LMS(学習管理システム)とは?eラーニングとの違いや機能を解説

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業務効率化
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LMS(学習管理システム)とは?eラーニングとの違いや機能を解説

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目次

LMSとは、「Learning Management System」の略称で、学習管理システムを指します。

LMSを導入すると、教育担当者の負担軽減や効率的な人材開発につながる一方、デメリットや注意点もあるため、内容について把握しておくことが重要です。

今回は、LMSの概要と必要性、eラーニングとの違い、メリット・デメリット、機能・種類、選び方などを詳しく解説します。

LMS(学習管理システム)とは

LMSとは、オンライン学習や学習履歴の管理ができるシステムのことです。

LMSは「Learning Management System」の頭文字をとった略称で、日本語では「学習管理システム」とも呼ばれます。

LMS(学習管理システム)の必要性

LMSは、企業における人材不足や個人ごとのキャリア観の変化によって必要性が高まっています。

以下、LMSの必要性について解説します。

人材不足

日本では少子化が進行しており、人材不足に陥っています。

少ない人手で業務を進めるには、業務の効率化を推進するほか、各従業員のスキルを上げ、生産性を向上させることが必要です。

LMSの活用によって、従業員の効率的なスキルアップが見込めるため、人材不足解消への効果が期待されています。

>人材不足・人手不足に関する記事はこちら

従業員のキャリア観の変化

近年の日本では、終身雇用の崩壊や実力ベースでの評価制度など、企業の在り方が変化しています。

従業員のキャリア観にも変化が生じており、自社で理想のキャリアを形成できるか・必要なスキルアップができるかという点を重要視する人材が増えています。

自身が望むようなキャリアパスを歩めない・スキルアップができないという職場環境は、向上心のある従業員の離職を招くおそれがあるため、LMSで従業員のキャリア形成をサポートしたり、学習意欲に応えたりすることが大切です。

LMS(学習管理システム)とeラーニングとの違い

LMSと混同しやすい言葉に、eラーニングがあります。

LMSとeラーニングの違いを解説します。

eラーニングはオンライン学習そのものを指す

eラーニングは、オンライン学習という行為そのものを指します。

インターネットを利用して学習する形態をeラーニングと呼び、PC・スマートフォン・タブレットなど端末の種類を問わず、オンラインで学習動画を見たりテストを受けたりすること全般がeラーニングに該当します。

>eラーニングに関する記事はこちら

LMS(学習管理システム)はシステムを指す

対してLMSは、オンライン学習を実施・管理するシステムを指します。

LMSによってeラーニングをおこなったり、学習履歴を管理したりするケースもあることから、「eラーニングシステム」とも呼ばれます。

eラーニングはオンライン学習そのものを指し、LMSはeラーニングをおこなうシステムを指すという点に違いがあります。

LMS(学習管理システム)でできること

LMSを導入すると、さまざまなことが実現できます。

ここでは、企業にLMSを導入するとできることについて紹介します。

①学習の自動化促進

LMSを導入すると、学習の自動化促進に役立ちます。

教育担当者が直接対応する場合、学習対象者の抽出から教材の準備、日程調整と会場の確保、連絡、当日の進行管理などをおこなわなければならないため、手間がかかります。

LMSであれば、教材をLMSに登録し、学習対象者へシステム上で連絡するだけで学習の案内が完了し、学習対象者が自分のタイミングで学習を進めればよいため、運用・管理のコストを抑えられます。

学習状況に応じて次の研修ステップも設定することもでき、学習を自動的かつスムーズに進めることができます。

②学習状況を可視化

LMSは、学習状況の可視化も可能です。

学習対象者の進捗具合を確認できるLMSを活用すれば、進度について聞き取りをしたり報告をしてもらったりする必要がありません。

そのため、教育担当者が未修了者への声がけをおこないたい際などにも、手間をかけずに対象者をピックアップすることができます。

③学習履歴の蓄積・活用

LMSは個々の学習履歴を記録できるため、蓄積されたデータを参考にすると、より適切な人事評価や人材育成につながる可能性があります。

受講した研修内容や学習履歴を踏まえて適材適所への配置が実現したり、社内の教育・育成リソースを削減できたりなど、人材管理にも活用できるでしょう。

④学習教材の作成

LMSのなかには、学習教材を作成できるものもあります。

たとえば、テスト機能やアンケート機能、教材作成のサポート機能などが備わっているLMSを使えば、自社独自の教材作成も可能です。

また、自社で作成した動画やスライド形式のファイルなどをアップロードしてLMSに組み込み、教材を充実させることもできます。

⑤学習施策の統合管理

LMSは、オンライン学習だけでなく、オフラインでの学習(集合研修など)もまとめて管理できます。

オンライン・オフラインの学習施策を統合管理でき、対象者への通知を自動送信することなども可能なため、学習内容に合わせてeラーニングと集合研修を交互におこなう場合などに便利です。

LMS(学習管理システム)導入のメリット

LMSの導入には、さまざまなメリットがあります。

LMS導入のメリットを解説します。

人事・人材開発部門の負担軽減

LMSを導入することで、人事・人材開発部門の負担軽減につながります。

LMSは学習に関わる日程調整や諸連絡などを一括で管理でき、自動通知が可能なため、人事・人材開発関連の業務を大幅に効率化できるでしょう。

教育効果の向上

LMSの導入によって学習の管理コストが軽減できれば、さまざまなカリキュラムを取り入れることも検討できます。

たとえば、eラーニングのみをおこなっていた場合に集合研修をプラスして実施すると、受講者同士のコミュニケーションを図れたり、ほかの受講者の意見も聞けたりする利点があります。

2通りの学習方法を実践することで、教育効果の向上も期待できるでしょう。

また、社内SNS機能を備えたLMSを使えば、受講者同士のコミュニティを作成し、学んだことを共有して学習効果を高めることなども可能です。

効率的な人材開発

学習データが蓄積できるLMSを活用すると、従業員ひとりひとりのスキルや得意・不得意がわかるため、能力や適性に応じた育成計画を立てられます。

必要な学習コースを選定したり、スキルアップにつながる業務へ携わらせたりなど、効率的な人材開発が可能です。

また、従業員自身も、自分のスキルを客観的に確認することによって、理想のキャリア実現に向けた課題の把握・解消に役立てることができます。

双方向コミュニケーションによる学びの深化

LMSのなかには、学習しながらほかの受講者と双方向のコミュニケーションをとれる機能が搭載されたものもあります。

たとえば、教材内にあるチャットボックスを使って、受講者同士で会話・質問できるLMSが挙げられます。

同じ教材の受講者同士でやり取りをすれば、内容に対する理解が深まったり、仲間がいる状況にモチベーションが高まったりするため、学びをより意義あるものにできるでしょう。

LMS(学習管理システム)導入のデメリット

LMSの導入にはデメリットもあります。

事前にLMSのデメリットを把握しておきましょう。

イニシャル・ランニングコスト

LMSは、導入時に発生するイニシャルコスト、継続して運用していくためのランニングコストがかかります。

LMSの多くは、利用人数に応じた料金設定になっています。

そのため、効果がなかった場合などのリスクを回避できるように、まずは小人数で試用し、効果が出たら本格導入するなどの慎重な対応が必要です。

運用上のコスト

LMSは教育担当者の業務効率化や負担軽減に役立ちますが、運用に関しては少なからずコストが発生します。

たとえば、導入前に従業員へLMSの導入目的や使い方を説明したり、利用中の問い合わせに対応したり、操作マニュアルを作ったりする際には、都度工数がかかります。

LMSが社内に浸透すれば運用コストも低下しますが、最初はLMS運用者や教育担当者に大きな負担がかかるかもしれません。

また、LMSに対応した端末や通信環境を用意・維持するコストも必要です。

受講者の人数だけ端末を新規に手配する際などにはまとまったコストがかかるため、事前に予算の見積もりをしておきましょう。

LMS(学習管理システム)の主な機能

LMSには、主に「受講者機能」「管理機能」「指導機能」「教材管理機能」の4機能が備わっています。

各機能について解説します。

受講者機能

受講者機能とは、LMSの受講者向けの機能のことです。

たとえば、eラーニングによる学習、アンケートやテストの回答、履修コースの選択、自身の学習進捗の確認、研修の申し込みなどの機能が該当します。

また、集合研修の出欠確認、社内SNS機能など、企業向けのサポート機能が搭載されているものもあります。

管理機能

管理機能とは、管理者向けの機能全般を指します。

受講者をLMSに登録する機能や、学習コースの登録・割り当て機能、受講者へ研修に関する連絡をおこなう機能などが挙げられます。

指導機能

指導機能を使うと、従業員の学習進捗状況の確認や学習履歴の管理、提出されたレポートの採点などが可能です。

また、従業員の質問に回答できる機能もあります。

教材管理機能

教材管理機能は、オリジナル教材を作成したり、複数の教材をまとめてコース化したりするための機能です。

従業員のキャリアプランやスキルセットに応じて、おすすめ教材を提案する機能が備えられたLMSもあります。

LMS(学習管理システム)の種類

LMSには、オンプレミス型やクラウド型などの種類があります。

自社に適したLMSを導入できるように、LMSの種類を把握しておきましょう。

オンプレミス型

オンプレミス型では、自社内でLMSを構築・運用するスタイルをとりのLMSでます。

オンプレミス型のメリットは、自社で構築・運用のをおこなうため、カスタマイズ性に優れていたり、セキュリティ面で安全性が高かったりする点です。

一方で、構築から運用、トラブルなどの対応がすべて自社となるため、時間やコストがかかるというデメリットもあります。

クラウド型

クラウド型は、インターネット上のサーバーにある、ベンダー提供のLMSを利用し指します。

メリットは、自社でサーバーを用意する必要がなく、インターネットさえあればすぐに利用できる点です。

また、システムのバージョンアップなどの管理をベンダーがおこなってくれるため、運用コストも下げられます。

ただし、オンプレミス型とは異なり、カスタマイズ性が低かったり、セキュリティがベンダー任せになったりする点には注意が必要です。

特化型

特化型のLMSとは、特定の業種や学習、機能に特化したシステムのことです。

機能が限定されているためいることが多く、シンプルに利用の煩雑さはありませんができる点がメリットですが、用途がを広がったげたい場合には活用応用できない恐れケースがあります。

統合型

統合型のLMSは、従業員の育成や管理など、多用途に活用できる幅広い機能を搭載していることが特徴でます。

従業員にさまざまな学習機会を提供したりい場合や、効率的な管理業務を目指したりするい場合は、統合型のLMSが向いているかもしれませんでしょう。

LMS(学習管理システム)を導入する際の選び方

最後に、LMSを導入する際の選び方を紹介します。

LMSを導入する際選ぶには、まず自社のLMS導入の目的を明確にし、必要な機能を洗い出すことが重要です。

オンプレミス型とクラウド型、どちらにするかも、自社の予算やリソース、導入計画に応じて選定します。

受講者へのリマインド機能や教材作成機能、マルチデバイスへの対応可否など、必要な機能を洗い出せたら、求める機能を備えているLMSを比較・検討しましょう。

ポイントは、導入実績やサポートの有無を確認することです。

導入実績が多ければLMSの信頼性が高いと判断でき、サポート体制があればスムーズな導入・運用を実現できると考えられます。

LMSのメリットを得るためにも、自社に適したシステムを見極めることが重要です。

オンプレミス型とクラウド型のどちらにするかについても、自社の予算やリソース、導入計画に応じて決めるとよいでしょう。

LMSとの併用に「Chatwork」

LMSとは「学習管理システム」のことで、従業員の学習進捗を確認できたり、育成に関する業務の効率化を図れたりします。

LMSの導入で失敗しないためにも、LMS導入の目的を明確化し、各LMSの機能やサポート体制の有無を確認することが大切です。

LMSを導入したら、チャット形式でコミュニケーションをとれるビジネスチャット「Chatwork」の併用をおすすめします。

「Chatwork」はグループチャットを作成できるため、LMSに社内SNS機能がない場合、「Chatwork」で受講者グループを作成し、交流を図ってもらうことが可能です。

受講者がファイル添付機能を活用して、学習に役立つ資料をグループチャット内で共有すれば、受講者全員が理解を深められるでしょう。

学習効果を高めるツールとして、LMSとともに「Chatwork」もぜひご活用ください。

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