テレワークもメールセキュリティ対策は必須!メールのセキュリティリスクとは?
目次
「テレワーク中に自宅に持ち帰った業務用PCで、不審なメールを開いてしまった」など、テレワーク中のメール利用に不安はないでしょうか。
メールのセキュリティ対策が不十分な場合、メールをきっかけとした攻撃やスパム行為を受ける可能性があり、高いリスクがあります。
また、テレワーク中はひとりで作業をおこなうことが多いので、何か起こった時に気がつきにくい、対応の遅れなどが生まやすい場合もあるでしょう。
そのためテレワークを導入する際、企業のリスクマネジメントとしてメールに限らず、セキュリティ対策は必須事項です。
テレワーク中のセキュリティ対策の中でも、メールのセキュリティ対策に注目して必要性と具体的な対策方法について紹介します。
>お役立ち資料:テレワーク導入のために企業がするべき準備とは
メールセキュリティはなぜ必要か
メールの送受信の穴をついたさまざまなサイバー攻撃は日常的におこなわれています。
大規模な攻撃から小規模な攻撃、スパムメールや迷惑メール、ウィルスなど悪質なファイルやデータが添付されてメール、フィッシングURLが記載されたメール、なりすましメールなど、連絡手段として気軽にメールを利用してはいてもリスクは身近にあります。
利用しているメールが何らの攻撃やウィルスに感染してしまい大きな被害が発生すると、自社だけでなく取引先にまで被害が及ぶこともあり、企業の信頼の失墜につながりかねません。
また、小規模な被害であってもデバイスが使えなくなったり、業務に支障が出る可能性も否定はできませんので、テレワークに限らずメールセキュリティ対策は必要です。
メールのセキュリティリスクとは
メールのセキュリティ対策がしっかりおこなわれていないと、さまざまなリスクにさらされてしまいます。
一般的なメールのリスクは以下が考えられます。
- メールの誤送信
- メールの盗聴
- 改ざん
- なりすまし
- スパムメール
- フィッシング
- 標的型攻撃
- マルウェアの感染
それぞれのリスクや攻撃内容について、詳しく見ていきましょう。
メールの誤送信
メールの誤送信は、宛先や内容を誤ってメールを送ってしまうというリスクです。
メールを送る人の不注意によって引き起こされ、情報漏洩につながる恐れがあります。
重大な情報を流出してしまった場合、訴訟問題にも発展することがある重大なリスクです。
メールの盗聴
メールの盗聴は、メールの内容が暗号化されずに送信されていることを狙い、悪意を持った第三者が内容を盗み見するリスクです。
メールに個人情報やパスワードなどの機密情報が含まれている場合、それが悪用されることも考えられます。
盗み見された場合も情報漏洩につながり大きな影響が生じるリスクにつながるでしょう。
改ざん
メールを盗聴されたうえに、本来のメールの内容を書き換えられる行為を改ざんといいます。
メールは送信者のアドレスから送られたことになっているため、不正に気づきにくく、発覚まで時間を要します。
内容が変わることで誤解を生むことにもなり、誤解で終わらずにトラブルや問題に発展してしまう可能性もあるかもしれません。
なりすまし
メールのIDやパスワードの漏洩などを原因として、第三者が、盗んだメールアドレスの本人に偽装することを「なりすまし」といいます。
個人のなりすましだけでなく、組織のなりすましもあり、金銭要求などの詐欺の手段として使われることも多いです。
ビジネスで使用しているメールでなりすましが起こった場合、会社の信用を失ってしまうこともあります。
スパムメール
スパムメールは、宣伝などを目的に無差別に大量に送られる悪質なメール全般を指します。
大量のメール受信は、サーバーへの負荷やほかのメールを確認する妨げになり、ミスやトラブルを引き起こすきっかけになる場合もあります。
スパムメールに添付ファイルが添えられているケースもあり、添付ファイルを開くと情報が盗まれるなどの被害に遭う可能性もあります。
フィッシング
フィッシングは、第三者が企業や金融機関に偽装してメールを送ることを指します。
公式サイトに似せた偽装サイトに誘導し、ログインを促すことで、銀行口座情報やクレジットカード情報を入力させ、不正に取得する悪質な行為です。
標的型攻撃
標的型攻撃は、スピア型メールとも呼ばれ、特定のターゲットを狙った悪質な行為を指します。
標的型攻撃の目的のほとんどは、個人情報などの重要な情報を不正に盗み、悪用することです。
フィッシングと似たような手段が用いられることがありますが、ターゲットが特定されている点が異なります。
マルウェアの感染
メールの利用にはマルウェア感染のリスクもあります。
メールの添付ファイルをダウンロードさせ、マルウェア(悪意のあるソフトウェア)などに感染させる行為です。
マルウェアに感染すると、PCが不具合を起こしたり、ほかの人に勝手にマルウェアつきのメールを送信されたりしてしまうことがあります。
セキュリティインシデントの被害とは?
セキュリティインシデントとは、セキュリティ上の脅威となる事象が起きた場合を指します。
セキュリティインシデントがあると、直接的なものだけでなく、間接的にも被害があることに注意しなければなりません。
業務の停止
ネットワークの停止、メール送受信の停止、Webページの閉鎖など、セキュリティインシデントで業務をストップせざるをえなくなることがあります。
情報の漏洩・改ざん・紛失
情報の漏えいや改ざんなどが発覚すると、営業活動の停滞や中断に追い込まれ、関係先への連絡やお詫び、賠償などが必要になるでしよう。
また、並行して情報拡散防止対策もおこなわなければなりません。
対策費用の増大
情報の回復や保護、また情報システムの原状回復や改善のため、多額のコストがかかることがあります。
損害賠償
情報漏えいにより二次被害を与えてしまった場合、損害賠償を請求されることもあります。
公的な処罰
セキュリティ対策が十分でないために被害が起こった場合などは、事業免許の取り消しや停止、行政指導による業務停止など公的な処罰も考えられます。
社会的信用の低下
間接的な被害としては、情報漏えいなどによる社会的信用の低下、ブランド力の低下、風評被害、株価下落も避けられないでしょう。
売上の減少
社会的信用が低下したことで、顧客離れが進み、取引縮小や停止を余儀なくされることもあります。
営業機会の損失により、売上の減少も起こる可能性があるでしょう。
メールのセキュリティ対策
メールへのサイバー攻撃で被害を受けないためにも、まずは不審なメールや添付ファイルを開封しないことが大切です。
テレワーク、オフィスワークを問わず、すぐにできるメールのセキュリティ対策をいくつか見ていきましょう。
ウイルス対策ソフトの使用
ウイルス対策ソフトを取り入れて、脅威を排除します。
ソフトはインストールするだけでなく、定期的なスキャンを実施し、必要に合わせてアップデートすることが大切です。
スパムメールの設定
スパムメールの設定をおこないます。
自動でスパムメールと処理するプロバイダ側の設定、受信拒否などのようなユーザ側の設定が可能です。
ただし、マルウェアつき添付ファイルメールの区別は精度が高いわけではありません。
メールの暗号化
TLS/SSLやS/MIMEを利用してメールを暗号化し、情報を盗まれにくくします。
不正アクセスによる「なりすまし」などを防ぐことが可能です。
メール無害化
メール無害化は、添付ファイルのテキスト化や本文の画像化など、あらゆる方法で添付ファイルやメール本文を安全な中身に変換することです。
攻撃を仕掛けてくるプログラムを無害化できるサービスもあります。
メールのセキュリティ対策の必要性を周知する
セキュリティ対策は、社内で進めることはもちろん、テレワークでもおこなう必要があります。
そのためには、社員へのセキュリティ対策の周知を行い、個人で意識的に対策をすることが重要となるでしょう。
メールのセキュリティ対策を周知する場合は、以下のような点に注意します。
- 情報セキュリティの知見は従業員で異なる
- PCやデータの紛失、画面の盗み見でも情報漏えいが起こる
- 無線LAN(Wi-Fi)の脆弱性の対策ができていないと情報が盗聴されることがある
メールに限らずセキュリティ対策に関しては、個人に任すのではなく、企業が主導してルールやセキュリティ対策の研修や実施をおこなうことが求められます。
メールのリスク回避にChatworkの利用も効果的
メールのセキュリティリスクが気になるなら、別の連絡手段としてビジネスチャットを導入することも効果的です。
ビジネスチャットであるChatworkならグループチャットで限定された人にメッセージを送るため、関係者以外への誤送信を防げます。
また、社外でもビジネスでつながりのある人からのメッセージのみが届くため、悪意のあるリンクや添付ファイルがまぎれこまないのもメリットといえるでしょう。
便利でセキュリティ水準の高いChatworkであればメール以上の密なやりとりができるだけでなく、高いセキュリティで安心してテレワーク、オフィスワークを問わずビジネス利用ができます。
メール以外に新たな連絡手段を持つことも業務効率化や情報共有の円滑化につながるので、Chatworkの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
Chatwork(チャットワーク)は多くの企業に導入いただいているビジネスチャットです。あらゆる業種・職種で働く方のコミュニケーション円滑化・業務の効率化をご支援しています。