「勉強になりました」は正しい敬語?ビジネスでの使い方や言い換え表現を解説

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「勉強になりました」は正しい敬語?ビジネスでの使い方や言い換え表現を解説

目次

ビジネスシーンで上司や取引先に対して「勉強になりました」という表現を使った経験はありますか。

「勉強になりました」を使う際に、正しい敬語表現なのか、また、使い方にどのような注意点があるのか気になる人もいるでしょう。

この記事では、「勉強になりました」の意味や使い方、使う際の注意点や言い換え表現などについて解説します。

誤った敬語の使い方をしてしまうと、相手に不快な思いをさせたり、不信感をもたれたりするおそれがあります。

「勉強になりました」についても、ぜひ正しい使い方を確認していきましょう。

「勉強になりました」の敬語表現

ビジネスシーンで、上司や取引先などの目上の人から、勉強になる話を聞く機会があるでしょう。

このようなシーンで「勉強になりました」という言葉を使った経験がある方も多いと思います。

「勉強になりました」は、「教えてもらった内容が役に立った」や「いい経験ができた」という意味をもつ敬語表現です。

ビジネスシーンで、「役に立った」「いい経験ができた」というニュアンスを表現したいときは、使用してみましょう。

「勉強になりました」は目上の人に使える?

前述した通り、「勉強になりました」は、敬語表現です。

敬語には、以下の5種類があります。

  • 尊敬語
  • 謙譲語
  • 謙譲語(丁重語)
  • 丁寧語
  • 美化語

一般的には、以下の3つが代表的な敬語として使われています。

  • 尊敬語
  • 謙譲語
  • 丁寧語

「勉強になりました」は、この中の丁寧語にあたる表現で、上司や取引先など、目上の人に使っても失礼にはあたらない表現です。

使用する際の注意点については、後述するので、あわせて確認してみてください。

「勉強になりました」の使い方

「勉強になりました」の使い方について、以下の3つのパターンを紹介します。

  • 利益があった場合の使い方
  • 新しい知識や経験をした場合の使い方
  • 有益な情報などを得た場合の使い方

パターンにあわせた適切な使い方により、円滑なコミュニケーションの実現につながります。

それぞれのパターンについて、使い方を解説します。

使い方(1):利益があった場合の使い方

「勉強になりました」の使い方のひとつとして、自分に利益があった場合に使うケースがあります。

体験した物事や教えてもらった内容が、自分自身にとって有益なものであった場合は、「勉強になりました」という表現を使ってみましょう。

  • 先輩の営業に同行させてもらい、営業トークの進め方を教えていただきました。大変勉強になりました。
  • 会社が提供している福利厚生制度の利用状況が低い件について、実際に現場職員の話を聞いたことで原因がわかり、勉強になりました。
  • 先日、送っていただいた資料をもとに、新規事業についての提案書をつくることができて、大変勉強になりました。

使い方(2):新しい知識や経験をした場合の使い方

新しい物事を知ったり、経験をしたりしたときにも、「勉強になりました」を使用できます。

たとえば、仕事や業務に関して、自分の知らなかった新しい知識を教えてもらったときなどに活用してみましょう。

  • 先日の勉強会に参加し、最新の業界事情について学ぶことができました。大変勉強になりました。
  • 1か月の限られた間でしたが、○○さんと一緒にプロジェクト業務にかかわれたことで、勉強になりました。
  • 専門家の先生と話す機会に恵まれて、これまでの疑問点を解消することができて勉強になりました。

使い方(3):有益な情報などを得た場合

有益な情報を得た場合にも、「勉強になりました」は使用可能です。

また、人から有益な情報をもらったときに「勉強になりました」を使って、感謝の気持ちを表現できます。

ビジネスシーンでも使う場面多い用法でしょう。

  • 先週の会議で貴重なご意見をいただいたことで、企画内容をよりよいものにでき、勉強になりました。
  • ライバル企業についての情報をいただけたことで、他社にない魅力的なプランを提案できて無事に契約がとれそうです。大変勉強になりました。
  • 過去に先輩がまとめた資料をお借りできて、大変勉強になりました。ありがとうございました。

「勉強になりました」を使う際の注意点

「勉強になりました」という表現は、「社交辞令として言っているのだろう」と捉える人もいるため、使用する際は注意が必要な表現です。

「本当に勉強になったのか」という疑問をもたれないためにも、「勉強になりました」を使う際は、以下の3つの点について注意するようにしましょう。

  • なにが勉強になったかを伝える
  • 繰り返し使わない
  • 結果や変化を伝える

3つの注意点を、詳しく解説します。

なにが勉強になったかを伝える

「勉強になりました」を使う際は、具体的になにが勉強になったかを伝えると、社交辞令ではなく本当に勉強になったという印象を与えやすくなります。

たとえば、以下のように、具体的になにが勉強になったのかを伝えると、相手に誤解を与えずに、感謝を伝えられるでしょう。

  • 業界の最新情報を得ることができて、勉強になりました。
  • 仕事の効率的な進め方がわかって、勉強になりました。
  • 契約をとるための営業のコツがわかって、勉強になりました。

繰り返し使わない

「勉強になりました」は、繰り返し使ってしまうと、言葉の印象が軽くなってしまいます。

なにかを教えてもらった際に、「勉強になりました」ばかりを使っていると、とりあえず「勉強になりました」と言っている印象を与えてしまうでしょう。

また、繰り返し「勉強になりました」を使っていると、社交辞令としての印象が強くなってしまい、感謝の気持ちが伝わりにくくなってしまいます。

後述する「勉強になりました」の言い換え表現などを使いながら、「勉強になりました」を繰り返さないようにするコミュニケーションを実現しましょう。

結果や変化を伝える

「勉強になりました」を使う際は、自分にどのような変化があったのかを、具体的に伝える表現もおすすめです。

たとえば、以下のような伝え方ができるでしょう。

  • 事前に商談のコツを教えてもらって勉強になりました。おかげさまで無事に契約をとることができました。
  • 昨年末に教えていただいた離職率低下のための施策が、大変勉強になりました。無事に社内の離職率が低下しつつあります。
  • 現場からもらった業務改善の意見が、とても勉強になる内容でした。作業効率が上がり、より多くの受注が可能になり、売り上げも向上しています。

教えてもらった物事で、自分にどのような変化があったかを表現すると、より相手に感謝の気持ちが伝わりやすくなるでしょう。

また、相手に感謝の気持ちがしっかりと伝われば、今後も有益な情報を教えてもらえるようになり、相手といい関係を築きやすくなります。

>信頼関係を築くコミュニケーション方法に関する記事はこちら

「参考になりました」で言い換えない

「勉強になりました」に似た表現として、「参考になりました」がありますが、「勉強になりました」を、「参考になりました」と言い換える使い方は避けましょう。

なぜなら、「参考になりました」は、目上の人に対して使うのは、失礼な印象を与える可能性があるためです。

「参考」は、なにかをする際に、他人の意見や資料などをもとに、自己決定する手掛かりにすること、足しにすることという意味がある言葉です。

「足しにする」というニュアンスは、目上の人に使う表現として、不適切な印象があるため、「参考になりました」は使わない方がいいでしょう。

「勉強になりました」の言い換え表現

「勉強になりました」の言い換え表現を使う際には、「学ばせていただきました」などを使うのがよいとされています。

「学ばせていただきました」は、謙虚な印象を与える表現のため、目上の人に対しても使いやすいでしょう。

  • 先日の社内研修では、クレーム事案に対する対処方法を学ばせていただき、現場で活かすことができました。
  • 1か月、OJTでいろいろと学ばせていただき、ひと通りの業務をなんとか1人でもこなせるようになりました。ありがとうございます。

ビジネスコミュニケーションに「Chatwork」

「勉強になりました」は、「教えてもらったことが役に立った」「いい経験ができた」ということを伝える表現で、正しい敬語表現として目上の人にも問題なく使えます。

相手に感謝を伝える表現は、失礼な印象を与えないためにも、使い方を間違えないようにしましょう。

また、ビジネスシーンのコミュニケーションを円滑に進めるためには、正しい言葉遣いはもちろん、チャットツールの活用がおすすめです。

ビジネスチャット「Chatwork」は、チャット形式でやりとりができるビジネスツールで、1対1はもちろん、複数人でのコミュニケーションを、社内外問わずに円滑に実現できます。

たとえば、社内でセミナーや勉強会などを開催した際に、講師に対して「勉強になったポイント」を簡単に伝えることができたり、感謝をスピーディに伝えることができたりします。

「Chatwork」は、無料で使用を開始できます。

ぜひ、社内のコミュニケーション活性化や、社外とのスピーディな情報共有に活用してみてください。

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「勉強になりました」の表現に関するQ&A

「勉強になりました」は敬語か?

「勉強になりました」は、5種類ある敬語のうちの「丁寧語」にあたり、上司や取引先など、目上の人に使っても失礼にはあたらない敬語表現です。

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