「一身上の都合」とは?使い方や活用シーン、注意点を例文付きで解説

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「一身上の都合」とは?使い方や活用シーン、注意点を例文付きで解説

目次

ビジネスシーンにおいて、「一身上の都合」という言葉を目にしたことはありますか。

「一身上の都合」は、退職届や履歴書などで用いられる言葉ですが、なんとなく使っていて、言葉の意味や詳しい使い方についてはよくわからないという方もいるのではないでしょうか。

この記事では、「一身上の都合」の意味や使い方、活用シーンや例文について解説していきます。

また、「一身上の都合」という言葉が使われる理由や、「一身上の都合」の詳細ついて聞かれた場合の対応方法についても、あわせて確認していきましょう。

「一身上の都合」の意味とは

「一身上の都合」とは、自分の身の上に関する個人的な都合のことです。

具体的な「一身上の都合」の例としては、転職・病気・けが・結婚や出産などがあてはまります。

また、自分自身に関することのほか、家族の介護や病気などの事情についても、「一身上の都合」という言葉を使用することができます。

「一身上の都合」と同様の意味をもつ言葉として、「自己都合」「私事」などがありますが、ビジネスシーンでは一般的に「一身上の都合」が使われることを覚えておきましょう。

「一身上の都合」の活用シーンと例文

「一身上の都合」を使うシーンとしては、主に以下の3つがあげられます。

  • 履歴書
  • 退職届
  • 内定辞退

それぞれのシーンにおける「一身上の都合」の使い方と例文を紹介します。

履歴書・職務経歴書

履歴書や職務経歴書を書く際に、自己都合で会社を退職したケースは、「一身上の都合により退職」と記載します。

詳しくは後述しますが、「一身上の都合」は、会社都合ではなく、自己都合で退職した場合にのみ使える表現です。

また、退職理由がはっきりしている場合や、ポジティブな理由によるものであっても、履歴書や職務経歴書には、「一身上の都合」と書くことが一般的です。

令和×年×月 株式会社○○ 入社
       人事総務部に配属
令和×年×月 一身上の都合により退職

退職届

退職届にも、「一身上の都合」という表現を使用することができます。

退職の理由は、さまざまな事情があるものですが、退職届に具体的な理由を書く必要はありません。

自己都合で退職する場合は、人間関係の問題や長時間労働の問題など、ネガティブな理由で退職をする人も多いでしょう。

しかし、退職届にネガティブな理由を詳しく書いてしまうと、自身のイメージが悪くなる恐れもあります。

円満に退職するためにも、退職届には「一身上の都合」と記載することが一般的です。

下記が退職届の一例ですが、会社によっては退職届のフォーマットが決まっていることもあるため、記載する前に確認するようにしましょう。

退職届

私議

このたび、一身上の都合により、
×年×月×日をもって退職いたします。

×年×月×日(実際に書類を提出した日)

第三営業部
署名

株式会社△△
代表取締役社長 ○○殿

内定辞退

内定辞退の理由として、「一身上の都合」を使うケースがあります。

内定辞退の連絡は、電話やメールなどでおこないます。

ビジネスシーンにおいては、どこでどんな人と一緒に仕事をするかわかりません。

内定辞退を伝えたら終わりの関係とは限らないため、電話でもメールでも、必ず丁寧にお礼を伝えるようにしましょう。

お世話になっております。
先日、内定をいただきました○○と申します。

このたびは内定をいただき、ありがとうございました。

大変恐縮ですが、今回の内定を一身上の都合により辞退させていただきたくご連絡差し上げました。

件名:内定辞退のご連絡 ○○(自分の氏名)


株式会社△△
人事総務部
○○様

お世話になっております。
○○と申します。

この度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。

大変恐縮ですが、一身上の都合により内定を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。

貴重なお時間をいただいたにもかかわらず、ご期待に添えず誠に申し訳ありません。

メールでのご連絡となりましたこと、重ねてお詫びいたします。

末筆ながら、貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。

○○(自分の氏名)
携帯電話:×××-××××-××××
メール:×××@×××.com

「一身上の都合」を使えないシーン

詳細の内容を伝える必要がないため、さまざまなシーンで活用しやすい「一身上の都合」ですが、一部使えないシーンもあります。

  • 会社都合による退職の場合
  • 契約期間満了の退職の場合

誤った使い方をしないように、「一身上の都合」を使えないシーンについて確認していきましょう。

会社都合による退職

会社都合による退職の場合、「一身上の都合」は使えません。

そのため、履歴書で「一身上の都合」を使う場合は、転職するためや結婚や引っ越しなど、自身の都合による退職である必要があります。

会社が倒産した場合や解雇された場合など、会社側の都合により退職した場合は、「一身上の都合」ではなく、「会社都合」と表現するようにしましょう。

契約期間満了の場合の退職

契約期間の満了による退職の場合は、「一身上の都合」ではなく「契約期間満了による退職」と表現します。

派遣社員や契約社員の場合、有期の雇用契約を結ぶため、契約期間の満了日に退職となった場合は、「契約期間満了による退職」です。

契約期間の満了前に退職した場合は、派遣社員や契約社員などの雇用形態に限らず、自己都合による退職となるため注意しましょう。

「一身上の都合」はなぜ使われるのか

直接的な理由や内容を示すわけではないため、一見避けた方がいいように思われる「一身上の都合」ですが、なぜ使われる機会が多いのでしょうか。

「一身上の都合」という表現が使われる3つの理由について解説します。

  • 理由(1):幅広い事情に使うことができるため
  • 理由(2):トラブルを避けることができるため
  • 理由(3):マイナスイメージを避けるため

ビジネスシーンで耳にする機会や、自分で使う機会も多い言葉のため、なぜ使われるのか、なぜ使いやすい言葉なのかを、改めて確認していきましょう。

理由(1):幅広い事情に使うことができるため

「一身上の都合」は、個人の都合に関することに幅広く使用できる表現で、自分自身の本音を隠して、理由を表現できるため、使い勝手がいい言葉と言えるでしょう。

たとえば退職の理由には、業務に対する不満や給与など待遇が悪い、人間関係がつらいなど、さまざまな理由があります。

とくにネガティブな理由の場合は、直接的な理由を書くことに抵抗感を抱く人も多いでしょう。

このような場合に「一身上の都合」を活用すると、自身の本音を隠しつつ、自己都合であることを表現できます。

理由(2):トラブルを避けることができるため

「一身上の都合」は、トラブルを避けるためという名目で使われることもあります。

たとえば退職の際などに、退職理由について「仕事内容に納得がいかなかった」「上司と関係が悪かった」などと具体的に書いてしまうと、勤務終了日まで気まずい雰囲気になってしまったり、トラブルが発生してしまったりする可能性があります。

また、自分が退職した後の職場の雰囲気を悪くしてしまう可能性もあるなど、直接的な理由を告げることには、さまざまな悪影響が想定されます。

無用なトラブルを避けて、円満に退職するためには、「一身上の都合」と表現することがおすすめです。

理由(3):マイナスイメージを避けるため

履歴書や職務経歴書に、ネガティブな退職理由をそのまま書いてしまうと、マイナスなイメージをもたれてしまう可能性があります。

たとえ自分自身に落ち度がない場合でも、相手の受け取り方次第では、マイナスイメージにつながることもあります。

自分自身の印象を損ねないためにも、直接的な表現ではない「一身上の都合」という表現を用いるようにしましょう。

「一身上の都合」について聞かれた場合

転職や退職の面接などでは、「一身上の都合」の詳しい内容を聞かれることもあると思います。

この場合、「一身上の都合」が、ポジティブな理由である場合は、正直に伝えても問題ありませんが、ネガティブな理由である場合は、そのまま伝えることは避けましょう。

前述した通り、ネガティブな理由を伝えてしまうと、たとえ自分が悪くない場合でも、「周囲とうまくコミュニケーションがとれない人なのか」「仕事内容に不満が多いタイプなのだろうか」など、マイナスイメージを抱かれてしまう可能性があります。

そのため、「一身上の都合」の内容を聞かれた場合は、「別の業界で営業スキルを高めたかった」「○○業界で営業に携わりたいから」など、ポジティブな表現で伝えることがポイントです。

退職理由は、面接でよく聞かれる質問です。

事前に「一身上の都合」の詳細な内容について、しっかりと答え方を考えておくようにしましょう。

ビジネスコミュニケーションに「Chatwork」

「一身上の都合」は、自分の身の上に関する個人的な都合のことで、履歴書や退職届、内定辞退など、ビジネスシーンでよく使われる表現です。

自分以外の人が「一身上の都合」で退職した場合、直接的な理由がわかる表現ではないため、気になることもあると思いますが、基本的には聞かないことがマナーです。

無用なトラブルを発生させないためにも、一身上の都合が使われる理由について確認しておきましょう。

また、自分が退職する場合、お世話になった社内の人や取引先などに、退職のあいさつメールを送ることもあるでしょう。

新しい生活をはじめる人が多い新年や新年度の前は、自ずと退職者も多くなります。

しかし、年末や年度末は、仕事が立て込む時期でもあるため、メールも溜まりやすく、時には相手に気がつかれないうちに、退職日を迎えてしまうこともあるでしょう。

このような事態を避け、円満に退社するためにも、ビジネスコミュニケーションの手段に、ビジネスチャットを導入することをおすすめします。

ビジネスチャット「Chatwork」は、社内外問わずにチャット形式でやりとりができるツールで、メールのように定型的なあいさつを省くことができるため、コミュニケーションの効率化をはかることができます。

また、テキストでのやりとりにくわえて、リアクション機能を活用することができるため、感謝の気持ちを、より感情的に伝えることができます。

返信に関しても、リアクション機能を活用することができるため、忙しい時期でも、手軽にコミュニケーションをとることができるでしょう。

>Chatworkのリアクション機能に関する記事はこちら

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