「それでは」は敬語表現?意味やビジネスにおける使い方と類語を解説【例文付き】
目次
「それでは」は、話題を切り替えたり、まとめたりする場面などに使える接続詞のことで、ビジネスにおける商談や会議の場でも使われる言葉です。
「それでは、次の議題に移りましょう。」「それでは、本日の会議を終了します。」というように使用します。
また、次の行動を示したり、前提となる条件から結論を導いたりする際にも使われます。
「そうしましたら」「では」などに言い換えることもできます。
本記事では、「それでは」の意味と使い方、類語・言い換え表現を例文付きで解説します。
「それでは」の意味とは?
「それでは」の意味とは、前に示した事柄を受けて、疑問や意思などを伝える際に使う接続詞です。
たとえば、話題を切り替えるときや前の話題について意見を伝える際などに使います。
プライベートの場だけでなく、ビジネスでも使う言葉で対面やメールの両方で利用できます。
「それでは」は敬語表現ではないが目上の人にも使える
「それでは」は敬語ではありませんが、同僚や後輩だけでなく、目上の人にも使える言葉です。
たとえば、上司や取引先に伝えても失礼にならないので、ビジネスでも問題なく使えます。
ただ、もう少し丁寧な言い回しにしたい場合は「そうしましたら」などの表現に言い換えるとより丁寧に聞こえるでしょう。
ビジネスにおける「それでは」の使い方と例文
ビジネスでは、話題を切り替える場面や意見などを伝える場面で「それでは」を使います。
- 話題を切り替える場面
- 意見などを伝える場面
- あいさつする場面
実際の活用シーンをイメージするために、「それでは」の使い方と例文を見ていきましょう。
話題を切り替える場面
「それでは」は、現在の話題を切り替えて、別の話題にしたい場面で使えます。
ビジネスにおいては、会議や商談で次の話題に変えたい場面などで使うことが多いです。
一度流れを切りたい場面にも使えるので、思うように話題が進まない際に、場の雰囲気を変えられるというメリットもあります。
- それでは、そろそろ解散といたしましょう。
- それでは、本日のテーマをお伝えいたします。
意見などを伝える場面
「それでは」は、相手の意見を聞き取り、意見の判断を伝える際に使えます。
ビジネスでは、何かの提案や方針に対して、同意して次へ進める場面で使うことが多いでしょう。
- 特にこちらの内容で問題ございません。それでは、来月の納品で進めたいと思います。
- 投票結果は、A案の人数が最多でした。それでは、A案で企画を進めたいと思います。
あいさつする場面
「それでは」は、相手にあいさつする場面でも使えます。
あいさつに使う場合、前後に「お疲れさまでした」などの言葉を付け足すことも可能です。
- それでは、明日の会議でお会いしましょう。
- それではまた、来月末にお会いしましょう。お疲れさまでした。
「それでは」をビジネスメールに使う際の文例
ビジネスメールで「それでは」を使う際の文例を紹介します。
ビジネスメールを作成する際の参考にしてください。
△△株式会社
××部 ○○様
いつもお世話になっております。
会議の日時変更の件、承知いたしました。
また、変更日時の候補もいただきありがとうございます。
それでは、下記の日時でいかがでしょうか。
・●月●日(曜日)13:00~14:00
日時に問題がなければ、お手数をおかけいたしますが、ご返信をいただけますでしょうか。
お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
「それでは」の類語・言い換え表現と例文
「それでは」は、以下のような類語・言い換え表現があります。
- それでしたら
- そうしましたら
- では
- じゃあ
より丁寧な言い回しや、同僚や後輩などにも使えるカジュアルな言い方など、別の表現を見ていきましょう。
「それでしたら」
「それでしたら」は、前述の話題を受けて、相手に何か意見を伝える表現として使えます。
また、相手の意見に対して、何か別の提案を述べたい場面で使うことも可能です。
- それでしたら、担当の者に聞くのが確実かと思います。
- それでしたら、Aプランでご契約をいただくと、24時間体制でサポートを受けられます。
「そうしましたら」
「そうしましたら」は、前述の話題を受けて意見を伝える際に、より丁寧な言い回しで伝えられます。
- そうしましたら、○月○日に会議を変更いたします。
- そうしましたら、来週に最終確認のご連絡をさせていただきます。
「では」
「では」は「それでは」と同じ意味の使い方ができる言葉です。
柔らかい雰囲気で使えるので、堅苦しい言葉を使いたくない場面の使用に向いています。
ただし、「では」は口語表現(話し言葉)のため、目上の人に使うと軽い印象で失礼に聞こえることがあります。
目上の人に対しては「では」を使わず「それでは」という伝え方にするのが無難です。
同僚や後輩が集まる場など、カジュアルな雰囲気で話せる場のみに限定して使いましょう。
- では、○○さんにも伝えておきますね。
- では、資料の3ページ目をご確認ください。
「じゃあ」
「じゃあ」は「それじゃあ」を省略した言葉です。
カジュアルな雰囲気で話題の切り替えや意見などを伝えられます。
ただ「じゃあ」は口語表現なので、目上の人に使う際は「それでは」に言い換えると失礼な対応を避けられます。
基本的には、親しい同僚や後輩などに向けて使いましょう。
- じゃあ、あとでファイルを共有するね。
- じゃあ、部長にも企画の件を伝えておくよ。
「それでは」をビジネスで使う際の注意点
「それでは」には、話題を切り替える意味が含まれるので、場面に応じて慎重に使うことが大切です。
状況によっては、話題を切り替えたことに対して、相手から見たときに「話を聞いてくれない」と受け取られる可能性もあります。
たとえば、商談をしている際に、相手からの質問に答えないまま「それでは」という言葉を使うと、相手に「まだ話終わっていないのに失礼な態度だ」と思われるかもしれません。
「それでは」はビジネスでよく使われる機会が多い表現なので、状況に応じて正しく使うことが重要です。
ビジネス研修に「Chatwork」を活用しましょう
「それでは」を適切な場面で使えると、話題の切り替えが上手にできます。
相手とのコミュニケーションの活性化につながるので、会議や商談の流れをスムーズに進めやすくなるでしょう。
正しくビジネス用語を使うことができれば、円滑な意思疎通ができて場の雰囲気が良くなり、新しい契約の獲得につながるかもしれません。
新入社員や中途採用の社員にも、正しいビジネス用語を使ってもらうために、社内で情報共有を進めて教育を促しましょう。
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