「終日」の意味とは?使い方と注意点、類義語を例文付きで解説

公開日: 更新日:
ビジネスチャット
  • facebookシェアボタン
  • Xシェアボタン
  • はてなブックマークボタン
  • pocketボタン
「終日」の意味とは?使い方と注意点、類義語を例文付きで解説

目次

「終日」という言葉を使ったことがある人は多いと思いますが、正しい意味を知っていますか。

「終日」は、「一日中」という意味がある言葉で、「終日不在」や「終日運休」といった使い方がされます。

人によっては、「終日」の受け取り方が異なる可能性もあるため、使用する際は、ミスコミュニケーションの原因にならないように注意が必要です。

「終日」の意味の使い方と注意点、類義語を例文付きで解説します。

「終日」の意味とは?

「終日」は、「一日中」や「朝から晩まで」という意味がある言葉です。

「日」には、「太陽が出ている間」という意味、「終」には「終わりまで」という意味が含まれています。

「終日」は、特定の時間の決まりがある言葉ではないため、状況や人によって、「終日」の捉え方は異なります。

使用する際は、認識に違いが生まれないように注意が必要です。

「終日」の読み方

「終日」の読み方は、「しゅうじつ」です。

また、「しゅうじつ」以外にも、「ひもすがら(ひすがら)」「ひねもす(ひめもす)」という読み方をすることもあります。

難しい読み方は、あくまでも古い時代に使われていた言葉になるので、「しゅうじつ」と読むことが一般的です。

「終日」の語源

「終日」は、中国から伝わった言葉といわれています。

「終日」の読み方のひとつである「ひねもす」は、元から日本に存在した言葉でした。

これに、漢字と「しゅうじつ」という読み方が、中国から伝わったとされています。

ちなみに「ひねもす」は、「朝から晩まで」という意味があります。

「ひねもす」と「終日」が同じ意味合いになることから、現代のように漢字の読み方に、「しゅうじつ」と「ひねもす」が追加されたと考えられています。

「全日」との違い

「終日」と混同しやすい言葉として、「すべての日」や「毎日」という意味がある「全日」があげられます。

「終日」は、「1日24時間のうち、どこかの時間帯」を指しますが、「全日」は、「該当する日程すべて」を指すという違いがあります。

たとえば、7日間のイベントが開催される場合、「全日」は、7日間すべてを指します。

「一日中」という意味では同じように感じますが、異なる意味を表す言葉のため、混同しないように注意しましょう。

終日 7日間のうちのどこかの1日・時間帯
全日 7日間すべて

「終日」のシーン別の意味

「終日」は、活用シーンや場面によって、細かい意味が異なる言葉です。

ミスコミュニケーションを防ぐためにも、「終日」のシーン別の意味を確認していきましょう。

ビジネスシーン

ビジネスシーンにおける「終日」は、始業時間から終業時間までのことを指します。

たとえば、8時30分から勤務時間がはじまり、17時に勤務時間が終わる場合、この勤務時間内が「終日」に当てはまります。

ただし、勤務形態や働き方に応じて、勤務時間は異なるため、本人が出社してから退勤するまでの時間を指すこともあります。

企業によって就業時間は変わるため、「終日」の時間帯に決まりがないことも押さえておきましょう。

店舗

店舗における「終日」とは、営業の開始から終了までの時間のことを指します。

たとえば、午前10時に開店して、19時に閉店する場合、この営業時間内が「終日」になります。

また、24時間営業のことを「終日」と呼んでいるケースもあります。

公共機関

公共機関における「終日」とは、始発から終電までの時間のことを指します。

たとえば、電車の始発が5時30分、終電が23時30分の場合、この時間内が「終日」に当てはまります。

公共機関では、前日や当日の天気などにより「終日」の状況は変わるため、最新情報を確認するようにしてください。

日常生活

日常生活における「終日」とは、起床してから就寝するまでの時間のことを指します。

たとえば、10時~22時まで勉強を続けていた場合、「終日勉強をしていた」という使い方ができます。

ビジネスシーン 始業時間から終業時間まで
店舗 営業開始から営業終了まで
公共機関 始発から終電まで
日常生活 起床から就寝まで

ビジネスでの「終日」の使い方と例文

ビジネスシーンでの「終日」の使い方を解説します。

  • 終日可能
  • 終日仕事
  • 終日不在
  • 終日運休
  • 終日営業

例文を参考に、ぜひ活用してみてください。

終日可能

「終日可能」とは、「勤務時間中であれば対応できる」という意味を示す表現です。

ただし、相手の失礼にならないように、営業時間外に仕事の対応や連絡を催促するのは控えましょう。

  • メールでの返信対応は、終日可能です。
  • 会議の打ち合わせについて、来週の金曜日なら終日可能です。

ただし、人によっては「終日」を、24時間や深夜0時までだと勘違いする可能性もあります。

相手に誤解を与えないためにも、事前に「x時からx時まで対応できます」と、明確に伝えておくことが好ましいでしょう。

>業務時間外の電話が問題になる理由に関する記事はこちら

終日仕事

「終日仕事」とは、「朝から晩まで仕事をする」という意味です。

仕事に追われているときなど、忙しい場面で使われる表現です。

  • 長期休暇にはいるため、終日仕事をして終わらせた。
  • 納品日が近いため、終日仕事に追われた。

終日不在

「終日不在」とは、「一日中会社にいない」という意味で、たとえば、出張中や休暇中で、会社とは別の場所にいるときに使う表現です。

連絡したい相手が終日不在の場合は、翌日に折り返すかメールで要件を伝えるようにしましょう。

  • 明日は出張のため、終日不在にしております。
  • x日は終日不在です。なにかございましたら携帯電話にご連絡をいただけると幸いです。

終日運休

「終日運休」は、交通機関において、「最初から最後の便まで運休する」という意味です。

自然災害やトラブルなどが起きた際に、公共機関が止まる場面で使われることが多いです。

  • 明日は台風の影響により、終日運休の見込みです。
  • 本日の大雨の影響により、○○線は終日運休です。

終日営業

「終日営業」とは、「営業時間内はオープンしている」、または、「24時間営業」という意味を表す表現です。

  • 駅前の店舗は、終日営業しているお店が多い。
  • あの店舗は終日営業で、終電を逃したときに入れるのがありがたい。

「終日営業」は、「24時間営業」のニュアンスが強い言葉です。

そのため、24時間営業以外の意味で使う際は、注意をしないと、勘違いをされてしまう可能性があります。

営業時間について聞かれた際は「x時からx時まで営業しています」などと明確に伝えるほうが、トラブルを予防できます。

「終日」を使うときの注意点

「終日」は、ここまで確認してきた通り、特定の時間帯を指す言葉ではないため、注意して使わないと、ミスコミュニケーションの原因になる可能性があります。

円滑なコミュニケーションを実現するためにも、「終日」を使うときの注意点を確認していきましょう。

時間帯の受け取り方が変わる

「終日」は、特定の時間帯を指す言葉ではないため、人によって時間帯の受け取り方が異なります。

「終日と聞いたから、0時までだと思っていた」など、勘違いからトラブルの発生につながる可能性もあります。

トラブルを防ぐためには、「x時からx時まで」「x日の0時まで」など、時間帯を明確に伝えることが大切です。

終日中は誤用になる

「終日」を「終日中」という使い方をする人がいますが、これは間違いです。

「終日」は、その言葉自体に「一日中」という意味があるため、「中」をつけると重複してしまいます。

「終日」の言い換え表現と類義語

最後に、「終日」の言い換え表現と類義語を紹介します。

  • 四六時中
  • 一日中
  • 昼夜
  • いつでも

相手や状況に応じて、適切な表現を活用できるように、それぞれの言葉の意味と使い方を確認していきましょう。

四六時中

「四六時中」には、「一日中」や「いつも」という意味があります。

「終日」には、時間帯の決まりはありませんが、「四六時中」は24時間を指すという点で異なります。

  • 四六時中、仕事に追われているので休む暇がありません。
  • 試験に向けて四六時中、勉強に励んでいます。

一日中

「一日中」には、「まる一日」や「朝から晩まで」という意味があります。

「終日」はビジネスシーンで使われることが多く、「一日中」は、自分のことを指すときに使われることが多いです。

  • 一日中電話が鳴り続けたので、今日の仕事は全然終わっていない。
  • 会議室にこもり、一日中企画について考えた。

昼夜

「昼夜」は、「いつも」や「昼と夜」という意味がある言葉です。

物事に没頭して取りかかるときなどに使われることが多いです。

  • 忙しい時期は、昼夜を問わずに働いた。
  • 昼夜を問わずに熱中してしまい、体調を崩してしまった。

いつでも

「いつでも」には、「どんなときでも」や「つねに」という意味がある言葉です。

  • 資料をお送りいたします。いつでも構いませんので、お手すきの際にご確認ください。
  • 応募企画のラフ案についてですが、急ぎではないのでいつでも大丈夫です。

「いつでも」は、「終日」と同じく、相手によって受け取り方が異なる可能性が高い表現です。

明確に行動してほしいときは、事前に締め切りの日時などを伝えておくようにしましょう。

円滑な情報共有に「Chatwork」

「終日」は、端的に情報共有ができる便利な言葉ですが、時間帯に明確な決まりがないため、人によって、捉え方が異なる可能性があります。

ミスコミュニケーションや誤解を防ぐために、ビジネスシーンでは、明確な時間帯を伝えるようにしましょう。

ビジネスシーンの情報共有をスムーズに簡単におこなう方法として、ビジネスチャット「Chatwork」の活用がおすすめです。

「Chatwork」は、チャット形式でコミュニケーションがとれるビジネスツールで、社内はもちろん、無料で社外とも活用することができます。

チャット機能とは別に、タスク管理機能も搭載されているため、締切や納期など、伝達漏れやミスコミュニケーションが生じやすい時間管理も簡単におこなうことができるでしょう。

ビジネスシーンのコミュニケーション円滑化に「Chatwork」をぜひご活用ください。

  今すぐChatworkを始める(無料)

Chatwork(チャットワーク)は多くの企業に導入いただいているビジネスチャットです。あらゆる業種・職種で働く方のコミュニケーション円滑化・業務の効率化をご支援しています。

Chatwork新規登録

ビジネスチャットとは?効果が簡単にわかる!
マンガでわかる!「ビジネスチャット」
ダウンロード
Chatwork

Chatwork

Chatworkのお役立ちコラム編集部です。 ワークスタイルの変化にともなう、働き方の変化や組織のあり方をはじめ、ビジネスコミュニケーションの方法や業務効率化の手段について発信していきます。


>お役立ちコラムのコンテンツポリシーはこちら

  • facebookシェアボタン
  • Xシェアボタン
  • はてなブックマークボタン
  • pocketボタン

ビジネスチャットの関連記事