ChatworkでWeb会議はできる?Chatwork Liveの使い方と活用術を解説

目次
「チャットで話していたら、すぐに顔を見て話したくなった」
「打ち合わせのために、わざわざ別のWeb会議ツールのURLを発行して共有するのが面倒...」
リモートワークや拠点間の連携が当たり前になる中で、このような場面は日常的に発生します。
実は、普段お使いのChatworkには、そのままWeb会議ができる便利な機能が標準で搭載されています。
この記事では、ChatworkのWeb会議機能「Chatwork Live」の基本的な使い方から、効果的な活用術、そして専用ツールとの使い分けまで、詳しく解説していきます。
Chatwork Liveとは?Chatwork標準のWeb会議機能
まず、「ChatworkでWeb会議はできるの?」という疑問への答えは「はい、できます」です。
その機能の名前が「Chatwork Live(チャットワーク ライブ)」です。
Chatwork Liveの基本コンセプト
Chatwork Liveは、Chatworkに統合されたビデオ通話・音声通話機能です。
最大の特徴は、Chatworkのアプリケーション内で完結するため、別のWeb会議ツールをインストールしたり、アカウントを登録したりする必要がない点です。
「テキストチャットの流れから、シームレスに声や顔でのコミュニケーションへ移行できる」ことをコンセプトにしており、日々の業務におけるスピーディで手軽な打ち合わせを実現するために設計されています。
利用できるプラン
Chatwork Liveは、無料のフリープランを含む、すべてのプランで利用することが可能です。
ただし、プランによって複数人での会議の可否や参加人数の上限が異なります。
・フリープラン:1対1のビデオ/音声通話のみ利用可能
・ビジネスプラン/エンタープライズプラン:複数人(最大14人)でのビデオ/音声通話が可能
Chatwork Liveの主な機能
Chatwork Liveは、日常的なWeb会議に必要な基本的な機能を備えています。
・ビデオ通話:
お互いの顔を見ながら会話することができます。カメラのオン/オフはいつでも切り替え可能です。
・音声通話:
カメラをオフにして、音声だけで会話することもできます。移動中など、映像を映せない状況でも手軽に参加できます。
・画面共有:
自分のPC画面を会議の参加者全員に共有することができます。資料やWebサイト、アプリケーションの操作画面などを一緒に見ながら説明する際に非常に便利です。
・マイクのミュート機能:
自分のマイクを一時的にオフ(ミュート)にすることができます。発言しない時や、周囲の雑音が気になる際に使用します。
【実践】Chatwork Liveの使い方をステップで解説
Chatwork Liveの使い方は非常にシンプルで、誰でも直感的に始めることができます。
PC版とモバイルアプリ版、それぞれの始め方を解説します。
PC版(ブラウザ/デスクトップアプリ)での始め方
1.Web会議を始めたい相手とのダイレクトチャット、または複数人が参加するグループチャットを開きます。
2.チャット画面の上部にある、ビデオカメラの形をした「Chatwork Liveを開始」アイコンをクリックします。
3.「ビデオ通話で開始」または「音声通話で開始」のどちらかを選択します。
4.新しいウィンドウまたはタブでChatwork Liveが起動し、選択したチャットの参加メンバーに開始通知が届きます。他のメンバーは、チャット内に表示された「Chatwork Liveに参加」ボタンをクリックするだけで会議に参加できます。
モバイルアプリ版(スマートフォン/タブレット)での始め方
外出先でも、モバイルアプリから簡単にWeb会議を始めることができます。
1.Web会議を始めたいチャットを開きます。
2.画面上部(iOSの場合)または右上(Androidの場合)にある、ビデオカメラのアイコンをタップします。
3.「ビデオ通話で開始」または「音声通話で開始」を選択します。
4.PC版と同様にChatwork Liveが起動し、チャットメンバーに参加通知が送られます。
会議中の主な操作方法
会議画面では、下部に表示されるアイコンで様々な操作が可能です。
・マイクアイコン:クリック(タップ)するごとに、マイクのオン/オフ(ミュート)を切り替えられます。
・ビデオアイコン:クリック(タップ)するごとに、カメラのオン/オフを切り替えられます。
・画面共有アイコン:クリック(タップ)すると、共有したい画面やアプリケーションウィンドウを選択でき、画面共有を開始できます。
・赤い受話器アイコン:クリック(タップ)すると、会議から退出します。
Chatwork Liveを活用する3つの大きなメリット
専用のWeb会議ツールではなく、Chatwork Liveを使うことには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
メリット1:圧倒的なスピード感!チャットから即会議へ
最大のメリットは、その「スピード感」です。
チャットで議論していて、「テキストでは分かりにくいので、少し話しませんか?」となった瞬間に、ワンクリックで会議を始められます。
Web会議のURLを発行して、コピーして、チャットに貼り付けて...といった一連の手間が一切不要です。
このシームレスな移行が、思考を中断させることなく、問題解決のスピードを劇的に向上させます。
メリット2:ツール切り替えの手間とコストを削減
普段使っているChatworkのプラットフォーム内でWeb会議が完結するため、複数のアプリケーションを切り替える必要がありません。
これにより、従業員のストレスが軽減され、ITツールの管理もシンプルになります。
また、日常的な打ち合わせをChatwork Liveで十分まかなえるようになれば、別途有料のWeb会議ツールを契約する必要がなくなり、コスト削減につながる可能性もあります。
メリット3:会議前後のコミュニケーションが円滑になる
Chatwork Liveは、必ず特定のチャットに紐づいて開始されます。
そのため、会議前にそのチャットでアジェンダや資料を共有しておいたり、会議後に決定事項や議事録を同じチャットに記録したりすることで、会議に関するすべての情報が一元化されます。
「あの会議の経緯、どうだったっけ?」と思った時も、そのチャットのログを遡れば、会議前後の文脈を含めてすべてを把握することができます。
Chatwork Liveと専用Web会議ツールの比較と使い分け
Chatwork Liveは非常に便利ですが、万能ではありません。
専用のWeb会議ツール(Zoom、Google Meetなど)と比較し、どのようなシーンでどちらを使うべきか、賢い使い分けを考えましょう。
Chatwork Liveが向いているシーン
Chatwork Liveは、「手軽さ」と「スピード感」が求められる日常的なコミュニケーションに向いています。
・日々の短い打ち合わせ(15分~30分程度のもの)
・報告、連絡、相談(報連相)
・急なトラブルシューティングや相談事
・社内メンバー中心の気軽な会議
・画面を見せながらの簡単な操作説明
専用Web会議ツールが向いているシーン
一方で、より高度な機能や、大規模・公式な場では、専用のWeb会議ツールに軍配が上がります。
・30人、50人といった大人数が参加する会議や全社集会
・社外向けの公式なセミナーやウェビナー
・会議内容を必ず記録として残したい場合(録画・録音機能)
・参加者を少人数のグループに分ける「ブレイクアウトルーム」機能を使いたい場合
・文字起こしやアンケート、仮想背景など、高度な機能が必要な場合
日常の機動的なコミュニケーションはChatwork Live、計画的で大規模・高機能な会議は専用ツール、というように使い分けるのが最も生産的な方法と言えるでしょう。
まとめ:Chatwork Liveを使いこなし、コミュニケーションを活性化させよう
ChatworkのWeb会議機能「Chatwork Live」は、日常業務におけるコミュニケーションの「ちょっとした壁」を取り払うための、非常に便利で強力な機能です。
テキストでのやり取りに行き詰まった時、すぐに顔を見て話せる環境があることは、業務の効率化だけでなく、チームの心理的なつながりを深める上でも大きな価値を持ちます。
本記事で解説したように、Chatwork Liveは、チャットから会議へのシームレスな移行を実現し、会議の前後の文脈も含めて情報を一元管理できるという、統合型ツールならではの大きなメリットを提供します。
ビジネスチャットの導入を検討する際、単にメッセージのやり取りだけでなく、このようなWeb会議機能が標準で搭載されているかは、ツールの選定における重要なポイントとなります。
Chatworkは、チャット、タスク管理、ファイル共有、そしてWeb会議という、ビジネスコミュニケーションの核となる機能を一つのプラットフォームに統合することで、日々の業務をシンプルかつ効率的に進めることを支援します。
もしあなたが、複数のツールを使い分ける煩わしさや、コミュニケーションの停滞に課題を感じているのであれば、Chatworkが提供するシームレスな体験は、その解決策となるかもしれません。
Chatworkは無料プランでも1対1のビデオ通話が可能ですので、まずは同僚との簡単な打ち合わせから、その手軽さと便利さを体験してみてはいかがでしょうか。
Chatwork Liveを使いこなすことで、あなたのチームのコミュニケーションは、より一層活性化するはずです。