ノマドワーカーとは?ノマドワークという働き方のメリット・デメリット
目次
ノマドワーカーとは、ノマドワークをしている人のことを指します。
ノマドワークは、インターネットの発達や多様な働き方の広がりによって、近年増加している働き方のひとつです。
ノマドワークとはどのような働き方か、ノマドワーカーという働き方のメリットやデメリット、ノマドワーカーに必要なものを解説します。
ノマドワーカーとは
ノマドワーカーとは、遊牧民や放浪者を意味する「nomado」から来ている用語です。
遊牧民のように、決まった場所に滞在せず、仕事場を転々とする人をノマドワーカーは、決まったオフィスに毎日出社する働き方とは対照的な働き方であるといえるでしょう。
ノマドワーカーになりやすいのは、デザイナーやエンジニアなど、ひとりで作業をすることが多い職種や、インターネットさえあれば仕事ができる職種です。
ノマドワーカーとフリーランス
ノマドワーカーと一緒に説明されることの多いのがフリーランスです。
フリーランスで働く人の中には、ノマドワーカーのように出社をせず仕事をしている人も多いため、混同されることもありますが、実際には異なります。
フリーランスとは、組織に属さず、個人で仕事を請け負っている人のことで、雇用形態のありかたを指します。
そのため、フリーランスで働く人の中にも、ノマドワーカーのように拠点を持たない人と、拠点を持っている人が存在します。
ノマドワーカーとテレワーク
テレワークはノマドワークと似ており、働く場所のありかたを指す用語です。
テレワークは、離れた場所を意味する「tele」が語源となっています。
ノマドワークは一定の拠点を持たない一方、テレワークはあるオフィスを拠点とし、そこから「離れた場所」で仕事をする働き方を指します。
テレワークも場所に縛られない働き方のひとつですが、ノマドワークは拠点の有無という点で異なる特徴があります。
ノマドワーカーという働き方のメリット
ノマドワークという働き方を理解するために、なぜノマドワーカーを目指す人がいるのか、ノマドワーカーの働き方のメリットを見ていきましょう。
好きな場所で仕事ができる
ノマドワーカーは決まったオフィスを持たず、自らの意思で働く場所を選び、仕事をすることができます。
スマートフォンやPCが手元にあって、インターネットがつながる場所であれば、どこでも好きな場所で働けます。カフェでも、図書館でも、観光地のホテルでも、野外でも業務に支障がなければ問題ありません。
自分の気分や好みによって、働く場所を変えられるため、モチベーションや生産性を自分で向上させやすいといえるでしょう。
時間を有効活用できる
ノマドワーカーは、自宅から遠いオフィスへわざわざ出社する必要がなく、その時間を有効活用することも可能です。
さらに、決まった時間に出勤しなければならないというルールに縛られることもない場合があります。
特にフリーランスとして働く場合は、成果物を納めることさえできれば、働く時間帯や労働時間の長さを自由に決めることができます。
組織や人間関係のストレスを軽減しやすい
ノマドワーカーは、決まった場所に毎日行く必要がない分、同じ人と毎日同じ空間で過ごすことが少なくなります。
決まった場所で特定の人と過ごさない分、組織や人間関係でのストレスを持つことが少なくなるでしょう。
また組織や人間関係のストレスに関しては、オフィスワークの人と比べて自分でコントロールしやすい環境でもあるので、自分がストレスを感じないように働きやすいともいえるかもしれません。
ノマドワーカーという働き方のデメリット
自由に働ける面があるノマドワークという働き方にもデメリットはあります。
ノマドワーカーという働き方を適切におこなうには、デメリットや課題を解決する必要があるでしょう。
働く場所の確保にコストがかかる
通常の企業は、オフィスなど仕事をする場所を社員に無償で提供しています。しかし、ノマドワーカーの場合、仕事をする場所は自分で確保しなければなりません。
カフェや飲食店で仕事をすれば、飲食代がかかります。コワーキングスペースやホテルを利用する場合は、使用料金や宿泊代が発生します。
また、働く場所がすぐ見つからなかったときには、探す手間というコストも生じます。
セキュリティのリスクを負う
ノマドワーカーは、どこでも働くことが許されているという反面、セキュリティ面に関しては十分注意を払わなければなりません。
特に機密情報を使用する場合は、ワークスペースとして最適化された場所を使うか、データの紛失や覗き見がないように注意する必要があります。
万一情報漏洩や紛失が発生した場合は、すべての責任を自分でとらなければならないという点も大きなデメリットといえるでしょう。
自己管理力が必要
ノマドワーカーは特定の場所に出勤する必要がない分、生活のリズムをつくることが難しくなります。
特に、プライベートでも利用するカフェやレストランを仕事場とする場合は、プライベートとの境目が曖昧になり、生産性が低下していくおそれもあるでしょう。
また、カフェなどを利用する場合も、周りで働く人の目がないことが仕事の成果に影響を及ぼしてしまう可能性も否定できません。
ノマドワーカーは自分の好きな環境を選べる分、どんな環境でも仕事の生産性を落とさないよう、自己管理を徹底しなければならない点に注意が必要です。
ノマドワーカーに最低限必要なもの
ノマドワーカーとして働くために最低限必要なものを紹介します。
ノマドワーカーとして働けるようになるということは、在宅勤務やテレワークでも働きやすいので、最低限必要なものを用意できると選択肢が広がるでしょう。
PCやタブレットなどのデバイス
第一に、PCやタブレットなど、作業に必要なデバイスをそろえなければなりません。
ノマドワーカーはPCなどに不具合が生じた場合も、社内のシステム部門などを通じ、すぐに交換してもらうことなどが困難です。
使い慣れている、かつ頑丈なデバイスを用意するところから始めましょう。
安定した安全なネットワーク環境
ノマドワーカーは、あらゆる作業をするためにインターネットが必要となる場合がほとんどです。
コワーキングスペースやサテライトオフィスにはWi-Fiが用意されていることもありますが、カフェやレストランで作業する際にはセキュリティに注意しましょう。
公共空間のフリーWi-Fiはセキュリティが脆弱であることや、速度が極端に遅い場合がありますので、作業をする場合はポケットWi-Fiやスマートフォンのテザリングを利用しましょう。
ビジネスチャットなどのコミュニケーションツール
ノマドワーカーであっても、顧客や同僚と確実に連絡をとる手段は必要です。
また、ノマドワーカーの場合、同僚や取引先と対面のコミュニケーションをとる機会も少なくなるでしょう。
非対面でとるオンラインコミュニケーションは、場所や時間を問わずおこなえるという反面、非言語情報が伝わりづらく、理解の内容に齟齬が生じる場合があります。
ノマドワーカーにとって、コミュニケーションを確実にするためには、オンラインコミュニケーションやテキストコミュニケーションに対して工夫が必要です。
情報伝達を補助する機能や、すぐに反応できる操作性が備わっているビジネスチャットツールをノマドワーカーであれば活用することが効果的です。
ビジネスチャットであれば、メールでは使いづらいカジュアルな表現や絵文字を使うこともでき、テキストで伝わりづらいと感じた場合にはすぐにWeb会議を立ち上げることができるサービスもあります。
ビジネスチャットだけで、テキストコミュニケーションもWeb会議などのオンラインコミュニケーションもおこなえるので、情報共有や必要なやりとりを効率的に進められるでしょう。
ノマドワーカーならビジネスチャットは必須!
ノマドワークは、働く時間や場所に縛られない働き方のひとつです。
ノマドワーカーという働き方は、生産性の向上やストレスの低減を期待できますが、注意しなければならない点もいくつかあります。
特に、対面でのコミュニケーションができない分、オンラインのコミュニケーションを工夫する必要があります。
メールや電話よりも情報が伝わりやすいビジネスチャットツールは、ノマドワーカーにおすすめです。
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