ベネフィットとは?意味や使い方、重要性をわかりやすく解説
目次
「ベネフィット」とは、主にマーケティング用語として使用されている言葉で、顧客のニーズを汲み取り、利益をあげるために知っておきたい概念です。
ベネフィットの意味や使い方、重要性や種類を、例文を交えて確認していきましょう。
ベネフィットの意味とは
「ベネフィット」とは、「利益」「恩恵」「ためになること」といった意味がある言葉で、英語の「benefit」が語源のカタカナ語です。
英語の「benefit」は、名詞で「利益」「報酬」、動詞で「役に立つ」「恩恵」「利益を得る」という意味をもつ言葉で、カタカナ語のベネフィットは、この名詞の意味で利用されています。
企業の福利厚生や成果に対しての報酬を「ベネフィット」と呼ぶのは、この「利益」や「報酬」の意味となっています。
ビジネスシーンにおけるベネフィット
ビジネスシーンにおける「ベネフィット」は、商品やサービスを顧客に与えることによって、顧客が得る利益のことを指し、主にマーケティングの用語として使用されています。
たとえば、顧客が肌を綺麗にしたいという動機をもって化粧水を買い、実際に肌が綺麗になったとします。
このケースでは、商品(化粧水)の購入により、肌が綺麗になるというベネフィットを享受できたこととなるのです。
また、肌が綺麗になれば、自己肯定感があがったり、前向きになれたりといった二次的なベネフィットを得られるかもしれません。
マーケティングでは、商品を購入する動機となるベネフィットの部分を顧客に訴求することで、顧客に商品を買ってもらう方法を考える必要があります。
ベネフィットとメリットの違い
ベネフィットと似た用語に「メリット」があり、それぞれ混同しやすい用語ですが、明確な違いがあります。
メリットとは、商品・サービスに備わっているよい点・評価できる点のことです。
つまり、その製品が優れている部分を表した特徴のことをメリットと呼びます。
一方で、ベネフィットは、商品やサービスを実際に使った後に、顧客が享受できる利益や恩恵のことです。
ある商品に複数の評価できるよい点、すなわちメリットがあったとしても、実際に顧客がそれを使って恩恵を得られるかどうかはわかりません。
顧客が、商品・サービスを使用後に、実際にその人にとってなにかの恩恵を受けたり利益を得られたと感じたりできれば、ベネフィットをうけたといえます。
メリット | 商品やサービスのよい点・評価できる点 |
---|---|
ベネフィット | 商品やサービスを使ったことで得られる利益や恩恵 |
ベネフィットの使い方と例文
ビジネスシーンにおけるベネフィットは、マーケティングに関する場面で使用されるケースが多いです。
- この商品のベネフィットは、お客に心地よい感情をもたらすことだ。
- この製品を使うことによってさまざまなベネフィットを得た。
また、 ベネフィットの本来の意味である、「恩恵を受ける・利益や役に立つ」ことを指して、以下のように使用できます。
- 取引先と新規事業の提携の話をするなかで思いがけないベネフィットが生まれました。
- チームの目標を達成したメンバーには、報酬として多くのベネフィットを与えます。
ベネフィットの類語・反対語
ベネフィットの理解を深めるために、類語・反対語についても知っておきましょう。
類語
以下の用語は、ベネフィットの類語として挙げられる一例です。
- 効果
- 恩恵
- 利益
- 有益
- 手当
マーケティング用語として使用するのであれば、商品・サービスの利用によって得る利益や恩恵をさすため、「効果」や「恩恵」が適切でしょう。
また、ビジネスのなかでの報酬や利益といった意味合いを指す場合には、「利益」や「有益」「手当」などの使用が適切です。
言い換える用語によって適切な言葉が変わるため、注意しましょう。
反対語
日本のビジネスシーンにおいて、ベネフィットの反対語は、「利益」の反対語を表す「ロス(損失)」が一般的に使われています。
ベネフィットは、商品やサービスの使用により、なにかしらの利益を得た状態であるのに対して、ロス(損失)は、その商品やサービスを使用して、「損をしてしまった」「なにかを失ってしまった」状態をいいます。
ロスをうける可能性のある商品として、株や債権などといった金融商品が、例としてあげられるでしょう。
購入したときからの差分によって、顧客が大きなベネフィットをうける場合もあれば、反対に損失を被る場合もあります。
ベネフィットの種類
商品やサービスを提供して、顧客がうけとれるベネフィットには種類があります。
- 機能的ベネフィット
- 情緒的ベネフィット
- 自己実現ベネフィット
3つの種類について、それぞれ詳しくみていきましょう。
機能的ベネフィット
機能的ベネフィットとは、商品・サービスの使用や、所有によってうけとれる利益をいいます。
たとえば、バイクの購入により、気軽に移動ができるようになったり、移動にかかる時間や労力の軽減ができたりすると、これは機能的ベネフィットにあたります。
商品やサービスを購入するときの検討軸として、この機能的ベネフィットを考える人も多いでしょう。
情緒的ベネフィット
情緒的ベネフィットとは、 商品やサービスの利用により、その人の情緒面にプラスの感情を与える利益を指します。
たとえば、自動車の購入により、好きな場所に時間をかけずに行けるようになると、心地よい感情を味わえるでしょう。
また、乗り心地がよく、快適さを感じることも、情緒的ベネフィットにあたります。
自己実現ベネフィット
自己実現ベネフィットとは、商品・サービスの利用により、自己実現が叶えられる利益を指します。
たとえば、憧れていた自転車に乗ることによって、その製品に乗るのにふさわしい自分になれると感じたり、移動の時間や労力の軽減により、空いた時間を自分の好きな時間に充てられたりすることが、自己実現ベネフィットに該当します。
ベネフィットの具体例
最後に、ベネフィットの理解を深めるために、ベネフィット具体例について確認していきましょう。
ベネフィットと混同しやすいメリットも記載するため、それぞれの違いについても確認してみてください。
商品・サービス | ベネフィット | メリット |
---|---|---|
健康食品 | 健康状態が良好になれば、毎日を生き生きと過ごすことができる(自己実現ベネフィット) | 健康状態が良好になる |
全自動掃除機 | 掃除にかける時間を短縮できるため、空いた時間に好きなことができる(機能的ベネフィット、自己実現ベネフィット) | 自動で掃除が完了する |
テーマパーク | ワクワク感やドキドキした気持ちなど、プラスの感情を味わえる(情緒的ベネフィット) | さまざまなアトラクションやアクティビティがある |
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ベネフィットを中心にマーケティングを考えれば、顧客が真に欲するニーズが明らかになり、より優れた商品・サービスの創出が可能です。
ビジネスシーンでは、「ベネフィット」のように、英語をカタカナ語にした用語が用いられるケースも多いため、ミスコミュニケーションを防ぐためにも、意味や使い方を正しく覚えるようにしましょう。
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