人材育成計画とは?計画の立て方と活用のポイント、メリットを解説

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働き方改革
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人材育成計画とは?計画の立て方と活用のポイント、メリットを解説

目次

新卒または中途入社の新入社員が多く入ってくる企業では特に、その社員をどのように育成するかは重要な課題です。

社員を育成する手段にはさまざまなものがありますが、育成をはじめる前に「人材育成計画」を立てることが重要とされています。

人材育成計画とは何か、人材育成計画の具体的な立て方を紹介します。

人材育成計画とは

人材育成計画とは、従業員の成長を促すために策定する計画書を指します。人材育成計画をあらかじめ立て、それにしたがった育成をすることで、従業員が「組織が求める人物像」に近づきやすくなることが期待できます。

人材育成計画を立てるメリット

人材育成計画を立てることなく指導する企業は少なくありません。それではなぜ人材育成計画が必要なのでしょうか。人材育成計画を立てるメリットは以下です。

従業員個人のスキルアップに役立つ

人材育成計画を立てることにより、計画がない場合よりもスキルアップまでの道筋が明確になります。人材育成計画は、従業員ひとりひとりがスキルアップし、よりよいキャリアを描けるようになるための手段として役立ちます。

生産性向上につながる

従業員がスキルアップをした結果、ひとりができる仕事の質や量が向上します。つまり、人材育成計画を立てることは、限られた人員の中で労働生産性を高めることにもつながります。

従業員のモチベーションがアップする

また従業員は、人材育成計画に沿って仕事をすることで、日々の業務を目標達成のための手段として取り組むことができるようになります。仮に目標が見えづらければ、従業員は何を目指して仕事に取り組んだらよいのかが分かりません。

また、人材育成計画によって、評価基準も明確に伝えられる効果もあります。従業員がどんな成果を求められているのか意識できることも、モチベーションにつながるでしょう。

人材育成計画の立て方6ステップ

人材育成計画は、各従業員によって異なる内容になるものです。そのためいきなり策定をはじめるのではなく、以下の6つのステップに沿って順番に立てていきましょう。

  1. 現状の把握
  2. 目標の設定
  3. 必要なスキルの確認
  4. スキル獲得手段の選定
  5. 期限の策定
  6. 計画の内容確認

なお人材育成計画は、現場の事情を理解した直属の上司が主体となり立てられると理想的です。

1. 現状の把握

人材育成計画を立てるためには、まず上司が部下の現状を把握しましょう。各部下に何ができて何ができないのかをできるかぎり詳しく把握できるとよいです。

2. 目標の設定

次に目標設定をおこないます。足りないものが何か、部下の現状をふまえた上で、目指すべき目標を決めていきましょう。

たとえば、入社1年目の部下には次のような目標を立てられます。

  • 1年目:上司の助けを借りながら業務を遂行できる
  • 2~3年目:一人で業務を遂行できる
  • 3~5年目:チームのリーダーとしてまとめられるようになる

定性的な目標達成の基準だけではなく、数値で評価できる定量的な基準も立てるとよいです。

また、達成までに挫折せず、やりがいを感じられる目標にするために、高すぎず低すぎないものを設定しましょう。必ず部下と面談をおこない、お互いが納得できる目標を設定しましょう。

必要なスキルの確認

目標が決まったら、目標達成のために身に付けてほしいスキルを書き出していきます。

必要なスキルが複数ある場合は、それぞれに優先順位をつけ、通常の業務の妨げにならないように配慮しましょう。

スキル獲得手段の選定

必要なスキルに優先順位がついたら、スキル獲得に適した手段の選定をおこないます。スキル獲得手段には大きく3つの方法があります。

  • OJT
  • 集合研修
  • 自主学習

OJTとは、「On the Job Training」の略で、実務を通してスキルを獲得させることです。即戦力となるためのスキルが身に付けられる一方で、体系的な知識が身につきにくいという短所もあります。

集合研修では、実務では獲得できない知識を身につけられることが期待できます。また、部下個人での自主学習もスキル獲得手段として組み込むことも有効です。

期限の策定

目標や必要なスキル、スキルを獲得するための手段が決まったら、具体的にいつまでに何をしてどのスキルを獲得していくか、いつ目標を達成するのかの期日を明確に設定しましょう。
期日は数年や数ヶ月単位ではなく、数週間単位など、可能なかぎり細かく設定できるとよいでしょう。

計画の内容確認

人材育成計画の内容を策定したら、現場の従業員と経営陣の間で合意をとりましょう。目標の達成が難しすぎないかだけではなく、経営方針から外れていないかを確認することが重要です。

また、さまざまな視点から確認してもらうことで、より充実した人材育成計画になります。現場の従業員と人材育成計画を共有することで、本人の成長のための協力も得やすくなります。

人材育成計画を活用して指導する際のポイント

人材育成計画は、立てるだけで終わりではありません。人材育成計画の作成が完了したら、以下のポイントに沿って部下の成長を促しましょう。

普段からコミュニケーションをとりフォローする

部下が人材育成計画に沿って成長しているかを見極めるためには、普段から活発にコミュニケーションがとれていることが重要です。業務状況を把握し、軌道修正などのフォローをおこなうことで、よりスムーズに計画を進めていけるようになります。

もし、失敗が起きそうなときは事前に指導し、失敗が起きてしまった場合は原因と改善策を従業員や部下と一緒に考えましょう。

定期的にフィードバックをおこなう

人材育成計画で設定した期日までに目標を達成するためには、定期的なフィードバックの機会をもつことも重要です。

期日が迫ったら、必ず部下に現状を報告してもらいましょう。達成状況に応じたアドバイスをおこなえると、目標達成のためのモチベーション向上にもつながります。

計画の妥当性を見直す

人材育成計画を立ててからしばらくすると、実務の状況によっては部下の成長状況が当初の計画と乖離してしまうことがしばしばあります。

その場合は、当初の計画を維持することよりも、部下の現状にあった計画を立て直すことが必要です。

目標達成状況が計画よりも遅れている場合のみではなく早い場合も、より部下にあったレベルの目標を設定しなおすようにしましょう。

人材育成計画を作成し活用するためにはコミュニケーションが重要

従業員の能力を上げるためには、人材育成計画にもとづいた指導が効果的です。

適切な人材育成計画を立てるためには、それぞれの従業員の現状や足りないスキルを正確に把握しなければなりません。また、人材育成計画を立てたあとは、上司と部下の間で積極的なコミュニケーションとフィードバックがおこなわれるとよいでしょう。

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