「ください」と「下さい」は違う?正しい使い分け方をわかりやすく解説

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「ください」と「下さい」は違う?正しい使い分け方をわかりやすく解説

目次

「ください」と「下さい」の使い分け方ができていますか。

PCやスマホで変換したまま、使っている方も多いかと思いますが、このふたつは明確な違いがあるため、使用する際は注意が必要です。

誤って使ってしまうと、言葉の基本がわかっていないと思われてしまう可能性もあるため、使い分け方をしっかりと理解しておきましょう。

「ください」と「下さい」の意味の違いや使い分け方、言い換え表現について解説します。

「ください」と「下さい」の違いとは

ビジネスシーンで用いることが多い「ください」という言葉ですが、実は「漢字表記」と「ひらがな表記」で意味が異なる言葉です。

それぞれの意味について確認したうえで、使い分け方法をみていきましょう。

ひらがな表記の「ください」

ひらがな表記の「ください」は、補助動詞として用いられるもので、相手への敬意や思いやりを表し、敬意を払いながら、お願いをする場面などで使われます。

ひらがなの「ください」を使うべきシーンは、英語で「please」を使ってお願いごとをする場面をイメージするとわかりやすいでしょう。

たとえば、「お越しください」「見てください」のような使い方がされます。

漢字表記の「下さい」

一方で漢字表記の「下さい」は、動詞として用いられるもので、行為やものを相手に要求する場面で使われます。

漢字表記の「下さい」を使うべきシーンは、英語で「give」を使って相手にものごとを要求する場面をイメージするとわかりやすいでしょう。

たとえば、「おつりを下さい」「アドバイスを下さい」のような使い方がされます。

「ください」と「下さい」の使い分け方

補助動詞の「ください」と動詞の「下さい」の使い分けについて、例文を参考に確認していきましょう。

「ください」の使い方

ひらがな表記の「ください」の場合は、補助動詞のため、その言葉自体に意味はありません。

そのため、丁寧な依頼表現にしたい際に、言葉の後ろに添える使い方をしましょう。

  • 商品の概要については、添付した資料をご参照ください。
  • 寒い季節になりましたので、お身体には十分お気をつけください。
  • ご不明点がございましたら、ご連絡ください。

「下さい」の使い方

漢字表記の「下さい」の場合は、動詞としての使用になるため、相手に対して、ものや行為などを求める場面で使いましょう。

  • 本件のお返事に関しましては、もう少しお時間を下さい。
  • お手数ですが、その商品に関する資料を下さい。
  • 喉が渇いたのでお水を下さい。

「ください」と「下さい」の言い換え表現

「ください」と「下さい」は、それぞれ意味が異なる表現のため、言い換え表現も異なります。

それぞれの言い換え表現を解説します。

「ください」の言い換え表現

ひらがな表記の「ください」は、「お願いします」に言い換えることができます。

「お願いします」は、頼む・望むなどの意味がある「願い」に、謙譲語の接頭語の「お」をつけた「お願い」に、「する」の補助動詞「します」をつけた丁寧な表現です。

たとえば、「ご連絡ください」は「ご連絡お願いします」、「ご検討ください」は「ご検討お願いします」と言い換えられます。

「下さい」の言い換え表現

漢字表記の「下さい」は、「欲しい」という動詞に言い換えることができます。

「欲しい」は、「手にいれたい」「あることが望ましい」などの意味をもつ言葉のため、「○○して欲しい」とすると、「相手に○○してもらいたい」という意味を表現することができます。

ビジネスシーンでより丁寧な表現にしたい場合は、「○○していただけますか」「△△をお願いします」と言い換えるのが適切です。

注意すべきひらがなと漢字の違い

「ください」と「下さい」のように、ひらがな表記と漢字表記で異なる意味をもつ言葉は、ほかにもあります。

言葉の誤用は、ミスコミュニケーションの原因になりかねないため、正しい使い方を覚えておきましょう。

「いたします」と「致します」

「いたします」と「致します」も、ひらがな表記と漢字表記で異なる意味をもつ言葉です。

ひらがな表記の「いたします」は、補助動詞のため、「する」の謙譲語です。

相手に敬意を示す使い方となり、上司などの目上の人に対して使われる表現です。

  • ご検討よろしくお願いいたします。
  • 確認がとれましたら、再度ご連絡いたします。
  • 承知いたしました。

一方で、漢字表記の「致します」は動詞で、「する」の丁寧表現です。

  • この件についての確認は、わたしが致します。
  • 手順通りに致します。
  • 恐縮ですが、わたしには致しかねます。

「いただく」と「頂く」

「いただく」と「頂く」は、意味に加えて、言葉の役割も異なるため、使い分けに注意が必要です。

ひらがな表記の「いただく」は、補助動詞で、動詞につくことで「なにかしてもらう」という意味になります。

  • 本日お伺いさせていただきます。
  • 明日の会議は、所用のため欠席させていただきます。
  • 資料はご覧いただけましたか。

一方で、漢字表記の「頂く」は、動詞の「もらう」や「食べる」の謙譲語です。

  • 温かいお声がけを頂き、ありがとうございます。
  • 先日、取引先からお中元を頂きました。
  • 客先で美味しいお菓子を頂いた。

正しい言葉遣いで円滑なコミュニケーションを

普段何気なく使っている「ください」という言葉に、ひらがな表記と漢字表記で異なる意味をもつことを確認してきました。

そのほかにも、「いたします」と「致します」、「いただく」と「頂く」のように、表記の違いで異なる意味をもつ言葉は、実は多く存在します。

知らず知らずのうちに使っていた表現が、ミスコミュニケーションの原因になっていたということがないように、言葉の使い方や意味については、注意深く確認するようにしましょう。

ビジネスシーンにおいて、テキストでコミュニケーションをとる機会は、メールやFAXなど、多く存在します。

誤字や脱字、また誤送信などのミスは、ちょっとした確認不足で大きなトラブルにつながってしまうため、しっかりと対策することが大切です。

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