クリティカルシンキングとは?能力の高め方やロジカルシンキングとの違いを解説

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クリティカルシンキングとは?能力の高め方やロジカルシンキングとの違いを解説

目次

クリティカルシンキングとは批判的思考のことで、物事の本質を見極めるために前提を疑ったり、ゼロベースで思考したりします。

クリティカルシンキングという思考法を活用することで、物事の本質を見極め業務の問題解決につなげられます。

クリティカルシンキングをおこなうメリットや能力を高める方法を解説します。

クリティカルシンキングとは

クリティカルシンキングとは、物事の本質を見極めるために、経験や主観を度外視して物事を客観的にとらえる思考法のことをいいます。

解決すべき課題がある際に、まずは前提条件に対し「本当に正しいのかどうか」「前提条件の根拠はどこにあるのか」などを疑い、物事の本質を見極めていくことがクリティカルシンキングの基本姿勢です。

たとえば、自社サイトのコンバージョンが減少しているという課題の前提条件が「サイトの操作性の悪さ」の場合、「問題は本当に操作性の悪さなのか」「操作性以外にも課題はないのか」を疑います。

前提条件を疑うことで、自社サイトの訴求力の弱さや、顧客のサイト流入率の低さなど、真の原因を見つけることにつながるでしょう。

クリティカルシンキングとロジカルシンキングとの違い

 

クリティカルシンキングと似た言葉にロジカルシンキングがあります。

ロジカルシンキングとは論理的思考法のことをいいます。

ロジカルシンキングは主観や感情を挟まずに事実ベースで思考するため、クリティカルシンキングと客観的に考える点は同じです。

クリティカルシンキングとロジカルシンキングとの違いは、まずは前提を疑うか否かです。

クリティカルシンキングが必要な理由

クリティカルシンキングが必要な理由を解説します。

 

めまぐるしく変化する社会への適応

現代社会は流行や顧客ニーズがめまぐるしいスピードで変化しています。

そのため、同じビジネス、同じ商品に固執していては時代の流れに乗り遅れる恐れがあります。

時代の変化に翻弄されず、継続的にビジネスで成功していくためには「このままでいいのか」「将来性のあるビジネスなのか」を常に思考し、社会のニーズに適応していく必要があります。

 

価値観の多様化

生活や社会に求める価値観が多様化し、物事の課題を瞬時に見抜くことが難しくなってきています。

価値観は人それぞれあるため、経験則だけでビジネスをおこなおうとすると、課題の前提条件が誤っていたということにもなりかねません。

前提条件が誤っていては、ビジネスの課題解決から遠ざかってしまうため、前提条件を疑うクリティカルシンキングは現代社会のビジネスに求められています。

クリティカルシンキングをおこなうメリット

クリティカルシンキングをおこなうメリットを解説します。

 

客観的な思考や判断ができる

クリティカルシンキングをおこなうことで、客観的な思考による判断ができます。

クリティカルシンキングは自分の経験や主観で物事を思考するのではなく、ゼロベースで客観的な事実から思考します。

そのため、多角的な視点から物事を分析でき、新たな発想や抜本的な解決策がうまれる可能性があります。

 

物事の本質を見極められる

クリティカルシンキングは、前提を疑い物事の本質を見極める思考法です。

物事の本質を見極めるということは、目の前にある複数の課題から最も重要な課題を見つけ出すことになるため、クリティカルシンキングは迅速な問題解決につながったり、些細な課題に関わる時間を削減できたりします。

 

有意義なコミュニケーションがとれる

ビジネスの現場において、コミュニケーションは情報共有や自身の意見を伝えるためにとても重要です。

クリティカルシンキングをおこなうことで、客観的な視点から自身の意見を主張できるため、意見に説得力を持たせるだけでなく相手にも伝わりやすくなります。

クリティカルシンキングをおこなうポイント

クリティカルシンキングをおこなうポイントを3つ解説します。

 

目的を明確にする

まずはクリティカルシンキングをおこなう目的を明確にします。

クリティカルシンキングをおこなうことで業務の改善を図りたいのか、新規事業を開発したいのかなどのゴールを決めておきます。

クリティカルシンキングをおこなうことが目的とならないように注意しましょう。

 

客観的に分析する

目的を達成するために、前提条件を客観的に分析しましょう。

クリティカルシンキングで大切なことは、思い込みや過去の経験をクリアにして思考することです。

前提条件を信頼できる上司が持ち込んだとしても、事実ベースで正誤を判断しましょう。

 

課題を見つけ行動する

見つけた課題は、事実ベースでまとめていきましょう。

課題について自身の考えが浮かんだ場合でも、客観的な事実のみをまとめます。

課題をすべて洗い出したあとは、課題解決のためにPDCAを回しましょう。

PDCAとはPlan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の4つの流れのことです。

PDCAを継続的におこなうことで、課題解決を目指します。

クリティカルシンキングの能力を高める方法

クリティカルシンキングの能力を高める5つの方法を解説します。

 

事実ベースで具体的に話すようにする

相手に意見を伝える際には、事実ベースで具体的に話すようにしましょう。

たとえば、「PV数が増加した」ではなく「PV数が昨日と比べて500増加した」のように、具体的な数値や時期を示しましょう。

意見を伝えるときに具体的なデータを提示すると説得力が増します。

ただし、具体的なデータを相手に伝える際に、誤ったデータを扱ってしまうと信用性に欠けてしまうため、事実データは正確に把握しておく必要があります。

 

ゼロベースで思考する

クリティカルシンキングはゼロベースで思考することで効果を発揮します。

主観や経験、思い込みを排除して客観的な事実のみで思考することにより物事の本質を見極めるため、常にゼロベースで思考することを意識しましょう。

たとえば、「経験上A案のほうがいい」と思った場合でも「自分の経験は本当に正しいのか」「さらにいい案があるのではないか」と自分自身を疑い、思考することが大切です。

 

インプットしたらアウトプットする

インプットした知識を、自身の言葉でまとめながらアウトプットすることで、知識の定着化が図れるため、インプットとアウトプットはセットでおこないましょう。

また、自身がインプットした知識を他者に伝えた場合、相手からフィードバックをもらうようにしましょう。

相手からフィードバックをもらうことにより、より適切な伝え方を学んだり、知識自体を磨きあげたりできます。

 

議論で思考力を鍛える

他者と議論することで、クリティカルシンキングを鍛えることができます。

クリティカルシンキングはゼロベースで思考しますが、一人で思考していては主観や思い込みが入っていても気が付くことが難しいです。

他者と議論することで、自身が客観的な思考になっているかフィードバックをもらえたり、思い込みが入っている場合は指摘してもらえたりするため、クリティカルシンキングの能力を高めていくことができます。

 

事実と意見を区別する

客観的な事実と主観である意見を区別することを意識しましょう。

会議などで相手に主張した際に、事実と意見が混ざってしまうと、相手が事実を正しく認識することが難しくなり、認識の齟齬が発生する恐れがあるため、事実と意見は区別することが大切です。

また、事実と意見を明確に区別するために、普段から自身の思考や、他者の発言を事実と意見に区別するなどして、思考力を鍛えておきましょう。

クリティカルシンキングをビジネスで活かそう

クリティカルシンキングを活用することで物事の本質を見極めることができます。

また、クリティカルシンキングの能力を高めるためには、普段からゼロベース思考や客観的思考を意識することが大切です。

ビジネスの現場でクリティカルシンキングを活用するためにも、日頃から思考力を鍛え、実践する習慣をつけるようにしましょう。

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