「フィックス」の意味とは?ビジネスでの使い方や業界別の意味を解説
目次
「フィックス」は、ビジネスシーンにおいて「最終決定」を意味する言葉です。
ITや映像、建設業界などの業界別では「フィックス」の意味合いが異なって使われるため、意味や使い方を理解し、正しく使うことが大切です。
本記事では「フィックス」の意味や使い方を業界別に解説します。
また、「フィックス」の言い換え表現と対義語も紹介しているため、あわせて確認しておきましょう。
「フィックス」の意味とは
「フィックス」は、「固定する」「決定する」「修正する」などを意味する言葉で、英語では「fix」と表記します。
ビジネスシーンでは、条件や要件、日程や内容などが「最終決定」や「確定」した場合に使われます。
「フィックス」は、ITや映像、建築業界などによって意味合いが異なるため、使用する際には注意が必要です。
シーン・業界別の「フィックス」の意味
「フィックス」は使うシーンや業界によって意味が異なります。
- ビジネスシーン
- IT業界
- 映像業界
- 建築業界
- 美容業界
それぞれの使い方と意味について正しく理解できるように、確認しておきましょう。
ビジネスシーン
ビジネスシーンにおける「フィックス」は、一般的に「最終決定」や「決定」を意味します。
日常的に使いやすい意味をもつ言葉のため、さまざまなビジネスシーンで使われます。
たとえば、会議で決定事項を伝えるときや日時を決定するとき、決定事項かを確認するときなどで使える言葉です。
また、チェックが完了して決定稿となった書類などを「フィックス版」と呼ぶこともあります。
IT業界
IT業界では、「フィックス」を「修正」の意味で使います。
たとえば、プログラムの不具合やバグを修正することを「バグフィックス」といいます。
映像業界
映像業界で使われる「フィックス」の意味は、「固定」です。
テレビや映画の撮影などで、カメラを固定したまま撮影することを「フィックスショット」や「フィックス撮影」といいます。
建築業界
建設業界で使われる「フィックス」は、「固定」を意味します。
建物に固定で設置される設備を指し、たとえば、壁に直接はめ込まれて開閉できない「はめ殺し窓」のことを「フィックス窓」といいます。
美容業界
美容業界における「フィックス」の意味は、「固定」です。
化粧をしたあと、化粧がくずれないように固定する目的で吹き付けるミストを「フィックスミスト」といいます。
ビジネスにおける「フィックス」の使い方と例文
「フィックス」は以下のようなさまざまなビジネスシーンで使うことができます。
- 企画を「フィックス」する
- 日程・期限を「フィックス」する
- 条件や要件を「フィックス」する
- 価格を「フィックス」する
シーン別の使い方と例文をご紹介します。
企画を「フィックス」する
プロジェクトなどの企画内容が固まったときに使用します。
最終版を「フィックス版」と表現することもあります。
- 来週のミーティングで新プロジェクトの企画をフィックスしましょう。
- こちらがフィックス版の企画提案書です。
日程・期限を「フィックス」する
会議や研修の日程や、プロジェクトの期限などを最終決定する(した)ことを伝える際に使用します。
- 来週の水曜日、プロジェクトの期限をフィックスしましょう。
- 次の会議日程がフィックスしたので、参加者にメールでお知らせします。
条件や要件を「フィックス」する
取引条件・納期・支払い条件などの契約内容が確定したときに使います。
- 支払い条件をフィックスしたら、財務部門に最終確認を依頼します。
- 顧客との契約条件をフィックスしたので、契約書の準備をお願いします。
価格を「フィックス」する
新商品の価格が確定した際や、販売戦略の見直しをおこなう際に使用します。
- 新商品の販売価格をフィックスしたので、戦略を練り直しましょう。
- 卸売価格をフィックスする前に、改めて市場調査をおこなった方がよいのではないでしょうか。
「フィックス」の類語・言い換え表現
ビジネスシーンにおける「フィックス」の言い換え表現として、「確定」があげられます。
「確定」は、「しっかり決まること」や「決めること」を意味する言葉です。
「フィックス」を「確定」に言い換えた場合の例文は次のとおりです。
- 確定事項のため変更できません
- 取引先との会食の日を確定します
- 確定したスケジュールを共有します
- 会議の日付を確定してもよろしいでしょうか?
- 参加者はこちらで確定でしょうか?
業界によって意味合いが異なる「フィックス」という言葉は、社外の人に対しては使わないほうがいいかもしれません。
意味の認識がお互いに異なるまま使ってしまうとスムーズなコミュニケーションをとれないおそれがあるため、言い換え表現を使うか、「決定」「固定」「修正」など日本語ではっきりと伝えることをおすすめします。
「フィックス」の対義語
「フィックス」の対義語は「ペンディング」で、「保留」や「先送り」「未決」という意味があります。
「ペンディング」は、英語で「ぶら下がる」という意味がある「pending」が語源です。
ぶら下がる状態が比喩として「宙ぶらりん」をあらわすようになり、「保留」「未決」という意味で使われるようになりました。
「ペンディング」は、下記のように使います。
- その案件はペンディングにします
- 考案した企画がペンディングになりました
- ペンディングになっていた案件を進めます
「フィックス」を使う際の注意点
ビジネスでは「最終決定」「確定」を意味し、さまざまなシーンで活用できる「フィックス」ですが、実際に使う際にはいくつか注意点があります。
社外や取引先の人へは積極的に使わない
前述のとおり、フィックスは業界によって意味合いが異なります。
取引先やお客様が自分と同じ意味合いで理解しているとは限りません。
社外の人や、普段やりとりが少ない相手には、言い換え表現や日本語を使うなど、誤解を招かないように心がけましょう。
カタカナ用語を使いすぎると認識相違につながる場合がある
カタカナのビジネス用語は馴染みのない言葉も多いため、相手に伝わりにくいことも多いでしょう。
また、カタカナ用語を使いすぎると相手に不快な思いを与えかねません。
認識の齟齬が生まれる可能性もあるため、あまり多用せずに相手に正しく伝わる言葉を意識しましょう。
スムーズな意思疎通に「Chatwork」
「フィックス」は、ビジネスシーンにおいて「最終決定」を意味しますが、ほかの業界では「固定」や「修正」を意味する場合もあるため、使う際には注意が必要です。
フィックスした事項をスムーズにメンバー間で共有・確認するために、チャット形式で気軽にコミュニケーションをとれるビジネスチャット「Chatwork」の活用をおすすめします。
チャットコミュニケーションは、メールや電話のように構えることがないため、物事を伝えやすいです。
グループチャットでファイル添付機能を利用し、フィックス版の資料を送信すれば、一人ひとりに配布して回らなくてもオンライン上で一度に情報共有できます。
情報共有や意思疎通をスムーズにおこなえるビジネスチャット「Chatwork」の導入をぜひご検討ください。
Chatwork(チャットワーク)は多くの企業に導入いただいているビジネスチャットです。あらゆる業種・職種で働く方のコミュニケーション円滑化・業務の効率化をご支援しています。