テレワークのあるあるとは?テレワーク中に困ったことと解決法
目次
テレワーク中のよくあるトラブルを回避するため、あらかじめ起こりやすい面倒ごとを把握しておきたいと考える人は多いでしょう。
テレワーク中の家庭で起こりうる個人的なトラブルや、テレワークを導入した組織内のトラブルなど、「テレワークあるある」とその解決方法を紹介します。
テレワークあるある:個人で困ったこと
テレワーク中のあるあるを、まずは個人編から見ていきましょう。
不健康になる
テレワークが中心の働き方になると、オフィス勤務に比べて外に出る機会が減ってしまいます。
結果、運動不足になる人や、間食が増えて体重が増える人もいるようです。
また、仕事のオンオフがつけられなかったり、仕事の時間が不規則になったりと、生活リズムが乱れた結果体調不良を感じることが多くなります。
家庭内の出来事に気を取られる
在宅で仕事をしていると、家庭内の出来事が作業への集中力を削ぐことがあります。
たとえば、飼っているペットの猫がPCの上に乗ってきたり、Web会議中に映り込んでくることがあります。
また、常に邪魔してくることはなくても、「邪魔してくるのでは」と考えて気が散ってしまうこともあるでしょう。
家事と両立できない
仕事上の作業と家事は、性質が大きく異なるものです。
在宅勤務になると、仕事をしながら家事をする場合や、しなければならない場合が発生しますが、性質の異なる二つを同時におこなうことは、多くの人にとって難しくもあるでしょう。
家事と両立しながらの仕事には余計に疲労を感じてしまうことも考えられます。
テレワークあるある:個人の課題の解決法
個人でのテレワークの困ったあるあるを紹介しましたが、困った状況にならないためにはどのような工夫をすべきでしょうか。
テレワークあるあるの解決策を紹介します。
生活習慣を見直す
オフィス勤務のときのように、メリハリをもって規則正しい生活を送るには、生活習慣の見直しをしっかり意識する必要があります。
テレワークだと通勤がないこと、仕事仲間が同じ空間にいないことから、生活習慣が乱れやすくなってしまいます。
生活リズムを崩さないためにも、オフィス勤務のときと同じ時間に起きて、いつもと同じ時間に寝るように心がけましょう。
また、健康状態を良好に保つにはこまめな運動も日々の生活の中に取り入れたいところです。
近くの公園まで散歩するなど、簡単な運動でよいので、できるだけ体を動かすようにしましょう。
仕事空間と居住空間を明確に分ける
在宅で仕事をおこなう場合は、可能なかぎり仕事空間と居住空間を明確に分けましょう。
たとえば、ペットが仕事空間に入ってこないよう、明確な仕切りがあるとよいです。
また仕事に集中したいときには、家事に関係するものが視界に入らないようにすることも有効です。
テレワークあるある:組織で困ったこと
次に、企業から見たテレワークの困ったあるあるを見ていきましょう。
新しい社員との接点が減る
テレワーク中は、新しい社員との接点を持ちにくい傾向にあります。
新規採用や人事異動などで、知らない社員が増えていたというのもテレワークあるあるです。
オフィスに出社していれば、異動や新入社員、中途社員の情報は自然と耳に入ってきますが、テレワークだとなかなか情報が入ってきません。
いつの間にか顔のわからない相手に仕事を教えたり、指示をしたりといった状況になっていることもあるでしょう。
残業がかえって増える
テレワークは、オフィス勤務のように正確に労働時間を把握することが難しいため、メンバーの労働状況がわかりづらいです。
従来のように管理できないことから、仕事の進め方が個人に委ねられ、かえって残業が増えることもあります。
仕事の区切りをつけるのが難しく、人によっては働き過ぎてしまうこともあるようです。
合理的でないルールができる
慣れないテレワークで仕事をする中で、合理的でない「謎ルール」ができてしまうこともあるあるといえます。
よくあるルールは「仕事なのだから在宅でもスーツを着用すること」「ログインは部下から、退出は上司から」といったものです。
会社で決めたルールならともかく、合理性のない「謎ルール」は仕事の効率を下げてしまいかねません。
社内情報が漏洩する可能性がある
テレワークは、社内での業務に比べて、セキュリティ体制が整っていないことがあります。
特にカフェなどで社員が仕事をする場合は、のぞき見などで情報が流出する可能性が少なくありません。
ほかにも、USBを紛失することによるデータの流出など、テレワークではさまざまなセキュリティリスクがともないます。
また、社員の中には自宅にネット環境を整備していないケースもあります。
導入を含め、セキュリティ体制を整える必要があるでしょう。
テレワークあるある:組織の課題の解決法
組織でのテレワークの困ったあるあるをなくすにはどうすればよいのでしょうか。
次は解決法を紹介します。
コミュニケーションの機会を増やす
いつの間にか知らない社員が増えて対応に困ったという場合は、メンバーの状況を把握しづらい環境が原因かもしれません。
お互いの状況を見えるようにするには、意識的に社員同士のコミュニケーションの機会を増やす必要があります。
たとえば、オンライン朝礼の実施がおすすめです。
社員同士が毎日顔を合わせられるだけでなく、情報や一日の予定を共有し、必要に応じてメンバーに指示を出しやすくなります。
また、チームの良好な関係を維持するためには雑談も必要です。
オンラインランチ会を実施して、リラックスした状態でコミュニケーションを取るのもよいでしょう。
業務効率化ツールを活用する
テレワークにより仕事の効率が下がったと感じたら、業務効率化ツールを活用しましょう。
たとえば、オンラインで動作するプロジェクト管理ツールを使うことで、これまで対面の会議で進めていた業務推進を飛躍的に効率化できる可能性があります。
残業がしやすくなるテレワークの環境だからこそ、業務そのものに必要な時間を短縮する工夫をするとよいです。
セキュリティ対策をする
テレワークのセキュリティリスクを技術でカバーできるように、以下のようなセキュリティ対策を実施しましょう。
- 紛失時にデータが漏えいしないようデータを暗号化する
- 外部からの侵入に対応できるようウイルス対策ソフトなどセキュリティソフトを導入する
- 不正アクセス防止のため暗号化通信を利用する
- クラウドサービスなどを利用してデータをパスワードつきで保存する
いずれもセキュリティリスクを軽減させるために重要な施策です。
しかし、のぞき見やUSBの紛失などは、テレワークをする社員自身が気を付けなければなりません。
注意喚起をするだけでなく、具体的な行動を示すためにセキュリティガイドラインを作成しておきましょう。
個人と組織の「テレワークあるある」を解決しよう
テレワークは新しい働き方であるために、思いもしないトラブルや「困った」に直面することがあります。
しかしそれらは、テレワークをとりいれた企業全体の「あるある」でもあるのです。
テレワークの「あるある」を解決するための手段は、複数の選択肢があります。
組織全体で取り組む場合は、まず業務を効率化するためのツールの導入から検討をするとよいでしょう。
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