通勤時間が無駄だと感じる理由と通勤時間を無駄にしないための対策
目次
朝夕の通勤時間に無駄を感じている人は多いのではないでしょうか。
通勤時間の満員電車や渋滞のストレスを感じ続けることで、仕事や心身に与える影響は決してよいものではありません。
そこで、通勤時間が無駄だと感じる理由を挙げて、どのような対策をとれば通勤時間を有意義な時間へと変えられるかについて解説していきます。
通勤時間が無駄だと感じる理由
出社する場合には通勤時間がつきものであり避けては通れません。
なぜ通勤時間を無駄だと感じるのかについて見ていきましょう。
行動が制限されるため
通勤時間帯の満員電車は、身動きがとれない状態が続きます。
通勤ラッシュのピーク時では周囲の人との距離も近いため、カバンから物をとり出すことさえできない場合もあります。
たとえ本を読もうにも、電車の揺れや人の振動で読みづらく集中できない人も少なくありません。
車で通勤する場合では、朝夕の渋滞に巻き込まれると、会社や家に到着するまでの時間が通常より多くかかってしまいます。
車での通勤は、満員電車のよりも身動きはとりやすいですが、常に周囲を確認し目を離すことはできません。
電車や車に関わらず、さまざまな行動が制限されてしまうため、通勤時間を無駄だと感じる人は多いようです。
ストレスが大きいため
通勤時間帯の電車内で、見知らぬ人との距離が近すぎることは大きなストレスとなります。
閉ざされた空間で過ごすため、感染症のリスクに対する不安も感じるでしょう。
車通勤においても、ときには大幅な渋滞が発生することで、遅刻への不安や焦りを感じてしまいます。
通勤に対する不快や不安、焦りなど多くのストレスを与える通勤時間に無駄を感じてしまうことも理由のひとつです。
時間の有効活用ができないため
仮に通勤しなくても仕事ができるのであれば、通勤にかかる時間の使い方は、すべて自分の判断に委ねられるため、勉強や趣味、休息など自分自身で有効活用することができます。
しかし、通勤に往復2時間かかる場合であれば、その2時間は自分の意志とは関係なく、強制的に出社のための移動時間とされてしまいます。
満員電車で身動きができない状態にひたすら耐える時間や、前方の車が進むのを待つ時間は、24時間という限られた時間を無駄使いしていると感じてしまうことも仕方ありません。
プライベートの時間を削られるから
総務省統計局が平成28年に実施した社会生活基本調査によると、日本の平均通勤時間は片道39分、往復で1時間19分という結果になりました。[注]
年間の勤務日数を250日とした場合、1年間で約320時間以上、約13日間を通勤に費やしていることになります。
現在の休日とは別に、13日間もの時間を確保できれば、家族や知人と過ごす、短期留学をするなどプライベートの時間を過ごすことができるのです。
家と会社を往復するだけのためにプライベートの時間を削られていることが、通勤時間が無駄だと感じられる理由のようです。
無駄な通勤時間によってもたらされるリスク
無駄だと感じつつ日々の通勤を続けることで、どのようなリスクがもたらされるのか見ていきましょう。
疲労やストレスが溜まる
満員電車で身動きがとれない状態が続くと、それだけでも身体的な負担を感じてしまいます。
また、パーソナルスペースに見知らぬ人が入ってくる不快感、交通機関の遅延や渋滞による焦りなど、精神的に感じるストレスは相当なものです。
会社に着くまでに感じる疲労やストレスは、ときには体に症状として現れることもあり、胃痛や腹痛のほか、筋肉が凝り固まることで頭痛や歯痛を引き起こすこともあります。
メンタルヘルスに不調をきたす
通勤時間が無駄だと感じ続けることで、メンタルヘルスに悪い影響を及ぼすこともあります。
貴重な時間を削られるストレスや身体的拘束などを感じ続けることで、通勤が億劫になり、仕事をすること自体に嫌気が差してしまう人も少なくありません。
人によっては、仕事に行きたくない自分を責めてしまい、メンタルヘルスをさらに悪化させてしまうという可能性も考えられます。
モチベーションの低下
仕事を始める前のボディーバッテリーは十分に充電されていることが理想です。
しかし、通勤で疲労やストレスをすでに感じてしまっていることで、始業前にモチベーションを上げることすら困難になることも考えられます。
また、1日の仕事を精一杯やり抜いたとしても、会社を出る際に「また満員電車に乗らないといけないのか」と感じてしまうため、せっかく味わった達成感も軽減されてしまいます。
生産性の低下
通勤時間が長いことで睡眠時間を削られてしまうことや、満員電車で体力を消耗してしまうと、脳が疲労を感じてしまい高いパフォーマンスを発揮することができず、生産性が低下します。
仮に前夜の就寝時間が遅くても、電車内で仮眠をとることができれば、脳や体を休ませることもできますが満員電車ではそうもいきません。
休息があるからこそ高いパフォーマンスが維持できるのであり、常にストレスフルな状況が継続されると生産性を一気に低下させてしまいます。
通勤時間の無駄はテレワークで解消される
通勤時間を無駄だと感じるのであれば、テレワークの導入を検討してみましょう。
テレワークで通勤時間の無駄が解消される理由を明確にするために、起床してから会社に到着するまでの行動を考えてみましょう。
定刻どおりに始業するまでの通勤をするための行動には、多くのステップがあります。
起床、朝食、身支度、家を出発し徒歩で駅に向かい電車に乗り、また徒歩で会社に到着するといった段階を経て、会社に到着することが一般的です。
これらの行動をテレワークに変えることで、どれだけのステップを省略することができるでしょうか。
省かれたステップにかかる時間すべてが、自分の判断によって自由に使えるとしたら、その時間を決して無駄な時間と思うことはないでしょう。
テレワークによって通勤時間の無駄が解消されるのは、自分自身の判断で有意義な時間に変えることができるからなのです。
通勤時間の無駄をテレワーク以外で解消するには?
通勤時間の無駄を解消するためには、テレワーク以外にもできる方法があります。
現実的にテレワークをすぐに導入できない場合は通勤時価の無駄を軽減する方法を実践して、少しでも通勤時間の無駄を軽減してみましょう。
自転車通勤にする
会社の許可が下りるのであれば、電車通勤から自転車通勤に変えてみましょう。
自転車通勤は満員電車のストレスから解放されるうえに、体を動かすので健康的でもあります。
電車の遅延による遅刻や、1分でも遅れたら電車に乗れないという焦りを感じることもないので、精神的にも身体的にも有意義で健康な時間を過ごしていると感じられるでしょう。
自転車通勤ができる目安としては、家から会社までの距離ではなく、所要時間で判断するといいかもしれません。
快適に自転車通勤ができるのは、1時間以内で通えるかが目安とされる場合が多いです。
スキルアップの時間にする
年間を通して膨大な時間を通勤に費やしていることがわかっていながら、ただひたすら無駄だと感じているのは勿体ない話です。
通勤時間を少しでも有意義な時間にするために、現代の技術を最大限に活用して、スキルアップの時間に充てましょう。
電車内で読書ができるほどの余裕があればいいですが、通勤時間のピークともなるとスマートフォンを操作することでさえ難しいと感じる場合もあります。
イヤホンがあれば、書籍や新聞を朗読してくれるオーディオコンテンツやポッドキャスト、ラジオ放送など、耳から得られる豊富なスキルアップコンテンツを利用することも可能です。
車であれば、周囲への音漏れを気にしなくていいため、外国語の発音練習やプレゼンテーションでの話し方を録音して聞き直すなど、スキルアップの時間にすることができます。
情報収集をする
スマートフォンやウェアラブルデバイス、またこれらの機器を活用するためのデジタルインフラの整備により、誰もが多くの情報を得ることができるようになりました。
その日の仕事に役立つ情報や、社内コミュニケーションのきっかけとなる話題などを集めておく時間として通勤時間を活用してみましょう。
仕事以外でも、週末に行きたいレストランや連休の過ごし方などの情報収集をすると、楽しみが増えるため、仕事に対するモチベーションも変わります。
また、デジタルデバイスを見なくても、電車内や街頭には多くの広告があり、必ず旬の情報が表示されています。
駅構内では、クーポンつきの地域情報紙なども設置されていることもあるでしょう。
通勤時間中の情報収集で大きなメリットや成果を得られれば、有意義な通勤時間を過ごせたと感じられるでしょう。
全力で娯楽を楽しむ
日々の生活ではリラックスできる時間も必要です。
「通勤時間を有意義なものにしなければ」と気を張り詰め続けると、脳が疲れてしまいます。
そこで、通勤時間に全力で娯楽を楽しんでみましょう。
見たいと思っていた動画や映画を見て楽しいと感じたり、大好きな音楽を聴いて自分を高めたりする時間は、予想以上に気分をリフレッシュすることができます。
自分の楽しみのために時間を有効的に使うことができれば、通勤時間も無駄とは感じられないでしょう。
コミュニケーションタイムにする
家族や知人と過ごす時間が、通勤時間によって削られてしまうと感じるのであれば、SNSやチャットを使ってコミュニケーションを楽しむ時間にしてみましょう。
特にチャットはリアルタイムなやりとりができるので、相手と同じ時間を共有している感覚が多く得られます。
学生時代の友人や同期と励まし合うことで、仕事に対する士気も上がります。
また、同じように通勤時間に対する不満を共感できる人がいれば、少しは気分も楽になるかもしれません。
スマートフォンや電話というツールが必要にはなりますが、通勤時間に誰かとコミュニケーションをとることで、安心感を得るための時間に変えることもできるのです。
通勤時間に無駄を感じるならテレワークを進めよう
無駄な通勤時間は、工夫次第で有意義な時間へと変えることができることをおわかりいただけたことと思います。
さらに、出社をテレワークに変えることで、どれほどの無駄を解消できるか、また、なぜ解消できると感じるかについても解説しました。
テレワークでは、余暇やプライベートな時間に費やす時間を増やすことができます。
もちろん、テレワークで無駄な通勤時間を減らせること自体は望ましいですが、出社していたときのようなコミュニケーションは保ち続けたいものです。
Chatworkでは、テレワークであっても出社時と変わらないレベルのコミュニケーションをとることができます。
Chatworkのチャット機能を使った何気ないコミュニケーションは、モチベーションを高め、新しいアイデアの創出にも役立ちます。
無駄な通勤時間を減らし、有意義な時間を創出するためにも、テレワークの導入を検討してみましょう。
Chatwork(チャットワーク)は多くの企業に導入いただいているビジネスチャットです。あらゆる業種・職種で働く方のコミュニケーション円滑化・業務の効率化をご支援しています。
[注]出典:総務省統計局「平成28年社会生活基本調査」
https://www.stat.go.jp/data/shakai/2016/rank/index.html
※本記事は、2021年12月時点の情報をもとに作成しています。