アジリティとは?ビジネスシーンにおける意味と重要性や高める方法を解説

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アジリティとは?ビジネスシーンにおける意味と重要性や高める方法を解説

目次

アジリティとは、ビジネスにおいて、不確実・不透明な時代に対応するための「機敏さ」を意味します。

ビジネスで注目を集めているアジリティは、環境や市場の変化が大きい現代において、重要かつ必須の能力とされています。

アジリティの高い人材が集まる企業や組織は、持続的な成長や競争力の維持が見込めるでしょう。

本記事では、アジリティの意味やクイックネス(俊敏性)との違い、アジリティが高い組織の特徴、高めるメリットと、向上させる方法について解説します。

アジリティとは

アジリティとは、日々目まぐるしく変化する環境や、未来の予測が難しい状況でも、臨機応変に対応していく機敏性をあらわす言葉です。

アジリティは英語で「Agility」と表記し、「敏しょう性」「機敏性」「軽快さ」などを意味します。

とくにビジネスにおいては、企業や組織が市場の変化や顧客のニーズに対し、迅速かつ柔軟に対応できる能力を指します。

クイックネス(俊敏性)との違い

クイックネス(俊敏性)とアジリティは意味合いが似ているように感じられますが、両者には違いがあります。

クイックネスは、素早く反応することを意味し、ビジネスシーンにおいては、定められている課題や目標に対して素早く動くというスピードを重視した言葉です。

一方のアジリティは、複数の選択肢があるなかで最適なものを素早く意志決定し、迅速に行動するという意味があるため、スピードだけでなく、的確な判断力も含まれます。

アジリティが注目されている背景

現在は、環境の変化が激しく、展開を確実に予測することが困難なVUCA時代といわれています。

企業は不確実な時代のなかで、自社の存続に向けて成長を続けていかなければならず、予期せぬ事象が起きても素早く適切に対応し、乗り越える力が必要です。

ビジネスシーンにおいて、的確な判断と瞬時の対応というアジリティの能力は、VUCA時代を生き抜く企業にとって重要なため、アジリティが注目を集めています。

>VUCAの意味やVUCA時代の企業のあり方に関する記事はこちら

アジリティが高い人の特徴

アジリティが高い人材が多く属している企業は、変化にも柔軟かつ迅速に対応できる組織であるといえます。

アジリティが高い人は、以下のような特徴があるといわれています。

  • リーダーシップがある
  • 自己研鑽を続ける
  • 目的思考である

それぞれの特徴を確認していきましょう。

リーダーシップがある

アジリティが高い人は、リーダーシップがあります。

変化にも柔軟に対応でき、的確な判断で周りの人を引っ張っていけるため、頼られる場面が多いです。

ひとりでなにかを推し進めるのではなく、周りを巻き込んで行動する姿勢は、周囲の人のスキルも向上させるでしょう。

自己研鑽を続ける

自己研鑽を続けられる人は、アジリティが高いです。

状況に応じて的確な判断をおこなうには、さまざまな知識や経験、スキルが必要なため、日々学び続けられる人はアジリティも向上するでしょう。

目的思考である

アジリティが高い人の特徴のひとつに、目的思考であることがあげられます。

常に目的を意識している目的思考の人は、論点がずれたり方向性が変わったりした際にも、本来の目的を思い返して軌道修正ができます。

目的思考の人は、本来達成すべき目的や目標を見失わないため、目的に基づいた正しい意志決定が可能です。

アジリティが高い組織の特徴

アジリティが高い組織は、些細な出来事で揺らぐことなく、安定して事業を運営していけるでしょう。

アジリティが高い組織の特徴として、以下があげられます。

  • 現状分析する能力が高い
  • 組織や企業のビジョンが明確である
  • リーダーシップを持つ社員が多い
  • 柔軟な発想力と応用力がある

それぞれの特徴を詳しく解説します。

現状分析する能力が高い

アジリティが高い組織は、現状を分析する能力が高いとされています。

ビジネス環境の変化に応じて、自社がどのような立ち位置にいるのか、いますべきことはなにかなどを正確に分析できるため、対応に後れを取ったり判断を誤ったりするリスクが低いです。

現状を的確に把握できる背景には、従業員間の密な情報共有やコミュニケーションがあると考えられます。

組織や企業のビジョンが明確である

アジリティが高い組織や企業には、ビジョンが明確な傾向があります。

ビジョンが不明確な場合、予期せぬ事象が起きた際に状況を立て直す方向性がわからないため、従業員がばらばらに行動するなどして団結力が弱まるおそれがあります。

明確なビジョンが掲げられていれば、環境に変化が生じても、従業員はビジョンを軸に団結し、迅速な対応が可能です。

リーダーシップを持つ社員が多い

アジリティは、スピードだけでなく、的確な判断力も求められる能力です。

アジリティが高い組織には、判断力を備えたリーダーシップを持つ従業員が多いという特徴があり、従業員の迅速で主体的な行動によって、組織力も高い傾向があります。

組織もリーダーシップの重要性を理解しているため、人材育成に力を入れているでしょう。

柔軟な発想力と応用力がある

柔軟な発想力や応用力があるという点も、アジリティが高い組織の特徴です。

変化を拒んだりすぐに受け入れられなかったりすると、進歩や発展ができず、組織は衰退していくおそれがあります。

アジリティが高い組織は、変化にも柔軟かつ素早く対応でき、自社の糧となるように取り入れられるため、競争市場で他社よりも優位に立てるなど、大きく成長できる可能性が高いです。

アジリティを高めるメリット

組織のアジリティを高めると、以下のようなメリットを企業や従業員へもたらします。

  • 業務スピードが向上する
  • ノウハウが蓄積される
  • 柔軟な対応が可能になる
  • 従業員のリーダーシップが高まる

アジリティを高めるメリットの詳細をみていきましょう。

業務スピードが向上する

アジリティが高いと、業務スピードが向上します。

アジリティは的確に判断し迅速に行動する能力を指すため、業務で複数の選択肢がある場合でも、状況に合わせた最適な選択ができます。

素早い行動によって、最短距離で成果を出せるでしょう。

ノウハウが蓄積される

アジリティを高めるメリットとして、組織にノウハウが蓄積されることがあげられます。

「自ら意志決定し、素早く行動する」というようなアジリティを生かした経験を積み重ねると、過去の経験を糧にして、迅速な対応や判断をおこなえるようになります。

トラブルなどが生じた際にも、対応や決断に要する時間を最小限に抑えられるでしょう。

柔軟な対応が可能になる

アジリティが高いと、物事へ柔軟に対応できるようになります。

変化が生じた際にも、変化を拒まずポジティブに受け入れられるようになるため、柔軟な判断や対応をしながら、素早く効率的に行動できるでしょう。

従業員のリーダーシップが高まる

アジリティが高まれば、従業員のリーダーシップも高まります。

アジリティの向上によって、従業員がものごとに対して的確な判断ができ、迅速に行動へ移せるようになります。

組織内にリーダーシップを持つ従業員が増えるため、事業の活発化や生産性の向上などが期待できます。

組織のアジリティを向上させる方法

アジリティが高まると、組織にとって大きなメリットがあることがわかりました。

組織のアジリティを高めるには、以下のような取り組みが有効とされています。

  • 従業員に裁量を与える
  • スキルアップのための環境をつくる
  • 業務フローを見直す
  • 情報共有の効率化

さまざまなメリットを享受するために、組織のアジリティを向上させる方法を確認していきましょう。

従業員に裁量を与える

仕事をするにあたって「従業員は逐一上司の指示を仰がなければならない」という組織風土では、意志決定に時間がかかり、変化に乗り遅れて大きな損失を生むおそれもあります。

組織のアジリティを向上させるには、従業員に裁量を与え、従業員自らが判断し行動に移せる風土を整えることが重要です。

裁量を与えられた従業員は、アジリティが高まるだけでなく、仕事に対するモチベーションが向上したり、スキルアップにつながったりするでしょう。

スキルアップのための環境をつくる

アジリティの能力を効果的なものにするには、アジリティを発揮するためのスキルアップをはかる必要があります。

たとえば、経験や知識が不足している従業員に意志決定を任せた場合、企業にとってマイナスな影響をもたらすかもしれません。

また、従業員が個々人の価値観や思考のみに基づいて判断すると、一貫性がなくなり、社内が混乱する可能性も考えられます。

そのため、指針やビジョンを明確にして行動の軸を示したり、仕事をするうえで必要な経験や知識を周知したりなど、従業員がアジリティを適切に発揮できるような環境を作りましょう。

業務フローを見直す

業務フローを見直して、効率化できるものは改善し、省ける業務や作業は削減しましょう。

業務が煩雑であるほど、的確な判断や迅速な行動がしにくくなります。

業務フローを見直すと、ペーパーレス化できる業務や形骸化していた業務などに気付けます。

気付きをヒントに、業務のデジタル化や作業工程の一部廃止など、アジリティを発揮しやすい環境へと移行できるでしょう。

情報共有の効率化

ビジネスチャットツールなどを導入し、情報共有の効率化をはかると、アジリティを高められるでしょう。

必要な情報が迅速に共有されない場合、判断に時間を要したり、誤った判断を下したりするおそれがあります。

情報共有が迅速にできれば、正しい判断を下せる可能性が高まり、行動へ移すのも早くなります。

組織のアジリティ向上に「Chatwork」

アジリティとは、ビジネスシーンにおいて変化に対応するための機敏性を意味し、組織のアジリティ向上にはさまざまなメリットが期待できます。

本記事で紹介したとおり、アジリティを向上させる方法のひとつとして情報共有の効率化があげられます。

情報共有の効率化が課題になっている組織や企業には、円滑なコミュニケーションが実現できるビジネスチャット「Chatwork」の活用がおすすめです。

「Chatwork」は、チャット形式で気軽にメッセージのやりとりができ、ファイル添付機能を活用すれば、資料や書類などの共有も容易に可能です。

>Chatworkの機能についてはこちら

>Chatworkのファイル共有機能に関する記事はこちら

また、紙ベースで回していた書類もデータ化して「Chatwork」上で共有すれば、ペーパーレス化もはかれ、仕事の効率性も上がります。

ビジネスチャット「Chatwork」は、無料で簡単に使い始めることが可能です。

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密なコミュニケーションが現状分析や意思決定の精度を高めるため、組織のアジリティや団結力の向上に「Chatwork」を活用しましょう。

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