「重複」の意味は?正しい読み方、使い方を例文付きで解説
目次
「重複」とは「複数の物事が重なる」という意味です。
本来は「ちょうふく」と読みますが、現代では「じゅうふく」という読み方をすることもあります。
ビジネスにおいては、本来の読み方である「ちょうふく」を使うほうがよいでしょう。
実際に活用するためにも、重複の使い方を例文付きで解説します。
「重複」の意味とは?
「重複」とは「複数の物事が重なる」という意味です。
たとえば、同じ書類を間違えて2回送ってしまうといった例があげられます。
「重」には「かさなる」という意味、「複」には「ふたつ以上のものがかさなる」という意味があります。
「重複」は、本来は1回で意味が伝わるところを、2回重ねて伝えてしまうという意味合いで使います。
「重複」の正しい読み方
本来「重複」は「ちょうふく」と読みます。
ただ、現代では「じゅうふく」という読み方をするケースもあります。
現代では、慣用読みとして「じゅうふく」の読み方で受け取られるケースも多く、どちらの読み方でも使うことができます。
ただ、ビジネスシーンにおいては、本来の「ちょうふく」という読み方を使うほうがよいでしょう。
「重複」を使うときの注意点
「重複」を使う際は、二重表現に注意しましょう。
たとえば「重複表現が重なる」は「重複」と「重なる」の表現が二重になってしまいます。
同じ意味の言葉は、ひとつだけで伝わるので使わないようにしましょう。
「重複」の使い方と例文
「重複」の言葉は、動詞のみで使う場合と、名詞と組み合わせる場合の使い方があります。
実際に活用するためにも「重複」の使い方と例文を解説します。
動詞の「重複」の使い方
「重複」は、動詞としてそのまま単体で使うことができます。
- 企画の資料ですが、前回の内容と一部重複しています。
- 誤って2回ボタンを押してしまい、予約が重複してしまった。
名詞と組み合わせた「重複」の使い方
「重複」は、名詞とほかの言葉と組み合わせて使うことができます。
- 重複メールを送信してしまった。
- 頭痛が痛い」は、重複表現に当てはまります。
「重複」の類語
言い換える際の表現を知るためにも「重複」の類語について、例文を含めて見ていきましょう。
言い換え表現には以下のようなものがあります。
- 繰り返し
- ダブり
- 二重
それぞれの意味と使い方を紹介します。
繰り返し
「繰り返し」には「何度も同じことをおこなう」という意味があります。
ただ「重複」には「複数の物事が重なる」という意味があるため、「何度も同じことをおこなう」という意味ではありません。
似ているように思えますがそれぞれ意味が違うため、それぞれの場面に応じて使い分けましょう。
- 間違って同じ表現を繰り返してしまう。
- すでに話していた内容を繰り返し伝えてしまった。
ダブり
「ダブり」には「物事が重複すること」という意味があります。
「重複」と意味合いはほとんど変わりません。
- 商品を2回発送してしまい、ダブりが発生した。
- 2回注文してしまい、備品のダブりが発生している。
ただし、ビジネスの取引先などに「ダブり」を使うと、丁寧に聞こえずに失礼な印象を与えてしまうことがあります。
「繰り返し」や「二重」など、別の表現に言い換えるようにしましょう。
二重
「二重」には「同じことがふたつ重なること」という意味があります。
「重複」と意味合いは同じなので、「二重」は言い換える際の表現として使えます。
- まだ発注していないと思い、二重で注文してしまった。
- メールを二重に送信してしまわないように注意する。
「重複」の対義語
「重複」の対義語には、以下のようなものがあります。
- 単一
- MECE(ミーシー)
- ユニーク
それぞれの意味と使い方を解説します。
単一
「単一」には「ひとつであること」という意味があります。
「重複」は「複数の物事が重なる」という意味があるので、「単一」は対義語に当てはまります。
- この割引は単一商品の購入が対象となる。
- この商品は単一で発注しなければいけない。
MECE(ミーシー)
「MECE(ミーシー)」には「互いに重複せず、モレやダブりがない状態」という意味があります。
ビジネスで使う機会が多い言葉で、重複している部分をシンプルにまとめることで、問題を俯瞰して見ることができます。
- MECEな思考を取り入れる
- 目の前の課題だけでなくMECEな視点で考える
ユニーク
ユニークには「独特な」「重複のない」という意味があります。
マーケティング業界で、ユニークユーザーやユニークIDといった用語で使われることがあります。
- サイトの月間ユニークユーザーは好調に伸びている
- ユニークのIDで指標を管理する
「重複」は正しい読み方を使おう
本来の「重複」は「ちょうふく」と読みますが、現代では「じゅうふく」という読み方も広まっています。
ビジネスで活用する際は、本来の表現である「ちょうふく」を使いましょう。
言い換える表現としては「二重」などが使えます。
相手や状況に合わせて使い分けることで、コミュニケーションを円滑に進めやすくなります。
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