DXの進め方とは?DXを進めるプロセスと必要な要素を解説
目次
DX(デジタルトランスフォーメーション)が事業の成長のために必須であるとして、その重要性が話題となっています。
しかしいざ実際にDXに取り組もうとしても「何から手をつければよいのか分からない」と感じる人は多いのではないでしょうか。
DXをこれから進めようとしている方のために、DXの進め方やプロセス、DXに必要な要素を解説します。
DXの進め方を知る必要性
DXとは非常に広い概念であり、その進め方にもさまざまな方法が考えられます。
DXを進めるためには、どうすれば効果的にDXを進められるか、適切なDXの進め方を知る必要性があります。
また、DXを推進する初期段階で、今後の進め方をある程度定めておかなければ、推進の方向性がぶれてしまう、DXそのものが目的化してしまうおそれもあります。
DXを進めるにあたっては、DXは何のために推進したいのか明確にした上で、目的達成のために適切な方法を選択し、なるべく最初に定めたDXの進め方に沿って推進していきましょう。
DXの進め方:プロセスの例
DXを進める方法を考えるために、大まかな枠組みを紹介します。
それぞれのプロセスについて、具体的にどのような取り組みをおこなうか検討しましょう。
進め方(1):DXを進める目的を決める
DXを進めるために何より大切なことは、DXを何のために進めるのかという目的を決めることです。
DXは何らかの目的達成や課題解決のために推進されるべき手段ですが、目的を見失うとDXそのものが手段目的化してしまいます。
まずは、DXの目的に沿ってどう進めていくのが適切かを考える意識づけをしましょう。
進め方(2):組織責任者の同意を得る
DXによって達成したい目的が、組織全体に関わるものであるならば、DXも組織全体で取り組む必要があります。
そのため、経営者など組織責任者の協力は必ず得られるようにしましょう。
組織責任者の協力が得られない場合は、組織の大規模な変革をおこなうことは難しくなってしまいます。
進め方(3):戦略への落とし込みをする
組織責任者の理解を得ることができれば、できれば責任者と一緒にDX戦略を策定しましょう。
目的と進め方のイメージについて責任者共有することで、組織全体を動かす力をつけることにもつながります。
この時点で一人または少人数でのDX推進が難しいと判断されれば、DXを進めるための組織を編成できるようにしましょう。
進め方(4):現状を正確に把握する
DXを進めていく準備ができたら、現状をより正確に把握するようにしましょう。
たとえば、自社内に老朽化しているシステムはないか、それがいくつあるか、それによってどんな問題が生じているかなどを把握できると望ましいです。
現状の把握が把握ができたら、どこをどのように変革することが重要か考えましょう。
進め方(5):優先度を決める
重要度を把握したら、具体的な優先度を決めていきます。
一般的には、既存業務の中でも、細かい業務からデジタル化すると、従業員の抵抗も少なく円滑に進められるとされています。
たとえば、ハンコによる承認を廃止したり、会議のペーパーレス化などを進めることをおすすめします。
進め方(6):組織全体のワークフローをデジタル化する
細かな業務のデジタル化が進んだら、組織全体のワークフローをデジタル化することを検討しましょう。
たとえば、電子印を押した書類を印刷せずに回覧できるワークフローシステムを取り入れたり、ビジネスチャットでデータのやりとりをおこなうようにしましょう。
進め方(7):ビジネスモデルや事業をデジタル化する
ビジネスモデルや事業の転換は、組織体制や収益スキームの抜本的な変革を意味します。
DXの最終的な目的がこのような大規模な変革である場合は、社内業務のDX推進が完了次第着手するようにしましょう。
進め方(8):PDCAを長期で実行する
少しずつ変革をしていく中で、PDCAを回すことも重要です。
経済産業省が策定しているDX推進指標をもとに、自社のDX状況を判断・評価することもおすすめします。[注]
また、DXはすべての組織が同じ進め方をしても成功しません。
自社の事情や環境によって適した方法が異なるため、少しずつ最善の方法を見つけていきましょう。
DXの進め方:DX推進に必要な要素
DXの進め方のイメージを把握した上で、DXを推進するために必要な要素を少し細かく見ていきましょう。
デジタル化
DX(デジタルトランスフォーメーション)は、デジタル化を伴った変革です。
デジタル化とは「これまでアナログだったものをデジタルに置き換えること」ですが、日常業務であればペーパーレス化が代表例です。
業務プロセスの改善
デジタル化によって既存システムの置き換えをする上では、業務プロセスの変革をセットで考えるようにしましょう。
ただデジタル化を進めるだけでは、ツールを活用できないなど問題が生じます。
どのように使いこなすかを考えながら、業務プロセスを改善していきましょう。
体制整備・システム構築
DXを進めるためには、組織に所属する各人がに積極的にDXに取り組む姿勢があることが必要です。
そのためにはDXの目的が浸透していなければなりません。
またDXを推進する組織にはデジタル分野に精通した人材がいるとより変革のスピードがあがるでしょう。
各部門との連携
複数の組織で横断的にDXを進めるのであれば、各組織間のとの連携もとれるようにしましょう。
仮に別々の部署で同じ技術やシステムに投資をしていたら、無駄なコストが発生していることになります。
DX化を進めるためにChatworkを活用しよう
DXの進め方は企業によって異なります。
しかし、進め方の大枠をつかんだ上で、自社に最適なものを選びとることが重要です。
DXの目的を明確化したうえで、小さな業務改革から取り組んでいきましょう。
すぐに取り入れられるデジタルツールとしては、ビジネスチャットのChatworkもおすすめです。
Chatworkは誰にでも使いやすいチャットツールで、これまで紙でやりとりをしていた社内の情報をデジタル化することができます。
また、チャット形式でスピーディなコミュニケーションを実現するためコミュニケーションを活性化する効果もあります。
DXを進めるうえでの情報収集や、各部門間の連携ツールとしてChatworkをぜひ活用してください。
Chatwork(チャットワーク)は多くの企業に導入いただいているビジネスチャットです。あらゆる業種・職種で働く方のコミュニケーション円滑化・業務の効率化をご支援しています。
[※1]出典:DX推進指標(サマリー)|経済産業省
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/dgs5/pdf/004_s04_00.pdf