、機械の操作や細やかな手作業を身に付ける必要がある分野については、eラーニングの学習だけでは不十分でしょう。
eラーニングですべての学習を完結できるわけではないため、対面型の実習やトレーニング、実技研修を組み合わせるなどの工夫が求められます。
モチベーション管理が難しい
eラーニングは基本的に個人で学習を進めるため、受講者のモチベーション管理が難しい点もデメリットです。
対面型の研修のように、ほかの受講者と競ったり、互いに励まし合ったりといったコミュニケーションが取りづらいためです。
自分のペースで自由に学習できるメリットがある一方で、学習の効果や速度が受講者のモチベーションに左右されやすいという側面もあります。
eラーニング実施のために必要なもの
eラーニングを実施するために必要なものを4つご紹介します。
- eラーニングシステム
- 学習教材
- 学習支援者(メンター)
- デジタルデバイス
eラーニングシステム
eラーニングシステムとは、学習者の進捗状況や成績の管理、教材の配信、テストの実施などをおこなうプラットフォームで、学習管理システムまたはLMS(Learning Management System)と呼ばれています。
eラーニングシステムには、以下のような機能が搭載されています。
- 各受講者への教材の配信
- 受講者へのリマインド
- テストの作成支援、テストの実施
- テスト結果の集計、分析
- 受講者同士のコミュニティ管理
学習教材
学習教材は、eラーニングの質や受講者の理解度を左右する重要な要素です。
学習教材を用意する方法は以下の3つです。
- eラーニング運営会社が提供しているものを利用する
- eラーニング運営会社に制作してもらう
- eラーニング運営会社にサポートしてもらいながら内製化する
eラーニング運営会社が提供している教材も充実しているため、多くの場合はそれで事足りるでしょう。
より自社に合った教材を用意したい場合は、既存の教材よりもコストはかかりますが、教材制作の外注や自社での内製化を検討するとよいでしょう。
学習支援者(メンター)
eラーニングを導入する際は、学習支援者(メンター)を設定することも重要です。
学習支援者の主な役割は、受講者の質問に答えたり、学習全般の悩みを聞いてアドバイスをおこなったりすることです。
学習支援者がいることで受講者のモチベーションや理解度が高まるケースも多く、学習効果の向上が期待できます。
デジタルデバイス
eラーニングを受講するためには、パソコン・スマートフォン・タブレットなどのデジタルデバイスが必要です。
学習者が個人のデバイスを利用するケースもありますが、デバイスのスペックやセキュリティ上の問題をなくすために、企業から貸し出す場合もあります。
eラーニングの費用相場
続いて、「通信・通学型教育」や「集合研修」と比較しつつ、eラーニングの費用相場について解説します。
eラーニングと通信・通学型教育との比較
教材の提供元や講座の内容にも左右されますが、講座のカリキュラムを2週間とした場合の費用はおおむね以下のとおりです。
- 通信講座:30,000円前後
- 通学型教育:40,000円前後
- eラーニング:10,000円前後
通信講座や通学型教育には、入学金・交通費・講師費用などがかかるため、eラーニングよりも割高になる傾向にあります。
eラーニングと集合研修との比較
集合研修は、日数・参加人数・会場・宿泊の有無などによって費用が大きく変わってきます。
たとえば、100人以上で宿泊をともなうような研修の場合、数百万円の費用がかかるケースも少なくありません。
eラーニングの場合は会場費・宿泊費・移動費などがかからないため、集合研修に比べると大幅に費用を削減できます。
eラーニング導入のポイント
eラーニングを効果的に導入するためのポイントを4つ解説します。
- 目的と機能を明確にする
- 利用するユーザーを明確にする
- どのようなコンテンツにするかを明確にする
- 利用を促進するための体制を検討する
目的と機能を明確にする
eラーニングにはさまざまな種類があるため、まずは導入の目的と必要な機能を洗い出すことが大切です。
たとえば、社員のスキルアップを目的とする場合、進捗管理や評価機能が充実したプログラムが適しています。
また、対応デバイスの種類、どのような学習効果を期待するのかなどによっても、選ぶべきプログラムは変わってきます。
このように、目的に応じて必要な機能を洗い出し、最適なプログラムを選定することが、eラーニング導入を成功させる鍵です。
利用するユーザーを明確にする
次に、eラーニングを利用するユーザーを明確にしましょう。
新入社員・管理職・専門職など、対象となるユーザー層によって、必要とされるプログラムや学習方法が異なるためです。
たとえば、新入社員向けの場合はビジネスマナーや基本的な業務知識、管理職向けの場合はリーダーシップやマネジメントスキルに関するプログラムが求められます。
どのようなコンテンツにするかを明確にする
続いて、受講者のニーズや課題を把握したうえで、プログラムにどのようなコンテンツを盛り込むかを明確にします。
eラーニング運営会社から多彩なコンテンツが提供されていますが、それらは幅広いシーンに適合できる汎用的な内容になっているのが一般的です。
自社独自の内容を盛り込みたい場合は、オリジナルコンテンツの制作を検討する必要があります。
利用を促進するための体制を検討する
eラーニングの利用を促進するための体制づくりも重要です。
どれほど内容が充実したeラーニングを導入しても、積極的に利用してもらわないことには意味がないばかりか、必要な人材が利用しないままでは学習効果も半減してしまうためです。
具体的には、通勤中などの隙間時間に受講できるような内容にしたり、学習の成果を評価や報酬に反映させたりする方法などが考えられます。
eラーニングの導入成功事例
最後に、eラーニングの導入成功事例を3つご紹介します。
事例1
オンライン講座や学習塾には、eラーニングを有効活用して利用者層を広げた例が増加しています。
配信されているコンテンツを任意のタイミングで受講でき、自分のレベルに合った教材を選択して効率よく学べるため、ライフスタイルを問わず学生から社会人まで幅広い層に利用されるようになりました。
広義では、YouTubeの学習系コンテンツを利用して個人学習をおこなうのも、eラーニングの一種といえるでしょう。
事例2
ある人材サービス企業では、大学生向けのキャリア形成支援サイトを立ち上げ、eラーニングを活用したキャリア教育を提供しています。
自己分析や企業との交流を通じて学生のキャリア形成を支援するサイトは、約1年で10万人以上の学生が利用し、100社以上の企業が参加しています。
eラーニングとキャリア教育を組み合わせることによって、学生の早期キャリア教育の促進と、企業とのマッチング精度の向上とをどちらも実現させました。
事例3
介護・福祉・医療に特化した人材サービス企業では、eラーニングを活用した研修を成功させています。
1本5分程度の動画によるマイクロラーニング形式で、忙しい介護現場でも研修を受けやすい環境を整備しました。
この取り組みにより、職員間の介護知識の標準化やOJTの効率化、残業削減などの効果が得られ、約5,000もの事業所で採用されるにいたっています。
eラーニングを活用して社員教育を最適化しよう
eラーニングには、企業側・受講者側の両方にさまざまなメリットがあり、近年では多くの企業で導入されています。
一方で、進捗やモチベーション管理がしづらいという課題もあるため、これらの課題を認識したうえで適切な解決策を講じる必要があります。
eラーニングと「Chatwork」を併用すれば、受講者同士やメンターとの円滑なコミュニケーションが可能になり、学習効果の向上が期待できるでしょう。
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