Chatworkを他のビジネスチャットと比較!料金・機能・選び方の違いを解説

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Chatworkを他のビジネスチャットと比較!料金・機能・選び方の違いを解説

目次

ビジネスチャットの導入を検討する際、「Chatwork」の他に、外資系の高機能なツールや、オフィスソフトとセットになったツールなど、様々な選択肢があって迷ってしまいますよね。

それぞれに特徴があり、「結局、自社にはどれが一番合っているの?」「料金や機能の違いがよく分からない...」と、ツール選びに悩んでしまう担当者の方は少なくありません。

この記事では、Chatworkを軸に、他の主要なビジネスチャットツールを、料金、機能、使いやすさなど、様々な観点から徹底的に比較・解説します。

この記事を読めば、各ツールの違いが明確になり、あなたの会社に最適な選択をするためのヒントがきっと見つかります。

比較の前に:Chatworkとはどんなツール?

具体的な比較に入る前に、まずはChatworkがどのような特徴を持つツールなのか、その立ち位置を簡単におさらいしておきましょう。

国産ビジネスチャットツールとしての特徴と導入実績

Chatworkは、日本で開発・提供されている国産のビジネスチャットツールです。

そのため、インターフェースや機能が日本のビジネス習慣に馴染みやすく、多くの国内企業にとって導入のハードルが低いのが特徴です。

特に、「シンプルで直感的、ITツールに不慣れな人でも使いやすい」という点で高い評価を得ており、中小企業を中心に数十万社以上という豊富な導入実績を誇ります。

社内だけでなく、社外の取引先とも繋がりやすい設計になっている点も、多くの企業に選ばれている理由の一つです。

【徹底比較】Chatworkと他の主要ビジネスチャット

それでは、Chatworkと、他の代表的なビジネスチャットツール(ここでは「高機能・カスタマイズ型ツール」と「オフィススイート統合型ツール」として比較します)を、具体的な項目で見ていきましょう。

それぞれの強みと弱みを理解することで、自社に最適なツールが見えてきます。

比較1:料金プラン

ツール選定において、コストは非常に重要な要素です。

各ツールともに無料プランと複数の有料プランを提供していますが、その内容には違いがあります。

各ツールの料金プラン早見表(主要プラン)

ツールタイプ 無料プランの主な制限 主要な有料プランの価格帯(1ユーザー/月額・年契約)
Chatwork
  • メッセージ閲覧は直近40日
  • グループチャット参加は7つまで
  • ビデオ通話は1対1のみ
ビジネスプラン:700円
エンタープライズプラン:1,200円
高機能・カスタマイズ型ツール
  • メッセージ履歴は直近90日
  • 連携できるアプリは10個まで
1,000円~2,000円前後が主流
オフィススイート統合型ツール
  • ファイルストレージ容量制限
  • 一部の高度な会議機能が利用不可
750円~1,600円前後(オフィスソフト等とセット)

※上記は2025年6月時点の一般的な価格帯です。最新の情報は各公式サイトをご確認ください。

料金プランから見える特徴

・Chatwork:中小企業が導入しやすい価格設定で、特に「ビジネスプラン」はコストパフォーマンスが高いと評価されています。

・高機能・カスタマイズ型ツール:無料プランでも比較的功能が充実していますが、本格的に活用するには有料プランが必須です。機能性に応じた価格設定となっています。

・オフィススイート統合型ツール:単体での有料プランは基本的になく、ワープロや表計算ソフトなどがセットになったオフィススイートのライセンスに含まれます。すでにオフィススイートを導入している企業にとっては、追加コストなしで利用できるのが最大の強みです。

比較2:主要機能

日々の業務で使う主要な機能にも、それぞれのツールで思想や強みが反映されています。

コミュニケーション機能(チャット、スレッドなど)

・Chatwork:一つの画面で複数のチャットを確認できるシンプルなインターフェースです。「TO」機能で宛先を指定し、誰へのメッセージかを明確にします。スレッド機能はなく、特定のメッセージへの「返信」という形で関連付けます。

・高機能・カスタマイズ型ツール:「チャンネル」という単位で会話を管理し、特定のメッセージに対する返信は「スレッド」にまとめる文化が根付いています。これにより、メインの会話の流れを邪魔せずに議論を深めることができます。

・オフィススイート統合型ツール:スレッド形式の会話が基本ですが、より会議やドキュメントとの連携を意識した作りになっています。

タスク管理機能

・Chatwork:タスク管理機能が標準で搭載されており、チャットのメッセージから直接タスクを作成し、担当者と期限を設定できます。シンプルながら、日々の「やること」管理には非常に強力で、抜け漏れ防止に役立ちます。

・高機能・カスタマイズ型ツール:標準機能としては簡易的なリマインダー機能が中心で、本格的なタスク管理は外部の連携アプリを利用するのが一般的です。

・オフィススイート統合型ツール:同じオフィススイート内のタスク管理アプリとシームレスに連携し、チーム内での高度なタスク管理が可能です。

ビデオ通話機能

・Chatwork:「Chatwork Live」というビデオ/音声通話機能が搭載されており、アプリ内で完結します。ビジネスプラン以上で複数人での通話が可能です。

・高機能・カスタマイズ型ツール:「ハドルミーティング」といった手軽な音声・ビデオ通話機能があります。

・オフィススイート統合型ツール:ビデオ会議機能が非常に強力で、大規模な会議やウェビナーにも対応できます。背景の変更や録画機能なども充実しています。

比較3:使いやすさ(UI/UX)とコンセプト

ツールの使いやすさは、社内への定着を左右する重要な要素です。

・Chatwork:最大の強みは「シンプルさ」と「直感的な操作性」です。ITツールに不慣れな人でもマニュアルなしで使い始められることを目指しており、多くの人が親しみやすいインターフェースになっています。日本のビジネスユーザーに寄り添った設計思想と言えます。

・高機能・カスタマイズ型ツール:「チャンネル」という概念や豊富なカスタマイズ性、ショートカットキーの多用など、ITリテラシーが高いユーザーにとっては非常に効率的で強力なツールです。使いこなすことで最大限のパフォーマンスを発揮する、というコンセプトです。

・オフィススイート統合型ツール:「チャット」はあくまでオフィススイートという大きなエコシステムの一機能という位置づけです。ワープロや表計算ソフトなど、他のオフィス製品との連携を前提としており、これらのツールを日常的に使うユーザーにとってはシームレスで便利な操作性を提供します。

比較4:外部サービス連携と拡張性

他の業務システムとどれだけ連携できるかも、生産性を左右します。

・Chatwork:APIを公開しており、勤怠管理や経費精算、顧客管理など様々な国産サービスとの連携が可能です。特に中小企業でよく使われるサービスとの連携に強みがあります。

・高機能・カスタマイズ型ツール:連携できるアプリの数が圧倒的に多く、その豊富さが最大の強みの一つです。世界中の様々なサービスと連携し、業務フローを自動化できます。

・オフィススイート統合型ツール:スイート内のアプリとの連携は言うまでもなく強力です。それ以外のサードパーティ製アプリとの連携も増えてきており、拡張性を高めています。

比較5:セキュリティとサポート体制

ビジネスで利用する以上、セキュリティとサポートは欠かせません。

・Chatwork:国産ツールとして、国内のデータセンターでデータを管理しており、日本の法規制やセキュリティ基準に準拠しています。日本語での手厚いサポート体制も強みで、導入時の相談にも対応しています。

・高機能・カスタマイズ型ツール:国際的なセキュリティ認証を多数取得しており、グローバル基準の高いセキュリティを誇ります。サポートも日本語で対応していますが、プランによって対応レベルが異なります。

・オフィススイート統合型ツール:世界的な大手IT企業の堅牢なセキュリティ基盤の上で提供されており、大企業向けの高度なセキュリティ・コンプライアンス機能が充実しています。サポートもグローバルな体制で提供されます。

結局、どのツールを選ぶべき?タイプ別おすすめ診断

これらの比較を踏まえ、どのような企業やチームにどのツールが向いているのか、タイプ別に見ていきましょう。

Chatworkがおすすめな企業・チーム

・初めてビジネスチャットを導入する、またはITツールに不慣れな従業員が多い。

・中小企業で、コストを抑えつつ必要な機能をバランス良く使いたい。

・社外の取引先や協力会社とのやり取りが多く、簡単に連携を取りたい。

・複雑なカスタマイズよりも、シンプルで分かりやすい操作性を最優先したい。

・チャット内での簡単なタスク管理を重視している。

高機能・カスタマイズ型ツールがおすすめな企業・チーム

・エンジニアや開発者が多く在籍するIT企業やスタートアップ。

・豊富なアプリ連携やAPIを活用して、業務の自動化やカスタマイズを積極的に行いたい。

・オープンなコミュニケーション文化があり、情報の透明性を重視する。

・スレッド形式での深い議論を好む。

オフィススイート統合型ツールがおすすめな企業・チーム

・すでにオフィススイート製品(ワープロ、表計算ソフトなど)を全社で導入・活用している。

・Office製品とのシームレスな連携を最重視する。

・大企業で、全社的に統一されたIT環境と高度なセキュリティ・管理機能を求めている。

・ビデオ会議を多用し、大人数での開催や録画といった高度な機能を必要とする。

比較検討で後悔しないための最終チェックポイント

ここまで比較してきましたが、最終的な決定で後悔しないために、以下の点を必ずチェックしましょう。

無料プランやトライアルで実際に試す

スペック上の比較だけでなく、実際にチームで使ってみることが最も重要です。

ここで比較したタイプのツールはいずれも無料プランやトライアル期間が用意されています。

少人数のチームでも良いので、実際に操作して、自社の業務にフィットするか、使いやすいと感じるかを確認しましょう。

現場の従業員の意見を聞く

ツールを導入するのは経営層や情報システム部門でも、実際に日々使うのは現場の従業員です。

トライアルの結果などを基に、現場の従業員から「どのツールが使いやすかったか」「どの機能が便利だったか」といったフィードバックを必ず収集し、選定の参考にしましょう。

将来的な拡張性も考慮する

現在のニーズだけでなく、将来的に会社が成長したり、働き方が変化したりすることも見据えて、ツールの拡張性や上位プランの機能も考慮に入れておくと良いでしょう。

まとめ:Chatworkの比較から見えた、自社に最適なツールの選び方

Chatworkと他の主要なビジネスチャットツールは、いずれも優れたツールですが、それぞれに得意な領域や設計思想が異なります。

本記事の比較を通じて、各ツールの特徴や違いがお分かりいただけたのではないでしょうか。

完璧なツールというものは存在せず、最も重要なのは、これらの特徴を理解した上で、「自社の課題解決や文化に最も合ったツール」を選ぶことです。

今回の比較から、Chatworkは特に「シンプルさ・使いやすさ」と「社内外との連携のしやすさ」、「ビジネスに不可欠な機能のバランス」に強みがあることが見えてきました。

もしあなたの会社が、「ITツールの導入が初めてで、全社的な不安がある」「まずはシンプルに始めて、業務効率化を実感したい」「取引先とのコミュニケーションも円滑にしたい」といったニーズをお持ちであれば、Chatworkは非常に有力な選択肢となるでしょう。

国産ツールならではの安心感と手厚いサポートも、初めてビジネスチャットを導入する企業にとっては心強い味方となります。

その評判の真偽や自社との相性を確かめる最も良い方法は、実際に使ってみることです。

Chatworkは、主要な機能を試せる無料プランを提供していますので、まずはチームで気軽に始めてみて、その使いやすさや効果を体験してみてはいかがでしょうか。

最適なツールを選ぶことが、あなたの会社のコミュニケーションを、そして働き方を、より良い方向へと導く第一歩となるはずです。

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Chatworkのお役立ちコラム編集部です。 ワークスタイルの変化にともなう、働き方の変化や組織のあり方をはじめ、ビジネスコミュニケーションの方法や業務効率化の手段について発信していきます。


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ビジネスチャットの比較に関するQ&A

ビジネスチャットツールで、一番簡単なのはどのタイプですか?

一般的に、最もシンプルで直感的に操作できると評価されているのは「Chatwork」のようなタイプのツールです。

ITツールに不慣れな方でも、マニュアルなしで基本的な操作を理解しやすい画面構成になっています。

そのため、初めてビジネスチャットを導入する企業や、幅広い年齢層・職種の従業員がいる企業に適しています。

無料で使い続けるなら、どのツールがおすすめですか?

どのツールも無料プランに機能制限があるため、本格的なビジネス利用では有料プランが推奨されます。

その上で、無料プランの制限内容を比較し、どのような制限が自社の使い方にとって問題になるかを基準に選ぶと良いでしょう。

例えば、過去のメッセージ履歴の閲覧期間や、連携できるアプリの数、グループチャットの作成数などに違いがあります。

タスク管理を重視する場合、どのタイプのツールが良いですか?

チャット内で完結するシンプルなタスク管理を重視するなら、「Chatwork」のようにタスク管理機能が標準で強力に組み込まれているツールが便利です。

より高度なプロジェクト管理やガントチャートが必要な場合は、高機能なツールに外部のタスク管理アプリを連携させるか、オフィススイート統合型ツールのタスク管理アプリと組み合わせるのが適しています。

エンジニアが多いIT企業ですが、どのツールが向いていますか?

一般的に、エンジニアが多いIT企業では、カスタマイズ性や外部アプリ連携が豊富な「高機能・カスタマイズ型ツール」が好まれる傾向にあります。

ただし、エンジニアだけでなく、営業や企画など他の職種のメンバーとも円滑にコミュニケーションを取りたい場合、誰にとっても使いやすいChatworkのようなツールも良い選択肢となります。

最終的にどのツールにするか決めきれません。どうすれば良いですか?

複数のツールで迷った場合は、必ず「トライアル(試用)」を行うことを強くお勧めします。

部署やチーム単位で、実際にいくつかのツールを並行して使ってみて、現場の従業員からのフィードバックを最も重視して決定するのが、導入後の失敗が少ない最善の方法です。

スペック上の比較だけでは分からない「自社との相性」を、ぜひ実際に体験して確かめてください。

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