ウィンウィン(win-win)の意味とは?使い方と例文、言い換え表現を解説
目次
ビジネスや日常生活で「ウィンウィン」という言葉を使った経験はありますか。
「ウィンウィン(win-win)」とは、「お互いに利益がある」という意味がある言葉で、たとえば、営業や契約などの場面で多く用いられる表現です。
スムーズに活用するためにも、ウィンウィンの意味や使い方、言い換え表現を、例文を交えて解説します。
ウィンウィンの意味とは
「ウィンウィン(win-win)」は、「勝つ」という意味をもつ英単語の「win」を2回重ねて、「自分も相手も勝つ」、すなわち「お互いに利益がある」という意味を表す言葉です。
ビジネスシーンでは、業務の提案や交渉に関わる場面で多く使われています。
たとえば、お互いが利益を得られる交渉や提案をする際に「ウィンウィンの関係性」という使い方をします。
ウィンウィンの使い方と例文
「ウィンウィン」を正しく活用するためにも、使い方と例文を、3つのシーン別に解説します。
- 契約
- ビジネスシーン
- 日常生活
それぞれ詳しく解説します。
契約の場面
ビジネスシーンにおいては、契約の場面でウィンウィンを用いる機会が多いです。
取引先と自社の双方に利益があるよう働きかけをすれば、関係性を良好にできるでしょう。
- A社と自社の双方にとって、ウィンウィンの契約が成立しました。
- ウィンウィンの契約でなければ、先方も納得しないでしょう。
仕事の場面
契約や営業のシーンに限らず、ビジネスシーンの日常会話でも、ウィンウィンは使用できます。
意味を知らないとコミュニケーションが滞ってしまうため、正しい意味を覚えておきましょう。
- この間の勉強会は、先輩社員も新入社員と交流を深められたため、お互いにとってウィンウィンの場だった。
- 企業と従業員の両方がウィンウィンの関係性を築ける職場を目指したい。
日常生活の場面
ビジネスシーンに限らず、日常生活の何気ない場面でも、ウィンウィンを使用できます。
- 断捨離していると不要な物が出てきたので、友達にあげたら喜んでくれたのでウィンウィンだと思った。
- 勉強を教えてあげることはウィンウィンだと思う。教える側の理解が深まるだけでなく、相手も新しい知識を得ることができる。
ウィンウィンを使う際の注意点
「ウィンウィン」という表現は、ややくだけた印象を与える言葉になるため、相手や場面に注意して使うようにしましょう。
たとえば、目上の人やあらたまった場面でウィンウィンを使うと、「態度が軽すぎる」と、不快な印象を抱く人もいるかもしれません。
目上の人に対して、「ウィンウィンな取引ができました」と伝えたいときは、「お互いにとって利益がある取引ができました」と言い換えるなど、表現を変えて伝える工夫が大切です。
ウィンウィンの言い換え表現と類義語
前述した通り、「ウィンウィン」はややくだけた印象を与える表現のため、時と場合に応じて、言い換え表現や類義語を活用してコミュニケーションをとる必要があります。
本記事では、ウィンウィンの言い換え表現として、以下の5つの表現を紹介します。
- 相互利益
- 持ちつ持たれつ
- 三方良し
- 共存共栄
- ギブアンドテイク
聞き慣れない言葉もあるかもしれません。
それぞれの意味と使い方を確認していきましょう。
相互利益
「相互利益」は、「お互いにとっての利益」という意味をもつ言葉で、ウィンウィンの言い換え表現としても使いやすい表現です。
- 取引先と自社の双方にとって相互利益がある。
持ちつ持たれつ
「持ちつ持たれつ」は、「お互いに助け合う」という意味があります。
相手から助けられる場合もあれば、こちらが助ける場合もあるといった意味合いがあり、双方にとって利益があるという「ウィンウィン」の言い換え表現として、活用できるでしょう。
- 取引先のA社と自社は、持ちつ持たれつの関係性だ。
三方良し
「三方良し(さんぼうよし・さんぽうよし)」は、「売り手・買い手・世間の三方が満足する」という意味がある言葉です。
三方良しの「世間の満足」とは、「同時に社会が豊かになる事業である」という意味も込められています。
ウィンウィンよりも、使用できるシーンが限られる表現のため、言い換えとして使う際は、注意が必要です。
- 三方良しの事業活動を目指す。
共存共栄
「共存共栄」は、「お互いに助け合いながら、共存してともに繁栄する」という意味がある言葉です。
利害が対立している相手も含めて、ともに成長していくという意味が込められています。
- 共存共栄することで、業界の未来を支えられる。
ギブアンドテイク
「ギブアンドテイク」には、「お互いに利益を与え合う」という意味があります。
相手からなにかしてもらったときに、自分も相手になにかをしてあげるという例が当てはまります。
- 同僚の仕事を手伝うことで、相手からも仕事を手伝ってもらえた。お互いに、ギブアンドテイクの関係性を築けている。
ウィンウィンの反対語
ウィンウィンの理解を深めるためにも、反対語も確認しておきましょう。
ウィンウィンの反対語として、以下の5つを紹介します。
- ゼロサム
- lose-win
- win-lose
- no deal
- lose-lose
それぞれの意味を確認していきましょう。
ゼロサム
「ゼロサム」は、「合計するとゼロになる」という意味がある言葉で、ゼロは、数字の「0」、サムは、合計を意味する「sum」からきています。
ゼロサムには、片方が利益を獲得する一方で、もう片方は損失が発生し、全体で見たときには、利益がプラスマイナスゼロになるという意味で使われる表現です。
ビジネスシーンでは、外国為替取引などの場において使われています。
lose-win
「lose-win」は、「自分が負けて、相手が勝つ」という意味がある言葉です。
人間関係においては、自分が犠牲になり、相手に利益を与えるといった関係性を表します。
win-lose
「win-lose」は、「自分が勝って、相手が負ける」という意味があります。
たとえば、スポーツの試合では、どちらかのチームが必ず負けるようになっています。
人間関係においては、相手を負かし、自分が勝つという関係性を表す際に使われます。
no deal(取引不成立)
「no deal」は、「まったく取引をしない」という意味がある言葉です。
ビジネスシーンにおいては、「Win-Win or No Deal」という使われ方が多く、ウィンウィンの関係性になれない場合は、取引をしないほうがよい結果になるという意味を表します。
lose-lose(両方が負ける)
「lose-lose」は、「win」の反対語である「lose」を重ねて、「自分も相手も負ける」という意味を表します。
相手を勝たせないために、相手を引きずり落して、自分も負けるという関係性を表す表現で、「win-win」の反対語として、わかりやすい表現です。
ウィンウィンの実現に必要なポイント
ウィンウィンの関係を目指すことは、ビジネスシーンで信頼関係を構築するためにも、重要な考え方です。
では、ウィンウィンを目指すためには、どのようなポイントに配慮すべきでしょうか。
ウィンウィンの実現に必要なポイントを見ていきましょう。
思いやりを忘れない
ウィンウィンの関係性を築くためには、相手を思いやる気持ちをもつことが大切です。
駆け引きをして、相手に無理やり納得してもらう関係性は、ウィンウィンの関係性とは言えません。
わだかまりを残さないためにも、お互いに意見を共有して、納得できるようなコミュニケーションをとりましょう。
ただし、自分や自社にも利益がある関係性を構築するためには、相手の立場になって考えるだけでなく、しっかりと自分の意見を持ち、伝える姿勢も大切です。
自分の意見を明確に提示すれば、相手にどのような結果を求めているのかを伝えられるので、お互いが納得のいく着地点を見いだしやすくなるでしょう。
違う価値観を認める
ウィンウィンの関係性を築くためには、相手との違いを認める必要もあります。
相手との違いを受け入れられないと、話し合いが思うように進まなくなるでしょう。
価値観の違いを認めるためにも、そもそも相手はどのような価値観があるのか、どのような譲れないポイントがあるのか、相手の考え方を探っていく姿勢が重要です。
ウィンウィンはお互いの利益を大切にする
自分と相手の双方に利益がある状態を表す「ウィンウィン」という言葉は、ビジネスシーンに限らず、日常生活の気軽な会話でも使われます。
正しい意味と使い方を覚え、円滑なコミュニケーションの実現を目指しましょう。
ウィンウィンの関係性を実現するためには、一方的に自分の意見や価値観を押し付けず、思いやりをもった接し方が大切です。
自分の意見をしっかりと持ちながら、相手の立場や価値観に寄り添って、お互いに利益がある関係性を構築できるようにしましょう。
ビジネスシーンでウィンウィンの関係性を構築するためには、スムーズなコミュニケーションの実現も重要なポイントのひとつです。
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