「運びとなりました」の意味とは?ビジネスでの正しい使い方を例文付きで解説
目次
ビジネスシーンで、「○○の運びとなりました」という表現を使ったり、聞いたりしたことがある人は多いでしょう。
「運びとなりました」は、物事を報告する際に使われる表現です。
「運びとなりました」の正しい意味や使い方を、例文をあわせて解説します。
「運びとなりました」の意味
「運びとなりました」は、「決定した」「決まった」ことをやわらかく伝えることができる表現です。
「運び」には「物事を滞りなく前に進める」という意味があり、これに、「となりました」を組み合わせることで、ある段階に至ったことを報告する表現となります。
「運びになりました」との使い分け
「運びとなりました」と「運びになりました」の使い分け方を知っていますか。
「運びになりました」は、物事の進捗についての意味をもち、結果を報告する表現として使われ、話し言葉で使われることが多い表現です。
一方で、「運びとなりました」は、ややフォーマルな印象を与える表現のため、ビジネスシーンなどで使われることが多いです。
シーンによって、ふたつの言葉を使い分けるようにしましょう。
運びとなりました | フォーマル・かしこまった印象を与える表現 |
---|---|
運びになりました | カジュアル・話し言葉で使われる表現 |
「運びとなりました」の活用シーンと例文
「決定」や「決まったこと」を、ややフォーマルな印象で伝えることのできる「運びとなりました」は、具体的にどのようなシーンで活用される表現でしょうか。
4つの活用シーン別に、使い方を解説します。
- 退職の報告
- 転職・転勤の報告
- サービス終了の報告
- 結婚の報告
例文とあわせて、使い方を確認していきましょう。
退職を報告するシーン
退職を報告するシーンで、「運びとなりました」を使うことがあります。
退職する日付と一緒に、「退職する運びとなりました」と伝えるようにしましょう。
- 私事ではございますが、x月x日をもちまして、退職する運びとなりました。
- 本日をもちまして、退職させていただく運びとなりました。
転職・転勤を報告するシーン
退職と同様に、転職や転勤を報告するシーンでも「運びとなりました」を使うことができます。
感謝を伝えるためにも、取引先や上司に、転職や転勤を報告することがあるでしょう。
「運びとなりました」を使うことで、丁寧な印象を与えることができます。
- このたび、福岡支社へ異動する運びとなりました。長らくのお付き合い、誠にありがとうございました。
- 大阪支社へ転勤する運びとなりました。
- 本日付けで退職し、転職する運びとなりました。
サービスの終了を報告するシーン
「運びとなりました」は、個人的なこと以外にも、会社の決定事項や進捗を報告する際に用いる表現です。
「希望とは異なる結果である」というニュアンスも含まれるため、サービスの終了など、ネガティブな報告にも使うことができます。
- 誠に勝手ながら、年内をもちまして、サービスを終了する運びとなりました。
- 約10年にわたりサービスを続けて参りましたが、x月x日をもちましてサービスを終了する運びとなりました。
- 新プロジェクト進行により、現在の業務は一時中断する運びとなりました。
結婚を報告するシーン
ビジネスシーン以外にも、プライベートの結婚を報告する際に、「運びとなりました」を使うことがあります。
職場など、社内の人に結婚の報告をする際によく使われます。
冒頭に「私事ではございますが」と付け加えると、より丁寧な言い回しにすることができます。
- 私事ではございますが、x月x日に結婚する運びとなりました。
- このたびご縁があり、結婚する運びとなりました。
- 来月めでたく営業1課の○○さんと結婚する運びとなりました。
「運びとなりました」を使う際の注意点
「運びとなりました」は、間違った使い方をすると、相手を不快にさせてしまう可能性がある表現です。
円滑なコミュニケーションを実現するためにも、「運びとなりました」を使う際の注意点を確認していきましょう。
- 重要な事項にのみ使用する
- 一方的な印象を与えないようにする
- 多用を避ける
それぞれ詳しく解説します。
重要な事項にのみ使用する
「運びとなりました」は、重要な事項にのみ使用するようにしましょう。
結婚や退職などは別として、休みや遅刻などの個人的な報告に使うのには、適さない表現です。
聞き手に大げさな印象を与えることになってしまうため、使用する際は注意が必要です。
一方的な印象を与えないようにする
相手に一方的な印象を与えないように注意を払うことも大切です。
「運びとなりました」と言い切ってしまうと、勝手に決定したと誤解を与える可能性があります。
一方的な印象を与えないためにも、報告する内容に応じて、言い換え表現を活用するようにしましょう。
多用は避ける
「運びとなりました」の多用は避けましょう。
変更点が多い状況自体が、ビジネスシーンではマイナスな印象を与える可能性があります。
「運びとなりました」は、意外な結果になったというニュアンスを含む表現のため、何度も連続して使うことで、相手に不信感を抱かせてしまう可能性があります。
「運びとなりました」の類義語・言い換え表現
進捗や決定を伝える表現である「運びとなりました」は、ビジネスシーンにおいて、やや曖昧な印象を与える場合もあるでしょう。
円滑なコミュニケーションを実現するためには、相手や状況に応じて、適切な表現を用いることが大切です。
本記事では、「運びとなりました」の言い換え表現を3つ紹介します。
- 変更されました
- 決定されました
- ○○の次第です
それぞれの言葉の意味や使い方を解説します。
変更されました
「運びとなりました」には、元々の予定とは変わるという意味があり、「変更」には、決められた物事などを変えるという意味があるため、言い換え表現として使用できます。
変更された内容を強調して伝えたい際には、「変更されました」という表現の方が伝わりやすいでしょう。
決定されました
「決定されました」は、「運びとなりました」よりも、断定的な印象を与えたい際に便利な言い回しです。
「決定」には、物事がはっきり決まるという意味があります。
「すでに決定された事項であり、変更が認められない」といったニュアンスを伝えたいときにも使用できる表現です。
○○の次第です
「運びとなりました」は、なりゆきや経緯を表す「○○の次第です」と言い換えることもできます。
経緯を含め、状態の変化を目上の相手に伝えたい際などに適切な表現で、かしこまった言い回しになるため、取引先との会話などでも使うことができます。
スピーディな情報共有に「Chatwork」
「運びとなりました」は、進捗や決定事項をやわらかい印象で伝えることができる表現です。
誤った使い方をして、相手に失礼な印象を抱かせないためにも、正しい使い方や注意点、ポイントを確認しておきましょう。
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