ネット秘書とは?オンライン秘書との違いからサービス比較、導入の注意点まで徹底解説

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ネット秘書とは?オンライン秘書との違いからサービス比較、導入の注意点まで徹底解説

目次

ビジネスの世界では、生産性の向上とコスト削減が常に求められています。

特に中小企業やスタートアップ、個人事業主にとって、コア業務に集中できる環境を整えることは、事業成長に不可欠な要素です。

そこで注目を集めているのが、「ネット秘書」や「オンライン秘書」と呼ばれる新しい働き方、そしてサービスです。

しかし、ネット秘書とは具体的にどのような仕事をするのか、オンライン秘書と何が違うのか、導入するとどのようなメリット・デメリットがあるのか、よく分からないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ネット秘書(オンライン秘書)の全貌を明らかにし、サービス選びのポイントから導入の注意点まで、徹底的に解説します。

企業の生産性向上を本気で考えている経営者、マネージャー、個人事業主の方は、ぜひ最後までお読みください。

ネット秘書とオンライン秘書の違い

まず、ネット秘書とオンライン秘書という2つの言葉について整理しておきましょう。

結論から言うと、この2つに明確な違いはありません。

どちらも、インターネット経由で事務作業や秘書業務を代行するサービスを指す言葉として、同じ意味で使われています。

「オンライン秘書」という言葉の方が一般的に広く知られており、サービス名としても多く採用されていますが、「ネット秘書」という言葉を使う人も増えてきています。

この記事では、両方の言葉を併記することで、より多くの読者に情報を届けられるよう、**ネット秘書(オンライン秘書)**として統一して解説を進めていきます。

ネット秘書(オンライン秘書)とは?

ネット秘書(オンライン秘書)とは、オフィスに常駐することなく、インターネットを通じて企業の事務作業や秘書業務をリモートでサポートするプロフェッショナルです。

従来の秘書やアシスタントのように、物理的な距離に縛られることなく、メール対応、スケジュール管理、資料作成、データ入力、経理・総務業務、カスタマーサポート、Webサイトの更新など、多岐にわたる業務を請け負います。

多くの場合、必要な時に必要な分だけ業務を依頼できるため、人件費を固定費として抱えることなく、コスト効率の高い方法で業務効率を改善できるのが大きな特徴です。

依頼形態は、専門の代行サービスに依頼するケースが一般的で、複数の担当者がチームでサポートしてくれるサービスも増えています。

依頼する側は、専用の管理ツールやチャットツール、メールなどを通じてネット秘書とコミュニケーションを取り、業務の進捗を確認することができます。

このように、ネット秘書(オンライン秘書)は、**「必要な時に必要な業務をアウトソースする」**という現代の働き方にフィットした、新しいビジネスソリューションと言えるでしょう。

ネット秘書(オンライン秘書)に依頼をするメリットは?

ネット秘書(オンライン秘書)を導入することで、企業は様々なメリットを享受できます。

① コスト削減

社員を1人雇用する場合、給与以外にも社会保険料、福利厚生費、交通費、PCなどの備品代、オフィスのスペース代など、様々なコストが発生します。

ネット秘書の場合、これらの間接的なコストを大幅に削減できます。

必要な時間や業務量に応じて契約できるサービスが多いため、人件費を変動費としてコントロールできるのも大きなメリットです。

② 業務効率の改善と生産性向上

経営者や社員が、本来のコア業務ではない雑務に時間を取られているケースは少なくありません。

ネット秘書にノンコア業務を任せることで、社員は本来やるべき創造的な仕事や、売上に直結する業務に集中できます。

これにより、企業全体の生産性が向上し、事業成長を加速させることができます。

③ 専門性の高い人材の活用

経理、人事、Webマーケティングなど、特定の専門知識が必要な業務を依頼したい場合、その分野に特化したネット秘書サービスを利用することで、専門性の高い人材を必要な時に確保できます。

自社で専門職を雇用するよりも、はるかに低いコストでプロのスキルを活用できるのは大きな魅力です。

④ 必要な時に必要な分だけ依頼できる

ネット秘書サービスの多くは、月額の契約時間や業務量に応じてプランを選択できます。

繁忙期だけ依頼量を増やす、閑散期は依頼を減らすなど、自社の状況に合わせて柔軟に利用できるため、無駄なコストが発生しません。

⑤ 人材不足の解消

少子高齢化が進む日本では、企業の規模を問わず人材不足が深刻な問題となっています。

採用活動に時間やコストをかけることなく、即戦力となるネット秘書を活用することで、人手不足を解消することができます。

ネット秘書(オンライン秘書)に依頼をするデメリットは?

多くのメリットがある一方で、ネット秘書(オンライン秘書)にはいくつかのデメリットも存在します。

① 対面でのコミュニケーションが取れない

ネット秘書はリモートで業務を行うため、対面での細やかなコミュニケーションは難しい場合があります。

テキストベースのやり取りが中心となるため、ニュアンスが伝わりにくかったり、細かな指示が難しかったりすることがあります。

② 情報共有のセキュリティリスク

顧客情報や社内の機密情報など、重要なデータをネット秘書に共有する場合、情報漏洩のリスクがゼロではありません。

サービス選定時には、プライバシーマークやISMS認証の取得状況、NDA(秘密保持契約)の締結など、セキュリティ対策がしっかりしているかを確認することが非常に重要です。

③ 業務の管理が必要

ネット秘書に業務を依頼する際、丸投げするのではなく、業務の進捗状況を定期的に確認し、適切な指示を出す必要があります。

自社内で担当者を決め、ネット秘書との窓口を一本化することで、スムーズな連携を図ることができます。

④ 即時対応が難しい場合がある

急な依頼や緊急の対応が必要な場合、契約形態によってはすぐに対応してもらえないことがあります。

多くのサービスは稼働時間が決まっているため、リアルタイムでのサポートは期待できない点を理解しておく必要があります。

ネット秘書(オンライン秘書)に依頼をする際の料金相場は?

ネット秘書(オンライン秘書)の料金は、サービスによって大きく異なりますが、月額制の定額プランが一般的です。

料金は、依頼する業務内容、契約時間、担当者のスキルレベルなどによって変動します。

月額料金の相場:3万円〜10万円 契約時間:月10時間〜30時間

この金額はあくまで目安であり、専門性の高い業務(経理、Webマーケティングなど)を依頼する場合や、より多くの時間を依頼する場合は、料金が上がります。

多くのサービスでは、お試しプランや初月割引を提供しているため、まずは安価なプランで試してみることをおすすめします。

ネット秘書(オンライン秘書)サービス12選

ここでは、代表的なネット秘書(オンライン秘書)サービスを12種類ご紹介します。

自社のニーズに合ったサービスを見つけるための参考にしてください。

  • サービス名:Chatwork アシスタント
  • アサイン体制:チーム制
  • 最低契約時間:10時間/月
  • 最低契約期間:3ヶ月〜
  • 料金(税抜):年間プラン: ¥38,000/月
  • 時間繰り越し:可能
  • 主な特徴・強み:長期契約で低価格、マニュアル・育成不要、Chatworkとの連携
  • サービス名:CASTER BIZ
  • アサイン体制:チーム制
  • 最低契約時間:30時間/月
  • 最低契約期間:6ヶ月〜
  • 料金(税抜):6ヶ月プラン: ¥132,000/月
  • 時間繰り越し:可能(手数料あり)
  • 主な特徴・強み:採用倍率1/100の優秀な人材、24時間365日対応、実績豊富
  • サービス名:フジ子さん
  • アサイン体制:チーム制
  • 最低契約時間:10時間/月
  • 最低契約期間:1ヶ月〜
  • 料金(税抜):PLAN20: ¥59,600/月(20h)
  • 時間繰り越し:不可能
  • 主な特徴・強み:分単位の料金計上、専門性の高いエキスパートチーム、低コスト
  • サービス名:HELP YOU
  • アサイン体制:チーム制/専任制
  • 最低契約時間:30時間/月
  • 最低契約期間:6ヶ月〜
  • 料金(税抜):チームプラン: ¥100,000/月
  • 時間繰り越し:不可能(初月のみ可)
  • 主な特徴・強み:採用倍率1%の優秀な人材、専属ディレクター、高継続率98%
  • サービス名:My Assistant
  • アサイン体制:専任制
  • 最低契約時間:10時間/月
  • 最低契約期間:1ヶ月〜
  • 料金(税抜):採用特化プラン: ¥25,000/月
  • 時間繰り越し:不明
  • 主な特徴・強み:採用事務に特化、低価格、システムによる効率化
  • サービス名:タスカル
  • 最低契約時間:10時間/月
  • 最低契約期間:3ヶ月〜
  • 料金(税抜):年間プラン: ¥27,500/月
  • 時間繰り越し:可能
  • 主な特徴・強み:料金パック制、マニュアル不要、低価格
  • サービス名:Genny
  • 最低契約時間:20時間/月
  • 最低契約期間:2ヶ月〜
  • 料金(税抜):不明
  • 時間繰り越し:不明
  • 主な特徴・強み:「どれだけ依頼しても価格が変わらない」と謳うが情報が不確か
  • サービス名:ビズアシ
  • アサイン体制:専任制
  • 最低契約時間:40時間/月
  • 最低契約期間:1ヶ月〜
  • 料金(税抜):¥120,000/月〜
  • 時間繰り越し:可能
  • 主な特徴・強み:600万人超のデータベースから厳選、専任担当者、高スキル人材
  • サービス名:Remoba アシスタント
  • アサイン体制:チーム制
  • 最低契約時間:30時間/月
  • 最低契約期間:6ヶ月〜
  • 料金(税抜):スタンダードプラン: ¥96,000/月
  • 時間繰り越し:不明
  • 主な特徴・強み:ITリテラシーの高いアシスタント、充実した教育体制
  • サービス名:なげっぱTEAMWORKS
  • 最低契約時間:お問い合わせください
  • 最低契約期間:お問い合わせください
  • 料金(税抜):お問い合わせください
  • 時間繰り越し:お問い合わせください
  • 主な特徴・強み:「早い」「質が高い」をモットー、会計・経理に強み(10年以上の経験者採用)
  • サービス名:herstyle
  • アサイン体制:お問い合わせください
  • 最低契約時間:お問い合わせください
  • 最低契約期間:お問い合わせください
  • 料金(税抜):月額 54,000円(税抜)プラン
  • 時間繰り越し:お問い合わせください
  • 主な特徴・強み:優秀な女性スタッフ、秘書からチャットワークコンサルまで
  • サービス名:ココナラアシスタント
  • アサイン体制:個人マッチング
  • 最低契約時間:お問い合わせください
  • 最低契約期間:お問い合わせください
  • 料金(税抜):お問い合わせください
  • 時間繰り越し:お問い合わせください
  • 主な特徴・強み:スキルマーケット内のサービス、厳しい審査を通過した人材

ネット秘書(オンライン秘書)の導入をおすすめする企業

以下のような課題を抱えている企業は、ネット秘書(オンライン秘書)の導入を検討すべきです。

  • 人件費を抑えたい中小企業やスタートアップ:正社員雇用にかかるコストを削減し、必要な業務だけをアウトソースしたい企業。
  • コア業務に集中したい経営者や管理職:雑務に追われ、本来の業務に集中できていない方。
  • 専門性の高い業務をアウトソースしたい企業:経理や人事、Webマーケティングなど、専門知識が必要な業務を外部のプロに任せたい企業。
  • 急な業務量の増加に対応したい企業:繁忙期だけ人手が必要な企業。
  • 採用活動にリソースを割けない企業:採用活動に時間やコストをかけたくない企業。

ネット秘書(オンライン秘書)は、企業の規模や業種を問わず、「人」に関する課題を解決する強力なソリューションとなり得ます。

ネット秘書(オンライン秘書)に依頼をする際に注意すべきこと

ネット秘書(オンライン秘書)を導入する際は、以下の点に注意することで、よりスムーズな運用が可能です。

① 依頼する業務内容を明確にする

依頼前に、どのような業務を、どのくらいの頻度で、どれくらいの時間をかけて依頼したいのかを明確にしておきましょう。

業務内容が曖昧だと、ネット秘書との間で認識のズレが生じ、期待通りの成果が得られない可能性があります。

② サービス内容と料金体系を比較する

各サービスで得意な業務や料金体系が異なります。

自社が依頼したい業務内容と、予算に合わせて、複数のサービスを比較検討することが重要です。

また、月額料金以外に追加料金が発生しないかも確認しましょう。

③ セキュリティ対策を確認する

個人情報や機密情報を扱う場合は、セキュリティ対策が万全なサービスを選ぶことが必須です。

プライバシーマークやISMS認証の有無、NDAの締結、業務環境の管理体制などをしっかりと確認しましょう。

④ コミュニケーション方法を確認する

依頼するサービスが、どのようなコミュニケーションツール(チャット、メール、電話など)に対応しているかを確認し、自社にとって使いやすいサービスを選びましょう。

スムーズな連携のためには、コミュニケーションの取りやすさも重要な要素です。

優秀なネット秘書(オンライン秘書)に依頼をする方法

では、どうすれば優秀なネット秘書(オンライン秘書)に巡り合えるのでしょうか。

① 専門特化型のサービスを選ぶ

経理や人事、Webマーケティングなど、特定の業務を依頼したい場合は、その分野に特化したサービスを選ぶのが一番の近道です。

専門特化型のサービスは、その分野の知識や経験が豊富なプロフェッショナルを多数抱えています。

② 採用基準が厳しいサービスを選ぶ

多くのネット秘書サービスは、アシスタントの採用に力を入れています。

「採用率1%」「難関試験を突破したプロ」など、採用基準の厳しさをアピールしているサービスは、質の高いアシスタントが在籍している可能性が高いです。

③ 実績や口コミを確認する

サービスの導入実績や、利用者の口コミを確認することも重要です。

自社と同じような業種や規模の企業が導入しているか、どのような成果が出ているかなどを参考にすることで、サービスの信頼性を判断できます。

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  • ② Chatworkとの連携でコミュニケーションがスムーズ:普段お使いのChatworkで業務のやり取りができるため、導入から運用までスムーズです。
  • ③ 必要な業務を必要な分だけ依頼可能:月額定額制のため、人件費を変動費としてコントロールできます。

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Chatworkのお役立ちコラム編集部です。 ワークスタイルの変化にともなう、働き方の変化や組織のあり方をはじめ、ビジネスコミュニケーションの方法や業務効率化の手段について発信していきます。


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Q&A

ネット秘書の料金相場はいくらですか?
料金はサービスやプランによって大きく異なりますが、一般的には月額10万円前後で30時間程度のサポートを受けられるプランが多く見られます。時間単価に換算すると2,500円〜4,000円程度が相場です。まずは短時間から試せるプランや、初回トライアルを活用して、自社の予算と依頼したい業務量に合ったサービスを見つけることをおすすめします。
派遣社員やアルバイトとの違いは何ですか?
主な違いは、契約形態とコスト構造、そして活用の柔軟性です。派遣社員やアルバイトは直接雇用に近い形で指揮命令を行いますが、社会保険料などの間接コストが発生します。一方、ネット秘書はサービス提供会社との業務委託契約であり、必要な業務を必要な時間だけ依頼できるため、コストを変動費化できます。また、採用や教育の手間がかからない点も大きな違いです。
個人事業主でもネット秘書を依頼できますか?
はい、もちろん依頼できます。むしろ、一人で多くの業務を抱えがちな個人事業主の方にこそ、ネット秘書は非常に有効なサービスです。請求書発行やスケジュール管理といった日常的な雑務を任せることで、事業主自身は専門業務や営業活動に集中できるようになり、事業の拡大につながります。多くのサービスで、個人事業主向けのプランが用意されています。
最低どれくらいの期間から契約できますか?
多くのサービスでは、1か月単位での契約が可能です。サービスによっては、時間単位で利用できるスポットプランや、数時間程度のトライアルプランを提供している場合もあります。長期契約に不安がある場合は、まずは最低契約期間が短いサービスや、お試しプランがあるサービスから始めてみるのがよいでしょう。
どのようなツールを準備しておくとスムーズですか?
特別なツールは必ずしも必要ありませんが、ビジネスチャットツール(Chatwork, Slackなど)、Web会議システム(Zoom, Google Meetなど)、そしてクラウドストレージ(Google Drive, Dropboxなど)があると、コミュニケーションやファイルの共有が非常にスムーズになります。これらの多くは無料で利用を開始できるため、事前にアカウントを作成しておくことをおすすめします。

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