「直談判」の意味とは?使い方と言い換え表現を例文付きで解説
目次
「直談判」は、「仲介者をいれずに直接相手と話し合う」という意味をもつ言葉で、正しく使わないと、トラブルになる危険性もある言葉です。
正しい意味と使い方を確認し、円滑なコミュニケーションを目指しましょう。
「直談判」の意味や使い方、言い換え表現を、例文を交えて解説します。
「直談判」の意味とは?
「直談判(じかだんぱん)」は、「仲介者を入れずに直接相手と話し合う」という意味がある言葉です。
なにか問題やトラブルが起きた際に、問題を起こした側と影響を受けている側で、直接話し合いをして解決を図るシーンなどで活用される表現です。
直談判をすると、相手と直接コミュニケーションを図れるようになるため、お互いに意見を共有しやすいメリットがあります。
「直談判」と「直訴」の違いについて
「直談判」と混同しやすい言葉として、「直訴(じきそ)」があげられます。
「直訴」は、「上の立場の人に対して手続きをせず、直接訴えにいく」という意味がある言葉です。
たとえば、直属の上司でなく、いきなり社長に意見を伝えに行くことが、「直訴」の例に当てはまります。
通常、自分より上の立場の人に意見を伝える場合は、まずは直属の上司に伝え、上司からさらに上の立場の上司に伝えてもらうことが一般的でしょう。
そのため、このフローを無視した「直訴」は、失礼な対応だと思われてしまう可能性が高い行動です。
一方で「直談判」は、問題の当事者が話し合うシーンで活用される言葉です。
そのため、問題の当事者以外に意見を伝える「直訴」とは、活用シーンが異なることを覚えておきましょう。
「直談判」の使い方と例文
「直談判」の使い方を例文を交えて解説します。
直談判した
ビジネスシーンにおいては、 なにか社内で問題が起きた際に、上層部の上司や社長などに意見をする場面で、直談判を使うことができます。
- 部門内で問題が放置されていたので、解決に向けて管理職に直談判した。
- 社長に給料を上げてほしいと直談判した。
直談判する
業務の取引に関わるような場面でも、直談判を使うことができます。
- 取引の価格変更に納得がいかないので、取引先の責任者に直談判する。
- 契約内容に不満があったので、上の人に直談判した。
「直談判」の言い換え表現と類語
「直談判」の言い換え表現と類語を例文付きで解説します。
- 直訴
- 陳情
- 折衝
- 駆け引き
- 掛け合う
それぞれの意味と使い方を確認していきましょう。
直訴
前述した通り「直訴」は、「上の立場の人に対して手続きをせず、直接訴えに行く」という意味をもつ言葉です。
問題の緊急性や緊張感が高まった場面で使われることが多い表現です。
- 直属の社長秘書には伝えず、社内の不満を社長に直訴した。
- 新しい部署を設立すべきだと、社長に直訴する。
陳情
「陳情(ちんじょう)」は、「目上の人に対して、実情や心情を伝える」という意味をもつ言葉です。
政治家や国の機関に意見を伝えて、対処してくれるように働きかけるといった意味も含まれます。
- 社員たちの陳情を聞いた社長は、今後の改善策を模索するための会議を開いた。
- 現場の管理体制に問題を感じていたため、責任者に陳情した。
「直談判」は、話し合うという意味がありますが、「陳情」は、「実情や心情を伝える」という部分を重視する点でニュアンスが異なる表現です。
折衝
「折衝(せっしょう)」は、「お互いに利害が一致しない際に、折り合いをつけるために話し合いをする」という意味をもつ表現です。
ビジネスシーンでは、取引先との業務を円滑に進める際に使われることが多いです。
- 円滑に業務を進めるためにも、取引先との折衝が重要だ。
- 折衝をおこなうことで、問題解決の糸口を見つけた。
「直談判」の場合は、話し合いの結果、どちらかが有利になる可能性もありますが、「折衝」の場合は、お互いに利益がある着地点を探す点で異なります。
駆け引き
「駆け引き」には、「相手の対応の仕方を見ながら、こちらが有利になるように処置する」という意味があります。
ビジネスシーンにおいては、取引先との商談をおこなう場面などで、駆け引きをおこなうことがあります。
- 大口の契約を獲得するために、商談の場で駆け引きする。
- 取引先は駆け引きが上手なので、ウィンウィンな取引ができる運びにしたい。
「駆け引き」は、自分の利益を優先することに力を入れるというニュアンスが強い言葉です。
掛け合う
「掛け合う」は、「要求に関して先方と話し合う」という意味をもつ言葉で、相手にこちら側の要求を伝える際に用いることが多い表現です。
ビジネスシーンにおいては、取引先などに要求を伝える場面で使います。
- 新規事業の融資を受けられるように、営業担当者に掛け合う。
- 契約内容を変更してもらえないか、取引先に掛け合う。
「直談判」は、双方で話し合うニュアンスが強い表現ですが、「掛け合う」は、自分から相手に要望を伝えるニュアンスが強いです。
円滑な意見交換に「Chatwork」
「直談判」は、仲介者を入れずに直接相手と話し合えるというメリットがある一方で、話し合いの方法を工夫しないと、トラブルが発生する恐れもあります。
相手の立場を尊重しながら、まずは提案するなど、穏やかに話し合いができるように配慮しましょう。
仕事を円滑に進めたり、情報共有をスムーズにおこなうためには、気軽に意見を共有できる場を設けることが大切です。
このような意見交換をおこなう場として、ビジネスチャット「Chatwork」の活用がおすすめです。
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