「大丈夫です」は正しい敬語?ビジネスで使える言い換え表現を例文付きで解説
目次
「大丈夫」は、日常会話でも使うことの多い言葉です。
しかし、ビジネスシーンにおいて「大丈夫です」という表現を使うことは適切なのかどうか、疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。
この記事では「大丈夫です」の敬語表現や使い方、例文をわかりやすく解説します。
「大丈夫です」は敬語?
日常生活に限らずビジネスシーンでもつい使ってしまう機会が多い「大丈夫です」という言葉は、敬語表現ではありません。
そのため、上司や取引先などの目上の相手に対して「大丈夫です」を使うことは不適切です。
また、「大丈夫です」は、肯定なのか否定なのかが分かりづらい表現でもあるため、ビジネスシーンでは避けたほうが良い表現でもあります。
ビジネスシーンにおいて「大丈夫です」という意味の返事をしたい場合は、肯定的な返事の場合は「問題ありません」、否定的な意味で使う場合は「結構です」や「必要ありません」といった表現を用いるようにしましょう。
ビジネスシーンにおいて「大丈夫です」を使いたい場合の言い換え表現を詳しく解説します。
肯定的な意味で使う場合
肯定的な意味で「大丈夫です」と返事をしたい場面として、上司や取引先などから依頼を引き受けるケースや提案を受け入れるケースなどが考えられます。
この場合は、「問題ありません」という表現を使うとよいでしょう。
より丁寧に表現するのであれば「問題ございません」という表現もあります。
否定的な意味で使う場合
否定的な意味で「大丈夫です」と返事をしたい場面としては、なにらかの提案をされたときに断りたいケースがあげられます。
ビジネスシーンにおいて、否定的な意味での「大丈夫です」を表現したいときは、「結構です」「必要ありません」などの表現を用いるようにしましょう。
「必要ありません」や「不要です」、「いりません」などの言い回しは、やや強い印象を与えるため、使用するのに抵抗がある方がいるかもしれません。
しかし、ビジネスシーンにおいては、誤解をさけるためにもはっきりと意思表示をすることも重要です。
自分からの否定の意思表示がしっかりと相手に伝わるように、言い切ることを意識しましょう。
ビジネスにおける「大丈夫です」の言い換え表現
3つのシーン別に「大丈夫です」の言い換え表現を会話例付きで解説します。
- 承諾したい場合
- 可能であることを伝えたい場合
- 断りたい場合
「大丈夫です」は、直接的な表現ではないため、印象を和らげて伝えたい場合につい使ってしまいがちですが、ミスコミュニケーションの原因になりやすい表現でもあります。
自分の気持ちや意思を正しく伝えるためにも、適切な言い換え表現を確認しておきましょう。
承諾したい場合
相手からなにかしらの依頼や提案をされて、承諾したい場合の「大丈夫です」という意味の例文は以下のとおりです。
- Aさん:来月の会議の日程ですが、10月1日の午後3時からでもよろしいでしょうか?
- Bさん:問題ございません。10月1日午後3時からの会議、承知しました。
- Aさん:来月の○○社への商談には、私と△△の2人で訪問しようと思っているのですがよろしいでしょうか?
- Bさん:問題ありません、商談に使う資料ができ次第見せてください。
「問題ありません」を使うことで、依頼や提案内容を承諾したという意思を表示できます。
「可能」と伝えたい場合
相手からの提案や依頼に対して、「可能」「やれる」という意味を伝えたいときの会話の例文は以下のとおりです。
- Aさん:このデータを今週中に分析して報告書にまとめて欲しいんだけど、やれそう?
- Bさん:はい、可能です
相手からの問いかけの文脈にもよりますが、「やれます」「可能です」などの返答で、依頼などに対して「可能である」という意思表示ができます。
断りたい場合
相手からなにかをすすめられたときなどに、断りたい場合の会話例は以下のとおりです。
- Aさん:もし必要であれば、弊社に○○というサービスがオプションでありましておつけしますが、いかがいたしますか。
- Bさん:現状のサービスで満足しているので、結構です。
相手を不快にさせないように配慮しつつ、はっきりと断るようにしましょう。
「大丈夫です」の英語表現
通常、英語では相手からなにか聞かれた際には「Yes」または「No」ではっきりと意思表示します。
状況によっては、「大丈夫です」と答える際に「OK」や「I'm fine.」といった表現を使います。
状況によって適した英語表現は異なるため、具体的な会話の例を紹介します。
肯定的な意味で使う場合
肯定的な意味で使う場合の「大丈夫です」の英語表現には、以下のような表現があります。
- OK.
- I'm fine.
- I'll be fine.
- It's all right.
会話の例は以下のとおりです。
「You've been a little down lately, are you okay?」
(最近元気がないけど、大丈夫か?)- 「It's okay, I'm fine.」
(大丈夫です、元気ですよ。) - 「I'm going to leave the upcoming presentation to you...can you do it?」
(今度のプレゼンは君に任せようと思うんだけど、やれそうかな?) - 「Yes, I can do it, leave it to me.」
(はいやれます、お任せください。)
否定的な意味で使う場合
否定的な意味で使う場合の「大丈夫です」の英語表現には、以下のような表現があります。
- No, I'm good. Thanks.
- Don't worry about that.
会話の例は以下のとおりです。
- 「I'm having a drinking party tonight with the project members, would you like to come too?」
(今夜、プロジェクトのメンバーで飲み会をやるんだけど、君も来ないか?) - 「No, I'm good. Unfortunately, I already have other requirements today.」
(いえ、私は結構です。あいにく今日はすでに別の要件があるので。) - 「If it's okay with you, would you like to come work for us? I promise to pay you more than you're getting now.」
(君さえよければ、うちの会社に来ないか?今よりも高い報酬を約束するよ。) - 「No, thank you. I am satisfied with my current workplace and relationships.」
(いいえ、結構です。私は今の職場と人間関係に満足しています。)
ビジネスシーンでは正しい敬語を使おう
ビジネスシーンで「大丈夫です」という言葉を使うことは、肯定と否定どちらの意味にもとれるため、誤解を生む恐れがあることから適切ではありません。
「問題ありません」「結構です」など、別の表現を使うようにしてください。
ビジネスシーンにおいて、スムーズなコミュニケーションをとることは、業務を効率よく進めたり、信頼関係を構築したりするためにも重要です。
正しい敬語を使い、円滑なコミュニケーションを意識しましょう。
円滑なコミュニケーションにビジネスチャット「Chatwork」
「大丈夫です」は、話し言葉だけでなくテキストコミュニケーションの場合も、肯定と否定どちらの意味にもうけとられるため、注意が必要です。
ビジネスシーンにおいては、社内社外問わず、正しい言葉遣いでコミュニケーションをとるようにしましょう。
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