「先般」の意味とは?定義や「先日」との違い、使い方を解説

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「先般」の意味とは?定義や「先日」との違い、使い方を解説

目次

「先般」は、メールや文書でみる機会が多い言葉ですが、「先般」の意味そのものや「先日」との違いまで把握している人は少ないかもしれません。

「先般」とは、現時点から近い過去を表す言葉で、時間経過としては「先日」に最も近い意味合いとなります。

「先般」の意味や使い方、「先日」「過日」など類語との違いを解説します。

「先般」の意味とは

「先般」は、「現在に近い過去のある時点」を意味する言葉で、「せんぱん」と読みます。

「先般」の「先」は、「現在からそう遠くない過去」を意味し、「般」は「ある局面」や「回」を表します。

「先般」は、「この前」や「この間」という「時点」を指す言葉のため、「期間」を指す言葉としては使えません。

「先般」と類語との意味の違い

「先般」には「先日」「過日」「昨今」という類語がありますが、意味やそれぞれの言葉が指す期間に違いがあります。

「先般」と類語がそれぞれ指すだいたいの期間を、下表にまとめました。

    
言葉 期間
先般 1週間前~1か月前
先日 2、3日前~1週間前
過日 2、3日前~1か月前
昨今 1か月前~数年前

「先般」と類語が指す期間は明確に決められておらず、人によって使われ方がさまざまです。

そのため、上表に示した期間は目安として覚えておき、相手の言葉から指している期間を読み取りましょう。

「先般」と類語の意味の違いについて詳しく解説します。

「先日」との違い

「先日」は、「先般」と同様に「現在に近い過去のある日」や「この間」を意味する言葉で、だいたい2、3日前から1週間前を指して使われます。

「先日」は「先般」よりも柔らかい表現のため、口頭や文章などを問わず、幅広いビジネスシーンで活用できます。

「先日」と「先般」の意味は同様ですが、「先日」は「日付」に、「先般」は「内容」に重点がおかれている印象を受けるため、言葉を選ぶ際には意識するとよいでしょう。

たとえば、「先日お送りしました見積書ですが、ご検討のほうはいかがでしょうか?」と「先般お送りしました見積書ですが、ご検討のほうはいかがでしょうか?」の場合、「先日」のほうが「日付」が強調されている印象を受けます。

「過日」との違い

「過日」は「過ぎた日」や「先日」を意味する言葉で、だいたい2、3日前から1か月前を指して使われる傾向があります。

「過日」という言葉は、主にメールや手紙などの書き言葉として使われるため、話し言葉として使うと相手に違和感を与えるかもしれません。

「先般」と比べて、「過日」は指している期間が長い点に違いがあります。

「昨今」との違い

「昨今」は、「このごろ」や「近ごろ」を意味し、だいたい1か月前から数年前を指す言葉として使われます。

「昨今」は「このごろ」などの「ある期間」を表すため、「時点」を表す「先般」とは意味や使い方が異なります。

たとえば、「昨今は景気が悪い」と使った場合の意味は「このごろは景気が悪い」ですが、「先般は景気が悪い」と使うと「この間は景気が悪い」と表されるため、相手に意味が伝わらない可能性が高いです。

>昨今の使い方に関する記事はこちら

「先般」の活用シーン

「先般」は、やや堅い印象を相手に与えるため、主に書き言葉で使われ、日常会話で使われるシーンはあまりありません。

ビジネスシーンでは、かしこまったメールや案内状などで使われるほか、目上の相手に対して丁寧な言葉で話す際にも使用する場合があります。

親しい間柄での会話で使用すると堅苦しく、距離がある印象を受けやすいので、相手やシーンによって使い分けましょう。

「先般」の使い方と例文

「先般」は、目上の相手に使う言葉のため、上司や取引先、顧客などへのメールや文書内で使えます。

たとえば、次のような使い方ができるでしょう。

  • 先般の会議の議事録を配布します。
  • 先般のお知らせのとおり、本日をもって締め切らせていただきます。
  • 先般ご案内しました件について、ご確認いただけましたか?
  • 先般の説明会へのご参加、誠にありがとうございました。
  • 先般の打ち合わせで出た意見をまとめました。

「先般」を使用する際の注意点

過去を表す「先般」に対して、現在を意味する「今般」という表現もあります。

「このたび」と同じ使い方で、直近を表す書き言葉として使われるシーンが多いでしょう。

「先般」と「今般」が混同しないように注意が必要です。

これ以外にも「先般」を使用する際の注意点がいくつかあるので、紹介していきます。

日時が明確な場合は使わない

「先般」は、「この前」「この間」のように日時を特定しない表現であり、明確な日時を表さない場合に使用される言葉です。

そのため、日時が明確な場合には使わないようにしましょう。

ビジネスシーンでは、明確な日時を示したほうが相手に信頼されるケースもあります。

たとえば、「先般の会議の資料です」と言うよりも「一昨日の会議の資料です」と表現した方が相手に伝わりやすく、どの会議の資料か明確です。

会議の多い相手の場合、丁寧な表現をされた方が好印象を抱き、信頼感が高まると考えられます。

親しい間柄では使わない

「先般」は、かしこまった表現のため、親しい間柄では使いません。

「先般」は目上の人にも使える言葉ですが、仲のよい同僚に使うと距離感があるように思われる恐れがあります。

同僚や仲のよい上司などには、「先般」ではなく「先日」や「この間」といった堅苦しくない表現を使いましょう。

正しい日本語でのコミュニケーションに「Chatwork」

「先般」は、「現在に近い過去のある時点」を意味する言葉で、「先日」や「過日」などの類語もあります。

「先般」と類語は同様の意味の言葉もありますが、指す期間に違いがあったり、使い方が異なったりする言葉もあるため、気をつけて使いましょう。

正しい日本語でスピーディーなコミュニケーションには、ビジネスチャット「Chatwork」の活用をおすすめします。

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>Chatworkのファイル共有機能に関する記事はこちら

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