「拝見する」の正しい使い方とは?【例文付き】で意味や注意点を解説

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「拝見する」の正しい使い方とは?【例文付き】で意味や注意点を解説

目次

「拝見」は、「見る」の謙譲語で、上司や取引先など、目上の人にも問題なく使える表現です。

円滑なコミュニケーションを実現するためにも、「拝見」の正しい意味や使い方、言い換え表現や間違った表現を、例文を交えて解説します。

「拝見」の意味とは

「拝見」は、「見る」の謙譲語表現で、「拝(おが)む」と「見る」の言葉で成り立っています。

拝むとは、神仏などに手を合わせて祈るといった意味合いがあり、「拝見」は、「見る」の丁寧な言い方として、目上の人に敬意を示すときに適切な表現です。

たとえば、取引先の資料に目をとおすときなどに、「拝見します」という言葉を使うと、取引先に敬意を示しながら、丁寧に対応することができるでしょう。

ビジネスシーンにおける「拝見」の正しい使い方と例文

相手への敬意を示すことができる「拝見」は、ビジネスシーンでも頻繁に用いられる表現です。

シーン別の「拝見」の使い方を確認し、円滑なコミュニケーションの実現を目指しましょう。

資料やメールを見たときの「拝見」

会議や打ち合わせ、商談の場面では、説明の資料やデータを受けとることがあるでしょう。

相手が目上の人や上司の場合は、「ありがとうございます、拝見します」と伝えることで、敬意を示すことができます。

また、取引先や顧客からのメールで、資料や内容を確認したときは、「〇〇の件(資料やメールの内容)について拝見しました。」と伝えるようにしましょう。

  • 先日はお打ち合わせありがとうございました。送付いただいた資料を拝見しました。
  • 記事を拝見しました。取り上げていただき、ありがとうございました。

取引先や顧客に会うときの「拝見」

「拝見する」という表現は、人に会うときにも使うことができます。

たとえば、取引先の人に会う機会があるときは「〇〇様の元気なお姿を拝見できてうれしく思います」などといった使い方ができます。

「拝見」を使うことで、会えてうれしいという気持ちを丁寧に表現できるでしょう。

  • 久しぶりにお顔を拝見できて、大変うれしく思います。
  • 先日の展示会で、○○さんを拝見しました。

「拝見」の間違った表現・注意点

目上の人に対して、自分の行動をへり下って伝える「拝見」は、ビジネスシーンで使いやすい表現ですが、使用する際に注意すべき点が2点あります。

  • 二重敬語に注意する
  • 相手の行動には使わない

円滑なコミュニケーションを実現するためにも、「拝見」を使う際の注意点を確認していきましょう。

二重敬語に注意する

前述した通り、「拝見」は謙譲語表現のため、「させていただく」という謙譲語と重ねると、二重敬語になってしまいます。

そのため、一見とても丁寧にみえる「拝見させていただきます」という表現は、間違いです。

また、ビジネスシーンで浸透しつつある「拝見いたします」という表現も、二重敬語の表現となります。

正しくは、「拝見します」や「拝見しました」ですが、「拝見させていただく」や「拝見いたします」が浸透しつつあるため、人によっては、正しい表現が失礼だと感じる場合もあるでしょう。

状況にあわせて使いわけるようにしながらも、本来は「拝見します」の言い方が正しいということを頭に入れておきましょう。

>二重敬語に関する記事はこちら

相手が主体のときは使わない

「拝見」は、自分主体のときに使う謙譲語表現のため、相手が主体のときに使うのは間違いです。

たとえば、間違った使い方の例として「拝見してください」などがあげられます。

相手が主体になるときは「ご覧になる」が正しい使い方です。

「拝見」は、自分主体の動作のときのみ使うことを覚えておきましょう。

【正】資料はご覧になりましたか。
【誤】資料は拝見しましたか。

また、取引先に対して、「いただいた資料は、上司もご覧になりました」という表現を用いることは誤りです。

この場合、敬意を示す相手は「取引先」のため、「いただいた資料は、上司も拝見しました」と伝えるのが適切なことを覚えておきましょう。

「拝見」と合わせて確認したい用語

拝読

「拝読(はいどく)」は、「読む」の謙譲語表現です。

「拝見」と同じく、謙譲語は自分を下げて相手を立てる表現ができるので、上司や取引先などの目上の相手にも使うことができます。

「拝見」は、「見て確認する」というニュアンスをもつ言葉ですが、「拝読」は、「書類や文書などをよく読んで確認する」というニュアンスをもちます。

拝聴

「拝聴(はいちょう)は、「聴く」の謙譲語表現です。

相手に敬意をもって、謹んで聴くという意味を表すことができます。

「きく」という言葉は、一般的には「聞く」と表現することが多いですが、注意深く耳を傾ける場合は「聴く」の方を活用することができます。

また、「拝聴」は、「聴く」ことを表す言葉のため、テレビや映画など、視覚的なものを表す際は、適切ではないことを覚えておきましょう。

拝受

「拝受(はいじゅ)」は、「受け取る」「受領する」の謙譲語表現です。

たとえば、上司や取引先から、メールや資料を受け取った際に用いることができます。

「拝見」と同じく、二重敬語になりやすい表現でもあるため、使用する際は注意が必要です。

「拝見」の言い換え表現・類義語

「拝見」は、自分の行動に対して使う謙譲語のため、人に対して使うことはできません。

では、人の行動について「拝見」と同じ意味で表現したい場合は、どのような表現を使えばいいのでしょうか。

最後に、「拝見」の類義語について、一例を紹介します。

確認

「確認」は、「事実をはっきり確かめる」という意味がある言葉で、ビジネスシーンで使うときは、「(資料やメールなどの内容について)相手の目でも、再度事実をはっきり確かめてほしい」という意味が含まれます。

「確認」は、自分が主体で使うときは「確認いたします」、相手に頼みたいときは「ご確認ください」といった使い方ができます。

  • 詳細は後ほどメールにて送付しますので、お手隙でご確認くださいませ。
  • 先日相談した内容について、再度ご確認くださいますようお願い申し上げます。
  • お問合せの内容は、社内で一度確認いたします。

査収

「査収」は、「書類などをよく調べて受け取る」という意味をもつ言葉で、ビジネスシーンで使うときは、「(資料やメールなどの内容について)よく調べて受け取ってほしい」といった意味が含まれます。

社外や社内で資料やメールを配布したときは「ご査収ください」の一言を添えると、丁寧な言い方ができます。

  • 資料を送付しました。ご査収くださいませ。
  • 契約書を添付いたしました。ご査収くださいますようお願い申し上げます。

>「ご査収ください」の正しい使い方に関する記事はこちら

抜け漏れのない連携に「Chatwork」を活用しましょう

「拝見」は、目上の相手に対して、資料やメールなどを確認した際に用いる表現で、敬意を示しながら、コミュニケーションをとることができる言葉のひとつです。

言い換え表現や類語とあわせて確認し、ビジネスシーンで使いこなせるようにしましょう。

ビジネスシーンでは、資料やメールのやりとりが頻繁におこなわれるため、しっかりと管理ができていないと、伝え漏れや確認漏れが発生しやすいです。

このようなミスコミュニケーションの軽減策のひとつとして、ビジネスチャット「Chatwork」を活用する企業が増えています。

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たとえば、確認してほしい資料を送付し、確認してほしい旨をタスク機能を活用して伝えることで、「気が付かなかった」「いつの間にか期限が切れていた」という事態をなくすることができ、「言った言わない問題」も解消することができます。

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