「バズる」の意味とは?語源や基準、流行の背景や類語との違いを解説

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「バズる」の意味とは?語源や基準、流行の背景や類語との違いを解説

今回は「バズる」の意味や語源、「炎上」との違い、バズるコンテンツの特徴などを、企業事例を交えて解説します。

「バズる」は、SNS上などで話題となり、多くの人の注目を浴びることを意味する言葉で、企業が「バズる」と、さまざまなメリットを享受することができます。

昨今、インターネット上やテレビなどで使用される機会が増えている「バズる」という言葉ですが、正しい意味をご存知ですか。

「バズる」の意味

「バズる」とは、SNSやインターネット上で話題となり、多くの人の注目を浴びることを意味する言葉です。

たとえば、SNSで発信した事柄が、普段と異なって尋常ではない数の「いいね」をもらったり、「リポスト」されたりすることを「バズる」といいます。

「バズる」の語源

「バズる」は、「ハチや機械などがブンブンと音を立てること」を意味する英単語の「buzz」が語源となっています。

人ががやがやと話している様子や、多くのハチが群がっている様子を表す「buzz」から、ひとつの話題に多くの人の注目が集まっている状態を示す「バズる」という言葉がうまれました。

また、「バズる」という言葉がうまれる前に、「バズマーケティング」という言葉がIT業界で使われていました。

2010年代には登場していた「バズマーケティング」は、企業が自社の商品やサービスの認知度を消費者の口コミなどで高め、売上を向上させるマーケティング手法です。

たとえば、「あの有名人も愛用しています」という文言を使ったり、「ポストするだけで○○が当たる」という企画を作ったりすることが、バズマーケティングとしてあげられます。

「バズる」と炎上・バイラルとの違い

「バズる」と意味を混同しやすい言葉として、「炎上」と「バイラル」があります。

「バズる」との違いについて確認しておきましょう。

炎上との違い

「炎上」とは、批判や非難などのネガティブな感情で注目が集まっている状態を意味する言葉です。

たとえば、SNSで発信した内容が、読み手を不快にさせたり、センシティブな内容だったりする場合、批判的なコメントが多く寄せられていることがあるでしょう。

このような状態が「炎上」と呼ばれ、昨今企業のSNS運用のなかで「炎上」が起こることも少なくありません。

「炎上」と「バズる」は、注目のされ方がネガティブかポジティブかの違いがあるといえるでしょう。

企業のSNSが炎上してしまうと、信用問題やコンプライアンスの問題に発展する可能性もあるため、運用は注意深くおこなうようにしましょう。

>【社労士監修】コンプライアンスの違反事例とコンプライアンスの身近な事例に関する記事はこちら

バイラルとの違い

「バイラル」は、「ウイルスの」「ウイルス性の」という意味をもつ英単語の「viral」が語源となっており、話題がウイルスのように一気に拡散していく様子を表している言葉です。

「バズる」との違いは、「バイラル」のほうが広まるまでが早く、短期間で収束する点です。

「バズる」は、「バイラル」ほど一気に広まらず、長く話題にのぼり続けるでしょう。

「バズる」が流行した背景

「バズる」という言葉が流行した背景には、近年のSNSの発展があげられます。

インターネットが普及した現代では、情報収集の方法として、テレビや新聞などのマスメディアよりも、インターネットを利用する割合が高くなっています。

また、総務省の調査によると、SNSの利用状況は、20代・30代では5割以上、60代でも2割近い人が積極的に活用しているというデータがあります。

世代に関わらず、X(旧Twitter)やInstagram、Facebook、LINE、TikTokなど、拡散力のあるさまざまなSNSを多くの人が利用している状況が、「バズる」の流行を後押ししたといえるでしょう。[※1]

>情報収集の方法12選とは?に関する記事はこちら

「バズる」の基準・定義とは

「バズっている」状態とは、一概に、基準や定義というものは存在しませんが、一般的には「話題にのぼっている」「拡散されている」状態が、「バズっている」といえるでしょう。

しかし、明確な基準がないため、「バズっている」状態は、やや主観によるものがあります。

そのため、「バズる」に該当するか否かは、SNS・メディアの状況や、運用者の感覚によって異なるでしょう。

たとえば、SNSの「いいね」やコメント数、リポスト数や、メディアのPV数などが普段よりも大幅に多かった状態などが、「バズっている」に該当します。

「バズる」ことのメリット

近年、SNSで公式アカウントをつくり、広報活動をおこなっている企業は少なくありません。

企業がSNSで「バズる」ことには、どのようなメリットがあるのでしょうか。

企業の情報・商品・サービスなどが「バズる」ことで得られるメリットについて解説します。

認知度向上やファン獲得につながる

SNSやメディアで発信した情報がバズると、企業の名前や商品、サービスなどを不特定多数の人に広く知ってもらえるきっかけとなるため、認知度の向上が期待できるでしょう。

また、発信した情報がおもしろかったり、ユーザーのためになったりすると、ユーザーが自社に興味をもち、ファンになってくれる可能性もあります。

広告費が削減できる

X(旧Twitter)やInstagram、LINEなどをはじめとするSNSは、基本的に無料で利用できるため、SNSで自社の情報を発信し、拡散に成功すると、広告費の削減につながります。

また、自社の商品やサービスの利用者が投稿した口コミが拡散された場合も、多くの人の目に留まるきっかけとなり、購買をうながす効果を期待できます。

「バズる」コンテンツの特徴

「バズる」コンテンツをうみだすためには、「バズる」コンテンツの特徴を理解し、意識して発信することが大切です。

今回は、「バズる」コンテンツの特徴の一例として、以下の4つを紹介します。

  • 共感性があるか
  • 意外性があるか
  • 有益性があるか
  • 新鮮味があるか

それぞれの項目を詳しくみていきましょう。

共感性があるか

「バズる」コンテンツには、人の共感を引き出す特徴があります。

たとえば、読み手がつい頷いてしまうような共感性のある内容や、「かわいい」「面白い」といった感情が芽生えるコンテンツは、自分以外のさらに多くの人に見て、共感してもらいたいという気持ちが働き、拡散されやすいでしょう。

意外性があるか

発信するコンテンツや人物に意外性があると、「バズる」可能性が高まります。

たとえば、読み手が「知らなかった」と驚くような情報を発信したり、企業アカウントの場合、企業のイメージと情報を発信する担当者の人間性とのギャップを見せたりすると、意外性がうまれやすくなります。

有益性があるか

発信されたコンテンツに有益性がある場合、拡散されて「バズる」傾向にあります。

役立つ情報であれば、プライベートや仕事にとりいれるなどして、日常生活をより充実させられる可能性があるため、拡散されやすいです。

たとえば、企業と親和性が高く、専門性の高いお役立ち情報などは、注目を集めやすく、拡散されやすいでしょう。

新鮮味があるか

新鮮味があることも、「バズる」コンテンツの特徴のひとつとしてあげられます。

まだあまり知られていないような新しい情報は、多くの人の関心を集め、拡散される可能性が高いです。

また、話題となっている物事や流行のものを交えて情報を発信すると、読み手は新鮮味を感じやすくなるでしょう。

バズコンテンツの企業事例

ここからは、「バズる」ことに成功した企業事例を紹介します。

SNS運用を検討している企業の方は、ぜひ参考にしてみてください。

時事ネタをとりいれたバズコンテンツ

ある讃岐うどんチェーン店では、当時話題となっていた「ダイオウイカ」の時事ネタをとりいれたコンテンツで、バズることに成功しました。

「ダイオウイカ」をまるまる天ぷらにして提供する、という嘘の企画をエイプリルフールの日におこない、企業のイメージと企画のギャップが「バズる」状態を引き起こしました。[※2]

競合他社と自社の商品を比較したバズコンテンツ

世界的に知名度の高い2社のうちの1社が、自社の飲料を、競合となるもう一方の企業の飲料と比較する企画をおこないました。

商品名を隠した状態で消費者に飲んでもらい、どちらの企業の飲料がおいしいかを投票してもらうという企画を実施し、他社と比較するという意外で斬新な企画で、バズることに成功した事例です。[※3]

「バズる」際の注意点

企業のSNSに限らず、個人のSNSでも、情報を発信する際は、「炎上」を防ぐ配慮が必要です。

「バズる」ことを意識しすぎて、発信内容の吟味を怠ると、思わぬ指摘やネガティブな注目を集め、炎上する可能性があります。

炎上の内容によりますが、他者を傷つけたり、配慮に欠けたりする内容の場合、ユーザーから「倫理観のない企業」や「信用できない企業」として認知され、顧客離れを引き起こしたり、企業イメージの低下を招き企業経営が悪化したりするリスク(レピュテーションリスク)があります。

また、他社と比較するコンテンツを検討する場合は、景品表示法上で比較広告についてガイドラインが定められているため、法律違反とならないように事前によく確認しておく必要もあります。

>レピュテーションリスクに関する記事はこちら

「バズる」アイデアの提案に「Chatwork」

近年のインターネット技術の発展で、SNSを活用して認知度を高めることは、企業にとって重要なマーケティング活動となっています。

発信した情報やサービス・商品がSNSでバズると、企業の認知度を高められ、顧客やファンを増やすこともできるでしょう。

発信の内容に配慮しつつ、バズるコンテンツ作りを実施してみましょう。

「バズる」コンテンツ作りには、ビジネスチャット「Chatwork」の活用は効果的です。

「Chatwork」は、離れた場所にいても、チャット形式で円滑なやりとりが実現できるビジネスツールで、1対1はもちろん、グループチャットを作成すれば、複数人でも円滑なコミュニケーションがとれます。

メールや電話よりも短いテキストで、スピーディにやりとりができるため、複数人でのアイデア出しや情報共有にも便利に活用できるでしょう。

たとえば、バズる企画を考えるグループチャットを作成して、従業員が自由にアイデアを発表できる環境を構築すれば、多くの人の注目を集め、楽しんでもらえるバズコンテンツをうみだせるかもしれません。

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[※1]出典:令和4年版 情報通信白書|総務省
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r04/html/nf308000.html#n3801040
[※2]出典:【 讃岐 】はなまるうどん公式X(旧Twitter)
https://twitter.com/hanamaru_udon/status/318592643540066305?s=20
[※3]出典:WORLD HISTORY |pepsi〈生〉サントリー
https://www.pepsi.co.jp/history/

※本記事は、2023年6月時点の情報をもとに作成しています。


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「バズる」に関するQ&A

「バズる」の語源は?

「バズる」は、「ハチや機械などがブンブンと音を立てること」を意味する英単語の「buzz」が語源となっています。

人ががやがやと話している様子や、多くのハチが群がっている様子を表す「buzz」から、ひとつの話題に多くの人の注目が集まっている状態を示す「バズる」という言葉がうまれました。

「バズる」と炎上・バイラルの違いとは?

「バズる」は、ひとつの話題に多くの人の注目が集まっている状態を指すことに対し、「炎上」とは、批判や非難などのネガティブな感情で注目が集まっている状態をいい、「バイラル」は一気に拡散して短期間で収束する状態を指す点が「バズる」との違いです。

「バイラル」は、話題がウイルスのように一気に拡散していく様子を表している言葉である一方で、「バズる」は「バイラル」ほど一気に広まりませんが、長く話題にのぼる様子を表した言葉です。

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